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Oracle® Fusion Middleware異種データベースのためのOracle GoldenGateの使用
12c (12.3.0.1)
E94566-03
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20 AlwaysOn可用性グループ内のデータベースの取得および配信要件の概要

Oracle GoldenGate 12.3 for SQL Serverには、AlwaysOn可用性グループのプライマリ・データベース、および読取り専用、同期モードのセカンダリ・データベースの取得サポートの新機能、さらにプライマリ・データベースへの配信機能が含まれています。

内容は次のとおりです。

20.1 ODBC接続

  • 通常の手順に従って、プライマリ(取得/配信)またはセカンダリ(取得のみ)のレプリカ・データベースに接続するシステムDSNを作成します。

  • Oracle GoldenGateはAlwaysOnリスナーとの接続はサポートしません。

20.2 サプリメンタル・ロギング

サプリメンタル・ロギングは、GGSCIを使用した通常の方法(ADD TRANDATA)で、セカンダリ・レプリカ・データベースではなく、キャプチャの対象に含めるプライマリ・ソース・データベース表に対して有効化する必要があります。

  • Oracle GoldenGateがセカンダリ・レプリカ・ノードにインストールされている場合、DBLOGINを使用して接続し、ADD TRANDATAを実行するために、プライマリ・データベースに対する個別のDSNを作成する必要があります。

  • DBLOGINで使用するログインには、プライマリ・レプリカ・インスタンスのsysadminメンバーシップが必要です。

  • プライマリ・データベースのサプリメンタル・ロギングを有効にするときに、SQL Serverチェンジ・データ・キャプチャ・ジョブは自動的には作成されないため、フェイルオーバー後にセカンダリ・データベースがプライマリになった場合は、新しいプライマリのSQL Server CDCキャプチャ・ジョブを手動で作成する必要があります。新しいプライマリに対して次を実行してください。

    EXECUTE sys.sp_cdc_add_job 'capture'

注意:

詳細は、AlwaysOnセカンダリ・レプリカのCDCキャプチャ・ジョブを有効にする方法に関するMicrosoftドキュメントを参照してください。

20.3 動作要件と考慮事項

  • 中間層のWindowsサーバーからExtractを実行する場合は、中間層サーバーの日付、時刻およびタイムゾーンをプライマリ・データベース・サーバーと同じ設定にします。

  • Extractが読取り可能なセカンダリ・データベースから読取り中の場合、Oracle GoldenGate CDCクリーンアップ・ジョブを更新することはできません(使用されている場合)。したがって、セカンダリ・データベースに対して実行する場合は、TRANLOGOPTIONS NOMANAGECDCCLEANUPを使用してExtractを実行する必要があります。

  • Extractがプライマリ・データベースに対してキャプチャを行うように構成されている場合は、新しいプライマリへのフェイルオーバー時に、Oracle GoldenGate CDCクリーンアップ・ジョブを手動で作成してからExtractを起動します。これは、プライマリの各候補が使用可能になった後で、候補ごとに1回のみ実行する必要があります。これを行うには、以前のプライマリからジョブを記述し、新しいプライマリに対して実行します。