主コンテンツへ
Oracle® Fusion Middleware異種データベースのためのOracle GoldenGateの使用
12c (12.3.0.1)
E94566-03
目次へ移動
目次

前
次

19 アーカイブ・ログ専用(ALO)モードでのクラシックExtractの要件の概要

Oracle GoldenGate for SQL Serverには、SQL Serverトランザクション・ログ・バックアップからのみDMLを取得する機能があります。GoldenGateはALO構成のデータベース・サーバーで実行するか、オプションでGoldenGateを中間層Windowsサーバーにインストールして実行できます。ただし、ALOモード構成を使用する場合はレプリケーションに遅延が発生します。この遅延は、ログ・バックアップ間隔、およびこの間隔内で各ログ・バックアップの書出しを完了するまでの時間、およびExtractがログ・バックアップ・ファイルを完全に処理するためにかかる時間に基づきます。

内容は次のとおりです。

19.1 Windows OS要件

  • 中間層WindowsサーバーにGoldenGateをインストールして実行する場合のオプション要件:

  • Oracle GoldenGate Manageは、リモートALOモードのキャプチャ用に構成する場合、ログ・バックアップ・フォルダ、ログ・バックアップおよびネットワーク共有への読取り権限を持つアカウントとして実行される必要があります。

    • 'Everybody'に共有およびフォルダ・アクセス権がある場合は、デフォルトのローカル・システム・アカウントを使用できます(あまり安全ではありません)。

    • Windowsアカウントを使用して、Managerサービスの実行と、そのアカウントの共有およびフォルダ・アクセス権の管理を行うことをお薦めします。

19.2 トランザクション・ログ・バックアップ

  • SQL Serverトランザクション・ログ・バックアップを許容間隔で設定します(たとえば、15分ごと。ただし、これがデータベースのリカバリSLAの範囲内である場合)。

    • ログ・バックアップ頻度は、レプリケーションの最小データ遅延でもあります。

  • GoldenGateを中間層Windowsサーバーにインストールする場合は、トランザクション・ログ・バックアップがネットワーク上の共有フォルダに書き込むように設定します。

19.3 ODBC接続

  • データベース・サーバー上で実行されているALOモードのExtractの場合は、通常の手順に従って、データベースのシステムDSNを作成します。

  • 中間層Windowsサーバー上で実行されているALOモードのExtractの場合は、プライマリ・データベースに再接続する当該サーバー上でシステムDSNを作成します。Extractはこの接続を使用して、表のメタデータの取得、2次切捨てポイントの管理、およびその他のタスクを実行します。

19.4 サプリメンタル・ロギング

サプリメンタル・ロギングは、キャプチャの対象に含めるソース・データベース表に対して、GGSCIを介した通常の方法(ADD TRANDATA)で有効化する必要があります。

注意:

ALOモードからのみ取得される表では、サプリメンタル・ロギングが引き続き有効化されている必要があります。

19.5 動作要件と考慮事項

  • ExtractではTRANLOGOPTIONS MANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINTまたはNOMANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINTを使用する必要があります。

    ACTIVESECONDARYTRUNCATIONPOINTはALOモードと互換性がなく、これを有効にするとExtractが異常終了することがあります。

  • また、ExtractではTRANLOGOPTIONS ARCHIVEDLOGONLYパラメータも使用する必要があり、これによりExtractに対してトランザクション・ログ・バックアップからのみDMLを取得するように指示します。

  • リモートALOキャプチャでは、TRANLOGOPTIONS ALTARCHIVELOGDESTも使用し、SQL Serverトランザクション・ログ・バックアップが格納されているネットワーク共有の場所のパスを(二重引用符で囲って)リストします。Extractはmsdbデータベースに問い合せて必要なSQL Serverログ・バックアップの完全パスを検索し、問合せ結果のパスの値をALTARCHIVELOGDESTにリストされているパスで置換します。