2 ハードウェア設置の計画

内容

パフォーマンスを最大にするためのライブラリ構成のガイドライン

  • 基本モジュールを、ライブラリストリングの中央に配置します。

  • 基本モジュールの左側と右側にカートリッジモジュールをバランスよく配置します。

  • ドライブモジュールをライブラリストリング内に分散して、ロボットの競合を軽減します。

  • 一括ロード用に 1 つのアクセスモジュールのみを追加する場合は、ライブラリストリングの左側にモジュールを置きます。

  • 追加の CAP を取り付ける場合は、ライブラリストリングの左側と右側で CAP のバランスを取ります。ライブラリをパーティション分割する場合は、各パーティションに少なくとも 1 つの CAP を提供できるように十分な CAP を取り付けます。これにより、各パーティションに専用 CAP が搭載されます。

  • ピーク時のワークロードを適切に処理するための十分なテープドライブを取り付けます。テープドライブと互換性のあるテープを論理的にグループ化します。

  • 停止なく拡張させるために、物理容量をあらかじめインストールします。

ライブラリの寸法と重量

関連項目

図2-1 スペースと寸法 (SL4000 の側面図)

サンプルライブラリの寸法付きの側面図
  1. 基本およびドライブモジュールの背面保守用スペース

  2. 基本およびドライブモジュールの前面保守用スペース

  3. アクセスモジュールの保守用スペース

  4. 重量パッド調整範囲

図2-2 スペースと寸法 (SL4000 のレイアウト例の上面図)

2 台のサンプルライブラリの上面図。
  1. 側面冷却エリア

  2. サイドカバー

  3. 火気抑制システム用のノズル孔

  4. 基本モジュールおよびドライブモジュールの保守用スペース (薄い灰色の部分)

  5. アクセスモジュールの保守用スペース (濃い灰色の部分)

  6. 重量分散パッド

基本モジュールの寸法

寸法
寸法
高さ 196.7 cm (77.45 インチ) (移動用キャスター装着時)

197.5 cm (77.75 インチ) - 201.68 cm (79.4 インチ) (常設用重量パッド装着時)

76.8 cm (30.22 インチ) (モジュールの間に設置した場合)

81.3 cm (32 インチ) 移動幅 (サイドカバーなし) 脚注 1 

91.5 cm (36 インチ) (スタンドアロン、両側面にサイドカバーあり)脚注 2 

奥行き 121.9 cm (48 インチ)
保守エリア 前面: 45.7 cm (18.0 インチ)

背面: 81.3 cm (32.0 インチ)

側面冷却エリア: 5 cm (2 インチ)

側面設置エリア: 45.7 cm (18.0 インチ)

重量 フレームのみ: 357 kg (786 ポンド)、出荷重量: 406 kg (895 ポンド)

8 ドライブおよびテープ: 618 kg (1362 ポンド)

16 ドライブおよびテープ: 656 kg (1447 ポンド)

24 ドライブおよびテープ 682 kg (1504 ポンド)

サイドカバー: 片面で 18.5 kg (41 ポンド)


脚注 1 モジュールの各側面の位置合わせタブにより、幅が 4.5 cm - 76.8 cm 追加されるため、最小の運送用スペースは 81.3 cm です。

脚注 2 サイドカバー 1 枚でモジュール幅が 7.4 cm (2.9 インチ) 広くなります。サイドカバーが必要になるのはライブラリの端のみです。

ドライブモジュールの寸法

寸法
寸法
高さ 196.7 cm (77.45 インチ) (移動用キャスター装着時):

197.5 cm (77.75 インチ) - 201.68 cm (79.4 インチ) (常設用ジャックパッド装着時)

幅 (モジュールのみ) 76.8 cm (30.22 インチ) (モジュールの間に設置した場合)

81.3 cm (32 インチ) 移動幅 (サイドカバーなし) 脚注 1 

83.8 cm (33 インチ) (片面にサイドカバーあり)

奥行き (ドアを閉じた状態) 121.9 cm (48 インチ)
保守エリア 前面: 45.7 cm (18.0 インチ)

背面: 81.3 cm (32.0 インチ)

側面冷却エリア: 5 cm (2 インチ)

側面設置エリア: 45.7 cm (18.0 インチ)

重量 フレームのみ、CAP なし: 265 kg (584 ポンド)

出荷時 (フレームのみ): 314 kg (693 ポンド)、CAP ありの場合 321 kg (708 ポンド)

8 ドライブおよびテープ: 540 kg (1190 ポンド)、CAP ありの場合 582 kg (1284 ポンド)

16 ドライブおよびテープ: 596 kg (1314 ポンド)、CAP ありの場合 621 kg (1369 ポンド)

24 ドライブおよびテープ: 647 kg (1426 ポンド)、CAP ありの場合 660 kg (1456 ポンド)

32 ドライブおよびテープ: 709 kg (1564 ポンド)、CAP ありの場合 723 kg (1594 ポンド)


脚注 1 モジュールの各側面の位置合わせタブにより、幅が 4.5 cm - 76.8 cm 追加されるため、最小の運送用スペースは 81.3 cm です。

カートリッジモジュールおよびパーキングモジュールの寸法

寸法
寸法
高さ 196.7 cm (77.45 インチ) (移動用キャスター装着時)

197.5 cm (77.75 インチ) - 201.68 cm (79.4 インチ) (常設用ジャックパッド装着時)

幅 (モジュールのみ) 76.8 cm (30.22 インチ) (モジュールの間に設置した場合/サイドカバー)

81.3 cm (32 インチ) 移動幅 (サイドカバーなし) 脚注 1 

83.8 cm (33 インチ) (片面にサイドカバーあり)

奥行き 77.5 cm (30.5 インチ)
重量 (カートリッジモジュール) フレームのみ: 175 kg (385 ポンド)

出荷: 213 kg (469 ポンド)

設置、テープあり: 340 kg (749 ポンド)

重量 (パーキングモジュール) フレームのみ: 122.5 kg (270 ポンド)

出荷: 213 kg (469 ポンド)


脚注 1 モジュールの各側面の位置合わせタブにより、幅が 4.5 cm - 76.8 cm 追加されるため、最小の運送用スペースは 81.3 cm です。

アクセスモジュールの寸法

寸法
寸法
高さ 196.7 cm (77.45 インチ) (移動用キャスター装着時)

197.5 cm (77.75 インチ) - 201.68 cm (79.4 インチ) (常設用ジャックパッド装着時)

91.4 cm (36.0 インチ) (モジュールの間に設置した場合、サイドカバー)

96 cm (37.8 インチ) 移動幅 (サイドカバーなし) 脚注 1 

99.1 cm (39 インチ) (片面にサイドカバーあり)

奥行き 77.5 cm (30.5 インチ)
保守エリア 前面: 59.7 cm (23.5 インチ)
重量 フレームのみ: 204.2 kg (450 ポンド)

出荷: 260 kg (570 ポンド)


脚注 1 モジュールの各側面の位置合わせタブにより、幅が 4.5 cm - 91.5 cm 追加されるため、最小の運送用スペースは 96 cm です。

カバー、ドア、保守用スペース

寸法
寸法
高さ 190.3 cm (74.9 インチ) (フレームのみ)
ドア厚み 前面: 1.9 cm (0.75 インチ)

背面: 4.5 cm (1.75 インチ)

ドアラッチ 2.53 cm (0.9 インチ)
保守用スペース 前面: 基本およびドライブモジュールのみの場合 45.7 cm (18 インチ)、アクセスモジュールの場合 59.7 cm (23.5 インチ)

背面: 基本およびドライブモジュールのみの場合 81 cm (32 インチ)

側面: 5 cm (2 インチ) (冷却用)、45.7 cm (18.0 インチ) (設置用)

サイドカバー 7.4 cm (2.9 インチ) 幅

各 18.5 kg (41 ポンド)


出荷重量および寸法

SL4000 ライブラリモジュールおよびその他のコンポーネントは、パレットに載せて出荷されます。次の表に、各モジュールおよびその出荷仕様を示します。パレットに載せた装置をエレベータで運搬する必要がある場合は、エレベータのかごがその重量に安全に対処できる必要があります。

コンポーネント
高さ

奥行き
重量
基本モジュール 216 cm (85 インチ) 97 cm (38.3 インチ) 160 cm (63 インチ) 415 kg (916 ポンド)
ドライブモジュール 216 cm (85 インチ) 97 cm (38.3 インチ) 160 cm (63 インチ) 338 kg (745 ポンド)
カートリッジ/パーキングモジュール 216 cm (85 インチ) 97 cm (38.3 インチ) 96 cm (38 インチ) 213 kg (469 ポンド)
アクセスモジュール 216 cm (85 インチ) 97 cm (38.3 インチ) 148 cm (58 インチ) 260 kg (570 ポンド)
LTO ドライブトレー 32 cm (12.6 インチ) 31 cm (12.2 インチ) 66 cm (26 インチ) 9.5 kg (20.9 ポンド)
T10000 ドライブトレー 34 cm (13.4 インチ) 31 cm (12.2 インチ) 66 cm (26 インチ) 10.5 kg (23.1 ポンド)
ドライブアレイ 50 cm (19.7 インチ) 66 cm (26 インチ) 85 cm (33.5 インチ) 24 kg (53.9 ポンド)
CAP 36 cm (14.2 インチ) 40 cm (15.7 インチ) 136 cm (53.5 インチ) 22.6 kg (49.8 ポンド)
冗長ロボット 65 cm (25.6 インチ) 47 cm (18.5 インチ) 198.2 cm (78 インチ) 27.6 kg (60.8 ポンド)
PDU 43.2 cm (17 インチ) 34.3 cm (13.5 インチ) 45.7 cm (18 インチ) 8.6 kg (19 ポンド)
電源装置 14 cm (5.5 インチ) 29 cm (11.4 インチ) 40 cm (15.7 インチ) 4 kg (8.8 ポンド)
電源コード 10.2 cm (4 インチ) 31.8 cm (12.5 インチ) 31.8 cm (12.5 インチ) 1.6 kg (3.5 ポンド)

お客様側でモジュールを安全に取り外せるように、パレットにはパレットランプ設計が使われています。モジュールには、簡単に位置決めできるようにホイールがあります。位置決めされたら、設置者は、モジュールをホイールベースから持ち上げ、安定性と高さ調整のため、ウエイトプレートに載せる必要があります。

設置場所の要件

物理領域の要件

ライブラリには十分な物理スペースと保守スペースが必要になります。コンポーネントが戸口を通り、エレベータに入ることを確認します (ライブラリの寸法と重量を参照してください)。今後モジュールを追加する予定がある場合は十分なスペースがあることを確認してください。

推奨されるライブラリの調整高さは 200 cm (77.6 インチ) です。ライブラリの上部が設置サイトの天井にある器具の妨げにならないようにしてください。

床面要件

ライブラリは、十分な気流があれば、上げ床、一枚床、またはカーペット貼りの床の上に設置できます。

  • 上げ床 - 通気パネルのすぐ上にライブラリを設置しないようにしてください。

  • 一枚床 - ケーブルによるつまずき防止のため、ケーブルを天井から配線してください。

  • カーペット貼りの床 - コンピュータ室の機器での使用が許可されていて、静電気放電 (ESD) 保護のあるカーペットを使用してください。

重量

サイトの床がライブラリの重量に耐えられることを確認してください。重量分散パッドあたり 454 kg (1,000 ポンド) の耐重量が必要です。モジュールごとに 4 つの分散パッドがあります (図2-2 を参照してください)。

機器の輸送にエレベータを使用する場合は、耐重量の問題がないことを確認します (出荷重量および寸法を参照してください)。

床の傾斜

ライブラリ内でロボットが常に水平面に沿って移動する状態が要求されます。面からの逸脱が大きすぎる場合、ロボットが動かなくなったり、早期摩耗や損傷を引き起こしたりすることがあります。ライブラリの重量パッドで、小さな傾斜を調整します。ただし、設置する前に、床に著しく大きな傾斜がないことを確認してください。

環境要件

最良の信頼性を確保するため、推奨範囲内の環境を維持してください。

説明
温度 相対湿度 (結露なし) 最高湿球温度
最大高度
動作時 15 - 32°C (60 - 90°F) 乾球 20% - 80%脚注 1  29.2°C (84.5°F) 3.05 km (10,000 フィート)
保管時 10 - 40°C (50 - 104°F) 10% - 95% 35.0°C (95.0°F) 3.05 km (10,000 フィート)
輸送時 -40 - 60°C (-40 - 140°F) 10% - 95% 35.0°C (95.0°F) 15.24 km (50,000 フィート)

脚注 1 40% - 50% の相対湿度を維持することをお勧めします。

空気汚染

大気中に浮遊する微粒子によって、テープライブラリ、ドライブ、テープが損傷する可能性があります。ライブラリの動作環境は次の要件を満たしている必要があります。

  • ISO 14644-1 クラス 8 環境

  • 大気中に浮遊する微粒子の全質量を 1 立方メートルあたり 200 マイクログラム以下にする必要がある

  • ANSI/ISA 71.04-1985 準拠の重要度レベル G1

10 ミクロン以下の粒子は、ほとんどのデータ処理ハードウェアにとって特に有害です。電子部品に特に危険なガスには、塩素化合物、アンモニアとその誘導体、硫黄酸化物、および石油系炭化水素が含まれています。適切なハードウェアのエクスポージャーの限度を設けていない場合は、健全性のエクスポージャーの限度を使用する必要があります。

空気中塩素は主に、塩素処理水による加湿によって発生します。塩素処理水を使用して加湿を行う場合は、適切に設計されたカーボンフィルタを使用し、空気中の塩素を安全なレベルに維持してください。

表2-1 ガス制限に関する推奨事項

化学物質 ASHRAE OSHA (PEL) ACGIH NIOSH

酢酸 (CH3COOH)

未定義

10 ppm

未定義

未定義

アンモニア (NH)

3500 µg/m3

350 ppm

25 ppm

未定義

塩素 (Cl)

2100 µg/m3

31 ppm (c)

未定義

0.5 ppm (c)

塩化水素 (HCl)

未定義

5 ppm (c)

未定義

未定義

硫化水素 (H2S)

50 µg/m3

320 ppm (c)

10 ppm

10 ppm

オゾン (O3)

235 µg/m3

30.1 ppm

未定義

未定義

石油炭化水素 (CnHn)

未定義

500 ppm

75 ppm

300 ppm

二酸化硫黄 (SO2)

80 µg/m3

35 ppm

2 ppm

0.5 ppm (c)

硫酸 (H2SO4)

未定義

1 ppm

未定義

1 ppm (c)


基本的な注意事項に従います。

  • データセンターへの飲食の持ち込みを禁止すること。

  • データセンターの清潔な場所に段ボール、木材、または梱包材を保管しないこと。

  • クレートやボックスから新しい機器を開梱するための個別の場所を特定すること。

  • データセンターで繊細な機器を先に隔離しないで、建築または掘削作業を許可しないでください。特に乾式壁や石こうは機器に損傷を与えます。

耐震または地震に関する格付け

耐震性の要件は国によって大きく異なります。そのためオラクル社では、SL4000 ライブラリについて標準の「耐震」機能を提供していません。耐震性について懸念のあるお客様は、地域の条例や要件に詳しい地元の専門家の支援を受けて作業することをお勧めします。この作業の調整は、プロフェッショナルサービスでも行なっています。

注意:

地震帯の影響と適切なサイト準備を確認するには、認定された耐震工学技術者に問い合わせる必要があります。

地震活動地域内のサイトでは、安定性を高めるためライブラリを固定して設置することをお勧めします。ライブラリの各モジュールの底部には据え付け用の穴があり、ハーフインチの根角ボルト (据え付け用ボルト) を使用してライブラリを固定して設置できます。

電力要件

電源構成の概要を参照してください。

廃棄物処理

すべての梱包材の廃棄に関する計画。ごみ箱やリサイクルコンテナを現地に設置するかどうか、または追加費用で独立した企業が廃棄物を処理するかどうかを決定します。

火気抑制計画

出荷時のライブラリに火気抑制システムの装備はありませんが、各モジュールには直径 5 cm (2 インチ) の丸いノズル孔があります (図2-2 を参照)。ノズルに合うように、カバープレートを開孔できます (各プレートは 7 cm (2.75 インチ) 四方で 1.2 mm (0.048 インチ) 厚)。プロフェッショナルサービスは、火気抑制計画を支援できます。

重要:

ノズルがロボットの動作を妨げないようにし、ライブラリ内への突出は 1.9 cm (0.75 インチ) 以内にとどめてください。

基本モジュールのコントローラカードのコネクタを使用して、緊急電源オフ (EPO) システムにライブラリを接続できます (安全コントローラ を参照してください)。

ネットワーク

ライブラリとホストソフトウェア間の通信に、専用のセキュアプライベートネットワークを使用することをお勧めします。スループットを最大にし、リソース競合を最小にするために、Ethernet ハブまたはスイッチを使用したセキュアプライベートネットワーク接続を使用する必要があります。スイッチは自動ネゴシエーションに設定する必要があります。外部ライブラリポートはそれぞれ別のサブネット上にある必要があります。ネットワークポートが同じサブネット上にある場合は、1 つのポートにしか到達できません

冗長性のため、ライブラリコントローラの両方のカスタマポートに接続する

デュアル TCP/IP を使用する場合は、各カスタマポートを、物理的に個別のスタック構成でないスイッチに接続します。両方のカスタマポートを単一の物理スイッチまたは単一の論理スイッチに接続すると、カスタマネットワークポートが機能を停止することがあります。

次の図は、「カスタマワークステーション」が、ライブラリ GUI に接続するためのブラウザを実行しているシステムか、または直接に SCI インタフェースを使用してライブラリを制御するアプリケーションを実行しているサーバーである構成例を示しています。

2 つの個別のスイッチへのライブラリコントローラのカスタマネットワーク

関連項目

ケーブル配線

基本およびドライブモジュールの背面ドアの上部および下部には、ケーブル配線を可能にする開口部があります。開口部は 2.5 cm (1 インチ) x 73 cm (29 インチ) です。

ノート:

背面ドアには、ドア面の下部近くに 2 つの四角形の穴があります。これらは、PDU オン/オフスイッチにアクセスするためのものであり、ケーブル配線用ではありません。

ケーブルを配線するときには、電源、ライブラリコントロール、および Ethernet ケーブルの場所を必ず含めるようにします。ベストプラクティスは、電源ケーブルを 1 つの開口部使用して配線し、ほかの信号ケーブルを別の開口部を使用して配線する方法です。

図2-3 ドアのケーブル配線用開口部

ドアのケーブル配線用切り抜き
  1. ケーブル配線エリア

  2. 背面ドアの上面図

AC 電源ケーブル

電源ケーブルの場所について計画し、対応する回路遮断器の場所をメモしておいてください。電源構成に適切なケーブルを注文してください (AC 電源のオプションを参照してください)。

ライブラリネットワーク用ケーブル

ライブラリは、62.5 ミクロンケーブルで接続されたストレージエリアネットワーク (SAN) に配置できます。ただし、ライブラリをネットワークに接続するケーブルは 50 ミクロンのケーブルである必要があります。

サポートされるケーブル最大距離は、リンク速度、ファイバタイプ (50 または 62.5 ミクロン)、およびライブラリが接続されるデバイスによって決まります。一般的な距離は次のとおりです。

  • 8G ビット/秒 = 62.5 ミクロンの場合 21 m (69 フィート) まで、50 ミクロンの場合 50 m (164 フィート) まで

  • 4G ビット/秒 = 62.5 ミクロンの場合 70 m (230 フィート) まで、50 ミクロンの場合 150 m (492 フィート) まで

  • 2G ビット/秒 = 62.5 ミクロンの場合 150 m (492 フィート) まで、50 ミクロンの場合 300 m (984 フィート) まで

  • 1G ビット/秒 = 62.5 ミクロンの場合 175 m (574 フィート) まで、50 ミクロンの場合 500 m (1640 フィート) まで

ライブラリをホストバスアダプタ (HBA) に接続する場合は、サポートされているケーブル距離を HBA のドキュメントで確認してください。

およそのインストール時間

次の一覧に示す時間には、ライブラリの初期化、テスト、監査、および機能のアップグレードは含まれていません。詳細については、Oracle の販売担当者に連絡してください。

モジュール/コンポーネント 見積もり時間 (時間) 必要な人員 合計人時
8 ドライブが搭載された基本 (標準) 3 2 6
ドライブモジュール (それぞれ) 2 2 4
カートリッジモジュール (それぞれ) 2 2 4
2 つのパーキングモジュール 2 2 4
アクセスモジュール (それぞれ) 2 2 4
CAP (それぞれ) 1 2 2
テープドライブ (各ドライブ) 0.5 1 0.5
ファームウェア 0.2 1 0.2
統合 (ケーブル、ハブ、スイッチ、接続) 8 1 8
テープ (それぞれ) 0.02 1 可変
ソフトウェア構成 2 - 8 1 可変

初期構成ウィザード情報

はじめてライブラリの電源を投入する前に、次のライブラリ構成情報を収集します。ライブラリ GUI の初期構成ウィザードを完了するには、次の情報が必要です。

  • パブリックポート、保守ポート、OKM ポート (OKM を使用している場合) の IPv4 または IPv6 情報。各ポートは異なるサブネット上にある必要があります。

    • IPv4 の場合、IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイを特定します

    • IPv6 の場合、IP アドレス、接頭辞の長さ、ゲートウェイを特定します

  • HTTP (デフォルト 80) および HTTPS (デフォルト 443) 待機ポート

  • ライブラリのタイムゾーン:

    • UTC を使用するか、地域を使用するかを特定します。

    • NTP サーバーを使用するか、または時間を手動で設定するかを特定します

  • ライブラリ名

  • 目的のシステムセルラベル形式を特定します (ボリュームラベル形式のオプション を参照してください)。

  • オプション: ライブラリコントローラパブリックポートの DNS 情報:

    • ドメイン名

    • 最大 3 つの DNS サーバーアドレス

    注意:

    DNS を使用している場合は、構成前にすべての DNS サーバー情報が正しく、カスタマポートに有効なリンクがあることを確認します。無効な DNS 情報のために、ライブラリの起動に 2 時間かかる場合があります。