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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成
12c (12.2.1.2)
E82816-02
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4 マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・スキーマの作成

Oracle Data Integratorドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareでの使用について動作保証されているデータベースに、マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ(ODI_REPO)スキーマを作成する必要があります。

4.1 動作保証されたデータベースのインストールと構成

データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースをインストールおよび構成し、データベースが起動されて稼働していることを確認しておく必要があります。

4.2 リポジトリ作成ユーティリティの起動

動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認してから、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。

RCUを起動する手順は次のとおりです。

  1. コマンドラインからjava -versionを実行して、動作保証されたJDKがすでにシステムにあることを確認します。12c (12.2.1.2)では、動作保証されたJDKは1.8.0_101以上です。
  2. JAVA_HOME環境変数が、動作保証されたJDKの場所に設定されていることを確認します。次に例を示します。
    • (UNIX) setenv JAVA_HOME/home/Oracle/Java/jdk1.8.0_101
    • (Windows) set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_101
  3. /oracle_common/binディレクトリに移動します。
    • (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin
    • (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin
  4. 次のコマンドを入力します。
    • (UNIX) ./rcu
    • (Windows) rcu.bat

4.3 「リポジトリ作成ユーティリティ」画面をナビゲートしてスキーマを作成

必要な情報をRCU画面に入力して、データベース・スキーマを作成します。

4.3.1 RCUの概要

「ようこそ」画面は、RCUを起動したときに最初に表示される画面です。

「次へ」をクリックします。

4.3.2 スキーマ作成の方法の選択

コンポーネント・スキーマをデータベースに作成およびロードする方法を選択するには、「リポジトリの作成」画面を使用します。

「リポジトリの作成」画面で、次の操作を行います。
  • データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、SYSDBA権限が付与されていることを前提としています。

  • データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っていない場合は、この画面で「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。このオプションによってSQLスクリプトが生成され、それをデータベース管理者が使用します。システム・ロードおよび製品ロードの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のシステム・ロードおよび製品ロードについてに関する項を参照してください。

  • DBAがシステム・ロードに対してすでにSQLスクリプトを実行している場合、「製品ロードの実行」を選択します。

4.3.3 データベース接続の詳細の指定

「データベース接続の詳細」画面に、データベースに接続するためのRCUに関するデータベース接続の詳細を指定します。

注意:

データベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイル内のSERVICE_NAMESパラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMESパラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAMEDB_DOMAINパラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。

次に例を示します。

  • データベース・タイプ: Oracle Database
  • 名前: examplehost.exampledomain.com
  • ポート: 1521
  • サービス名: Orcl.exampledomain.com
  • ユーザー名: sys
  • パスワード: ******
  • ロール: SYSDBA

「次へ」をクリックして続行し、データベースへの接続が成功したことを通知するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

4.3.4 カスタム接頭辞の指定とスキーマの選択

「コンポーネントの選択」画面でカスタム接頭辞を指定して、製品データベース・スキーマを選択します。

「新規接頭辞の作成」を選択し、カスタム接頭辞を指定してからOracle Data Integratorスキーマを選択します。

ヒント:

ここで入力したカスタム接頭辞は、後でドメイン作成プロセスで必要になるため、書き留めておいてください。

カスタム接頭辞は、これらのスキーマをこのドメイン内でのみ使用するように論理的にグループ化するものであり、複数のドメイン間でのスキーマの共有はサポートされていないため、ドメインごとに固有のスキーマ・セットを作成する必要があります。

関連項目:

詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成の次のトピックを参照してください。

  • カスタム接頭辞の理解

  • スキーマ作成の計画

スタンドアロン・インストールからRCUを実行している場合は、次が表示されます。

エンタープライズ・インストールからRCUを実行している場合は、次が表示されます。

注意:

すでにODI Studioを使用してODIリポジトリを作成した場合は、ここでODIエントリの選択を解除し、依存スキーマのみを作成します。構成ウィザードで、STBスキーマから依存スキーマ接続を取得した後、手動でODIリポジトリ詳細を入力します

「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するには「OK」をクリックします。

4.3.5 スキーマ・パスワードの指定

「スキーマ・パスワード」画面で、データベースでのスキーマ・パスワードの設定方法を指定した後、パスワードを入力して確認します。

ヒント:

この画面で設定するパスワードは、メモしておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。

4.3.6 カスタム変数の指定

「カスタム変数」画面でマスター・リポジトリおよび作業リポジトリのカスタム変数を指定します。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のカスタム変数を参照してください。

4.3.7 スキーマの作成の完了

残りのRCU画面を最後までナビゲートし、スキーマ作成を完了します。

RCUを起動したときに、データベース(OracleまたはOracle EBR)で「透過的データ暗号化」(TDE)を使用可能にした場合のみ、「表領域のマップ」画面に「表領域の暗号化」チェック・ボックスが表示されます。RCUによって作成されるすべての新しい表領域を暗号化する場合は、「表領域の暗号化」チェック・ボックスを選択します。

「完了サマリー」画面に到達したら、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。