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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.3.0)
E90112-02
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4 レポート・ジョブの作成

ここでは、レポート・ジョブの作成および監視方法について説明します。定義された間隔で実行したり複数の宛先に配信するようにレポート・ジョブをスケジュールできます。

「レポート・ジョブのスケジュール」ページへの移動

レポート・ジョブをスケジュールするには、「レポート・ジョブのスケジュール」ページに移動します。

「レポート・ジョブのスケジュール」ページに移動するには:
  1. 次のいずれかを行います:
    • 「ホーム」ページから、「作成」で「レポート・ジョブ」を選択します。
    • 「カタログ」から、スケジュールするレポートに移動し、「スケジュール」リンクを選択します。
    • 「レポート・ビューア」から、「アクション」「スケジュール」の順にクリックします。
  2. 「レポート・ジョブのスケジュール」のタブを使用して、レポート・ジョブのオプションを定義します。

一般オプションの設定

「一般」タブを使用して、一般的な情報をレポート・ジョブの表に入力します。

レポート・ジョブの一般オプションを設定するには:
  1. 「一般」タブを選択します。
  2. レポート・ジョブに関する次の情報を入力します。
    フィールド 説明
    レポート

    レポートから「スケジュール」ページにアクセスした場合、このフィールドにはレポートのパスと名前が表示されます。「作成」リージョンまたはグローバル・ヘッダーから「スケジュール」ページにアクセスした場合は、「選択」をクリックしてレポートを参照し、スケジュール対象を選択します。

    パラメータ

    レポートに定義されているパラメータがあれば、すべて表示されます。このジョブでの値を入力します。テキスト・エントリが可能なパラメータでは、複数のエントリはカンマで区切ります。

    日付パラメータでは、式を使用することで、実行のたびに日付を増やすことができます。「日付パラメータの増分」を参照してください。

出力オプションの設定

「出力」タブには、「出力」「宛先」の2つのリージョンがあります。スケジュールした各ジョブには、異なる特徴を持つ複数の出力ファイルを指定できます。各出力ファイルに異なる宛先を指定できます。

レポート・ジョブの出力オプションを設定するには:
  1. 「出力」タブを選択します。
  2. 出力オプションを選択します。
    オプション 説明

    出力先および配信先を決定するには、バースティング定義を使用します

    バースティング定義を使用してレポートの出力と配信を設定する場合は、このオプションを有効にします。選択すると、このページの他のすべてのフィールドは無効になります。このオプションは、レポートでバースティングが有効になっている場合にのみ使用できます。レポートのバースティングの詳細は、「バースティング・ジョブの作成」を参照してください。

    出力をパブリックに設定

    このレポートにアクセスする権限を持つすべてのユーザーがこのジョブの出力を使用できるようにする場合は、このオプションを有効にします。アクセス権を持つユーザーは、「レポート・ジョブ履歴」ページからレポートを表示できます。

    再公開用にデータを保存

    このジョブ用に生成されたXMLデータを保存する場合は、このオプションを有効にします。保存したデータに「レポート・ジョブ履歴」ページからアクセスすると(「レポート・ジョブ履歴と保存された出力の表示」を参照)、新しいレイアウトや出力オプションを選択して、そのデータを再公開できます。

レポート出力への宛先タイプの追加

レポートを複数の宛先に配信するには、レポートの「宛先」リージョンに配信の詳細を入力します。

配信サーバーは、「管理」ページで設定します。『Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』の配信先の設定に関する項を参照してください。

レポート出力に宛先タイプを追加するには:
  1. レポート・ビューアの既存のレポートから、「アクション」「スケジュール」の順に選択します。
  2. 「レポート・ジョブのスケジュール」で、「出力」タブをクリックします。
  3. 「出力」タブで宛先を開き、「宛先タイプ」リストから宛先タイプを選択します。

    管理者によって設定された宛先タイプのみが、「宛先タイプ」リストに表示されます。

  4. 宛先ごとに、「出力」リストから、宛先に送信するドキュメントを選択します。
  5. 「宛先の追加」をクリックして、レポート・ドキュメントを複数の宛先に配信します。
  6. 「出力の保存」を選択し、「レポート・ジョブ履歴」ページから出力を表示します。

レポート出力の宛先タイプ

「レポート・ジョブのスケジュール」ページで、レポートの出力の宛先タイプを選択および定義します。

選択できるのは、管理者によって構成された宛先タイプのみです。レポートの出力には、複数の宛先を追加できます。

宛先タイプ 説明
電子メール

カンマで区切った複数の電子メール・アドレスを入力します。レポートに含める「メッセージ」テキストがあれば、入力します。

メッセージ・テキストの書式設定には、フォント、リスト、表のセル、ハイパーリンクおよび埋込みGIFイメージなど、HTML 4の要素を使用できます。

プリンタ

「プリンタ・グループ」と「プリンタ」を選択して「印刷部数」を入力し、「片面」または両面(このオプションを有効にするには、プリンタが両面印刷をサポートしている必要があります)を選択します。必要に応じて、プリンタでレポートを印刷する「デフォルト・トレイ」、および「印刷範囲」ページを選択します。

FAX

レポートを配信するための「FAXサーバー」を選択し、レポート送信先の「FAX番号」を入力します。

FTP

「FTP」を選択する場合、有効なユーザー名パスワードを資格証明として入力する必要があります。

次のプロパティを指定します。

  • リモート・ディレクトリ

    (必須)配信ディレクトリの場所を入力します(例: /pub/)。

    ドキュメントをユーザーのホーム・ディレクトリに配信するには、「.」(ピリオド)を入力します。

  • リモート・ファイル名

    (必須)リモート・サーバーでBI Publisherによって配信ドキュメントに割り当てられるファイル名を入力します(例: myreport.pdf)。

    名前にファイル拡張子を含める必要があります(例: .pdf)。

    日付式を使用してファイル名を動的に割り当てる場合は、日付式を使用した宛先ファイル名の動的定義を参照してください。

  • セキュアFTPプロトコルを使用して出力を送信するには、セキュアFTPの使用を選択します。

Webフォルダ

Webフォルダを選択した後、有効なユーザー名パスワードを資格証明として入力します。

リモート・ディレクトリ: ドキュメントの配信先ディレクトリを入力します(例: /pub/)。値を入力しない場合、ドキュメントはログイン・ディレクトリに配信されます。

リモート・ファイル名: リモート・サーバーでBI Publisherによって配信ドキュメントに割り当てられるファイル名を入力します(例: myreport.pdf)。

日付式を使用してファイル名を動的に割り当てる場合は、日付式を使用した宛先ファイル名の動的定義を参照してください。

コンテンツ・サーバー

コンテンツ・サーバー上のレポートへのアクセスを制限し、セキュリティ・グループとアカウントをレポートに割り当てるには、「コンテンツ・サーバー」を選択します。Oracle BI Publisherでは、管理者が指定したコンテンツ・サーバーからセキュリティ・グループとアカウントの値が取得されます。

「「コンテンツ・サーバー」宛先タイプのプロパティ」を参照してください。

ドキュメント・クラウド・サービス

ODCSサーバーと宛先フォルダ名を選択します。

「コンテンツ・サーバー」宛先タイプのプロパティ

「コンテンツ・サーバー」は、レポート・ドキュメントを配信する宛先タイプの1つです。レポートを配信するコンテンツ・サーバーを選択します。

次の表の情報を使用して、「コンテンツ・サーバー」のプロパティに適切な値を入力します。

プロパティ名 説明
セキュリティ・グループ (オプション) WebContent Serverセキュリティ・グループを選択してレポートに割り当てます。
アカウント (オプション)「セキュリティ・グループ」内でアカウントを選択してレポートに割り当てます。

次の必須メタデータ・フィールドに、値を入力できます。これらのフィールドに値を入力しない場合、Oracle BI Publisherはデフォルトのレポート情報の値を割り当てます。

作成者 (オプション)作成者の値を入力します。作成者を入力しない場合、ユーザー名がWebContent Serverの「作成者」メタデータ・フィールドで使用されます。
タイトル (オプション)レポートのタイトルを入力します。タイトルを入力しない場合、レイアウト名が、WebContent Serverの「タイトル」で使用されます。
ファイル名 リモート・サーバーで配信ドキュメントに割り当てられるファイル名を入力します(例: myreport.pdf)。「ファイル名」フィールドは、WebContent Serverのネイティブ・ファイル名として使用されます。ファイル名の値を入力しない場合、出力名が使用されます。
コメント (オプション)説明を入力して、WebContent Serverのドキュメントに含めます。
カスタム・メタデータを含める 「カスタム・メタデータを含める」オプションは、レポートのデータ・モデルにカスタム・メタデータ・コンポーネントを含める場合のみ、使用できます。「カスタム・メタデータを含める」オプションを選択すると、配信されたドキュメントには、データ・モデルで指定されたカスタム・メタデータ・フィールドが含まれます。

埋込みのパラメータ化されたBI Publisherレポートをオンラインで表示するように設定すると、パラメータには分析から、またはサブジェクト領域への直接接続から適切な値が表示されます。埋込みのパラメータ化されたBI Publisherレポートをスケジュールすると、分析からのパラメータはレポートに渡されません。結果として、レポートには、分析で使用されたパラメータのデフォルト値が表示されます。スケジュール済みのレポートへの直接接続の場合、パラメータは渡され、値がレポートに正しく表示されます。

出力の追加

「出力」表のフィールドを使用して、ジョブに出力を追加します。出力フォーマット、ロケール、タイムゾーンおよびカレンダを組み合せた1つまたは複数のレイアウトで複数のレポート・ドキュメントを作成できます。

レポート・ジョブに出力を追加するには:
  1. レポート・ビューアの既存のレポートから、「アクション」「スケジュール」の順に選択します。
  2. 「レポート・ジョブのスケジュール」ページで、「出力」タブをクリックします。
  3. 「出力」タブで、「+」をクリックして出力を追加します。
  4. 「名前」に出力の名前を入力します。
  5. 「レイアウト」「書式」「ロケール」「タイムゾーン」および「カレンダ」 lists.のリストから、使用するオプションを選択します。

    出力フォーマットとは、PDF、HTML、Excelなど、生成されるドキュメントのタイプです。ここで使用できるオプションは、レポート定義で指定されているものです。

    「ロケール」フィールドは、デフォルトで、ユーザーの「プリファレンス」に定義されている「レポート・ロケール」に設定されます(アカウントのプリファレンス設定とグループの表示を参照)。選択されているロケールの翻訳がレイアウトに用意されていない場合は、BI Publisherによってロケールのフォールバック・ロジックが適用され、レイアウトが選択されます。『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のロケール選択ロジックに関する項を参照してください。適切な数値と日付の書式は、テンプレート翻訳と関係なく適用されます。

    タイムゾーンは、デフォルトで、ユーザーの「プリファレンス」に定義されているタイムゾーンに設定されます(アカウントのプリファレンス設定とグループの表示を参照)。

  6. 「出力の保存」をクリックします。

ジョブのスケジュールの定義

レポート・ジョブを実行するスケジュールを定義できます。

レポート・ジョブのスケジュールを設定するには:
  1. Oracle BI Publisherの「ホーム」ページから、作成で「レポート・ジョブ」を選択します。
  2. 「レポート・ジョブのスケジュール」の「一般」タブで、「レポート」フィールドの横にある検索をクリックします。
  3. 「開く」で、レポートに移動して選択してから、「開く」をクリックします。
  4. 「レポート・ジョブのスケジュール」で、「スケジュール」タブをクリックします。
  5. 「頻度」リストで、このレポートに使用するオプションを選択します。
  6. 指定した頻度のオプションを完了します。
  7. 「発行」をクリックします。
  8. (オプション)「発行」で、「レポート・ジョブ名」フィールドに名前を入力し、「OK」をクリックします。

繰り返しパターンの定義

「レポート・ジョブのスケジュール」ページの「スケジュール」タブで、次の繰返しパターン・オプションから、いつレポートを実行するかを定義します。

オプション 説明
頻度

「頻度」リストから、スケジューラを使用してレポート・ジョブをいつ実行するかを定義します。

 
 
  • 1回

「即時実行」オプションを使用するか、日付セレクタを使用して特定の「開始」日付および時刻を入力します。

 
  • 毎時/分

次の値を使用します。

  • 間隔: 「時間」または「分」を選択して、レポートの実行間隔を表す適切な整数値を入力します。

  • 開始: 日付セレクタを使用して、このジョブの実行を開始する日付および時刻を入力します。

  • 終了: (オプション)日付セレクタを使用して、このジョブの終了日付および時刻を入力します。

 
  • 日次

次の値を使用します。

  • 間隔: 実行間隔となる日数を入力します。たとえば、毎日レポートを実行する場合は1を、1日おきにレポートを実行する場合は2を入力します。

  • 開始: 日付セレクタを使用して、このジョブの実行を開始する日付および時刻を入力します。ここで選択した時刻により、各実行日にジョブが実行されるタイミング(時間)が決定されます。

  • 終了: (オプション)日付セレクタを使用して、このジョブの終了日付および時刻を入力します。

 
  • 週次

次の値を使用します。

  • 間隔: 実行間隔となる週数を入力し、1つまたは複数の曜日を選択します。たとえば、毎週火曜日と木曜日にレポートを実行する場合は、1を入力し、「火曜日」と「木曜日」を選択します。隔週の水曜日にレポートを実行するには、「スケジュール」タブで、「頻度」=「日次」、「間隔」=14、「開始」=レポートを実行する最初の水曜日、および「終了」=将来の終了日付を選択します。

  • 開始: 日付セレクタを使用して、このジョブの実行を開始する日付および時刻を入力します。ここで選択された時刻により、各実行でジョブが実行される時刻が決定されます。

  • 終了: (オプション)日付セレクタを使用して、このジョブの終了日付を指定します。

 
  • 月次

次の値を使用します。

  • 間隔: ジョブを実行する各月を選択します。

  • 次の状態: 曜日(毎月第1月曜日など)を選択するか、特定の日(15日など)を選択します。

  • 開始: 日付セレクタを使用して、このジョブの実行を開始する日付および時刻を入力します。ここで選択された時刻により、各実行でジョブが実行される時刻が決定されます。

  • 終了: (オプション)日付セレクタを使用して、このジョブの終了日付を指定します。

 
  • 毎年

次の値を使用します。

  • 間隔 - ジョブの実行間隔となる年数を入力します。

  • 次の状態 - 月の1つの日付(1月の1日など)を選択するか、月の特定の曜日(1月の第1月曜日など)を選択します。

  • 開始: 日付セレクタを使用して、このジョブの実行を開始する日付および時刻を入力します。ここで選択された時刻により、各実行でジョブが実行される時刻が決定されます。

  • 終了: (オプション)日付セレクタを使用して、このジョブの終了日付を指定します。

 
  • 特定の日付

「日付の追加」オプションを使用して、ジョブを実行する日時を指定します。必要に応じて複数の特定日付を追加してください。

即時実行

このオプションは、「頻度」オプションの選択内容によって異なります。

 
開始

このオプションは、「頻度」オプションの選択内容によって異なります。

レポート・ジョブの開始日時を指定します。

 

スケジュール・トリガーの使用

任意のデータ・モデルで定義されたスケジュール・トリガーを関連付けることができます。

レポート・ジョブごとに1つのトリガーのみがサポートされます。レポートのデータ・モデルでトリガーが定義されていない場合でも、レポートは実行されます。

スケジュール・トリガー

スケジュール・トリガーは条件をテストします。トリガー条件によって結果が返されると、指定のジョブが実行されます。トリガー条件が満たされない場合、そのジョブ・インスタンスはスキップされます。また、トリガーに繰返しスケジュールを設定して、常に条件をチェックするようにすることもできます。条件が満たされなかった場合は、トリガーが再度実行されるまで待機する時間間隔(分単位)を設定できます。

スケジュール・トリガーは、次の場合に使用できます。

  • データの抽出、転送およびロードのプロセスが正常に完了した場合にのみレポート・ジョブを実行する必要がある。

  • 会計管理部門で、前日の領収証の中に指定された金額を超えるものがある場合に特定のレポートを起動する必要がある。

  • 人事部門で、前の週に新入社員がシステムに入った場合にのみレポートが必要になる。

まずデータ・モデルでトリガーを設定すると、その後、「スケジュール」タブで選択できるようになります。Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイドで、イベント・トリガーの追加を参照してください。

スケジュール・トリガーの有効化

データ・モデルで定義したトリガーを有効にできます。

スケジュール・トリガーを有効にするには:
  1. 「トリガーの使用」を選択します。
  2. (オプション) 「再試行制限」の値を設定して、スケジュール・トリガーを実行して条件をチェックする最大回数を指定します。デフォルト値は1です。このフィールドに許可される値は、正の整数のみです。
  3. (オプション) 「休止時間」の値を設定して、スケジュール・トリガーを再実行するまでに待機する時間(分単位)を指定します。このフィールドは、「再試行制限」が1より大きい値に設定されている場合に有効になります。このフィールドに許可される値は、正の整数のみです。

    再試行制限と休止時間の値は、繰返しスケジュールの時間間隔を超えないようにします。試行の最大回数に達したときに条件チェックでfalseが返された場合、ジョブ・ステータスは「スキップ」と表示されます。

  4. スケジュール・トリガーを定義するデータ・モデルを選択します。データ・モデルを選択すると、「トリガー」リストに該当データ・モデル内で定義されているスケジュール・トリガーが表示されます。
  5. リストからトリガーを選択します。
  6. スケジュール・トリガーにパラメータが含まれる場合は、必要に応じて値を選択します。

レポート・ジョブに対して有効化されたスケジュール・トリガーの図は、レポート・ジョブに対して有効化されたパラメータを1つ持つスケジュール・トリガーを示しています。

通知の構成

電子メールおよびHTTPの通知を構成できます。

通知とは、ジョブの処理が終了したというメッセージです。Oracle BI Publisherでは、次の通知ステータスをサポートしています。

  • レポートの完了

  • レポートの警告付き完了

  • レポートの失敗

  • レポートのスキップ

「管理」の「配信構成」ページで、配信電子メール・サーバーとHTTPサーバーを構成します。Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイドの配信先の設定を参照してください。

通知を構成する手順は、次のとおりです。
  1. 「通知」タブを選択します。
  2. メール通知を有効にするには、次の手順を実行します。
    1. 「通知者」で、「電子メール」を選択します。
    2. 通知の送信対象となるレポート完了ステータスを選択します。
    3. アドレスのカンマ区切りリストを入力します。
  3. HTTP通知を有効にするには、次の手順を実行します。
    1. 「通知者」で、「HTTP」を選択します。
    2. HTTP通知の送信先となるサーバーを指定します。
    3. 必要に応じて、HTTPサーバーのユーザー名とパスワードを指定してください。
    4. 通知の送信対象となるレポート完了ステータスを選択します。

ジョブの発行と監視

「ジョブの発行」ダイアログを使用して、ジョブの確認の詳細を確認します。

ジョブを発行してモニターするには:
  1. 「発行」を選択して、「ジョブの発行」ダイアログを呼び出し、詳細を確認します。
  2. ジョブの名前を入力して、「発行」をクリックします。
  3. (オプション)グローバル・ヘッダーで、「開く」「レポート・ジョブ」の順にクリックして、ジョブの一時停止、編集または削除を行います。
  4. (オプション)グローバル・ヘッダーで、「開く」「レポート・ジョブ履歴」の順にクリックして、実行中のジョブの監視や結果の表示を行います。

既存のジョブからのジョブの作成

「レポート・ジョブの管理」ページで、次のように既存のジョブからジョブを作成できます。

既存のジョブからジョブを作成するには:
  1. Oracle BI Publisherの「ホーム」ページから、「参照/管理」「レポート・ジョブ」をクリックします。
  2. 「レポート・ジョブの管理」で、フィルタ基準を選択して既存のジョブを探します。
  3. 結果表で「編集」をクリックし、編集するジョブを開きます。
    「レポート・ジョブの管理」ページでジョブを編集するには、「ジョブの編集」を参照してください。
  4. 新しいジョブ定義の詳細情報を入力します。完了後、「別名保存」をクリックします。
  5. 新しいジョブの名前を入力して「保存」をクリックします。

バースティング・ジョブの作成

レポートがバースティング用に構成されている場合は、バースティング・ジョブを作成できます。

バースティングとは、レポート・データをデータ内のキー・フィールドに基づいて複数のブロックに分割し、データの各ブロックのレイアウトと配信先に特定のパラメータを適用することです。たとえば、顧客の請求書のレポートをバーストして、各顧客の請求書をそれぞれの電子メール・アドレス宛に配信することができます。

レポートのデータ・モデルでレポートのバースティング定義を構成する必要があります。『Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド』のバースティング定義のデータ・モデルへの追加に関する項を参照してください。

バースティング・ジョブを作成するには:
  1. レポートでバースティングが有効なことを確認します。
    レポート・エディタの「レポート・プロパティ」ダイアログでバースティング定義を使用するために、レポートを有効にします。Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドのレポート・プロパティの構成を参照してください。
  2. 「出力」タブで、「出力先および配信先を決定するには、バースティング定義を使用します」ボックスを選択します。
    出力と宛先の詳細情報はバースティング定義で指定されたものになるため、ジョブの「出力」と「宛先」の各オプションは無効になります。

高度なトピック

日付パラメータを増分し、宛先ファイル名を動的に定義できます。

日付パラメータの増分

レポートの日付パラメータ・フィールドには、式を指定できます。

スケジュールされたレポートに日付パラメータが含まれる場合、スケジュール日付に値を入力すると、日付の値は変更できなくなります。スケジュールされたレポートのインスタンスが実行されるたびに、同じ日付パラメータが使用されます。日付パラメータの値を実行のたびに変更する必要がある場合は、スケジューラの日付パラメータのフィールドに式を入力して、レポート・ジョブが実行されるたびに日付が計算されるようにすることができます。

たとえば、前の週のデータを取得するために毎週月曜日に実行されるレポートのスケジュールを作成する場合、前の週の最初の日と最後の日の値を増加させるように、このレポートの日付パラメータを更新する必要があります。

次に示す関数をここに示す構文のとおりに入力すると、スケジュールに従ってレポートが実行されるときに、該当する日付が計算されます。

  • {$SYSDATE()$} - 現在の日付。BI Publisherを実行しているサーバーのシステム日付。

  • {$FIRST_DAY_OF_MONTH()$} - 現在の月の最初の日

  • {$LAST_DAY_OF_MONTH()$} - 現在の月の最後の日

  • {$FIRST_DAY_OF_YEAR)$} - 現在の年の最初の日

  • {$LAST_DAY_OF_YEAR)$} - 現在の年の最後の日

パラメータ値内で呼び出された日付関数が評価されるのは、レポート・ジョブがスケジューラによって実行されるときです。

次のように、プラス記号(+)とマイナス記号(-)を使用して、日数を加算または減算する式を入力することもできます。

  • {$SYSDATE()+1$}

  • {$SYSDATE()-7$}

この例では、スケジュールが実行されるたびにすぐ前の週のデータを取得するために、レポートの日付パラメータのフィールドに次のように入力します。

  • 開始日: {$SYSDATE()-7$}

  • 終了日: {$SYSDATE()-1$}

注意:

日付関数は、データ・モデルのデフォルト・パラメータ値として設定できます。その場合は、ユーザーがレポート・ビューアでレポートを表示するたびに、デフォルト値として指定された式に従って日付パラメータが計算されます。『Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド』のパラメータと値リストの追加に関する項を参照してください。

日付式を使用した宛先ファイル名の動的定義

WebフォルダやFTPの宛先となるリモート・ファイル名を入力する場合は、日付式を入力することで、ファイル名に動的に日付が含まれるようにすることができます。この日付は、実行時にサーバーのタイムゾーンを使用して設定されます。

日付の式の説明は、次の表のとおりです。

説明

%y

年を4桁で表示します(例: 2011)。

%m

月を2桁(01~12)で表示します(01 = 1月)。

%d

日を2桁(01~31)で表示します。

%H

24時制の時間を2桁(00~24)で表示します。

%M

分を2桁(00~59)で表示します。

%S

秒数を2桁(00~59)で表示します。

%l

ミリ秒を3桁(000~999)で表示します。

後ろに日付が付加されたファイル名、および前に日付が付加され、後ろに時刻が付加されたファイル名を作成するには、次の手順を使用します。

後ろに日付、月および年が付加された、次のようなファイル名を作成します。

myfile_01_11_2010.pdf

次を入力します。

myfile_%d_%m_%y.pdf

前に日付、月および年が付加され、後ろに時間と分が付加された、次のようなファイル名を作成します。

01_01_2010_myfile_22_57.pdf

次を入力します。

%d_%m_%y_myfile_%H_%M.pdf

my_file_%a%b%c.pdfのように、ファイル名に未定義の式が含まれている場合、ファイルはmy_file_%a%b%c.pdfという名前で作成されます。