Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Governanceでのセルフ・サービス・タスクの実行 12c (12.2.1.3.0) E91982-03 |
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タスクについては、次の各項で説明します。
Oracle Identity Managerでは、組織エンティティは、ユーザー、他の組織などのエンティティの論理的なコンテナを表します。Oracle Identity Managerの組織は、セキュリティ目的でのみ使用されます。
組織を使用すると、次のことが可能です。
ユーザー・アカウントおよび管理者を論理的に安全に管理すること
アクセスをユーザー、アプリケーション、ロールおよび権限に制限すること
顧客が委任管理を設定するには、組織を作成して組織階層の様々な場所にユーザーを割り当てます。1つ以上の他の組織で構成される組織を親組織と呼びます。
すべてのOracle Identity Managerユーザー(管理者を含む)は1つの組織に静的に割り当てます。また、ユーザーは追加の組織に動的に割り当てることもできます。Oracle Identity Manager管理者は組織を管理するために追加で割り当てます。
Identity Self Serviceにログインします。
「管理」をクリックして、「組織」ボックスをクリックします。「組織」ページが表示されます。
「拡張」リンクをクリックします。組織の拡張検索ページが開きます。
次の「一致」オプションのいずれかを選択します。
すべて: 検索はAND条件で実行されます。つまり、指定されたすべての検索基準を満たす場合のみ検索操作が成功します。
いずれか: 検索はOR条件で実行されます。つまり、指定された選択基準のいずれかに一致する場合に検索操作が成功します。
「組織名」フィールドに、検索する組織名の検索属性を入力します。これを行うには、検索コンパレータを選択します。デフォルトの検索コンパレータは「次で始まる」です。かわりに、リストからコンパレータ「次と等しい」を選択することもできます。
ワイルドカード文字を使用して、組織名を指定できます。
「タイプ」リストから組織タイプを選択します。組織タイプには、「支店」、「会社」または「部門」があります。
検索のフィールドを追加する手順は、次のとおりです。
「フィールドの追加」をクリックし、「組織ステータス」などのフィールドを選択します。
追加した検索属性の値を入力します。この例では、「組織ステータス」リストから組織ステータス(「アクティブ」、「削除」または「無効」)を選択します。
検索に追加したフィールドを削除するには、フィールドの横にある十字アイコンをクリックします。
「検索」をクリックします。結果は検索結果表に表示されます。
検索結果表には、組織名、親組織名、組織タイプおよび組織ステータスが表示されます。
「組織の作成」ページを使用すると、支店、会社または部署タイプの組織を作成できます。また、パスワードの動作を制御したり、組織に適用可能なパスワード・ポリシーを選択できます。
組織を作成するには、次の手順を実行します。
注意:
組織は、ユーザーおよびグループをディレクトリまたはOracle Identity Managerデータベースのどちらに格納するかに関係なく、Oracle Identity Managerデータベースに保持されます。
Identity Self Serviceで、「管理」をクリックしてホームページを開きます。「組織」をクリックします。「組織の検索」ページが表示されます。
「アクション」メニューから「作成」を選択します。または、ツールバーにある「作成」をクリックします。「組織の作成」ページが表示されます。
「組織名」フィールドに、組織の名前を入力します。
「タイプ」リストから、組織のタイプ(「支店」、「会社」または「部門」)を選択します。
新規作成した組織が所属する親組織を指定します。これを行うには、次の手順を実行します。
「親組織」フィールドの横にある「検索」アイコンをクリックします。「組織の検索」ダイアログ・ボックスが表示されます。
親組織として指定する組織を検索して選択します。
「選択」をクリックします。選択した組織が親組織として追加されます。
(オプション)「証明者ユーザー・ログイン」フィールドでユーザーを選択し、作成された組織の「組織証明者」として選択したユーザーを指定します。
組織証明者の詳細は、「ユーザー・マネージャおよび組織証明者の設定」を参照してください。
組織により、組織に入力するユーザーのパスワードの動作をユーザーのホーム組織の変更を使用して制御できます。ユーザーのホーム組織がある組織から他の組織に変更され、この2つの組織に付加されているパスワード・ポリシーが異なる場合、新しいホーム組織のパスワード・ポリシーの強制フラグにより、ユーザーが次のログオン時に新しいホーム組織のパスワード・ポリシーに従ってパスワードを変更する必要があるのか、ユーザーが同じパスワードを引き続き使用できるのかが判断されます。
ドロップ・ダウンから「再割当て時のパスワード・ポリシーの強制」を選択します。オプションは、「親組織から継承」、「いいえ」または「はい」です。デフォルト値は「はい」です。
再割当て時のパスワード・ポリシーの強制が「はい」である場合、ユーザーは、ホーム組織が変更された後の最初のログイン時に新しいホーム組織のパスワード・ポリシーに従ってパスワードを変更する必要があります。
注意:
チャレンジ・ポリシーが新しいホーム組織のパスワード・ポリシーで有効になっている場合、初回ログイン時に新しいパスワードとチャレンジ質問を設定する必要があります。
再割当て時のパスワード・ポリシーの強制が「いいえ」である場合、ユーザーは既存のパスワードを使用して続行できます。
再割当て時のパスワード・ポリシーの強制が「親組織から継承」である場合、値「はい」または「いいえ」が設定されている最も近い親から継承されます。
組織に関連付けるパスワード・ポリシー名を指定します。これを行うには、次の手順を実行します。
「パスワード・ポリシー名」フィールドの横にある「検索」アイコンをクリックします。「パスワード・ポリシー名の検索」ダイアログ・ボックスが表示されます。
組織に関連付けるパスワード・ポリシーを検索して選択します。すべてのパスワード・ポリシーを表示するには、「検索」アイコンをクリックして、検索結果からパスワード・ポリシーを選択できます。
新しいパスワード・ポリシーの作成方法の詳細は、「パスワード・ポリシーの管理」を参照してください。
「追加」をクリックします。選択したパスワード・ポリシー名が、「パスワード・ポリシー名」フィールドに追加されます。
「保存」をクリックして組織を作成します。
「組織の詳細」ページでは、管理組織の変更を実行できます。変更は「組織の詳細」ページの複数のセクションで個別に行うため、各セクションで行った変更は他のセクションに影響を与えず、変更内容は個別に保存する必要があります。
各セクションで行う変更については、次の各項で説明します。
「組織の詳細」ページには、組織の詳細を表示できます。
組織の詳細を開く手順は、次のとおりです。
「組織の詳細」ページの「属性」タブには、組織の属性が表示されます。適切な権限を持っている場合は、組織の属性を変更できます。
認可ポリシーで定義されている組織プロファイルを変更する権限が付与されている場合は、「組織の詳細」ページが編集可能モードで開き、組織情報を変更できます。属性の値を変更し、「適用」をクリックして変更内容を保存します。
ログイン・ユーザーが組織を変更できるかどうかは、認可ポリシーによって制御されます。組織の変更を許可されていない場合、「組織の詳細」ページは読取り専用モードで表示され、編集可能なフィールドはありません。
注意:
「組織の詳細」ページの「ステータス」属性は読取り専用です。
「子」タブには、開いている組織に所属する子組織のリストが表示されます。新しい子組織を作成したり、子組織を表示、削除、有効化または無効化できます。
リスト内の各子組織に関して、組織名、組織タイプおよび組織ステータスが表示されます。「子」タブを使用すると、次のことを実行できます。
「子」タブでは、「アクション」メニューから「下位組織の作成」を選択することによって、開いている組織の子組織または下位組織を作成できます。または、ツールバーにある「下位組織の作成」をクリックします。「組織の作成」ページが表示されます。「組織の作成」で説明する手順を実行して、子組織の作成を完了します。
子組織を削除する手順は、次のとおりです。
子組織を無効化する手順は、次のとおりです。
子組織を有効化する手順は、次のとおりです。
「メンバー」タブに、開いた組織のユーザーのリストが表示されます。
リスト内の各ユーザーに関して、次の情報が表示されます。
ユーザー・ログイン
表示名
名
姓
電子メール
リレーションシップ・タイプ
ヒント:
「ユーザーの詳細」ページの「属性」タブを使用して、組織に対してユーザーを追加または削除できます。
「関係タイプ」列には、ユーザー・メンバーの組織との関係のタイプが表示されます。この詳細は、「動的組織メンバーシップの管理」を参照してください。
ユーザー・メンバーシップ・ルールに基づいて動的にユーザーを組織に割り当てることができます。これは、組織の詳細ページの「メンバー」タブで定義できます。「メンバー」タブでは、新しい動的メンバーシップ・ルールの作成、既存のルールの表示および変更、またはルールの削除を行うことができます。
動的ユーザー・メンバーシップと動的組織メンバーシップの管理については次の各項で説明します。
ユーザーは、ユーザーの詳細の「組織」属性で組織名を指定することによって、組織に割り当てられます。これは、静的メンバーシップと呼ばれます。さらに、ユーザー・メンバーシップ・ルールに基づいて動的にユーザーを組織に割り当てることもできます。これは、組織の詳細ページの「メンバー」タブで定義できます。ユーザー・メンバーシップ・ルールに適合するすべてのユーザーは、静的に所属する組織階層とは関係なく、動的に組織と関連付けられます。
各組織は、1人のユーザーが一度に複数の組織のメンバーになれるユーザー・メンバーシップ・ルールを持っているため、追加のリソースを表示し、リクエストすることができます。
動的メンバーシップは、ユーザー・メンバーシップ・ルールを変更することにより、取り消すことができます。
組織に割り当てられている管理ロールを表示したり、管理ロールをユーザーに割り当てたり、ユーザーの管理ロールを取り消すことができます。
「管理ロール」タブでは、次のタスクを実行できます。
組織に割り当てられている管理ロールを表示するには、「組織の詳細」ページの「管理ロール」タブをクリックします。このタブには、管理ロールとそれらに対応する説明が表示されます。管理ロールを選択すると、選択した管理ロールを持つユーザーが「ユーザー・メンバー」セクションに表示されます。また、このタブでは、開いている組織で利用可能な管理ロールをユーザーに対して付与および失効することができます。
ユーザーに管理ロールを付与する手順は、次のとおりです。
組織で使用可能なアカウントは、組織に公開されているアカウントです。これは、アカウントが組織のユーザーによるリクエストに使用可能であることを意味します。「使用可能なアカウント」タブには、組織内のユーザーにプロビジョニングされたアカウントが表示されます。
「プロビジョニングされたアカウント」タブには、開いている組織にプロビジョニングされているアカウントが表示されます。「プロビジョニングされたアカウント」タブでは、リソースのプロビジョニング、リソースの失効、プロビジョニングされたリソースの詳細の表示、プロビジョニングされたリソースの有効化または無効化、プロビジョニングされたリソースのアクション履歴の表示を行うことができます。
「プロビジョニングされたアカウント」タブでは、次のタスクを実行できます。
「組織の詳細」ページで使用できる「ユーザーの作成」オプションを使用して、組織のユーザーを作成できます。
この「ユーザーの作成」ページで、組織名が読取り専用形式で事前に入力されます。この組織のパスワード・ポリシーはユーザーの作成時に適用可能であり、デフォルトのパスワード・ポリシーではありません。
ユーザーを作成するには、次の手順を実行します。
「組織の作成」ページを使用すると、支店、会社または部署タイプの下位組織を作成できます。また、パスワードの動作を制御したり、組織に適用可能なパスワード・ポリシーを選択できます。
オープン組織の下位組織を作成するには、次の手順を実行します。
「組織の検索」ページで、組織を無効または有効にできます。
この項では、次の各トピックで組織を有効化および無効化する方法について説明します。
注意:
子組織またはユーザーが含まれる組織は無効化できません。「ORG.DisableDeleteActionEnabled」システム・プロパティの値をtrue
に設定した場合のみ、強制的に無効化できます。このプロパティを設定した場合は、親組織が無効化されるとユーザーおよび下位組織も無効化されます。