Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノート 12c (12.2.1.2) E82759-02 |
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この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。次のトピックが含まれています:
Oracle Database 12.2以上を使用する場合、次の問題が発生する可能性があります。
Oracle Database 12.2に対してリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してMetadata Services (MDS)データベースを作成するか、Upgrade Assistantを使用してMDSデータベース・スキーマをアップグレードする場合、操作に失敗する可能性があります。
エラーORA-28104: statement_typesの入力値が無効ですを受け取る場合があります。これは、Oracle Database 12.2以降のセキュリティ修正の一部として、DBMS_RLS.ADD_POLICYプロシージャのために、FALSE値(デフォルト値)を使用したINSERTおよびUPDATE_CHECKの文タイプを使用できなくなったためです。仮想プライベート・データベース・ポリシーの登録中にセキュリティ修正でORA-28104エラーが発生します。
仮想プライベート・データベース・ポリシーがINSERT文に適用される印象(実際は異なります)を与えることを回避するため、このエラーが返されます。
このエラーを回避するには、次のSQLコマンドを実行して、"_allow_inserts_with_UPDATE_CHECK"
をTrueに設定したシステムを構成します。
ALTER SYSTEM SET "_allow_insert_with_update_check"=TRUE scope=spfile
次に、データベースを再起動し、RCUまたはUpgrade Assistantを再実行してMDSデータベース・スキーマを作成またはアップグレードします。
Oracle Database 12.2以上とともにOracle Fusion Middlewareを使用する場合、次のエラーが発生する可能性があります。
ORA-00932: inconsistent datatypes: expected SYS.AQ$_JMS_MESSAGE got SYS.AQ$_JMS_MESSAGE
AQ$_JMS_MESSAGEタイプのエンキューおよびデキュー中に、データベース・サーバーに送信されるバージョン番号が矛盾する可能性があるため、エラーが発生します。type$のAQ$_JMS_MESSAGEタイプのTOID(タイプの一意の識別子)がユーザー定義TOIDであり、固定のSYSTEM定義TOIDではない場合、このエラーが発生します。
このエラーを回避するには、Oracle Fusion Middlewareで使用されるojdbc6.jarファイルを置き換える次のパッチをインストールします。
Oracle BI Enterprise Editionの場合、ODBCデータ・ソースへの接続を確立するには、ODBC DataDirectドライバを使用する必要があります。
ODBC DataDirectドライバは、Oracle Platform Security Services (OPSS)のセキュリティ・ストアの実装で資格証明にアクセスするためにも使用されます。
Oracle BI Enterprise Edition, では、追加の構成なしで、DataDirect ODBCフレームワーク・バージョン8.0.2およびOracle Wire Protocolバージョン7.1.6がデータ・ソース名(DSN)およびDNSなしの接続のために構成されます。
動作保証されたOracle Databaseバージョンには次のものがあります。
12.2.1.2以上
11.2.0.4以上
Oracle BI Enterprise Edition 12.2.1.2.0をサポートするには、12.2.0.1バージョンのOracle Databaseを構成して、古いクライアント・バージョンの接続を可能にする必要があります。Oracle Databaseサーバーのsqlnet.ora
ファイルに次の設定を追加して、Oracle Databaseインスタンスに接続する際に許可される最低限の認証プロトコルをバージョン11に設定します。
SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVER=11
DataDirectドライバに関するその他の情報は、次のOracle BI Enterprise Edition 12cインストール・ディレクトリにあるProgress DataDirectのドキュメントで確認できます。
oracle_home\bi\common\ODBC\Merant\7.1.6\help
oracle_home\bi\common\ODBC\Merant\8.0.2\help
テストから本番への移行については、次の制限に注意してください。
Windowsでソース環境にOracle Data Integratorがある場合、pasteConfigスクリプトを実行する前にHOSTNAMEをシステム変数として設定する必要があります
WindowsでOracle Data Integratorを使用している場合、pasteConfigスクリプトの実行後にconfig.propertiesファイルを次のように更新します。
odi.shared.config.dir.path=%DOMAIN_HOME%/config/oracledi
Oracle Platform Security Servicesを移行していて、LDAP間でデータを移動している場合、ソースおよびターゲットのLDAPドメイン・コンポーネントの階層は同じである必要があります。同じでない場合、Oracle Platform Security Servicesのデータの移動は失敗します。たとえば、ソースの階層がdc=us,dc=com
として構成されている場合、ターゲットLDAPにも同一のドメイン・コンポーネント階層が必要です。
Windowsの場合は、copyConfigスクリプトを実行する前にノード・マネージャおよびすべての構成済のシステム・コンポーネントを停止する必要があります。
移動スクリプトでは、マルチテナンシが有効な環境はサポートされません。
Windowsで、SSLのみのモードがWebCenter ContentとCaptureの両方を含む構成で有効な場合、pasteConfig操作が失敗します。これはLinuxでは問題になりません。
この問題を回避するには、移動スクリプトを実行する前にSSLポートに加えて非SSLポートを有効にします。その後、copyBinary、paste Binary、copyConfigおよびpasteConfigスクリプトを実行します。スクリプトが正常に完了したら、SSLのみの環境になるようターゲット環境で非SSLポートを無効にします。
pasteConfigの実行時、アーカイブにOracle Platform Security Servicesが含まれる場合、スクリプトが次のエラーを返す場合があります。
oracle.security.audit.util.StrictValidationEventHandler handleEvent WARNING: Failed to validate the xml content. Reason: cvc-complex-type.2.4.b: The content of element '' is not complete. One of '{"http://xmlns.oracle.com/ias/audit/audit-2.0.xsd":source}' is expected.. Apr 24, 2013 6:28:29 AM oracle.security.audit.util.StrictValidationEventHandler handleEvent WARNING: Failed to validate the xml content. Reason: cvc-complex-type.2.4.b: The content of element '' is not complete. One of '{"http://xmlns.oracle.com/ias/audit/audit-2.0.xsd":source}' is expected..
これらのエラーは無視できます。
Oracle SOA Suite、Oracle B2BまたはOracle Business Process Managementを含む環境では、Oracle WebLogic Server Administrationポートが有効化されたときに次のセットのエラーのいずれかを受け取る場合があります。
SEVERE : [PLUGIN][SOA] - ERROR - Apr 19, 2016 2:03:24 AM - CLONE-53003 Error in examining B2B. SEVERE : [PLUGIN][SOA] - CAUSE - Apr 19, 2016 2:03:24 AM - CLONE-53003 B2B examination failed. SEVERE : [PLUGIN][SOA] - ACTION - Apr 19, 2016 2:03:24 AM - CLONE-53003 Make sure that all the specified values are correct and domain configuration isvalid. Check managed server logs and clone logs for more details. oracle.as.t2p.sdk.model.exception.FMWT2PCopyConfigException: Apr 19, 2016 2:03:24 AM - CLONE-53003 Error in examining B2B.User 'principals=[weblogic, Administrators]' has administration role. All tasks by administrators must go through an Administration Port.
SEVERE : [PLUGIN][SOA] - ERROR - Apr 25, 2016 4:38:13 AM - CLONE-53004 Error in examining Human WorkFlow. SEVERE : [PLUGIN][SOA] - CAUSE - Apr 25, 2016 4:38:13 AM - CLONE-53004 Human WorkFlow examination failed. SEVERE : [PLUGIN][SOA] - ACTION - Apr 25, 2016 4:38:13 AM - CLONE-53004 Make sure that all the specified values are correct and domain configuration is valid. Check managed server logs and clone logs for more details. oracle.as.t2p.sdk.model.exception.FMWT2PCopyConfigException: Apr 25, 2016 4:38:13 AM - CLONE-53004 Error in examining Human WorkFlow. Apr 25, 2016 4:38:13 AM - CLONE-53004 Error in examining Human WorkFlow.oracle.bpel.services.workflow.client.WorkflowServiceClientException: javax.naming.AuthenticationException: User 'principals=[weblogic, Administrators]' has administration role. All tasks by administrators must go through an Administration Port. [Root exception is java.lang.SecurityException: User 'principals=[weblogic, Administrators]' has administration role. All tasks by administrators must go through an Administration Port.]
この問題を回避するには、Oracle WebLogic Server Administrationポートを管理コンソールを使用して無効化します。
Oracle Business Activity Monitoringを含む環境の場合、pasteConfigスクリプトの実行後に次の軽度なエラー・メッセージがbamcommand.log.0ログ・ファイルに含まれる場合があります。
oracle.beam.impexp.commandline.util.ImportExportClient.main: Exception occurred in method Import/Export(-dbusername,DEFAULT,-dburl,DEFAULT,-dbdriver,DEFAULT,-cmd,import, -file,/scratch/aime/t2pprodsoa/soa/bam/bin/BAMT2PEMSArtifacts.zip,-mode,append) Exception: java.io.FileNotFoundException: /scratch/oracle/t2pprodsoa/soa/bam/bin/BAMT2PEMSArtifacts.zip (No such file or directory)
このメッセージは無視できます。
Oracle Business Activity Monitoringを含む環境の場合、copyConfigまたはpasteConfigスクリプトの実行後に次の軽度なエラー・メッセージがログ・ファイルに含まれる場合があります。
<Apr 29, 2014 1:04:39 AM MDT> <Warning> <JNDI> <BEA-050001> <WLContext.close() was called in a different thread than the one in which it was created.>
このメッセージは無視できます。
Oracle HTTP ServerなどのWeb層コンポーネントが含まれる環境を移行する場合、copyBinaryスクリプトによって次のメッセージが返される場合があります。
Warning Message :1 Nov 20, 2014 10:47:57 - WARNING - CLONE-20266 Unable to archive a file. Nov 20, 2014 10:47:57 - CAUSE - CLONE-20266 The file "/scratch/oracle/webtier6400/network/log/cgisock.9465" did not have sufficient permission to access. Nov 20, 2014 10:47:57 - ACTION - CLONE-20266 Correct the permission of above file and run copyBinary again.
このメッセージは無視して問題ありません。
自動パージが有効になっていない場合または手動パージが頻繁に実行されていない場合、MDSデータベース・リポジトリに大量の古い(最新ではない)バージョンが蓄積されている可能性があります。この状況で、次回のパージ操作に大変長い時間(場合によっては数時間)がかかる可能性があります。システム・パフォーマンスへの影響を回避するため、パージ操作を終了する必要がある場合があります。現在は、Oracle Fusion Middlewareツールを使用してパージ操作を終了することはできません。かわりに、データベース・レベルで操作を終了する必要があります。
パージ操作を終了するには、DBAに連絡します。DBAは、purgeMetadata操作が実行されているデータベース・セッションを識別してそのセッションを強制終了し、パージを停止できます。MDSは、反復ごとに300のドキュメントを消去し、変更をコミットして、消去可能なドキュメントの処理がすべて終了するまでこの操作を繰り返します。そのため、データベース・セッションを強制終了しても、コミット済の反復されたパージに影響することはありません。
特定の状況において、管理コンソールから管理対象サーバーを起動すると、ノード・マネージャ・コンソールのログに次のようなエラーが記録されます。これは、自動診断リポジトリ(ADR)の初期化で問題が発生したことを示します。
SEVERE: failure initializing ADR oracle.dfw.common.DiagnosticsException: failure loading adrci binary from the system path: null Cause: DFW-40112: There was an error executing adrci commands; the following errors have been found "null"
ノード・マネージャでADRは使用されないため、このエラーは無視できます。
Oracle HTTP Server用にSSLを構成する場合、証明書チェーン全体(ルートCA、中間CAなど)のインポートが必要な場合があります。
Internet Explorerなどの特定のブラウザでは、SSLハンドシェイクが機能するように証明書チェーン全体をブラウザにインポートする必要があります。証明書が中間CAによって発行されている場合、証明書チェーン全体がブラウザで利用できることを確認する必要があり、そうしないとハンドシェイクが失敗します。チェーンの中間証明書の期限が切れている場合、チェーンのすべての証明書(OHSサーバーなど)とともに更新する必要があります。