ORACLE_HOME/oracle_common/bin
ディレクトリからRCUを起動できます。12cの場合、RCUはOracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションで入手できます。
RCUのインストールおよび入手方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』のInfrastructureソフトウェアに関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middleware InfrastructureをインストールしてOracleホームを作成した後、ORACLE_HOME/oracle_common/bin
ディレクトリからRCUを起動できます。
注意:
英語以外のデータベースを使用してRCUを実行している場合は、LANG、LC_ALLおよびNLS_LANGの言語環境変数を設定する必要があります。ご使用の環境に適した環境コマンドを使用します。
たとえば、cshを実行しているUNIXオペレーティング・システムの場合は、次のように入力します。
setenv LANG en_US.UTF8 setenv LC_ALL $LANG setenv NLS_LANG american_america
RCUを起動するために、JAVA_HOME環境変数を設定する必要はありません。ただし、特定のJDKを使用する必要がある場合は、JAVA_HOME環境変数が目的のシステム上の動作保証されたJDKの場所に設定されていることを確認してください。この場所は、bin
ディレクトリより上の階層にする必要があります。
/home/Oracle/Java/
にある場合は、次のようにします。setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_101
この例に示したJDKの場所は、目的のシステム上の実際のJDKの場所に置き換えてください。
Linuxオペレーティング・システムの場合:
cd ORACLE_HOME/oracle_common/bin
./rcu
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd ORACLE_HOME\oracle_common\bin
rcu.bat
Xサーバーを利用できない場合や、表示機能を持たないtelnet端末を使用している場合は、RCUのコマンドライン・インタフェースを使用できます。このコマンドライン・インタフェースを使用すると、コマンドライン・スクリプトや一部のOracle Fusion Middlewareコンポーネント(Enterprise Managerなど)を使用して、RCUを埋め込むこともできます。
CLIの使用方法の詳細は、「コマンド行からのリポジトリ作成ユーティリティの実行」を参照してください。
ここに示す手順を実行して、データベースにスキーマを作成し、そのスキーマが適切にインストールされたことを確認します。
schema_version_registry
という表を作成して維持します。この表には、バージョン番号、コンポーネント名とID、作成日と変更日およびカスタム接頭辞などのスキーマ情報が含まれています。完全なSYSまたはSYSDBA権限を持つユーザーであり、データベース・アクセスに有効な認証資格証明を提示できる場合は、ここに示す手順を実行してスキーマを作成します。
画面の名前をクリックすると、その画面の詳細情報が表示されます。特に指定がなければ、「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
表2-1 完全な権限を持つユーザー向けのスキーマ作成手順
画面 | 説明 |
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この画面では、RCUが紹介されます。 |
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「リポジトリの作成」を選択し、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。 そのデータベースに対して完全なSYSまたはSYSDBA権限を持たない場合は、「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択し、「制限されたデータベース権限を持つユーザーとしてのスキーマの作成」のスキーマ作成手順に従います。 |
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データベース接続の資格証明を指定します。 IBM DB2データベースにスキーマを作成する場合は、作成するスキーマごとにオペレーティング・システム・ユーザーを1つ作成しておく必要があることを忘れないでください。詳細は、「IBM DB2データベースに関する追加要件」を参照してください。 資格証明を指定したら、「次へ」をクリックします。別のダイアログ・ウィンドウが開き、接続、およびデータベースのいくつかの前提条件がチェックされます。エラーなしでデータベースのチェックをパスしたら、「OK」をクリックしてこのダイアログ・ウィンドウを閉じ、次の画面に進みます。 |
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スキーマを作成する対象のコンポーネントを選択し、グループ化のための接頭辞を指定します。 インストールするコンポーネントの接頭辞とスキーマ名は忘れないでください。製品インストールの構成フェーズで必要になります。これらの値はメモしておくことをお薦めします。 |
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スキーマ所有者のパスワードを指定します。 この画面で入力したパスワードは忘れないでください。製品インストールの構成フェーズで必要となります。これらの値はメモしておくことをお薦めします。 |
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「カスタム変数」画面は、「コンポーネントの選択」画面で次に示すコンポーネントを1つ以上選択した場合にのみ表示されます。「コンポーネントの選択」画面では、コンポーネントを選択できます。ただし、そのコンポーネントはRCUを起動したOracleホームに含まれている必要があります。
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この画面を使用して、作成するスキーマの目的の表領域マッピングを構成します。 「次へ」をクリックすると、別のダイアログ・ウィンドウが開き、これらの表領域の作成を確認するように求められます。「OK」をクリックして先に進み、このダイアログ・ウィンドウを閉じます。 表領域作成の進行状況を示す2番目のダイアログ・ウィンドウが表示されます。この処理が完了したら、「OK」をクリックしてこのウィンドウを閉じ、次の画面に進みます。 |
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この画面の情報を確認し、「作成」をクリックしてスキーマの作成を開始します。 |
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この画面の情報を確認し、操作が正常に完了したことを確かめます。「閉じる」をクリックして、スキーマの作成を完了し、RCUを終了します。 |
SYSまたはSYSDBA権限を持たないユーザーであるか、データベース・アクセスに有効な認証資格証明を提示できない場合は、ここに示す手順を実行してスキーマを作成します。
表2-2 制限された権限を持つユーザー向けのスキーマ作成手順
画面 | 説明 |
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この画面では、RCUが紹介されます。 |
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「リポジトリの作成」を選択し、「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択します。 これらの操作の詳細は、「システム・ロードおよび製品ロードについて」を参照してください。 |
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データベース接続の資格証明を指定します。 資格証明を指定したら、「次へ」をクリックします。別のダイアログ・ウィンドウが開き、接続、およびデータベースのいくつかの前提条件がチェックされます。エラーなしでデータベースのチェックをパスしたら、「OK」をクリックしてこのダイアログ・ウィンドウを閉じ、次の画面に進みます。 注意: システム・ロードと製品ロードを別々に実行する方法は、OracleまたはOracle EBRデータベースでのみサポートされています。 |
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スキーマを作成する対象のコンポーネントを選択し、グループ化のための接頭辞を指定します。 インストールするコンポーネントの接頭辞とスキーマ名は忘れないでください。製品インストールの構成フェーズで必要になります。これらの値はメモしておくことをお薦めします。 |
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「カスタム変数」画面は、「コンポーネントの選択」画面で次に示すコンポーネントを1つ以上選択した場合にのみ表示されます。「コンポーネントの選択」画面では、コンポーネントを選択できます。ただし、そのコンポーネントはRCUを起動したOracleホームに含まれている必要があります。
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この画面を使用して、作成するスキーマの目的の表領域マッピングを構成します。 |
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この画面の情報を確認し、「生成」をクリックしてスクリプトの生成を開始します。 デフォルトで、スクリプトはシステムの一時ディレクトリ内の 生成されるスクリプトの名前は、 |
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この画面の情報を確認し、操作が正常に完了したことを確かめます。「閉じる」をクリックして、スクリプトの生成を完了し、RCUを終了します。 |
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なし |
スクリプトが作成されたら、SYSまたはSYSDBA権限を持つユーザーが
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なし |
スクリプトの実行後は、RCUを再度実行し、製品ロード・フェーズを実行してスキーマ作成を完了します。 |
この画面では、RCUが紹介されます。 |
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「リポジトリの作成」を選択し、「製品ロードの実行」を選択します。 これらの操作の詳細は、「システム・ロードおよび製品ロードについて」を参照してください。 |
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データベース接続の資格証明を指定します。 資格証明を指定したら、「次へ」をクリックします。別のダイアログ・ウィンドウが開き、接続、およびデータベースのいくつかの前提条件がチェックされます。エラーなしでデータベースのチェックをパスしたら、「OK」をクリックしてこのダイアログ・ウィンドウを閉じ、次の画面に進みます。 |
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ドロップダウン・リストから、この手順の前の方で指定した接頭辞を選択します。 その後、製品ロードの実行対象のコンポーネントを選択します。 |
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スキーマ所有者のパスワードを指定します。SQL*Plusで この画面で入力したパスワードは忘れないでください。製品インストールの構成フェーズで必要となります。これらの値はメモしておくことをお薦めします。 |
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「カスタム変数」画面は、「コンポーネントの選択」画面で次に示すコンポーネントを1つ以上選択した場合にのみ表示されます。「コンポーネントの選択」画面では、コンポーネントを選択できます。ただし、そのコンポーネントはRCUを起動したOracleホームに含まれている必要があります。
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この画面の情報を確認し、「データ・ロード」をクリックしてスキーマの作成を開始します。 |
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この画面の情報を確認し、操作が正常に完了したことを確かめます。「閉じる」をクリックして、スキーマの作成を完了し、RCUを終了します。 |
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なし |
このオプションの手順は、DBA権限が必要な製品ロード・スクリプトを生成および実行する必要があるコンポーネントに対して必要です。製品ロード・フェーズの完了後、SYSまたはSYSDBA権限を持つユーザーが 次の手順は、Audit Services (
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データベースにスキーマが作成されると、RCUは、schema_version_registry
という表を作成して維持します。この表には、バージョン番号、コンポーネント名とID、作成日と変更日およびカスタム接頭辞などのスキーマ情報が含まれています。
スキーマが適切にインストールされたかどうかを確認するには、SQL*Plusにログインした後に次の問合せを実行します。
select comp_name, version from schema_version_registry;
comp_name
引数はコンポーネント名を取得し、version
はバージョン番号を取得します。次に例を示します。
SQL> select comp_name, version from schema_version_registry; COMP_NAME -------------------------------------------------------------------------------- VERSION ------------------------------ Audit Service 12.2.1.2.0 Audit Service Append 12.2.1.2.0 Audit Service Viewer 12.2.1.2.0 COMP_NAME -------------------------------------------------------------------------------- VERSION ------------------------------ Metadata Services 12.2.1.1.0 Oracle Platform Security Services 12.2.1.0.0 Service Table 12.1.3.0.0 COMP_NAME -------------------------------------------------------------------------------- VERSION ------------------------------ User Messaging Service 12.2.1.0.0 WebLogic Services 12.2.1.0.0 8 rows selected.
ここに示す手順を実行して、データベースからスキーマを削除します。
画面の名前をクリックすると、その画面の詳細情報が表示されます。特に指定がなければ、「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
表2-3 スキーマの削除に関するRCU画面および説明
画面 | 手順および必要な操作 |
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この画面では、RCUが紹介されます。 |
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「リポジトリの削除」を選択します。 |
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データベースの接続の詳細を指定し、「次へ」をクリックします。 別のダイアログ・ウィンドウが開き、接続、およびデータベースのいくつかの前提条件がチェックされます。エラーなしでデータベースのチェックをパスしたら、「OK」をクリックしてこのダイアログ・ウィンドウを閉じ、次の画面に進みます。 |
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削除する接頭辞とスキーマを選択し、「次」をクリックします。 別のダイアログ・ウィンドウが開き、選択したスキーマの削除を確認するように求められます。「OK」をクリックしてこのウィンドウを閉じます。 2番目のダイアログ・ウィンドウが表示され、削除するスキーマの前提条件がチェックされます。この処理が完了したら、「OK」をクリックしてこのウィンドウを閉じ、次の画面に進みます。 |
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「カスタム変数」画面は、「コンポーネントの選択」画面で次に示すコンポーネントを1つ以上選択した場合にのみ表示されます。「コンポーネントの選択」画面では、コンポーネントを選択できます。ただし、そのコンポーネントはRCUを起動したOracleホームに含まれている必要があります。
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画面上の情報を確認し、「削除」をクリックしてスキーマを削除します。 |
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ログ・ファイルの場所を確認し、「閉じる」をクリックして画面を閉じます。 |
複数のスキーマで共有されている表領域は削除されません。
たとえば、Audit Servicesスキーマ(DEV_IAU
など)とMetadata Servicesスキーマ(DEV_MDS
など)を作成した場合は、両方のスキーマで一時表領域DEV_IAS_TEMP
が使用されます(「デフォルトの表領域マッピング」を参照)。
その後、DEV_IAU
スキーマを削除しても、DEV_IAS_TEMP
表領域はDEV_MDS
スキーマでも使用されているため、削除されません。