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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成
12c (12.2.1.2)
E82816-02
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5 Oracle Data Integrator Studioの構成

Oracle Data Integrator Studio (ODI Studio)は、Oracle Data Integrator (ODI)の管理と構成に使用するインタフェースです。

5.1 Oracle Data Integrator Studioバージョン情報

Oracle Data Integrator Studioは、Oracle Data Integrator (ODI)を構成および管理するために使用する開発者のインタフェースです。

ODI Studioは、スタンドアロンまたはエンタープライズ・オプションの一部として、指定されたORACLE_HOMEディレクトリの下にインストールされます。ODI Studioには、ODIアーティファクト(デザイナ、オペレータ、トポロジおよびセキュリティ)を管理するための4つのグラフィカル・ナビゲータが用意されています。また、ODI Studioではオンデマンドで直接ジョブを実行でき、開発や初期テストに使用できます。

5.2 データベース・スキーマの作成

Oracle Data Integratorドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareでの使用について動作保証されているデータベースに、マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ(ODI_REPO)スキーマを作成する必要があります。

マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・スキーマの作成の手順に従って必要なスキーマを作成します。

5.3 エージェントおよびリポジトリへの同じタイム・ゾーンの設定

エージェントとリポジトリに対して同じタイム・ゾーンを設定することにより、スケジュールが、同期していないタイム・ゾーンの影響を受けないようにします。

各データベースには、構成されたタイム・ゾーンを確認する固有の方法があります。スケジュール管理が同期していないタイム・ゾーンの影響を受けないことを確認するには、Oracle Data Integrator Studioおよびエージェントがリポジトリと同じタイム・ゾーンで起動していることを確認してください。

5.4 ODI Studioへのライブラリの追加

ODI Studioにサードパーティのライブラリを追加できます。

ODI Studioに必要なすべてのファイル(サードパーティのJDBCドライバ、オープン・ツール、ライブラリなど)は、userlibディレクトリにデプロイする必要があります。このディレクトリの場所は次のとおりです。
  • UNIXシステムの場合: $HOME/.odi/oracledi/userlib

  • Windowsシステムの場合: %APPDATA%\odi\oracledi\userlib

    この場合、%APPDATA%はWindows XPではC:\Documents and Settings\Application Data、Windows 7およびWindows 8ではC:\Users\myUserName\AppData\Roamingです。

userlibディレクトリにはadditional_path.txtファイルが含まれ、次の例に示すように、これによりuserlibディレクトリの外にある追加ファイルやフォルダを宣言できます(ODI Studioはこれから他のライブラリやドライバを取得します)。

; Additional paths file 
; You can add here paths to additional libraries 
; Examples: 
;       C:\ java\libs\myjar.jar 
;       C:\ java\libs\myzip.zip 
;       C:\java\libs\*.jar will add all jars contained in the C:\java\libs\ directory 
;       C:\java\libs\**\*.jar will add all jars contained in the C:\java\libs\ directory and subdirectories  

D:\java\libs\*.jar 
D:\ODI\JDBC_drivers\sqljdbc_1.2\enu\sqljdbc.jar

additional_path.txtファイルの編集後にODI Studioを再起動して変更を反映する必要があります。

5.5 ODI StudioのJavaホームの設定

ODI Studioを起動する前に、JAVA_HOME環境変数に動作保証されたJDKの場所を設定します。

ODI StudioのJAVA_HOMEを設定する手順は次のとおりです。
  1. ORACLE_HOME/odi/studio/binディレクトリに移動します。
  2. エディタでodi.confファイルを開きます。
  3. ファイルの下に、動作保証されたJDKの場所を指定する行を追加します。12c (12.2.1.2)では、動作保証されたJDKは1.8.0_101以降です。次に例を示します。
    • (UNIX) setenv JAVA_HOME/home/Oracle/Java/jdk1.8.0_101
    • (Windows) set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_101
  4. ファイルを保存します。

5.6 ODI Studioの起動

odiコマンドを使用してODI Studioを起動します。

ODI Studioを起動する手順:

  1. ORACLE_HOME/odi/studioディレクトリに移動します。
  2. 次のコマンドを入力します。
    • (UNIX) ./odi.sh

    • (Windows) odi.exe

      注意:

      Windowsオペレーティング・システムでは、ODIをインストールしたユーザーのみがODI Studioを起動できます。他のユーザーはODI Studioを起動する権限を持ちません。

5.7 マスター・リポジトリへの接続

エージェントを作成する前に、マスター・リポジトリに接続します。

エージェントを作成する前に、マスター・リポジトリに接続する必要があります。

注意:

現在使用中の同じコンピュータにOracle Data Integrator (ODI)の前のバージョンをインストールしてある場合、前のインストールからOracle Data Integrator Studio (ODI Studio)にプリファレンスおよび設定をインポートするかどうか質問される可能性があります。この手順では、ODI前のバージョンがコンピュータ上に存在しないことを前提としています。

詳細は、ODI Studioの「ヘルプ」メニューのトピックを参照してください。

マスター・リポジトリに接続するには:

  1. ODI Studioメニューから「ファイル」「新規(N)」の順に選択します。

    新規ギャラリ画面で「新規ODIリポジトリ・ログインの作成」を選択して「OK」をクリックします。

  2. 「Oracle Data Integratorログイン」画面で、プラス記号(+)アイコンをクリックして新しいログインを作成します。「リポジトリ接続情報」画面で次のようにします。

    • 「Oracle Data Integrator接続」セクション:

      • ログイン名: カスタム・ログイン名を指定します。

      • ユーザー: SUPERVISOR (すべて大文字)を指定します。

      • パスワード: RCUカスタム変数画面のスーパーバイザ・パスワードを指定します。

    • 「データベース接続(マスター・リポジトリ)」セクション

      • ユーザー: マスター・リポジトリのスキーマ・ユーザー名を指定します。これは、RCUのコンポーネントの選択画面で指定したprefix_ODI_REPOである必要があります。

      • パスワード: マスター・リポジトリのスキーマ・パスワードを指定します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面で指定したものです。

      • ドライバ・リスト: ドロップダウン・リストから適切なデータベース・ドライバを選択します。

      • URL: 接続URLを指定します。ドライバの接続詳細は、拡大鏡アイコンをクリックしてください。

    • 「作業リポジトリ」セクションで、「マスター・リポジトリのみ」を選択します。

    「テスト」をクリックして接続をテストし、エラーがあれば修正します。テストが成功したら、「OK」をクリックして接続を作成します。

  3. 「新規ウォレット・パスワード」画面で新しいウォレット・パスワードを指定および確認します。

  4. 新しいログインの作成に成功したら、ODI Studioに戻ります。

    「リポジトリへの接続」を選択し、要求された場合新しいウォレット・パスワードを指定します。

    ウォレット・パスワードを指定した後、「Oracle Data Integratorログイン」画面が表示されます。次の情報を指定してログインします。

    1. 「ログイン名」フィールドのドロップダウン・メニューで、作成した新しいログインの名前を選択します。

    2. ユーザー名としてSUPERVISORを指定します。

    3. スーパーバイザ・ユーザーのパスワードを指定します。

    ログインしたら、「ODI Studioを使用したマスター・リポジトリでのエージェントの作成」の手順に従ってエージェントを作成します。