プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成
12c (12.2.1.2)
E82816-02
目次へ移動
目次

前
次

3 Oracle Data Integratorソフトウェアのインストール

この項の手順に従って、Oracle Data Integratorソフトウェアをインストールします。

インストールを開始する前に、Oracle Data Integratorのインストールおよび構成の準備に説明されている前提条件を確認し、すべての手順を完了していることを確認します。

3.1 インストール・チェックリストの確認

インストール・プロセスでは、特定の情報の入力が必要になります。

表3-1に、Oracle Data Integratorのインストール前に理解し、インストール中に決定する必要のある重要な項目を示します。

表3-1 インストール・チェックリスト

情報 値の例 説明

JAVA_HOME

/home/Oracle/Java/jdk1.8.0_101

Java JDK ホーム・ディレクトリを指す環境変数。

データベース・ホスト

examplehost.exampledomain

データベースを実行しているホストの名前とドメイン。

データベース・ポート

1521

データベースがリスニングするポート番号。デフォルトのOracleデータベースのリスニング・ポートは1521です。

データベース・サービス名

orcl.oracle.com

Oracleデータベースには一意のサービス名が必要です。デフォルトのサービス名は、orclです。

DBAユーザー名

SYS

データベース管理権限を持つユーザーの名前。OracleデータベースのデフォルトのDBAユーザーは、SYSです。

DBAパスワード

myDBApw957

データベース管理権限を持つユーザーのパスワード。

ORACLE_HOME

/home/Oracle/product/ORACLE_HOME

ソフトウェアをインストールするディレクトリ。

必要に応じて、このディレクトリには、Oracle Fusion Middleware InfrastructureおよびOracle Data Integratorが含まれます。

WebLogic Serverのホスト名

examplehost.exampledomain.com

Oracle WebLogic ServerおよびOracle Data Integratorコンソールのホスト名。

コンソール・ポート

7001

Oracle WebLogic ServerおよびOracle Data Integratorコンソールのポート。

DOMAIN_HOME

/home/Oracle/config/domains/wcc_domain

ドメイン・データの格納場所。

APPLICATION_HOME

/home/Oracle/config/applications/wcc_domain

アプリケーション・データの格納場所。

WebLogicドメインの管理者のユーザー名

weblogic

Oracle WebLogic Serverの管理権限を持つユーザーの名前。デフォルトの管理者ユーザーは、weblogicです。

管理者ユーザーのパスワード

myADMpw902

Oracle WebLogic Server管理権限を持つユーザーのパスワード。

RCU

ORACLE_HOME/oracle_common/bin

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)へのパス。

RCUスキーマの接頭辞

SHORT PRODUCT NAME

Oracle Data Integratorで使用するデータベース・スキーマ名の接頭辞。

RCUスキーマのパスワード

myRCUpw674

Oracle Data Integratorで使用するデータベース・スキーマのパスワード。

構成ユーティリティ

ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

ドメインの作成と構成のための構成ウィザードへのパス。

3.2 インストール・プログラムの起動

インストール・プログラムを実行する前に、JDKおよび前提条件となるソフトウェアがインストールされていることを確認する必要があります。

インストール・プログラムを起動する手順は次のとおりです。

  1. ホスト・システムにログインします。
  2. まだの場合は、動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認します。コマンドラインにjava -versionと入力します。12c (12.2.1.2)では、動作保証されたJDKは1.8.0_101以上です。
  3. Oracle Fusion Middleware Infrastructureなどの前提条件となるソフトウェアをすべてインストールしていることを確認します。
  4. インストール・プログラムがダウンロードされたディレクトリに移動します。
  5. インストールfmw_12.2.1.2.0_odi_Disk1_1of2.zipおよびfmw_12.2.1.2.0_odi_Disk1_2of2.zipファイルを解凍します。
  6. JDKディレクトリからjava実行可能ファイルを実行し、インストール・プログラムを起動します。次に例を示します。
    • (UNIX) /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_101/bin/java —jar fmw_12.2.1.2.0_odi_generic.jar

    • (Windows) C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_101\bin\java -jar fmw_12.2.1.2.0_odi_generic.jar

注意:

インストーラ画面を起動するかわりに、保存されたレスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードでインストーラを起動することもできます。サイレント・インストールまたはコマンドライン・インストールの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールのサイレント・モードでのOracle Universal Installerの使用を参照してください。

インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。

3.3 インストール画面への移動

インストーラにより、情報を確認または入力する一連の画面が表示されます。

次の表に、インストーラ画面が表示される順序を示します。インストーラ画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。

表3-2 Oracle Data Integratorのインストール画面

画面 説明

インストール・インベントリの設定

UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、この画面が開きます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。

中央インベントリの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Universal InstallerによるソフトウェアのインストールのOracle中央インベントリについてを参照してください。

Windowsオペレーティング・システムでは、この画面は表示されません。

ようこそ

情報を参照してすべての前提条件が満たされていることを確認し、「終了」をクリックします。

自動更新

自動更新をスキップする選択をするか、パッチを選択するか、My Oracle Supportアカウントを使用して、重要なセキュリティ更新を含む最新のソフトウェア更新を検索します。

インストールの場所

Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。

  • Java EEエージェントおよびスタンドアロン・コロケート・エージェントは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureを含む既存のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。

  • スタンドアロン・エージェントは、新しい空のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。

「表示」をクリックして、適切なOracleホームにOracle Data Integratorがインストールされるかどうかを確認できます。

インストール・タイプ

Java EEエージェントまたはスタンドアロン・コロケート・エージェントのトポロジを作成するには、「エンタープライズ・インストール」を選択し、既存のOracleホーム・ディレクトリにインストールします。スタンドアロン・エージェントのトポロジを作成するには、「スタンドアロン・インストール」を選択します。ODI Studioは、すべてのインストール・タイプで使用可能です。詳細は、「Oracle Data Integrator Studioの構成」を参照してください。

前提条件チェック

この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。

検証済のタスクのリストを表示するには、「正常なタスクの表示」を選択します。ログの詳細を表示するには、「ログの表示」を選択します。前提条件のチェックが失敗すると、エラー・メッセージが画面の下方に表示されます。エラーを修正し、「再実行」をクリックして再試行します。エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続けるには、「スキップ」をクリックします(非推奨)。

インストール・サマリー

この画面では、選択したインストール・オプションを検証します。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルには、入力したすべての情報が収集して格納され、後で(コマンドラインから)サイレント・インストールを実行するために使用できます。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

この画面はインストールの進行状況を示します。

進行状況バーが100%完了になったら、「終了」をクリックしてインストーラを閉じるか、「次へ」をクリックしてサマリーを表示します。

インストール完了

この画面には、「インストールの場所およびインストールされた機能セットが表示されます。情報を確認し、「終了」をクリックしてインストーラを閉じます。

3.4 インストールの検証

インストールの完了後、一連のタスクを実行して、成功したことを確認します。

3.4.1 インストール・ログ・ファイルの確認

インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、インストーラに何も問題が発生しなかったことを確認します。

デフォルトでは、インストーラによって、Oracle_Inventory_Location/logsディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。

ログ・ファイルとその場所の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールのインストール・ログ・ファイルを参照してください。

3.4.2 ディレクトリ構造のチェック

インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。

インストール後のディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリとはを参照してください。

3.4.3 Oracleホームの内容の表示

viewInventoryスクリプトを使用すると、Oracleホーム・ディレクトリの内容を表示することができます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Universal InstallerによるソフトウェアのインストールのOracleホームの内容の表示を参照してください。

3.5 サイレント・モードでのOracle Data Integratorのインストール

silentフラグの使用によってOracle Data Integratorをサイレント・モードでインストールできます。

Oracle Data Integratorをサイレント・モードでインストールするには、インストーラの起動時に、コマンドラインで-silentフラグを使用します。

サイレント・インストールやコマンドライン・インストールの詳細は、サイレント・モードにおけるOracle Universal Installerの使用に関する項を参照してください。

レスポンス・ファイルの例

Oracle Data Integratorをサイレント・モードでインストールする場合のレスポンス・ファイルの例を次に示します。

エンタープライズ・インストールの場合:

[ENGINE]
 
#DO NOT CHANGE THIS.
Response File Version=1.0.0.0.0
 
[GENERIC]
 
#The oracle home location. This can be an existing Oracle Home or a new Oracle Home
ORACLE_HOME=/scratch/aganeriw/odi1213enterprise
 
#Set this variable value to the Installation Type selected. e.g. Standalone Installation, Enterprise Installation.
INSTALL_TYPE=Enterprise Installation

#Type String (URL format) Indicates the OCM Repeater URL which should be of the format [scheme[Http/Https]]://[repeater host]:[repeater port]
COLLECTOR_SUPPORTHUB_URL=

スタンドアロン・インストールの場合:

[ENGINE]
 
#DO NOT CHANGE THIS.
Response File Version=1.0.0.0.0
 
[GENERIC]
 
#The oracle home location. This can be an existing Oracle Home or a new Oracle Home
ORACLE_HOME=/scratch/aganeriw/odi1213standalone
 
#Set this variable value to the Installation Type selected. e.g. Standalone Installation, Enterprise Installation.
INSTALL_TYPE=Standalone Installation
 
#Provide the My Oracle Support Username. If you wish to ignore Oracle Configuration Manager configuration provide empty string for user name.
MYORACLESUPPORT_USERNAME=
 
#Provide the My Oracle Support Password
MYORACLESUPPORT_PASSWORD=<SECURE VALUE>
 
#Set this to true if you wish to decline the security updates. Setting this to true and providing empty string for My Oracle Support username will ignore the Oracle Configuration Manager configuration
DECLINE_SECURITY_UPDATES=true
 
#Set this to true if My Oracle Support Password is specified
SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT=false
 
#Provide the Proxy Host
PROXY_HOST=
 
#Provide the Proxy Port
PROXY_PORT=
 
#Provide the Proxy Username
PROXY_USER=
 
#Provide the Proxy Password
PROXY_PWD=<SECURE VALUE>
 
#Type String (URL format) Indicates the OCM Repeater URL which should be of the format [scheme[Http/Https]]://[repeater host]:[repeater port]
COLLECTOR_SUPPORTHUB_URL=