開発者が初めてアプリケーションを作成する場合、ユーザー・インタフェースを選択します。アプリケーション・ビルダーでは、単一アプリケーション内の複数のユーザー・インタフェースがサポートされます。
アプリケーション・ビルダーでは、単一アプリケーション内の複数のユーザー・インタフェースがサポートされます。開発者は、デスクトップ、モバイル・デバイスまたはその両方のためのアプリケーションを構築することを選択できます。1つのアプリケーションに対して定義される各ユーザー・インタフェースには、固有のテーマ、ログイン・ページ、ホームページおよびグローバル・ページ(旧名称はページ0)があります。アプリケーション内のページを作成するときは、どのユーザー・インタフェースがそのページに関連付けられるかを指定する必要があります。選択したユーザー・インタフェースによって、ページおよびリージョンを作成するときに表示されるオプションが決まります。たとえば、マップ、データ・ロードおよび対話モード・レポートは、デスクトップ・ページのみでサポートされます。同様に、モバイル・ページでは、最も一般的な構成体はレポートとフォームではなくリストとフォームです。
モバイル・アプリケーションは特にスマートフォン・デバイスで実行するように設計されるので、モバイル接続に最適化された、極小のセマンティックHTMLで構築される必要があります。Oracle Application Expressを使用して開発するモバイル・アプリケーションは、モバイル・デバイスのブラウザ内で実行されるブラウザ・ベースのアプリケーションです。したがって、これらのアプリケーションがOracle Databaseと通信するためには接続が必要で、切断された環境では操作できません。
HTML5機能を備えたモバイル・デバイスは、HTML5 date-picker、フィールド定義に基づき異なるキーパッドを表示するサブタイプなどを含む、アプリケーションに組込み可能なすべての機能を利用できます。より古いデバイスでは、アプリケーションはレンダリングされ、提供される拡張機能は少なくなります。ブラウザ・ベースのアプリケーションの大きな利点は、大多数のモバイル・デバイス向けに一度開発するだけでよいということです。ただし、1つの大きな制限は、連絡先リストなどのオンデバイス機能のアクセスです。Webアプリケーションの表示にネイティブ・アプリケーション・ラッパーを使用するハイブリッド・ソリューションの作成をサポートする、PhoneGapなどのソリューションと統合することで、この制限を軽減できます。Phonegapなどのソリューションによって、現在はHTML5またはJavaScriptを使用して利用できないネイティブ電話機能の多くにアクセスするための、様々なAPIが提供されます。詳細は次の場所を参照してください。
関連項目:
Oracle Application Expressにはモバイル・デバイス用のアプリケーションの開発の手法が2つあります。
オプション1: jQuery MobileベースのWebページを作成します。
オプション2: Theme 25を使用して、ターゲット・デバイス(たとえば、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、タブレットまたはスマートフォン)にかかわらず、ページ・レイアウトをスペースに適合させるレスポンシブ・デザインを作成します。
これらの2つのアプローチの主な違いは、レスポンシブ・デザインでは1つのWebページを任意のデバイスに表示できることです。一方、jQuery Mobileを使用してモバイル・アプリケーションを作成する開発者は、ページを2セット作成する必要があります。1つはデスクトップ表示用、もう1つはモバイル・デバイス用です。レスポンシブ・デザインの作成と管理するページが1つのみということは、表面上は、2つの別個のページを管理するよりも魅力的に思えます。しかし、実際には、本当にレスポンシブなページの設計の先行コストはかなり高く、レイアウト、HTMLおよびCSSに関する高いレベルの理解が必要です。
別個のモバイル・ページを作成するか、または作成しているサイトまたはアプリケーションのタイプに応じたレスポンシブ・デザインを作成するかに基づいて、決定する必要があります。たとえば、マーケティング・サイトなどの一般人からアクセスされるアプリケーションは、レスポンシブ・デザインが適しています。顧客追跡アプリケーションなどの生産性アプリケーションは、スマートフォンの本来の機能を活用できるモバイル・ページの作成の適切な対象候補です。
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