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Oracle® Fusion Middleware Oracle Site Studio Designerの使用
12c (12.2.1)
E67373-01
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9 定義の操作

Oracle Site Studio定義(プレースホルダ定義、リージョン定義および要素定義)では、どのデータが提示されるかを制御し、そのデータに対してコントリビュータがどのような操作を実行できるかも制御します。

この項の内容は次のとおりです。

9.1 定義について

定義を使用すると、その定義に関連付けられたアセットに何を含めることができるかが規定されます。プレースホルダ定義では、どのリージョン・テンプレート、リージョン定義およびサブテンプレートをプレースホルダに表示できるかを指定し、リージョン定義では、どの要素をリージョン・テンプレートに表示できるかを指定し、要素定義では、コントリビュータがコントリビュータ・データファイル内のデータをどのように変更できるかを制御します。

この項の内容は次のとおりです。

9.1.1 プレースホルダ定義について

プレースホルダ定義は、各プレースホルダを、コンテンツやそのプレースホルダに表示するために関連付けられた他のアセットに結び付ける働きをします。プレースホルダはページ上の単なるマーカーであるため、プレースホルダ定義は、プレースホルダ内に表示されるコンテンツの編集やレポートの表示などのアクションをコントリビュータが実行できるかどうかの判断に使用されます。

また、プレースホルダ定義には、プレースホルダの領域(コントリビューション領域とも呼ばれる)内で使用できるリージョン定義が含まれ、これらのリージョン定義は1つ以上のリージョン・テンプレートと結び付けられ、これらのリージョン・テンプレートも、プレースホルダ定義内にリストすることでその可用性が制御されます。

サブテンプレートは、複数のプレースホルダ(および関連する他のプレースホルダ定義)が含まれることがあるHTMLのセクションです。このサブテンプレートも、プレースホルダ定義に使用できるようにリストできます。サブテンプレートは、リージョン定義とリージョン・テンプレートのかわりにコントリビューション・リージョンで使用できます。

プレースホルダ定義は、プレースホルダ内で使用可能なリージョン定義を制御します。プレースホルダ定義に含めるリージョン定義を増やすと、コントリビューション・リージョンに割り当てられたデータファイルを制御する方法としてリージョン定義を使用する場合のオプションが増加します。

リージョン・テンプレート、サブテンプレート、ページ・テンプレートなどのテンプレートは、関連付けられたデータの表示方法を制御するために使用します。リージョン定義、プレースホルダ定義、要素定義などの定義は、どのデータが表示され、そのデータに対してコントリビュータがどのような操作を実行できるかを制御します。

詳細は、第9.8項「プレースホルダ定義の操作」を参照してください。

9.1.2 リージョン定義について

典型的なリージョン定義には複数の要素が含まれており、それらの要素の様々なコントリビューションが複数の異なるリージョン・テンプレートで使用されます。各リージョン定義には、関連付けられたリージョン・テンプレート上に配置可能な要素のリストが含まれています。これにより、複数のリージョン・テンプレートが同じ要素グループ(同じデータファイルである必要はありません)にアクセスし、それらを異なる方法で配置することが可能になります。

リージョン定義はコントリビューション・モデルでの要素の可用性を制限するため、適切なリージョン定義ネーミング規則に従うことが特に重要です。リージョン定義の数は、他のどのサイト・アセットよりも多くなる可能性があります。適切なネーミング規則を使用すると、複数のリージョン定義を開いてそれぞれの正確な用途を確認しなくても、作成した様々なリージョン・テンプレートに最適な定義を判別できます。

リージョン・テンプレートを作成するときにはリージョン定義と関連付ける必要があるため、リージョン定義を最初に作成してからリージョン・テンプレートを作成することをお薦めします。

詳細は、第A.42項「「リージョン定義」ダイアログ」および第9.9項「リージョン定義の操作」を参照してください。

9.1.3 要素定義について

要素は、コントリビュータがどのような方法でデータを編集できるかを定義するために使用されるオブジェクトです。使用できる要素は、WYSIWYG (What You See Is What You Get)、プレーン・テキスト、イメージのみ、静的リストおよび動的リストです。データ駆動型サイト作成の処理など、様々な状況で使用可能なカスタム要素を作成することもできます。

9.2 新規定義の作成

定義を作成するには、次のタスクを実行します。

  1. サイト・アセット・ペインのメニューで、定義タイプを選択します。

  2. 「新規作成」アイコン(図9-1)をクリックし、「新規」を選択し、定義タイプを選択します。

    アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための「情報の割当てフォーム」が開きます。

    図9-1 「新規作成」アイコン

    「新規作成」アイコン
  3. 「情報の割当てフォーム」に適切な値を入力します。

    Oracle Site Studioアセットの名前に関するガイドラインは、第4.2項「サイト・アセットの命名」を参照してください。

  4. 完了したら、「情報の割当て」をクリックします。

  5. 定義が作成されます。

9.3 定義の編集

各定義の編集では、異なるインタフェースを使用します。各インタフェースでは、作業対象の定義のタイプに固有の変更が最大限簡易化されています。

この項には次のトピックが含まれます:

9.3.1 プレースホルダ定義の編集

プレースホルダ定義には、コントリビューション・リージョンで使用するコンテンツの制御に使用するリージョン定義、リージョン・テンプレートおよびサブテンプレートが含まれている必要があります。

プレースホルダ定義を編集するには、次のタスクを実行します。

  1. サイト・アセット・ペインのメニューで、「プレースホルダー定義」を選択します。

  2. 編集するプレースホルダ定義をリストから選択し、「編集」アイコン(図9-2)をクリックします。

    「プレースホルダー定義」ダイアログが開きます。詳細は、第A.72項「「プレースホルダー定義」ダイアログ」および第9.8項「プレースホルダ定義の操作」を参照してください。

    図9-2 「編集」アイコン

    「編集」アイコン
  3. プレースホルダ定義の説明を入力します。プレースホルダ定義には適切なネーミング規則を使用する必要があります。名前からプレースホルダ定義の用途がわかるようにすると、使用を検討するたびにそのプレースホルダ定義を表示する必要がなくなります。

  4. プレースホルダ定義で許可するアクションを選択または選択解除します。これらのすべてのアクションは、コントリビュータがコントリビューション・リージョンを操作する方法に影響を与えます。

  5. リージョン定義とリージョン・テンプレートを追加するには、「許可されたリージョン定義」で「追加」をクリックします。

  6. サブテンプレートを追加するには、「許可されたサブテンプレート」で「追加」をクリックします。

  7. 選択したリージョン定義、リージョン・テンプレートまたはサブテンプレートを必要に応じて削除するには、該当するセクションで「削除」をクリックします。

プレースホルダ定義の編集時には、リージョン定義、リージョン・テンプレートおよびサブテンプレートを考慮する必要があります。

詳細は、第A.72項「「プレースホルダー定義」ダイアログ」および第9.8項「プレースホルダ定義の操作」を参照してください。

9.3.2 リージョン定義の編集

リージョン定義が作成されたら、それを開いて必要な要素定義を含めることができます。

リージョン定義を編集するには、次のタスクを実行します。

  1. サイト・アセット・ペインのメニューで、「リージョン定義」を選択します。

  2. 編集するリージョン定義をリストから選択し、「編集」アイコン(図9-3)をクリックします。

    「リージョン定義」ダイアログが開きます。詳細は、第A.42項「「リージョン定義」ダイアログ」を参照してください。

    図9-3 「編集」アイコン

    「編集」アイコン
  3. リージョン定義の説明を入力します。

  4. リージョン定義に要素を追加するには、「追加」をクリックします。

    「要素」ダイアログが開きます。

    要素に指定した名前は、リージョン定義内とこのリージョン定義を参照する他のサイト・アセットで、要素の識別に使用されます。

    要素定義に指定したラベルは、Contributorでの要素の名前になります(ツールバーに表示)。

    追加した要素に入力した情報は、コントリビュータがマウスをラベルに置いたときにツールチップとして開きます。

  5. 要素を削除するには、要素を選択して、「削除」をクリックします。

  6. リージョン定義内での要素の順序を変更するには、要素を選択して、「上へ移動」または「下へ移動」をクリックします。

    このリージョン定義に基づくコントリビューション・リージョンに対してContributorが開かれると、この順序に従って要素が表示されます。

このダイアログで、リージョン定義に含める要素をすべて追加する必要があります。リージョン・テンプレートとリージョン定義が関連付けられると、これらの要素定義をリージョン・テンプレートで使用および配置できます。

詳細は、第9.9項「リージョン定義の操作」を参照してください。

9.3.3 要素定義の編集

要素定義を編集するには、次のタスクを実行します。

  1. サイト・アセット・ペインのメニューで、「要素定義」を選択します。

  2. 編集する要素定義をリストから選択し、「編集」アイコン(図9-4)をクリックします。

    選択した要素定義を編集できるダイアログが開きます。要素タイプに応じて、次のいずれかの画面が開きます。

    図9-4 「編集」アイコン

    「アセットの編集」アイコン
  3. 要素定義の情報を入力します。これは、要素定義をどのように設定したかを思い出せるようにするための、要素の簡単な説明です。ここに入力した情報によって、要素定義の具体的な設定内容を一目で思い出せるようにします。これは、類似した要素定義を複数作成して、それぞれのアクションの設定がわずかに異なる場合に特に便利です。

  4. 選択した要素定義に関してコントリビュータに許可するアクションを選択または選択解除します。

カスタム要素を作成する場合、プロセスは異なります。

それぞれの場合で、編集作業の中心は、コントリビュータがツールバーで使用できるオブジェクトを選択することです。定義する各要素には独自のツールバーがあり、そのツールバーに表示されるもの(たとえば、フォント・サイズ、フォント・スタイル、段落の書式設定などを変更できるツールバー・ボタンなど)は、要素定義の「アクション」リストでチェック・ボックスを選択または選択解除すると定義されます。

ユーザーが異なるインスタンスで異なるツールバーを表示できるように、各タイプに複数の定義を作成することをお薦めします。各要素定義で変更可能なアクションの詳細は、前述の個別の画面を参照してください。

9.4 定義のコピー

すでに作成した定義から定義をコピーして、いくつかの側面を変更するという方法で、アセットの作成を簡易化し、大幅に迅速化できます。

定義をコピーするには、次の手順に従います。

リストからの定義のコピー

  1. サイト・アセット・ペインのメニューで、定義タイプを選択します。

  2. コピーする定義をリストから選択します。

  3. 「新規作成」アイコン(図9-5)をクリックし、「コピー」「選択済」を選択します。

    アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための「情報の割当てフォーム」が開きます。

    図9-5 「新規作成」アイコン

    「新規作成」アイコン
  4. 「情報の割当てフォーム」に適切な値を入力します。

  5. 完了したら、「情報の割当て」をクリックします。

  6. 定義がコピーされます。

定義がコピーされたら、開いて編集できます。

サーバーからの定義のコピー

  1. サイト・アセット・ペインのメニューで、定義タイプを選択します。

  2. 「新規作成」アイコン(図9-5)をクリックし、「コピー」「サーバーから」を選択します。

    検索結果ページが開きます。

  3. コピー対象に対応した「選択」ボタンをクリックします。

    アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための「情報の割当てフォーム」が開きます。

  4. 「情報の割当てフォーム」に適切な値を入力します。

  5. 完了したら、「情報の割当て」をクリックします。

  6. 定義がコピーされます。

ローカル・インスタンスからの定義のコピー

  1. サイト・アセット・ペインのメニューで、定義タイプを選択します。

  2. 「新規作成」アイコン(図9-5)をクリックし、「コピー」「ローカルから」を選択します。

    ファイルを開くダイアログが開きます。

  3. ローカル・インスタンスで、コピーする定義に移動します。

  4. 定義を選択して、「開く」をクリックします。

    アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための「情報の割当てフォーム」が開きます。

  5. 「情報の割当てフォーム」に適切な値を入力します。

  6. 完了したら、「情報の割当て」をクリックします。

  7. 定義がコピーされます。

9.5 定義のコンテンツ情報の表示

定義のコンテンツ情報を表示するには、次のタスクを実行します。

  1. サイト・アセット・ペインのメニューで、定義タイプを選択します。

  2. リストから定義を選択します。

  3. 「ドキュメント情報」アイコン(図9-6)をクリックします。

    「コンテンツ情報」ページが開きます。

    図9-6 「ドキュメント情報」アイコン

    「ドキュメント情報」アイコン

9.6 サイトへの定義の追加

サイトに定義を追加するには、次のタスクを実行します。

  1. サイト・アセット・ペインのメニューで、定義タイプを選択します。

  2. 「サイトに追加」アイコン(図9-7)をクリックします。

    検索結果ページが開きます。

    図9-7 「サイトに追加」アイコン

    「サイトに追加」アイコン
  3. 追加する1つまたは複数の定義を選択し、Oracle Site Studio「印の付いたドキュメントを選択」をクリックします。

  4. 構成によっては、サイトに追加しようとしているアセットがすでに存在するという注意を受け取る場合があります。「OK」をクリックします。

    定義がWebサイトに関連付けられ、定義を開いて編集できるようになります。

9.7 サイトからの定義の削除

サイトから定義を削除するには、次のタスクを実行します。

  1. サイト・アセット・ペインのメニューで、定義タイプを選択します。

  2. 削除する定義をリストから選択し、「サイトから削除」アイコン(図9-8)をクリックします。

    定義を削除すると、その定義はサイトから単に削除されるのみで、コンテンツ・サーバーからは削除されません。

    図9-8 「サイトから削除」アイコン

    「サイトから削除」アイコン

9.8 プレースホルダ定義の操作

ページ・テンプレートにプレースホルダを挿入する場合、プレースホルダはコンテンツの表示場所を示す単なる名前付きのマーカーです。プレースホルダ定義では、プレースホルダでデータをどのように開くかが制御されます。さらにプレースホルダ定義では、コントリビュータがワークフローでアセットを承認または却下できるかどうか、コントリビュータがWebレポートを表示できるかどうか、コントリビュータがプレースホルダ内のアセットを編集できるかどうかなどが制御されます。

プレースホルダ名とプレースホルダ定義間の関係をマッピングと呼びます。新しいプレースホルダを作成するときに、デフォルトとして使用するプレースホルダ定義がこのマッピングを使用して決まります。

マッピングを実行する方法は4つあります。デフォルト・マッピングは、「デフォルトのプレースホルダー定義」の「Webサイト・プロパティ」で定義されます。他の3つのマッピングが定義されていない場合、ここで作成されたマッピングがプレースホルダ定義とプレースホルダ名の間で使用されます。

「プレースホルダー定義マッピング」ダイアログ(第A.73項「「プレースホルダー定義マッピング」ダイアログ」を参照)で作成されるグローバル・マッピングでは、サイト全体にわたるプレースホルダ名のデフォルト・マッピングが確立されます。プレースホルダ名は複数セクションの複数テンプレートで使用できますが、同じマッピングが適用されます。

セクション・プロパティのマッピングは、セクション・プロパティの「プライマリ・ページ・プレースホルダー定義マッピング」と「セカンダリ・ページ・プレースホルダー定義マッピング」で定義します。これが行われたセクションでは、プレースホルダが使用される他のセクションとは異なるマッピングが使用されるようになります。グローバル・マッピングとデフォルト・マッピングはセクション・プロパティのマッピングによりオーバーライドされますが、タグ内のマッピングはオーバーライドされません。

4つ目のマッピング作成方法では、プレースホルダ・タグ自身にマッピングが定義されます。このタイプのマッピングでは、グローバル・マッピングを含む他のすべてのマッピングがオーバーライドされます。プレースホルダ・タグにマッピングを定義する場合、プレースホルダ・タグの変更はソース・ビューで行います。この方法のマッピングを使用すると、ページ・テンプレートが使用されるたびに、テンプレートのプレースホルダでは、ページ・テンプレートが使用されるWebサイトの場所に関係なく、指定されたプレースホルダ定義が常に使用されます。

プレースホルダによって識別されたコントリビューション・リージョンのコンテンツとそのサイト上での外観は、リージョン・テンプレートとリージョン定義を使用して定義されます(第3.10項「リージョン・テンプレートとリージョン定義」を参照してください)。ページ・テンプレートには、複数のプレースホルダを含めることができ、各プレースホルダはページ上のコントリビューション・リージョンを表します。プレースホルダに関連付けられているファイルはなく、したがって、コンテンツ・サーバー上にプレースホルダ・ファイルは存在しません。

この項の内容は次のとおりです。

9.8.1 デフォルトのプレースホルダ定義の指定

デフォルトのプレースホルダ定義は、他のマッピングが適用されていない場合に使用されるプレースホルダ定義です。これは、キャッチオールよりも優先されます。

デフォルトのプレースホルダ定義を指定するには、次の手順に従います。

  1. 「Webサイト・プロパティ」の「デフォルトのプレースホルダー定義」をクリックします。

  2. 表示される追加情報アイコンをクリックします。

    コンテンツ・サーバーの検索が開き、使用可能なプレースホルダ定義が示されます。

  3. デフォルトとして使用するプレースホルダ定義を選択します。

  4. Webサイト・プロパティに、デフォルトのプレースホルダ定義が表示されます。

9.8.2 グローバル・プレースホルダ定義マッピングの作成

使用可能なグローバル・プレースホルダ・マッピングのリストは「プレースホルダー定義マッピング」ダイアログ(第A.73項「「プレースホルダー定義マッピング」ダイアログ」を参照)で定義します。このダイアログにアクセスするには、メニュー・バーの「ツール」を選択し、「プレースホルダー定義マッピングの定義」を選択します。プレースホルダ・マッピングを使用すると、プレースホルダがプライマリとセカンダリのどちらのページで使用されるかによって、プレースホルダの定義を変更できます。マッピングはWebサイトのプロジェクト・ファイルに格納されます。

グローバル・プレースホルダ定義マッピングは、Webサイト・プロパティのデフォルトのプレースホルダ定義として作成されたマッピングをオーバーライドします(第9.8.1項「デフォルトのプレースホルダ定義の指定」を参照)。

グローバル・プレースホルダ・マッピングを作成するには、次の手順に従います。

  1. メニュー・バーから「ツール」を選択し、「プレースホルダー定義マッピングの定義」を選択します。

    プレースホルダ・マッピング・ダイアログが開きます(第A.73項「「プレースホルダー定義マッピング」ダイアログ」を参照)。

  2. 「追加」をクリックして、新規マッピングを作成します。

    「プレースホルダー定義マッピングの定義」ダイアログが開きます(第A.74項「「プレースホルダー定義マッピングの定義」ダイアログ」を参照)。

  3. わかりやすく、どのようなマッピングかを把握できるプレースホルダ名を入力します。プライマリ・ページとセカンダリ・ページのプレースホルダによって使用されるプレースホルダ定義を、2つのメニューで入力します。プライマリ・ページまたはセカンダリ・ページ、あるいはその両方に対して入力できます。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. プレースホルダの定義は、プレースホルダ・マッピング・ダイアログに表示され、プレースホルダを挿入するときに選択できます。

9.8.3 セクション・プロパティのプレースホルダ定義マッピングの作成

セクション・プロパティのプレースホルダ定義マッピングには、プレースホルダ名とプレースホルダ定義間のマッピングがリストされます。このマッピングが含まれるセクションでは、プレースホルダが使用される他のセクションとは異なるマッピングが使用されます。

グローバル・プレースホルダ定義マッピングとデフォルトのプレースホルダ定義は、セクション・プロパティのプレースホルダ定義マッピングによってオーバーライドされます。

このセクション・プロパティを作成するには、ダイアログを使用する方法と、プレースホルダ名とプレースホルダ定義をセクション・プロパティに直接入力する方法の2つがあります。ダイアログでは、わかりやすいユーザー・インタフェースが使用されます。

ダイアログを使用してセクション・プロパティのプレースホルダ定義マッピングを作成するには、次の手順に従います。

  1. 階層の適切なセクション内にあるページ・テンプレートを右クリックします。メニューの「プレースホルダー・セクション・プロパティ」を選択します。

    「プレースホルダー・セクション・プロパティ」ダイアログが開きます(第A.70項「「プレースホルダー・セクション・プロパティ」ダイアログ」を参照)。

  2. 「追加」をクリックします。

    「プレースホルダー・セクション・プロパティ」の編集ダイアログが開きます(第A.71項「「プレースホルダー・セクション・プロパティ」の編集ダイアログ」を参照)。

  3. 名前およびプレースホルダ定義IDを入力します。リージョン・テンプレート、サブテンプレートまたはコントリビュータ・データファイルをセクション・プロパティに含める場合は、それらも追加します。

  4. 「OK」をクリックして、「プレースホルダー・セクション・プロパティ」の編集ダイアログを閉じます。

    セクション・プロパティのプレースホルダ名マッピングが作成されます。

  5. 「OK」をクリックして、「プレースホルダー・セクション・プロパティ」ダイアログを閉じます。

セクション・プロパティのプレースホルダ定義マッピングをセクション・プロパティに直接作成するには、次の手順に従います。

  1. マッピングの作成先のセクションのセクション・プロパティを表示します。

  2. 「プライマリ・ページ・プレースホルダー定義マッピング」でプレースホルダ名とプレースホルダ定義を次の形式で入力します。

    name=contentID
    

    ここで、nameはプレースホルダ名、content IDはプレースホルダ定義のコンテンツIDです。複数のプレースホルダ名とプレースホルダ定義を入力するには、次のようにアンパサンド('&')を各ペアの間に挿入します。

    name1=contentID1&name2=contentID2&name3=contentID3
    
  3. セカンダリ・ページについては、「セカンダリ・ページ・プレースホルダー定義マッピング」にプレースホルダ名とプレースホルダ定義を入力します。「プライマリ・ページ・プレースホルダー定義マッピング」と同様、名前と定義のペアを複数入力できます。

  4. 「プライマリ・ページ・プレースホルダー定義マッピング」と「セカンダリ・ページ・プレースホルダー定義マッピング」がセクション・プロパティに表示されます。

9.8.4 プレースホルダ・タグへのプレースホルダ定義の直接指定

プレースホルダ・タグにプレースホルダ定義が明示的に指定されるようにプレースホルダ・タグを記述することができます。この直接指定はページ・テンプレートが使用されるたびに使用されます。

プレースホルダ定義とプレースホルダ・タグをこの方法で関連付けると、他のすべてのプレースホルダ定義マッピングがオーバーライドされます。

プレースホルダ・タグにプレースホルダ定義を直接指定するには、次の手順に従います。

  1. プレースホルダを含むページ・テンプレートを開きます。

  2. 「ソース・ビュー」タブをクリックします。

  3. 次のように、プレースホルダ・タグにマッピングを入力します。

    <!--$wcmPlaceholder("Sales", "placeholderDefinitionDocName=placedef_salescontact")-->
    

    この例では、プレースホルダ名がSalesで、プレースホルダ定義のコンテンツIDがplacedef_salescontactになります。

  4. これでタグにマッピングが作成されます。

「プレースホルダーの定義」ダイアログで(第A.75項「「プレースホルダーの定義」ダイアログ」を参照)、タグに書き込むプレースホルダ定義を割り当てることもできます。

  1. プレースホルダを含むページ・テンプレートを開きます。

  2. プレースホルダをダブルクリックします。

    「プレースホルダーの定義」ダイアログが開きます。

    これは、新規プレースホルダを挿入して実行することもできます。

  3. メニューに表示される名前は、選択したプレースホルダの名前です(新規プレースホルダでない場合)。「オプションでテンプレートにプレースホルダー定義を指定」チェック・ボックスを選択します。

    ダイアログが展開されます。プレースホルダ・タグにマップするプレースホルダ定義をメニューから選択します。

  4. これでタグにマッピングが作成されます。

9.8.5 グローバル・プレースホルダ定義へのプレースホルダの関連付け

プレースホルダ・マッピングが作成済である場合、そのマッピングに従って、プレースホルダ定義が作成したプレースホルダに関連付けられます。

プレースホルダで異なるプレースホルダ定義を使用することで、異なるサブテンプレートやリージョン・テンプレートを使用できるようになります。また、コントリビュータは、プレースホルダのいくつかのインスタンスを編集で使用したり、プレースホルダ定義に定義されたその他の側面で使用できるようになります。

プレースホルダをグローバル・プレースホルダ定義に関連付けるには、次の手順に従います。

  1. プレースホルダをページ・テンプレートに挿入します(第8.4項「プレースホルダの挿入」を参照)。

  2. プレースホルダを挿入すると、「プレースホルダーの定義」ダイアログ(第A.75項「「プレースホルダーの定義」ダイアログ」を参照)が開きます。プレースホルダ名を選択します。

  3. 「OK」をクリックします。

  4. これでプレースホルダ定義がプレースホルダに関連付けられます。

9.8.6 プレースホルダ定義へのリージョン定義の追加

プレースホルダ定義には、プレースホルダに関連付けられているため使用可能なリージョン定義、リージョン・テンプレートおよびサブテンプレートがリストされます。リージョン定義をプレースホルダ定義に追加したり、プレースホルダ定義から削除することは、非常に簡単なタスクです。

リージョン定義がプレースホルダに関連付けられている場合、そのリージョン定義に関連付けられた要素のみをContributorで使用できます。これは、リージョン・コンテンツまたはリージョン・テンプレートを切り替えるためのアクセス権をコントリビュータに付与する場合に特に重要です。

リージョン定義をプレースホルダ定義に関連付けるには、次の手順に従います。

  1. サイト・アセット・ペインでプレースホルダ定義を開きます。

    「プレースホルダー定義」ダイアログ(第A.72項「「プレースホルダー定義」ダイアログ」)が表示されます。

  2. 「許可されたリージョン定義」ペインで、「追加」をクリックします。

    「リージョン定義の選択」ダイアログが表示されます。

  3. リージョン定義を選択して、「OK」をクリックします。

  4. これでリージョン定義がプレースホルダ定義に関連付けられます。

リージョン定義を追加したら、リージョン・テンプレートを追加してその定義に関連付けることができます。

プレースホルダ定義からリージョン定義を削除するには、次の手順に従います。

  1. サイト・アセット・ペインでプレースホルダ定義を開きます。

    「プレースホルダー定義」ダイアログ(第A.72項「「プレースホルダー定義」ダイアログ」)が表示されます。

  2. 「許可されたリージョン定義」ペインで、リージョン定義を選択します。

  3. 「削除」をクリックします。

  4. これでリージョン定義がプレースホルダ定義から削除されます。

9.8.7 プレースホルダ定義へのリージョン・テンプレートの関連付け

プレースホルダ定義には、プレースホルダに関連付けられているため使用可能なリージョン定義、リージョン・テンプレートおよびサブテンプレートがリストされます。リージョン定義をプレースホルダ定義に追加したり、プレースホルダ定義から削除することは、非常に簡単なタスクです。

リージョン・テンプレートをプレースホルダに関連付けると、そのリージョン・テンプレートおよび使用するリージョン定義は、データを表示する要素定義を定義できるようになり、Contributorで使用できるようになります。リージョン・テンプレートは要素の特定のレイアウトを定義するために使用します。リージョン・テンプレートを追加する場合は、そのリージョン・テンプレートを、プレースホルダ定義にすでに含まれているリージョン定義に関連付ける必要があります。

リージョン・テンプレートをプレースホルダ定義に関連付けるには、次の手順に従います。

  1. サイト・アセット・ペインでプレースホルダ定義を開きます。

    「プレースホルダー定義」ダイアログ(第A.72項「「プレースホルダー定義」ダイアログ」)が開きます。

  2. 「許可されたリージョン定義」ペインで、リージョン・テンプレートを使用するリージョン定義を選択します。

  3. 許可されたリージョン・テンプレート・ペインで、「追加」をクリックします。

    「リージョン・テンプレートの選択」ダイアログが開きます。

  4. リージョン定義を選択して、「OK」をクリックします。

  5. これでリージョン定義がプレースホルダ定義に関連付けられます。

「リージョン・テンプレートの選択」ダイアログには、リージョン定義に関連付けられたリージョン・テンプレートのみが表示されます。リージョン・テンプレートとリージョン定義間の関連付けは、メタデータとしてリージョン・テンプレートに格納されます。

リージョン・テンプレートをデフォルトにするには、次の手順を実行します。

  1. サイト・アセット・ペインでプレースホルダ定義を開きます。

    「プレースホルダー定義」ダイアログ(第A.72項「「プレースホルダー定義」ダイアログ」)が開きます。

  2. 「許可されたリージョン定義」ペインで、リージョン定義を選択します。

    許可されたリージョン・テンプレート・ペインに、関連付けられたリージョン・テンプレートが表示されます。

  3. 許可されたリージョン・テンプレート・ペインで、リージョン定義を選択します。

  4. 「デフォルトに設定」をクリックします。

  5. これで、このプレースホルダ定義内では、このリージョン・テンプレートが、選択したリージョン定義のデフォルト・テンプレートとなります。

プレースホルダ定義からリージョン・テンプレートを削除するには、次の手順に従います。

  1. サイト・アセット・ペインでプレースホルダ定義を開きます。

    「プレースホルダー定義」ダイアログ(第A.72項「「プレースホルダー定義」ダイアログ」)が表示されます。

  2. 許可されたリージョン・テンプレート・ペインで、リージョン・テンプレートを選択します。

  3. 「削除」をクリックします。

  4. これでリージョン・テンプレートがプレースホルダ定義から削除されます。

9.8.8 プレースホルダ定義へのサブテンプレートの関連付け

プレースホルダ定義には、プレースホルダに関連付けられているため使用可能なリージョン定義、リージョン・テンプレートおよびサブテンプレートがリストされます。サブテンプレートをプレースホルダ定義に追加したり、プレースホルダ定義から削除することは、非常に簡単なタスクです。

プレースホルダに関連付けられたサブテンプレートを使用する場合、最終的なWebページには、サイト・アセットおよびサブテンプレート上のすべてのプレースホルダが表示されます。サブテンプレートを使用する必要はありません。

サブテンプレートは、静的アセットとプレースホルダで構成されるHTMLの任意のセクションとすることができ、それぞれに独自の定義を含めることができます。これは、リージョン・コンテンツまたはリージョン・テンプレートを切り替えるためのアクセス権をコントリビュータに付与する場合に特に重要です。

サブテンプレートをプレースホルダ定義に関連付けるには、次の手順に従います。

  1. サイト・アセット・ペインでプレースホルダ定義を開きます。

    「プレースホルダー定義」ダイアログ(第A.72項「「プレースホルダー定義」ダイアログ」)が表示されます。

  2. 「許可されたサブテンプレート」ペインで、「追加」をクリックします。

    「サブテンプレートの選択」ダイアログが表示されます。

  3. サブテンプレートを選択して、「OK」をクリックします。

  4. これでサブテンプレートがプレースホルダに関連付けられます。

サブテンプレートをプレースホルダ定義から削除するには、次の手順に従います。

  1. サイト・アセット・ペインでプレースホルダ定義を開きます。

    「プレースホルダー定義」ダイアログ(第A.72項「「プレースホルダー定義」ダイアログ」)が表示されます。

  2. 「許可されたサブテンプレート」ペインで、サブテンプレートを選択します。

  3. 「削除」をクリックします。

  4. これでサブテンプレートがプレースホルダ定義から削除されます。

9.9 リージョン定義の操作

リージョン定義には、関連付けられた要素定義のリストが含まれます。この定義リストは、リージョン・テンプレートとリージョン定義が関連付けられた後にリージョン・テンプレートのレイアウト内で使用できる要素の完全なリストです。

リージョン・テンプレートでは、リージョン定義内で使用可能なすべての要素を使用する必要はありません。通常は、リージョン・テンプレートでの表示にすべての要素が使用されるわけではありません。ただし、Contributorを起動すると、関連付けられたリージョン・テンプレートに表示されるかどうかに関係なく、すべての要素がエディタに表示されます。

リージョン・テンプレートとリージョン定義間の関連付けは、リージョン・テンプレートのxRegionDefinitionメタデータに格納されます。

リージョン定義への要素定義の関連付け

リージョン定義には、リージョン・テンプレートで使用可能な要素定義がリストされます。要素定義をリージョン定義に追加したり、リージョン定義から削除することは、非常に簡単なタスクです。

要素定義をリージョン定義に関連付けるには、次の手順に従います。

  1. サイト・アセット・ペインでリージョン定義を開きます。

    「リージョン定義」ダイアログ(第A.42項「「リージョン定義」ダイアログ」を参照)が表示されます。

  2. 「追加」をクリックします。

    「要素」ダイアログ(第A.43項「「要素」ダイアログ」を参照)が表示されます。

  3. 要素の情報を入力し(適切なネーミング規則を使用して、使用時に要素定義を簡単に把握できるようにする)、メニューから要素定義を選択して、「OK」をクリックします。

  4. これで要素定義がリージョン定義に関連付けられます。

要素定義は、リージョン定義に埋め込むこともできます。要素定義を埋め込む場合、名前付きの要素定義の単一インスタンスをリージョン定義内に作成します。これは、参照によって要素定義を含める方法で実行されるグローバル変更による影響を受けません。

要素定義をリージョン定義に埋め込むには、「要素」ダイアログで(第A.43項「「要素」ダイアログ」を参照)、要素定義をリージョン定義に埋込みチェック・ボックスを選択し、通常どおりに要素定義の追加作業を行います。

要素定義をリージョン定義から削除するには、次の手順に従います。

  1. サイト・アセット・ペインでリージョン定義を開きます。

    「リージョン定義」ダイアログ(第A.42項「「リージョン定義」ダイアログ」を参照)が表示されます。

  2. 要素定義を選択します。「削除」をクリックします。

  3. これで要素定義がリージョン定義から削除されます。

リージョン定義は、Webサイト上で使用されるコンテンツのタイプを定義します。リージョン定義は基本的に、特定のサイト・コンテンツ・タイプについて様々な再利用可能な情報のチャンクを定義する個々の要素のグループです。

その組成(要素)の点からサイト・コンテンツ・タイプを定義する以外に、リージョン定義は、対応するコントリビューション・リージョンでコントリビュータが使用できるコンテンツの作成および切替えのオプションも指定します。たとえば、コントリビュータがリージョンのコンテンツを切り替えられるようコントリビューション・リージョンが設定されている場合、サーバー上の既存のコントリビュータ・データ・ファイルのみを使用できます(ネイティブ・ドキュメントや新規のコントリビュータ・データ・ファイルは使用できません)。(プレースホルダ定義によって、コントリビュータが実際にコントリビューション・リージョンのコンテンツを切り替えられるかどうかが制御されることに注意してください。)最後に、リージョン定義は、コンテンツ・サーバーにチェックインされる際、コントリビューション・リージョンのコンテンツのデフォルト・メタデータも設定します、

9.10 要素定義の操作

各要素定義を使用して、ツールバーおよび含める必要のあるすべてのカスタマイズ・スクリプトと検証スクリプトを指定します。これらのスクリプトは、各要素定義を作成するときに含めます。

要素は要素定義によって制御されます。要素は基本的には関連付けられている要素定義がインスタンス化されたものであり、要素定義はWebページ上のその要素に対してコントリビュータがどのような編集操作を行えるか(特に、Contributorエディタでどの編集機能を使用できるか)を指定します。要素定義は個別に管理されるサイト・アセットです。つまり、要素定義はWebサイト内またはWebサイト間で再利用できます(それらのサイトがすべて同じコンテンツ・サーバー上で管理されていれば)。同じタイプの要素に異なる要素定義を関連付けて、要素が使用されるコンテキストに応じてコントリビュータに異なる編集環境を提供できます。同様に、複数の要素が同じ要素定義を共有して、各要素について同じ編集環境をコントリビュータに提供する場合もあります。

9.11 Designerでの定義の表示

Designerには、定義を表示する2つの方法(ソース・ビューとフォーム・ビュー)があります。それぞれ、Designerでそのテンプレートを操作するときに各定義を異なる方法で参照します。

Designerワークスペースの各定義ウィンドウの下部に、2つのタブがあります。タブを選択して、その定義のソース・ビューまたはフォーム・ビューを選択します。

この項の項目は次のとおりです。

9.11.1 フォーム・ビュー

フォーム・ビューは、定義を操作するためのグラフィカル・ユーザー・インタフェースです。フォーム・ビューを使用して、各定義の様々なオプションをダイアログ内で簡単に変更できます。フォーム・ビューでの変更に使用可能なすべてのオプションは、ソース・ビューでも使用できます。

フォーム・ビューでは、ダイアログが表示され、そこで定義(要素定義、リージョン定義、プレースホルダ定義、変換定義など)のプロパティを設定できます。図9-9に、フォーム・ビューでのリージョン定義の例を示します。ほとんどのフォーム・ビューには、「ヘルプ」ボタンがあり、このボタンをクリックして現行のフォームの状況依存ヘルプ情報を表示できます。

図9-9 フォーム・ビュー(リージョン定義)

図9-9の説明が続きます
「図9-9 フォーム・ビュー(リージョン定義)」の説明

9.11.2 ソース・ビュー

ソース・ビューには、定義のコードが表示されます。

図9-10 ソース・ビュー

Webページのテンプレートのソース・ビュー

ソース・ビュー内の情報は、色分けされたテキストとして表示されます。

  • 黒はXMLコード、HTMLタグ属性およびWebページに表示されるテキストに使用されます。

  • 紫はHTMLタグに使用されます。

  • 青はHTMLタグ属性値に使用されます。

  • 緑は、Idocスクリプト、HTMLコメントおよびOracle Site Studioによって挿入されたコードに使用されます。

タイプフェース、インデント・レベル、行折返しなど、これらの設定の多くは変更可能です。詳細は、第6.9項「ソース・ビューでのコードのフォーマット」を参照してください。

ソース・ビューにより、サイト・テンプレートを完全に制御できます。このことは、複数のカスタム・アセットを実装している場合に特に当てはまることがあります。実際、設計ビューで開始してページを作成してから、ソース・ビューに切り替えて、ページの外観と動作をカスタマイズする場合もあります。

9.12 定義のバンドル

定義のバンドルは、サイト・アセット(通常は定義および関連テンプレート)のバンドルです。ただし、バンドルの構成方法によって定義とテンプレートの組合せは様々です。

この項の内容は次のとおりです。

9.12.1 定義のバンドルについて

定義のバンドルは、定義(および該当する場合は関連テンプレート)をzip形式で圧縮したコレクションです。定義のバンドルは、関連する定義グループを取り出して、それらを別のWebサイトまたは完全に異なるコンテンツ・サーバーにコピーするための単純な方法です。

定義のバンドルには、選択された定義と、階層内の選択された定義の下にある関連定義が含まれます。選択したリージョン定義をバンドルした場合、それにはすべての関連リージョン・テンプレートと要素定義が含まれます。プレースホルダ定義を選択した場合は、そのプレースホルダ定義に関連付けられたすべてのサブテンプレート、リージョン定義、リージョン・テンプレートおよび要素定義がバンドルされます。

9.12.2 バンドルのダウンロード

バンドルのダウンロードを選択した場合、そのバンドルは自動的にzip形式で圧縮され、zipファイルがダウンロードされます。定義のバンドルのダウンロード方法は2つあります。

選択した定義に基づく定義のバンドルをサイト・アセット・ペインから直接ダウンロードするか、Oracle Content Serverを使用して定義を選択し、定義に基づくバンドルをダウンロードできます。

サイト・アセット・ペインからのダウンロード

定義のバンドルをサイト・アセット・ペインからダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. サイト・アセット・ペインで、定義(プレースホルダ定義、リージョン定義または要素定義)を選択します。

  2. 定義を右クリックし、「定義のバンドルのダウンロード」を選択します。

    「保存」ダイアログが表示されます。

  3. バンドルに名前を付け、ローカル・インスタンスに保存します。

メニュー・バーからのダウンロード

定義のバンドルをメニュー・バーからダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. メニュー・バーから「ファイル」「定義」「ダウンロード」を選択します。

  2. 「プレースホルダー定義のバンドル」「リージョン定義のバンドル」または「要素定義のバンドル」を選択します。

    Oracle Content Serverの検索結果が、選択した定義タイプに基づいて表示されます。

  3. 作成してバンドルをダウンロードする定義を選択します。

    「保存」ダイアログが表示されます。

  4. バンドルに名前を付け、ローカル・インスタンスに保存します。

9.12.3 バンドルのアップロード

Designerでバンドルをアップロードする場合、そのバンドルは自動的に解凍され、アップロード時にDesignerで開いていたWebサイトに関連付けられます。

圧縮してダウンロードされる場合、バンドルにはそのバンドル元のWebサイトがxWebsitesメタデータ・フィールド(メタデータの詳細は、Oracle Site Studioのテクニカル・リファレンスを参照)でまだ関連付けられています。Designerで開かれているサイトには、xWebsitesフィールドにそのメタデータ値が追加されています。バンドルを再びアップロードした場合、新しいWebサイト値がxWebsitesメタデータ・フィールドに追加され、以降も同様です。前の値は削除されないため、この方法でアップロードしたサイト・アセットには、値に両方のWebサイトがあります。

Oracle Content Serverを通じてアップロードした場合、バンドルは即時に解凍されません。Designerを通じてアップロードした場合、解凍した後でバンドルを関連付ける必要のあるWebサイトの参照ポイントがあります。Oracle Content Serverを通じてアップロードした場合、xWebsitesフィールドを更新するための参照はありません。バンドルを解凍するとき、コンテンツを関連付けるWebサイトを選択することを求めるプロンプトが表示されます。Oracle Content Serverでのバンドルの解凍は、バンドルのアップロードとは別の手順です。

「アーカイブの管理」ページ(Oracle Site Studioの管理を参照)に移動した場合、それを解凍し、適切な1つまたは複数のWebサイトに関連付ける必要があります。

Designerからのアップロード

定義のバンドルをDesignerからOracle Content Serverにアップロードするには、次の手順を実行します。

  1. メニュー・バーから、「ファイル」を選択した後、「定義」を選択し、「定義のバンドルのアップロード」を選択します。

  2. 「開く」ダイアログで、ファイル・システム上の定義のバンドルを参照し、「開く」をクリックします。

  3. 定義のバンドルがOracle Content Serverに自動的にアップロードされます。

    アップロードすると、自動的に解凍され、バンドルのアップロード時にDesignerで開いていたWebサイトがxWebsitesメタデータ・フィールド・データに入力されます。