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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース5.1
E83810-03
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6.2 データベース・アプリケーションの作成

表、問合せまたはドリルダウン問合せに基づいて・データベースアプリケーションを作成するには、「アプリケーションの作成」ウィザードで「データベース」を選択します。「アプリケーションの作成」ウィザードを実行する場合の主なデシジョン・ポイントは、ターゲット・ユーザー・インタフェースの選択です。選択したユーザー・インタフェースに基づいて、ウィザードに適切なページ・タイプ、属性およびテーマが表示されます。

トピック:

6.2.1 表、問合せまたはドリルダウン問合せに基づくデータベース・アプリケーションの作成

表、問合せまたはドリルダウン問合せに基づいてデータベース・アプリケーションを作成するには、次の手順を実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. 作成」ボタンをクリックします。

  3. アプリケーション・タイプを選択し、「デスクトップ」を選択して「次へ」をクリックします。

  4. 「名前」は、次のようにします。

    1. スキーマ: アプリケーションは、すべてのSQLを特定のデータベース・スキーマとして解析することで、権限を取得します。データベース・スキーマ所有者を指定します。

    2. 名前: 開発者がアプリケーションを識別するための名前を入力します。

    3. アプリケーション: アプリケーションを識別する整数値を指定します。アプリケーションIDは、Application Expressインスタンス内で一意である必要があります。3000から9000の範囲のアプリケーションIDは、Oracle Application Expressの内部使用向けに予約されています。

    4. テーマ: テーマを選択します。テーマは、アプリケーション全体のレイアウトおよびスタイルの定義に使用するテンプレートのコレクションです。

      使用可能なテーマを表示するには、「テーマを選択」をクリックします。標準テーマが表示されます。追加テーマを表示するには、「表示」リストから選択します。テーマを選択すると、アプリケーションによって自動的にサブスクライブされます。

    5. テーマ・スタイル: テーマ・スタイルを選択します。テーマ・スタイルは、テーマ42および51などの新しいアプリケーションに対してのみ使用可能です。

    6. 「次へ」をクリックします。

    ヒント:

    ログイン・ページと空白ページのみが含まれたインスタント・アプリケーションを作成するには、「アプリケーションの作成」ボタンをクリックします。

    次に、ページをアプリケーションに追加します。

  5. 「ページ」で、「ページの追加」をクリックします。

    1. ページ・タイプの選択: 追加するページ・タイプを選択します。アプリケーションの作成ウィザードの実行中に使用可能なページ・タイプを参照してください。

      ページ・タイプに基づいて、表名の選択、レポート実装など異なる情報が求められます。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。「アクション」に現在選択されているページ・タイプが表示されます。選択ごとに、表名の選択、レポート実装など異なる情報のタイプが求められます。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

    2. 「ページの追加」をクリックします。

      ページがページ上部に表示されます。ページを削除するには、「削除」アイコン(右側の列のX)をクリックします。

    3. すべてのページが追加されるまで前のステップを繰り返します。

      ヒント:

      ウィザードを早期に終了して「アプリケーション・ビルダーのデフォルト値」を使用するには、「アプリケーションの作成」ボタンをクリックします。

    4. 「次へ」をクリックします。

  6. 「共有コンポーネント」で、共有コンポーネントを別のアプリケーションからコピーするかどうかを指定します。「はい」または「いいえ」を選択します。「はい」を選択した場合は、そのコピー元と、インポートするコンポーネントを選択します。

    共有コンポーネントは、アプリケーション内の複数のページ間で表示または適用できる共通アプリケーション要素です。時間を節約するため、またはアプリケーション間の一貫性を保持するために、共有コンポーネントは既存のアプリケーションからコピーします。コピーできる共有コンポーネントのタイプには、ユーザー・インタフェースのテーマ、LOV、ナビゲーション・バー・エントリ、認可スキームおよび認証スキームがあります。別のアプリケーションからテーマをコピーする場合は、テーマをサブスクライブします。

  7. 「属性」は、次のようにします。

    1. 認証スキーム: アプリケーションにアクセスする前にユーザー・アイデンティティを確立する方法を決定します。オプションは次のとおりです。

      • Application Expressアカウント: Application Express管理サービス・アプリケーションで作成および保持されるユーザー・アカウント資格証明を使用します。これらは、Application Express開発環境へのログインに使用するアカウントです。また、アプリケーションのエンド・ユーザー用として、このユーザー・アカウント・リポジトリにアカウントを作成することもできます。

      • 認証なし: データベース認証とも呼ばれます。このオプションを使用すると、ユーザーはmod_plsql DAD定義に格納されているアカウント資格証明を使用して、アプリケーションにアクセスできるようになります。この認証スキームでは、データベース・ユーザー(スキーマ)はローカル・データベースに存在している必要があります。ほとんどの場合、アプリケーションへのアクセス時にログインを行う必要がなくなります。これは、公開アプリケーションを最も早く作成する方法です。

      • データベース・アカウント: アプリケーションへのユーザー・ログインには、データベース・スキーマ名(またはユーザー名)とパスワードが必要です。このアカウント情報は、Oracle Database全体で管理されます。

    2. 言語: このアプリケーションのプライマリ言語を選択します。

      アプリケーションを開発する言語をこの属性で指定します。この言語が、すべての変換の元となるベース言語になります。

      ユーザー言語プリファレンスの導出元: Application Expressによる翻訳されたアプリケーション言語の導出方法を指定します。アプリケーションのプライマリ言語は静的にすることも、Webブラウザ言語から導出したり、ユーザー・プリファレンスやアイテムから特定することもできます。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

      ヒント:

      「言語」および「ユーザー言語プリファレンスの導出元」属性は、グローバリゼーション属性の編集ページで後から変更できます。グローバリゼーション属性の設定を参照してください。

    3. 日付書式: アプリケーションで使用する日付書式を指定します。

      この日付書式を使用すると、NLS_DATE_FORMATデータベース・セッションの設定が変更されてから、アプリケーション内のページが表示または送信されます。この値には、有効なOracle日付書式マスクを含むリテラル文字列、または置換構文によるアイテム参照を指定できます。値が指定されていない場合は、データベース・セッションからデフォルトの日付書式が実行時に取得されます。指定されている場合は、DATE型の列から得られるすべてのアイテムの日付書式としても使用されます。

    4. 日時書式: アプリケーションで使用する日時書式を指定します。

      この日時書式は、置換参照&APP_DATE_TIME_FORMAT.を使用するか、PL/SQLでv('APP_DATE_TIME_FORMAT')ファンクションを使用して、アプリケーション内で参照できます。この属性によってNLS設定が変更されることはありません。この値には、有効なOracle日付書式マスクを含むリテラル文字列、または置換構文を使用したアイテム参照を指定できます。この属性値を指定しない場合、APP_DATE_TIME_FORMATへの参照はNLSデータベース・セッションの日付書式とNLS時刻書式を返します。

    5. タイムスタンプ書式: アプリケーションで使用するタイムスタンプ書式を指定します。

      このタイムスタンプ書式を使用すると、NLS_TIMESTAMP_FORMATデータベース・セッションの設定が変更されてから、アプリケーション内のページが表示または送信されます。この値には、有効なOracleタイムスタンプ書式マスクを含むリテラル文字列、または置換構文を使用したアイテム参照を指定できます。値が指定されていない場合は、データベース・セッションからデフォルトのタイムスタンプ書式が実行時に取得されます。

    6. タイムスタンプ・タイムゾーン書式: アプリケーションで使用されるタイムゾーン付きタイムスタンプ書式を指定します。

      このタイムゾーン付きタイムスタンプ書式を使用すると、NLS_TIMESTAMP_TZ_FORMATデータベース・セッションの設定が変更されてから、アプリケーション内のページが表示または送信されます。この値には、有効なOracleタイムゾーン付きタイムスタンプ書式マスクを含むリテラル文字列、または置換構文を使用したアイテム参照を指定できます。値が指定されていない場合は、データベース・セッションからデフォルトのタイムゾーン付きのタイムスタンプ書式が実行時に取得されます。

    7. 「次へ」をクリックします。

  8. 選択内容を確認して、「アプリケーションの作成」をクリックします。

6.2.2 スプレッドシートからのデスクトップ・データベース・アプリケーションの作成

スプレッドシート・データに基づいてデスクトップ・アプリケーションを作成するには、アプリケーションの作成ウィザードで「スプレッドシートから」を選択します。

スプレッドシート・データからアプリケーションを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. 作成」ボタンをクリックします。
  3. 「スプレッドシートから」を選択します。
  4. 「ロード方法」で、スプレッドシート・データのインポート方法を指定します。
    • ファイルをアップロード(カンマ区切り(*.csv)またはタブ区切り):次の項目を指定し、「次へ」をクリックします。

      • テキスト・ファイル: ファイルの選択をクリックし、アップロードされるファイルを指定します。

      • 「セパレータ」: カンマ区切り文字を指定します。タブ区切りには\tを使用します。

      • 「囲み文字(オプション)」: 区切り文字を入力します。この文字は、データ値の始まりと終わりを区切るために使用できます。区切り文字を指定した場合、データ値の始まりと終わりの前にあるスペースはウィザードで無視されます。このオプションを使用すると、指定した区切り文字でデータ値を囲むこともできます。

      • 1行目のデータに列名が含まれる: データの最初の行に列名が含まれる場合は、このオプションを選択します。

      • 「ファイルのキャラクタ・セット」: テキスト・ファイルのエンコードに使用されるキャラクタ・セットを選択します。

    • 「コピー・アンド・ペースト」。インポートするタブ区切りデータをコピーして貼り付けます。

  5. 「表のプロパティ」で、次のステップを実行します。
    1. スキーマ: データベース・スキーマ所有者を指定します。

    2. 表: 作成する表の名前を入力します。

    3. 表のプロパティを設定: 表のプロパティを確認します。データ型を変更するか、書式マスクを入力します。「アップロード」リストから「はい」または「いいえ」を選択して、列を含めるかどうかを指定します。

    4. 「次へ」をクリックします。

  6. 「アプリケーション・オプション」は、次のようにします。
    1. アプリケーション名: このアプリケーションの名前を英数字で入力します。

    2. レポート・タイプ: 次のいずれか1つを選択します。

      • 対話グリッド: 対話グリッドを作成します。

      • 対話モード・レポート: 対話モード・レポートを作成します。

      • クラシック: SQLレポートを作成します。

    3. ページ・タイプ: 生成するページ・タイプを選択します。表示されるオプションは、選択したレポート・タイプに応じて異なります。

      ヒント:

      レポート・タイプが対話グリッドの場合、編集不能対話グリッド(レポート)・ページと標準フォーム・ページを作成するか、単一ページに対話グリッドを作成できます。他のすべてのレポート・タイプでは、レポート・ページとフォーム・ページを作成します。

  7. 「アプリケーションの作成」をクリックします。

6.2.3 データベース・アプリケーションのコピー

アプリケーションの作成ウィザードを実行するか、アプリケーションのホームページでアプリケーションを選択してから「このアプリケーションのコピー」を選択することによって、既存のアプリケーションのコピーを作成できます。

トピック:

6.2.3.1 アプリケーションの作成ウィザードを使用したデータベース・アプリケーションのコピー

アプリケーションの作成ウィザードを実行してアプリケーションをコピーするには、次のステップを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. 作成」ボタンをクリックします。

  3. 「既存アプリケーションのコピー」を選択して、「次へ」をクリックします。

  4. 「コピーのターゲットを指定」で、次のステップを実行します。

    1. コピー元: コピーするアプリケーションの名前を選択します。

    2. コピー先: アプリケーションの説明的な短い名前を入力し、選択リストおよびレポートで新しいアプリケーションを識別できるようにします。

    3. 新しいアプリケーションID: アプリケーションを識別するための一意の整数値を入力します。3000から9000の間のアプリケーションIDは内部使用向けに予約されています。

    4. サポートするオブジェクトの定義のコピー: サポートするオブジェクトの定義を含めるかどうかを指定します。オプションは次のとおりです。

      • はい: データベース・オブジェクト定義、イメージ定義、およびシード・データSQL文を単一のファイルにカプセル化して含めます。

      • いいえ: サポートするオブジェクトの定義を含めません。

    5. 「次へ」をクリックします。

  5. 「アプリケーションの作成」をクリックします。

6.2.3.2 アプリケーションのホームページからのアプリケーションのコピー

アプリケーションのホームページからデータベース・アプリケーションをコピーするには、次のステップを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. コピーするアプリケーションを選択します。

    アプリケーションのホームページが表示されます。

  3. 「タスク」リストで「このアプリケーションのコピー」をクリックします。

  4. 「コピーのターゲットを指定」で、次のステップを実行します。

    1. 新しいアプリケーションID: アプリケーションを識別するための一意の整数値を入力します。3000から9000の間のアプリケーションIDは内部使用向けに予約されています。

    2. 新しいアプリケーション名: アプリケーションの説明的な短い名前を入力し、選択リストおよびレポートで新しいアプリケーションを識別できるようにします。

    3. サポートするオブジェクトの定義のコピー: サポートするオブジェクトの定義を含めるかどうかを指定します。オプションは次のとおりです。

      • はい: データベース・オブジェクト定義、イメージ定義、およびシード・データSQL文を単一のファイルにカプセル化して含めます。

      • いいえ: サポートするオブジェクトの定義を含めません。

    4. 「次へ」をクリックします。

  5. 「アプリケーションのコピー」をクリックします。