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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.3.0)
E90112-02
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3 レポートの表示

ここでは、レポート・コンポーネントとのインタラクティブな操作、代替レイアウトの表示および出力オプションの変更を含めて、BI Publisherにおけるレポートの表示について説明します。

内容は次のとおりです。

レポートの表示

レポートは、すべてカタログ内にあります。ホームページには、すばやくアクセスできるように、最近表示したレポートやお気に入りのレポートが表示されています。

レポートは、Webブラウザでレポート・ビューアを使用して、レポート・プロパティに基づいて表示されます。レポートのプロパティとユーザー権限に応じて、異なるレイアウトを選択、表示できるほか、表示されたデータを直接操作したり、出力タイプを変更したり、他のユーザーにレポートを送信したりできます。

カタログには、2つの主要なレポート・フォルダが表示されます。

  • 「共有フォルダ」には、そのユーザーがロールに基づいてアクセス権を付与されているレポートやフォルダが格納されています。

  • 「マイ・フォルダ」には、そのユーザーが作成したレポートとフォルダが格納されています。

レポートを開くには:
  1. カタログ内のレポートに移動します。
  2. 次のいずれかを行います:
    • レポート名をクリックします。
    • レポートの「開く」リンクをクリックします。

    「開く」アクションを実行すると、レポート定義に設定されているオプションを使用してレポートが実行されます。

    レポートの中には、オンライン表示用に構成されていないものがあります。そのようなレポートの場合、「開く」リンクは表示されません。レポート・ジョブをスケジュールするには、「スケジュール」を選択します。詳細は、「レポート・ジョブのスケジュール」ページへの移動を参照してください。

    一部のレポートでは、レポートの実行前にパラメータ値を選択するよう求められます。レポートのデータがすぐに表示されない場合は、表示されたパラメータに値を選択し、「適用」をクリックします。「パラメータの指定」を参照してください。

レポート・ビューアのオプションの使用

レポート・ビューアの図を使用して、使用可能な様々なオプションについて理解します。

レポート・ビューアで使用できるオプションは、次のとおりです。レポートによっては、使用できないオプションがあります。

このイメージは、レポート・ビューアのオプションを示しています。

詳細は、次のトピックを参照してください。

パラメータの指定

パラメータ値の入力が必要なレポートでは、レポート・ビューアにパラメータ選択プロンプトが表示されます。プロンプトの表示方法は、レポートの構成によって異なります。パラメータは、レポート表示領域の上部または左側に表示したり、ポップアップ・ダイアログとして表示したり、レポートが表示される前にページ上のプロンプトとして表示したりすることができます。

レポート・エディタを使用して、レポートごとに個別にパラメータ設定を構成します。Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドのレポートのパラメータ設定を構成する方法を参照してください。
パラメータを入力するには:
  1. レポート・ビューアの右上の領域で「パラメータ」をクリックすると、パラメータ・プロンプトの表示と非表示を切り替えることができます。
  2. パラメータ値を入力します。
    レポート構成に応じて、パラメータ値を指定するときに次のプロンプト・タイプを使用できます。
    • 日付を選択するカレンダ。
    • 値を入力するテキスト・ボックス。複数の値はカンマで区切ります。
    • 値を選択する選択リスト。一部のリストは複数選択をサポートしています。多くの値を持つリストでは、検索がサポートされます。スクロール・リストの下部にある「検索」をクリックすると、「検索」ダイアログが表示されます。「パラメータ検索ダイアログ」を参照してください。
    • 複数の選択を行うチェック・ボックス。
    • 単一の選択を行うラジオ・ボタン。
  3. 「適用」をクリックすると、パラメータ選択後のレポートが再表示されます。「適用」ボタンがない場合は、新しい値を選択するとレポートが自動的に再生成されます。
    「適用」ボタンを表示するかどうかは、パラメータのプロパティ設定の1つです。

パラメータ検索ダイアログ

パラメータ検索オプションを使用して、リストでパラメータ値を検索します。

リストでパラメータ値を検索するには:
  1. パラメータ・スクロール・リストの下部にある「検索」をクリックして、「検索」ダイアログを開きます。
  2. 検索文字列を入力してから、検索する値が入力した文字列から始まるか、その文字列で終わるか、またはその文字列を含むかを選択します。

    検索文字列では%および_をワイルド・カードとして使用できます。

    • %を使用すると、任意の長さ、長さ0を含むの任意の文字列を照合します。

    • _を使用すると、1つの文字で照合します。

    複数値の選択をサポートするパラメータの場合、「検索」ダイアログには、返された複数の値を選択するためのシャトル・インタフェースが含まれています。

フレックスフィールド・パラメータのダイアログ

フレックスフィールド・セグメントの値を入力するには、「フレックスフィールド・パラメータ」ダイアログを使用します。

フレックスフィールド・パラメータは、Oracle E-Business Suiteにのみ適用されます。フレックスフィールド・パラメータは、識別子を表示します。

このイメージは、レポート・ビューアのフレックスフィールド・パラメータの識別子を示しています。

レポート・ビューアのフレックスフィールド・パラメータのインジケータ
フレックスフィールド・パラメータの値を指定するには:
  1. フレックスフィールド・パラメータの識別子をクリックすると、パラメータ入力ダイアログが開きます。
  2. 「フレックスフィールド・パラメータ」ダイアログの図に示すように、ダイアログにフレックスフィールド・セグメントの値を入力します。

レイアウトの選択

複数のレイアウトを使用できる場合、「レポート・ビューア」ページには別々のタブとして表示されます。レイアウトによって、出力のタイプは異なります。

レポート・レイアウトを選択するには:
  1. 「レポート・ビューア」で、表示するレポート・レイアウト・タブを選択します。
    たとえば次の図は、部門別給与、マネージャ別給与およびオフィス別内訳のレポート・レイアウト・タブを示しています。
  2. 出力タイプを変更するには、「出力タイプの選択」を参照してください。

出力タイプの選択

「レポート・ビューア」で、メニューから出力オプションを選択できます。

レポートの出力オプションを選択するには:
  • 「レポート・ビューア」で、出力タイプ・メニューからレポートの出力オプションを選択します。
    「出力タイプ」を参照してください。
    出力は、ブラウザまたは起動されたアプリケーションで自動的に表示されます。

出力タイプ

「レポートの表示」リストには、そのレポートに使用できる出力タイプが含まれます。

出力タイプ

出力タイプ 説明
インタラクティブ チャートの値のポップアップ表示や、ナビゲートとフィルタ処理が可能な表など、レポートの対話的な機能を使用できます。この出力は、BI Publisherのレイアウト・エディタを使用して設計されたレイアウトでのみ使用できます。
HTML レポートをブラウザ表示用にHTML (Hypertext Markup Language)ファイルとして生成します。
PDF レポートをPDF (Portable Document Format)ファイルとして生成し、レポートをAdobe Acrobat Readerで開きます。この出力タイプは印刷用に最適化されています。
RTF レポートをRTF (Rich Text Format)ファイルとして生成します。Microsoft WordやOpenOffice.orgなどの文書処理アプリケーションがインストールされている場合は、表示用にそのアプリケーションを起動するように求められます。
Word レポートをMicrosoft Wordドキュメントとして.docx形式で生成します。
Excel (mhtml) Excel 2003以上で開くことができるMHTMLファイルを生成します。Microsoft Excel 2003がインストールされていて、レポートをExcelで表示する場合は、この出力タイプを選択します。このオプションでは、チャートやロゴなど、埋込みイメージがサポートされています。
Excel (html) Excelで開くことができるHTMLファイルを生成します。この出力タイプは、以前のバージョンのExcel (Microsoft Excel 2000または2002)を使用している場合にのみ選択します。埋込みイメージはサポートされていません。
Excel (*.xlsx)

レポートをExcel.xlsx (Excel XML形式)ファイルで生成します。Excel 2007以降がインストールされている場合は、このオプションを使用するとレイアウトや書式が最も適切に維持されます。

注意:

xlsxファイル拡張子を使用するExcel 2007の出力形式の場合、BI Publisherでは数値や日付の書式が適用されません。BI Publisherは、書式設定マスクおよび実際の値(日付または数値)をXLSX出力ファイルに保存します。この書式設定はMicrosoft Excelによって処理されます。例:

  • Microsoft Windowsで、クライアント・コンピュータの「地域と言語」が「英語(米国)」に設定されている場合、Excel 2007の出力ファイルでは、数値と日付がen-USロケールで書式設定されます。

  • Microsoft Windowsで、クライアント・コンピュータの「地域と言語」が「フランス語(フランス)」に設定されている場合、同じExcel 2007の出力ファイルがfr-FRロケールで書式設定されます。

PowerPoint (mhtml) Microsoft PowerPoint 2003との互換性を持つPowerPointファイルを生成します。Microsoft PowerPoint 2010ではこの出力タイプはサポートされません。かわりにPowerPoint(*.pptx)を選択してください。
PowerPoint (*.pptx) Microsoft Office Open XML形式のPowerPointファイルを生成します。この出力タイプは、Microsoft PowerPoint 2007以上でサポートされます。
MHTML MHTML (Mime HyperText Markup Language)ファイルを生成します。このオプションでは、Webページとそのリソースを1つのMHTMLファイル(.mht)に保存できます。この形式では、すべてのイメージおよびリンクされたファイルが1つのエンティティとして保存されます。このオプションは、HTML出力の送信または保存時に埋込みイメージやスタイルシートの書式を保持する場合に使用します。
PDF/A PDFファイルを生成します。長期間保存する必要のあるレポートをサポートするアーカイブの標準です。PDF/AはPDF標準の特殊なサブセットで、自己完結型ドキュメントとしてファイルを保存することを妨げる可能性のある要素が禁止されます。
PDF/X 印刷前のグラフィック交換をサポートするPDFファイルを生成します。PDF/XはPDF標準の特殊なサブセットで、高品質印刷生成出力に対応するようにドキュメントを効率化し、署名やコメント、埋込みマルチメディアなど、印刷の生成に寄与しないコンテンツを制限します。
圧縮PDF

レポートのPDF出力とインデックス・ファイルを格納したzipファイルが生成されます。このオプションは、圧縮PDF出力対応として設計されたレポートでのみ使用できます。圧縮PDFを生成するようにレポートを設計する方法の詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』の圧縮PDFの生成に関する項を参照してください。

FOフォーマットのXML XSL-FO情報を持つXMLファイルを生成します。
データ(XML) XMLデータを生成します。

Safariブラウザ・ユーザーの場合、SafariブラウザではXMLがテキストとしてレンダリングされます。データ・エンジンでXMLとして生成されたデータをXMLとして表示するには、データが表示されているフレーム内を右クリックして、「フレームのソースを表示」をクリックします。これは表示だけの問題です。データのエクスポートを選択すると、データは適切に保存されます。

データ(CSV) データをカンマ区切りの値の形式で生成します。データは単純な<rowset>/<row>構造にする必要があります。
Flash Adobe Flashを使用して設計されたテンプレート用の出力を生成します。Webブラウザ用にAdobe Flash Playerプラグインをインストールしている必要があります。

アクションの実行

「アクション」メニューを使用して、レポートの操作を実行します。

レポートに対してアクションを実行するには:
  • 「レポート・ビューア」で、「アクション」メニューからアクションを選択します。
    「アクション」を参照してください。

アクション

「アクション」メニューで使用できるオプションは、ユーザーの権限と、レポートに設定されたプロパティによって異なります。

「アクション」メニューのオプション

メニュー・オプション 説明
お気に入りに追加

「ホーム」ページで、「お気に入り」リストにレポートを追加します。

レポートの編集

レポート定義を更新できます。たとえば、新しいレイアウトの追加や作成、レポートのプロパティの更新、デフォルトのパラメータ値の変更などが可能です。

レイアウトの編集

表示しているレイアウトを更新できます。BI Publisherレイアウト・エディタを使用してレイアウトが作成されている場合は、ブラウザでレイアウト・エディタが起動します。レイアウトがそれ以外のサポートされたテンプレート・タイプ(RTF、PDF、またはExcelなど)に基づいている場合は、テンプレート・ファイルを保存するように求められます。その後、適切なアプリケーションでそのファイルを開くことができます。

エクスポート

「エクスポート」では、選択した出力タイプのデフォルトのアプリケーション(PDF出力の場合はAdobe Acrobat、Excel出力の場合はMicrosoft Excelなど)にレポートがエクスポートされます。

送信

レポートをすぐに電子メール・アドレスやプリンタなどの宛先に送信するようにスケジュールできます。

「送信」アクションを実行すると、「レポート・ジョブのスケジュール」ページが起動し、出力、宛先および通知のオプションを選択することができます。

インタラクティブ・モードでは、レポートの送信はできません。「レポートの表示」リストで別の出力タイプ(PDFやHTMLなど)を選択してから、「送信」をクリックする必要があります。

スケジュール

レポートを実行して配布するジョブを作成します。「「レポート・ジョブのスケジュール」ページへの移動」を参照してください。

ジョブ

現在該当のレポートにスケジュールされているジョブを表示し、管理することができます。「「レポート・ジョブの管理」ページについて」を参照してください。

ジョブ履歴

完了したレポート・ジョブと実行中のレポート・ジョブを表示できます。「レポート・ジョブ履歴と保存された出力の表示」を参照してください。

履歴から再公開

以前にスケジュールされた完了済のジョブを選択して、特定の出力でレポート・ビューアに表示できます。

レポート・リンクの共有

現在表示しているレポートに基づいて、コピーして再利用できるリンクを生成できます。オプションを選択すると、ダイアログにレポートのURLが表示されます。

URLで表示される内容は、次のように制御できます。

  • 「現在のページ」は、現在表示されているページをそのまま表示します。

  • 「ヘッダーなし」は、現在のレポートを、BI Publisherロゴ、タブまたはナビゲーション・パスなしで表示します。

  • 「パラメータなし」は、現在のレポートをヘッダーやパラメータ選択なしで表示します。「アクション」「エクスポート」「レポートの表示」メニューは表示します。

  • 「ドキュメントのみ」は、現在のレポート・ドキュメントのURLのみを表示します。他のページ情報やオプションを表示しません。