次の項目が含まれます。
注意:
WebLogic JMSリソース・アダプタは、WebLogic Server 12.2.1.3.0から非推奨となっており、将来のリリースでは削除されます。JMSを利用してWebLogicアプリケーション・サーバー以外で実行されるアプリケーションを統合するには、シンT3クライアントまたはメッセージ・ブリッジのいずれかを使用することをお薦めします。次のトピックを参照してください。
『Oracle WebLogic Serverスタンドアロン・クライアントの開発』のWebLogicシンT3クライアントの開発に関する項
『WebLogic Server WebLogicメッセージング・ブリッジの管理』のメッセージング・ブリッジの理解に関する項。
Oracle WebLogic Server 12.2.1.3.0の新機能のWebLogic JMSリソース・アダプタに関する項
このドキュメントは、外部アプリケーション・サーバーでWebLogic JMSを使用し、WebLogic JMSクライアントを統合するJava EE Connector Architectureリソース・アダプタを使用して相互運用する必要があるシステム管理者を対象としています。
ここでは、Javaプラットフォーム、Enterprise Edition (Java EE)、Java EE Connector Architectureバージョン1.7リソース・アダプタおよびJMSのプログラミングの概念に精通している読者を対象としています。このドキュメントでは、WebLogic Serverで提供される付加価値機能と、WebLogic JMSリソース・アダプタの構成および使用方法に関する主要な情報を重点的に扱います。
この章(概要とロードマップ)では、このマニュアルの構成、新機能、および関連ドキュメントについて説明します。
WebLogic JMSリソース・アダプタの理解では、WebLogic JMSリソース・アダプタのコンポーネント、概念および機能の概要について説明します。
『JMSリソース・アダプタの管理』では、外部アプリケーション・サーバーでWebLogic JMSを使用して相互運用するために、JMSリソース・アダプタを使用する際に必要なコンポーネント、設計オプションおよびその他の前提条件としての考慮点を説明します。
Oracle GlassFish ServerでのJMSリソース・アダプタの管理では、Oracle GlassFish ServerでJMSリソース・アダプタのデプロイを使用する場合の追加の構成情報および考慮点について説明します。
メッセージの消費の理解では、JMSリソース・アダプタが外部アプリケーション・サーバーでWebLogic JMSメッセージをインバウンド・メッセージとして非同期に消費するためのメッセージドリブンBean (MDB)を構成するために、JMSリソース・アダプタのra.xml
ファイルを構成する方法について説明します。
アウトバウンドJMSメッセージの送信では、JMSリソース・アダプタを使用したJMSメッセージの送信方法について説明します。
宛先およびネーミング・コンテキストの構成では、インバウンドとアウトバウンドの通信の宛先およびネーミング・コンテキストを定義するadminobject
要素の構成に関する情報を提供します。
リソース・プロバイダの理解では、リソース・プロバイダの使用方法と構成方法について説明します。リソース・プロバイダでは、JMSリソース・アダプタによるWebLogic JMSプロバイダへの接続を可能にするJNDIプロパティを定義します。
トランザクション処理の理解では、外部アプリケーション・サーバーとWebLogic Serverの間で相互運用するためにJMSリソース・アダプタを使用する場合のトランザクション処理およびリカバリについて説明します。
障害の管理の理解では、JMSリソース・アダプタがWebLogic Serverおよび外部アプリケーション・サーバーの障害に対応する方法について説明します。
JMSリソース・アダプタ接続の保護では、JMSリソース・アダプタのセキュリティの考慮点について説明します。
JMSリソース・アダプタのデプロイメント・ディスクリプタとプロパティでは、WebLogic JMSリソース・アダプタのデプロイメント・ディスクリプタ・ファイルra.xml
について説明します。
JMSリソース・アダプタの構成および使用に関連するトピックについては、次のドキュメントを参照してください。
Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理では、WebLogic JMSリソースを構成および管理する方法について説明します。
Oracle WebLogic Server JMS アプリケーションの開発では、WebLogic JMSアプリケーションを開発する方法について説明します。
Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニングでは、WebLogic Serverでのパフォーマンスの監視およびコンポーネントのチューニングに関する情報を提供します。
Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発では、WebLogic Serverアプリケーションを開発する方法について説明します。
『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』は、WebLogic Serverアプリケーションのデプロイに関する主要な情報源です。
『Oracle WebLogic Serverリソース・アダプタの開発』には、WebLogicリソース・アダプタと、Java EE Connector ArchitectureのWebLogic Server実装に関する情報が含まれています。
このドキュメントの他にも、JMS開発者向けに様々なコード・サンプルとチュートリアルが用意されています。それらのサンプルとチュートリアルはWebLogic Server JMSの動作を例示し、主要なJMS開発タスクを実行する実際的な手順を示します。
独自のJMSアプリケーションを開発する前に、まずJMSサンプルの一部またはすべてを実行することをお薦めします。
このサンプルは、外部アプリケーション・サーバーにデプロイされたWebLogic JMSリソース・アダプタを利用し、WebLogic JMSサービスと相互運用する方法を示しています。このサンプルは、WebLogic環境にサンプルをインストールする場合に含まれます。
「JMSリソース・アダプタのサンプル」を参照してください。
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、WebLogic Serverインストールとともにオプションでインストールできます。MedRecは、ORACLE_HOME
\user_projects\domains\medrec
ディレクトリから起動できます(ORACLE_HOME
は、Oracle WebLogic ServerをインストールしたときにOracle Homeとして指定したディレクトリです)。
サンプル・アプリケーション・スイートのインストールおよび構成の詳細は、Oracle WebLogic Serverの理解のサンプル・アプリケーションとコード例を参照してください。
MedRecには、Webアプリケーション、Webサービス、ワークフロー・アプリケーションおよびクライアント・アプリケーションからのリクエストを共同で処理する複数のEnterprise Java Beans (EJB)で主に構成されるサービス層があります。MedRecには、メッセージドリブンEJB、ステートレス・セッションEJB、ステートフル・セッションEJB、およびエンティティEJBが含まれます。
WebLogic Server では、必要に応じてAPIサンプル・コードをWL_HOME
\samples\server\examples\src\examples
にインストールできます。WL_HOME
はWebLogic Serverの最上位のインストール・ディレクトリを示します。WebLogic Serverの「起動」メニューからサンプル・サーバーを起動して、サンプルに関する情報やサンプルを実行する方法を取得します。
その他のAPIサンプルは、Oracle Technology Network (http://www.oracle.com/technology/index.html
)からダウンロードできます。これらのサンプルは、既存のWebLogic Serverのサンプル・ディレクトリ構成に解凍する.zipファイルとして配布されます。ダウンロードしたサンプルは、インストール済のWebLogic Serverサンプルと同じ方法でビルドして実行します。