Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerにデプロイされたアプリケーションへのWebLogicロギング・サービスの追加 12c (12.2.1.3.0) E90338-01 |
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この章には次の項が含まれます:
このドキュメントは、WebLogicメッセージ・カタログおよびロギング・サービスを、アプリケーションでのログ・メッセージの生成手段として使用し、アプリケーション・ログとWebLogic Serverログとの統合を行うJava Platform、Enterprise Edition (Java EE)アプリケーション開発者を対象としています。このドキュメントの内容は、開発からテストおよび本番まで、ソフトウェア・プロジェクトのすべての段階に関連しています。
このドキュメントでは、ロギングの構成、ログ・メッセージのサブスクライブおよびフィルタ処理については扱いません。これらのトピックに関する情報へのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。
Java EE技術、Web技術、オブジェクト指向プログラミング技術、およびJavaプログラミング言語について読者が精通していることを前提としています。
このドキュメントの構成は次のとおりです。
概要とロードマップでは、このドキュメントの構成および関連ドキュメントについて説明します。
アプリケーション・ロギングおよびWebLogicロギング・サービスでは、WebLogicロギング・サービスを使用してアプリケーション・イベントをモニターする方法について説明します。
WebLogic Serverの国際化およびローカライゼーションでは、国際化およびローカライゼーションに必要なプロセスの概要を説明します。
WebLogic Serverでのメッセージ・カタログの使い方では、メッセージ・カタログの種類、メッセージ定義、要素、および引数について説明します。
WebLogic Serverログへのメッセージの書込みでは、メッセージ・カタログの作成方法と使用方法、およびNonCatalogLogger
クラスを使用してログ・メッセージの書込みを行う方法を説明します。
WebLogic Serverメッセージ・エディタの使い方では、WebLogic Server付属のメッセージ・エディタの使用方法を説明します。
WebLogic Server国際化ユーティリティの使い方では、WebLogic Server付属の国際化ユーティリティの使用方法を説明します。
「WebLogic Server用のLocalizerクラスのリファレンス」では、Localizer
クラス、Localizer
メソッド、Localizer
のキー値、およびLocalizer
のルックアップ・プロパティについて説明します。
WebLogic Server用のLoggableオブジェクトのリファレンスでは、Loggable
オブジェクトとその使い方について説明します。
WebLogic Server用のTextFormatterクラスのリファレンスでは、TextFormatter
クラスを使用するアプリケーションの例を示します。
「WebLogic Server用のLoggerクラスのリファレンス」では、Logger
クラスについて説明するとともに、メッセージ・カタログおよびそれに対応するLogger
クラスの例を示しています。
当社のWebサイトでは、WebLogic Serverの全ドキュメントを提供しています。特に、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのログの表示と構成には、WebLogic Serverインスタンスによって生成されるログ・ファイルやログ・メッセージの構成の方法について記述されており、Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理のWebLogicロギング・サービスの構成には、ログ・ファイルにメッセージを書き込むようにWebLogic Serverを構成する方法や、メッセージ出力のフィルタ処理、WebLogic Serverによってブロードキャストされるログ・メッセージに対するリスニングについて記述されています。
国際化とローカライゼーションの全般的な情報については、以下を参照してください。
Java Developer Connection (http://www.oracle.com/technetwork/java/index.html
)
World Wide Web Consortium (W3C)のWebサイト(http://www.w3.org
)の「Internationalization」セクション
このドキュメントの他にも、ロギングの構成やAPIの使い方を示す様々なサンプル・ロギング・コードやチュートリアルが用意されています。
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、推奨されるベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、WebLogic Serverのインストールでオプションでインストールされます。MedRecは、ORACLE_HOME
\user_projects\domains\medrec
ディレクトリから起動できます。ここで、ORACLE_HOME
は、Oracle WebLogic Serverインストール時にOracleホームとして指定したディレクトリです。詳細は、Oracle WebLogic Serverの理解のサンプル・アプリケーションとコード例を参照してください。
WebLogic Serverでは、オプションで、APIコード・サンプルがORACLE_HOME
\wlserver\samples\server
にインストールされます(ここで、ORACLE_HOME
は、WebLogic Serverをインストールしたディレクトリ)。詳細は、Oracle WebLogic Serverの理解のサンプル・アプリケーションとコード例を参照してください。
このサンプルでは、シンプル・メッセージ・カタログを使用してローカライズされたテキストを表示する様々な方法を示します。サンプルでサポートされている言語を使用するには、適切なオペレーティング・システム・ローカライゼーション・ソフトウェアおよび文字エンコーディングが必要です。このサンプルを含むパッケージは次のとおりです。
java examples.i18n.simple.HelloWorld [lang [country]]
lang
は2文字からなるISO言語コード(たとえば、英語ならen)、country
は2文字からなるISO国コード(たとえば、米国ならUS)を示します。
ファイルは、ORACLE_HOME
\wlserver\samples\server\examples\src\examples\i18n\simple
に置かれます(ここで、ORACLE_HOME
は、WebLogic Serverをインストールしたディレクトリ)。詳細は、Oracle WebLogic Serverの理解のサンプル・アプリケーションとコード例を参照してください。