コンテンツ・ファイルは、Webサイトで表示される内容を格納するために使用されるファイルです。これらのファイルには、テンプレートおよび定義で変更されるサイト・コンテンツと、コントリビュータ・データファイルやイメージなど、Oracle Site Studio Contributorで編集可能なサイト・コンテンツが含まれます。ネイティブ・ドキュメントもコンテンツ・ファイルです。
この項の内容は次のとおりです。
コンテンツ・ファイルは、Webサイトで表示される内容を格納するために使用されるファイルです。これらのファイルには、テンプレートおよび定義で変更されるサイト・コンテンツと、コントリビュータ・データファイルやイメージなど、Contributorで編集可能なサイト・コンテンツが含まれます。ネイティブ・ドキュメントもコンテンツ・ファイルです。
この項では、サイト・アセット・ペインに表示されるコンテンツ・ファイルと関連ファイルのタイプについて説明します。
コントリビュータ・データファイルは、Oracle Site Studioで作成およびメンテナンスされるXMLファイルです。これは、Webサイトのコンテンツの格納に使用され、コンテンツ・サーバーにチェックインされます。サイト・コントリビュータがWebページのコンテンツを更新する必要がある場合、それに関連付けられたコントリビュータ・データファイルがサーバーから取得され、コントリビュータがコンテンツを編集できるContributorエディタでデータが使用可能になります。コントリビュータがデータファイルの変更を終了すると、それがコンテンツ・サーバーに再びチェックインされ、Webページが更新されて新しいコンテンツが反映されます。
詳細は、第3.16項「コントリビュータ・データファイルとネイティブ・ドキュメント」を参照してください。
ネイティブ・ドキュメントは、Oracle Site Studioで表示され、それの作成に最初に使用されたアプリケーション(たとえば、Wordドキュメントの場合はMicrosoft Word)を使用して編集されるサードパーティ・ファイルです。ファイルがチェックインされると、それがHTMLに変換され(Dynamic Converterを使用)、Webページで使用できるようになります。
詳細は、第3.16項「コントリビュータ・データファイルとネイティブ・ドキュメント」を参照してください。
変換定義は、Webサイトでインライン表示されるようにネイティブ・ドキュメントを変換するために使用されます。変換定義は、ネイティブ・ドキュメントをHTMLに変換し、ページに表示する方法を定義したルール、テンプレートまたはその組合せです。
ネイティブ・ドキュメントをWebページに追加するとき、そのドキュメントをHTMLに変換するために使用する(Dynamic Converter)テンプレートまたはルールを変換定義に指定できます。
コンテンツ・ファイルを作成するには、次のタスクを実行します。
サイト・アセット・ペインのメニューで、作成するコンテンツ・ファイル・タイプを選択します。
「新規作成」アイコン(図10-1)をクリックして、「新規」を選択し、作成する特定のドキュメント・タイプを選択します。
アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための「情報の割当てフォーム」が開きます。
「情報の割当てフォーム」に適切な値を入力します。
Oracle Site Studioアセットの名前に関するガイドラインは、第4.2項「サイト・アセットの命名」を参照してください。
完了したら、「情報の割当て」をクリックします。
コンテンツ・ファイルが作成されます。
コントリビュータ・データファイルを作成する最も一般的な方法がコンテンツの割当て時であることがわかります。コンテンツの切替えウィザードを実行すると(第A.76項「コンテンツの切替えウィザード」を参照)、ウィザードでコントリビュータ・データファイルを作成できます。
リストからコピーするコンテンツ・ファイルを選択することも、コンテンツ・サーバーからコピーするコンテンツ・ファイルを選択することも、ローカル・インスタンスからコピーするコンテンツ・ファイルを選択することもできます。
サイト・アセット・ペインからのコンテンツ・ファイルのコピー
サイト・アセット・ペインのメニューで、コンテンツ・ファイル・タイプを選択します。
コピーするコンテンツ・ファイルをリストから選択します。
「新規作成」アイコン(図10-2)をクリックして、「コピー」→「選択済」を選択します。
アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための「情報の割当てフォーム」が開きます。
「情報の割当てフォーム」に適切な値を入力します。
完了したら、「情報の割当て」をクリックします。
コンテンツ・ファイルがコピーされます。
コンテンツ・サーバーからのコンテンツ・ファイルのコピー
サイト・アセット・ペインのメニューで、コンテンツ・ファイル・タイプを選択します。
「新規作成」アイコン(図10-2)をクリックして、「コピー」→「サーバーから」を選択します。
検索結果ページが開きます。
コピー対象に対応する「選択」ボタンをクリックします。
アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための「情報の割当てフォーム」が開きます。
「情報の割当てフォーム」に適切な値を入力します。
完了したら、「情報の割当て」をクリックします。
コンテンツ・ファイルがコピーされます。
ローカル・インスタンスからのコンテンツ・ファイルのコピー
サイト・アセット・ペインのメニューで、コンテンツ・ファイル・タイプを選択します。
「新規作成」アイコン(図10-2)をクリックして、「コピー」→「ローカルから」を選択します。
ナビゲーション・ウィンドウが開きます。
ローカル・インスタンスで、コピーするコンテンツ・ファイルにナビゲートします。
コントリビュータ・データファイルを選択して、「開く」をクリックします。
アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための「情報の割当てフォーム」が開きます。
「情報の割当てフォーム」に適切な値を入力します。
完了したら、「情報の割当て」をクリックします。
コンテンツ・ファイルがコピーされます。
コンテンツ・ファイルのコンテンツ情報を表示するには、次のタスクを実行します。
サイト・アセット・ペインのメニューで、コンテンツ・ファイル・タイプを選択します。
リストからコンテンツ・ファイルを選択します。
「ドキュメント情報」アイコン(図10-3)をクリックします。
コンテンツ情報ページが開きます。
サイトにコンテンツ・ファイルを追加するには、次のタスクを実行します。
サイト・アセット・ペインのメニューで、コンテンツ・ファイル・タイプを選択します。
「サイトに追加」アイコン(図10-4)をクリックします。
検索結果ページが開きます。
追加するコンテンツ・ファイルを選択し、「Oracle Site Studio」→「印の付いたドキュメントを選択」をクリックします。
構成によっては、サイトに追加しようとしているアセットがすでに存在するという注意を受け取る場合があります。「OK」をクリックします。
これで、コンテンツ・ファイルがWebサイトに関連付けられました。
サイトからコンテンツ・ファイルを削除するには、次のタスクを実行します。
サイト・アセット・ペインのメニューで、コンテンツ・ファイル・タイプを選択します。
リストから、削除するコンテンツ・ファイルを選択し、「サイトから削除」アイコン(図10-5)をクリックします。
コンテンツ・ファイルを削除しても、単にサイトとのその関連付けが削除されるだけです。コンテンツ・サーバーからファイルが削除されることはありません。
コントリビュータ・データファイルのソースを編集するには、次のタスクを実行します。
サイト・アセット・ペインのメニューで、「コントリビュータ・データファイル」を選択します。
リストから、編集するコントリビュータ・データファイルを選択し、「編集」アイコン(図10-6)をクリックします。
選択したコントリビュータ・データファイルが開き、ソース・ビューで編集できます。
コントリビュータ・データファイルは、設計上、Designerのソース・ビューではなく、Contributorで編集を行う必要があります。ファイルは直接編集できますが、Contributorを使用してコントリビュータ・データファイルを編集するか、コンテンツの切替えウィザードを使用して別のファイルに切り替える方が(第12.3項「コンテンツの切替えウィザードを使用したコンテンツの割当て」を参照)、はるかに簡単です。
Oracle Site Studioでは、コントリビューション・リージョンにコントリビュータ・データファイルまたはネイティブ・ドキュメントを割り当てることができ、個々のコントリビュータがWebサイト上のコントリビュータ・データファイルとネイティブ・ドキュメントを追加および編集できます。
コントリビュータ・データファイルは、Oracle Site Studioで生成されます。これは、Contributorアプリケーションを使用して編集されるように設計されたXMLファイルです。これは、XMLファイルとして、Webページに簡単に挿入できるWeb対応形式です(インクルード・ファイルを別のWebページに挿入できる仕組みと同様です)。
ただし、ネイティブ・ドキュメントはサードパーティ・アプリケーション(Microsoft Word、Excel、PowerPointなど)で生成され、通常はユーザー自身またはコントリビュータによって導入されます。ドキュメントは、元の状態ではWebページで表示できないため、サーバーによってページがブラウザに配信されるときに(Dynamic Converterを使用して)それがWebページに変換されます。
コントリビュータ・データファイルとは異なり、ネイティブ・ドキュメントの編集にはContributorは必要ありません。ページが表示される際は、変換ドキュメントがプレースホルダに表示され、コントリビュータがデータを編集するときに、適切なアプリケーション(Microsoft Wordなど)がロードされます。
この項の内容は次のとおりです。
ネイティブ・ドキュメントは、コントリビュータ・データファイルと同じ方法でコントリビューション・リージョンに割り当てることができます。ネイティブ・ドキュメントは、コントリビュータ・データファイルのサイトへの追加と同じ方法で、サイトに追加されます(ファイルへのリンクの作成、動的リストへのファイルの追加またはそのメタデータを動的リストまたはサイトに対して実行される問合せに一致させるためのファイルのチェックイン)。
ただし、コントリビュータ・データファイルとは異なり、ネイティブ・ドキュメントでは、それらが意図したとおりにWebサイトに表示されるように、サーバーで追加の設定手順を行う必要があります。これらの手順には、次のものが含まれます。
Dynamic Converterをインストールしてコンテンツ・サーバーで実行し、それによってネイティブ・ドキュメントをWebページに変換できるようにする必要があります。
「チェックアウトして開く」をインストールしてコンテンツ・サーバーで実行し、コントリビュータがコントリビューション・グラフィックのメニューを使用して、Webサイトから直接ネイティブ・ドキュメントをチェックアウトして編集できるようにする必要があります。
ネイティブ・ドキュメントは、Dynamic Converterのサポートされるファイル形式である必要があります。
デフォルトでは、ドキュメントの変換に空のDynamic Converterテンプレート(最小限の設定のもの)が使用されて、その元の状態に似た外観になります。Webページの外観がサイトと一致するようにそれをさらにカスタマイズするには、ドキュメントの変換に使用するテンプレートを微調整する必要があります(第10.8.3項「ネイティブ・ドキュメントでの変換定義の使用方法」を参照)。
ユーザー自身、またはコントリビュータは、ファイルの編集に使用する、関連するサードパーティ・アプリケーションをコンピュータにインストールする必要があります。
ユーザー自身またはコントリビュータがOracle Site Studio以外の方法(Oracle Content Serverチェックイン・フォーム、WebDAVクライアント、Webフォルダなど)を使用してサイトにネイティブ・ドキュメントを追加する場合は、サイト(および必要な場合はサイトのセクション)で使用される同じメタデータとともにそれらのファイルをチェックインする必要があります。
ネイティブ・ドキュメントを編集するには、次のタスクを実行します。
サイト・アセット・ペインのメニューで、「ネイティブ・ドキュメント」を選択します。
リストから、編集するネイティブ・ドキュメントを選択し、「編集」アイコン(図10-7)をクリックします。
ネイティブ・ドキュメントを編集するには、「チェックアウトして開く」をインストールする必要があります。ドキュメントが、適切なアプリケーションで開きます。たとえば、Microsoft WordやPowerPointなどです。
編集が完了したら、ファイルを保存します。これはサーバーに保存されます。
コントリビューション・リージョンにネイティブ・ドキュメントを割り当てる場合(またはサイトへのネイティブ・ドキュメントの追加をコントリビュータに許可する場合)、変換が使用されて、Webサイトでインライン表示されるようにネイティブ・ドキュメントが変換されます。変換定義では、ネイティブ・ドキュメントがHTMLに変換される方法とページに表示される方法を制御するために使用されるルールを指定します。
定義済の変換定義を使用すると、他のアセットを追加する場合と同じくらい簡単に、ネイティブ・ドキュメントをWebページに追加できます。
リージョン・テンプレートに変換定義を追加するには、次の手順に従います。
リージョン・テンプレートで右クリックします。コンテキスト・メニューが開きます。
「オブジェクトの挿入」→「動的変換」を選択します。
動的変換の挿入ダイアログ(第A.78項「動的変換の挿入ダイアログ」を参照)が表示されます。
変換定義を選択するか、新規変換定義の名前を入力します。
「OK」をクリックします。
これで、変換定義がリージョン・テンプレートの一部になりました。wcmDynamicConversionタグ(Oracle Site Studioのテクニカル・リファレンスを参照)がリージョン・テンプレートに書き込まれ、変換定義の名前はタグ内のパラメータになります。これで、「コンテンツの割当」ダイアログ(第A.54項「「コンテンツの割当」ダイアログ」を参照)を使用してネイティブ・ドキュメントを割り当てることも、コントリビュータがネイティブ・ドキュメントを追加することもできます。
wcmConversionDefinitionタグは、ソース・ビューで直接書き込むこともできます。
ネイティブ・ドキュメントでは、コントリビュータ・データファイル(要素内で正確に制御できる)のように、最終的なWebページに対する書式設定を制御できません。
そのため、時間を費やしてサイトに固有の変換テンプレートを設計し、変換テンプレートのスタイルにマップできるスタイルをネイティブ・ドキュメントで使用するようにコントリビュータに促す必要があります。
サイトでネイティブ・ドキュメントを使用する場合、Webサイト上のそのドキュメントのルック・アンド・フィールを制御する変換定義を指定する必要があります。変換定義内の変換テンプレートまたは(変換テンプレートの使用を制御する)ルールは、「ネイティブ・ドキュメント変換設定」ダイアログ(第A.25項「「ネイティブ・ドキュメント変換設定」ダイアログ」を参照)を使用して指定できます。
このダイアログに表示される使用可能なテンプレートとルールは、Dynamic Converterの「テンプレートの選択ルール」ページを使用して事前に設定しておく必要があります。「テンプレートの選択ルール」ページにアクセスするには、コンテンツ・サーバーにDynamic Converterコンポーネントをインストールする必要があります。サーバーのメイン・メニューから、「管理」→「Dynamic Converterの管理」→「テンプレートの選択ルール」を選択します。
「テンプレートの選択ルール」ページでは、ルールやレイアウトなどを作成および編集できます。詳細は、『Dynamic Converter管理者ガイド』を参照してください。
ツールボックスの「その他のフラグメント」の下には、ネイティブ・ドキュメント用に設計されたいくつかの使用可能なフラグメントがあります。各フラグメントにより、ページ・テンプレート(プレースホルダの外部)にネイティブ・ドキュメントを直接追加して、Dynamic Converterの変換テンプレートとレイアウトを使用して動的変換を実行できます。
動的変換: 変換ドキュメントをページ・テンプレートに追加します。これには、ドキュメント、変換テンプレートおよび変換レイアウトを指定するために使用できる3つのパラメータが含まれます。
動的変換IFrame: これによって変換ドキュメントがIFrameで追加される(この場合、Webページを下にスクロールしないでドキュメント全体をスクロールできます)点を除いて、最初のフラグメントと同様です。これには、ドキュメント、変換テンプレートおよびIFrameの属性を指定するために使用できるいくつかのパラメータが含まれます。
ランダム変換。コンテンツ・サーバーで指定された問合せに基づいて、ネイティブ・ドキュメントのランダムな動的変換を実行します。これには、問合せ、問合せ制限および変換テンプレートを指定するために使用できる4つのパラメータが含まれます。
フラグメントによってネイティブ・ドキュメントを組み込むための多くの方法が提供されますが、ネイティブ・ドキュメントをプレースホルダに直接割り当てる方がより便利な場合があります。これらのフラグメントの詳細は、第C.4項「その他のフラグメント」を参照してください。
通常、ネイティブ・ドキュメントがWebサイトに含まれる場合、それがDCによってHTMLに変換され、Webページに含まれます。状況によっては、Microsoft Wordドキュメントなどのファイルをそのネイティブ形式で配信することが望ましいことがあります。直接配信ではこのオプションが可能です。直接配信を使用すると、変換済コンテンツを以前に配信したものと同じわかりやすいURLで、Microsoft WordドキュメントをMicrosoft Wordドキュメントとして配信できます。以前のバージョンのOracle Site StudioではPDFファイルを直接配信できましたが、この場合はWebレイアウトURLにリダイレクトされて、サイトのコンテキストが失われていました。現在は、直接配信をPDFおよびその他のネイティブ形式で使用して、Webレイアウトにリダイレクトされることなく、わかりやすいURLからファイルを配信できるようになったため、サイト内でのユーザーのコンテキストを維持するのに役立ちます。これは、/groups/public/documents
のようなエントリを含むパスがユーザーのブラウザに表示されることを意味します。この機能により、ファイル拡張子のグローバル・リストを構成し、カスタム・セクション・プロパティを介してオーバーライドをセクション・レベルで適用できます。
直接配信の有効化の詳細は、Oracle Site Studioのテクニカル・リファレンスを参照してください。