第VI部 SQL ServerでのOracle GoldenGateの使用

Oracle GoldenGate for SQL Serverを使用すると、サポートされているSQL Serverバージョンのユーザー表からトランザクション・データを取得して、そのデータをSQL Serverデータベースまたは他のサポートされているOracle GoldenGateターゲット(Oracle DatabaseまたはBig Dataターゲット)にレプリケートできます。

このドキュメントに特に規定がないかぎり、Oracle GoldenGate for SQL Serverは、データのフィルタリング、マッピング、および変換をサポートします。Oracle GoldenGate 12.3以降では、2つの個別のデータ取得方法を使用できます。1つ目はクラシック・キャプチャと呼ばれ、トランザクション・ログに基づくキャプチャ方法です。2つ目の方法は、新しくOracle GoldenGate 12.3に導入されたCDCキャプチャ方法です。クラシックExtractバイナリは、「Patches and Updates」下部の「My Oracle Support」で入手可能ですが、バイナリをダウンロードするためのパスワード受け取るにはサービス要求が必要です。CDC ExtractバイナリはOracle Software Delivery Cloudで入手できます。

この部では、SQL ServerデータベースでOracle GoldenGateを構成および実行するためのタスクについて説明します。

• SQL Serverのサポート対象の理解
  この章では、Oracle GoldenGateをサポートするシステムおよびデータベース・リソースの要件について説明します。
• Oracle GoldenGateのためのシステムの準備
  この章では、Oracle GoldenGateのキャプチャおよび配信がサポートされるようにOracle GoldenGateが対話するデータベースを正しく構成する手順について説明します。ソース・システムにのみ適用される手順、ターゲットにのみ適用される手順、およびその両方に適用される手順があります。
• Oracle GoldenGateのためのデータベースの準備 — クラシック・キャプチャ
  この章では、Oracle GoldenGateによるソース・トランザクション・データのクラシック・キャプチャをサポートするための、データベース設定とサプリメンタル・ロギングの構成に役立つ情報を説明します。
• Oracle GoldenGateのためのSQL Serverの準備
  
• アーカイブ・ログのみ(ALO)モードのクラシックExtractの要件の要約
  Oracle GoldenGate for SQL Serverには、SQL Serverトランザクション・ログ・バックアップのみからDMLを取得する機能があります。GoldenGateはALO構成のデータベース・サーバーで実行するか、オプションでGoldenGateを中間層Windowsサーバーにインストールして実行できます。ただし、ALOモード構成を使用する場合はレプリケーションに遅延が発生します。この遅延は、ログ・バックアップ間隔、およびこの間隔内で各ログ・バックアップの書出しを完了するまでの時間、およびExtractがログ・バックアップ・ファイルを完全に処理するためにかかる時間に基づきます。
• AlwaysOn可用性グループ内のデータベースの取得および配信要件の概要
  
• SQL Server Standard EditionキャプチャのためのOracle GoldenGateクラシックExtract
  Oracle GoldenGate for SQL Server用のクラシックExtractは、SQL Server Standard EditionとSQL Server Enterprise Editionの両方からDMLを取得するように設計されています。
• CDCキャプチャ方法の操作に関する考慮事項
  この項では、SQL Server CDCキャプチャのオプション、機能および推奨設定に関する情報を示します。