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共通分散キューの構成


分散キューは、単一の論理的なキューとしてクライアントからアクセス可能なJMSキューの1つの単位です(分散キューは独自のJNDI名を持ちます)。この単位のメンバーは通常、クラスタ内の複数のサーバーに分散されており、各キュー・メンバーは個々のJMSサーバーに属しています。

共通分散キューを構成すると、WebLogic Serverによって、JMSモジュールが割り当てられるJMSサーバー上に必要なメンバーが均等に作成されます。これによって、すべての分散宛先のパラメータ(クラスタ内の重み、セキュリティ、永続性、ページング、割当てなどに関するパラメータ)を一貫して構成できます。

また追加のメッセージ負荷をサポートしたり、追加の容量を持つようにキュー・メンバーを手動で調整するユーザーにとって従来の重み設定された分散キューの機能が役立ちます。ただし、クラスタ内で一貫してデプロイされていない重み設定された分散キューに起因して起こり得る管理上およびアプリケーションの問題を回避するために、共通分散キューを構成することをお薦めします。詳細は、システム・モジュール内の重み設定された分散キューの作成を参照してください。

共通分散キューを構成するには:

  1. 必要に応じて、キューのJMSシステム・モジュールを構成します。JMSシステム・モジュールの構成を参照してください。
  2. モジュールにキュー・リソースを作成する前に、共通分散キュー内から参照可能なその他の割当て、テンプレート、および宛先キー・リソースをモジュール内に任意で作成します。
    • 割当ては、共通分散キューが使用できるシステム・リソースの割当てを制御するために使用します。宛先に対する割当ての構成を参照してください。
    • 宛先キーは、特定の共通分散キューに届くメッセージのソート順を定義するために使用します。宛先キーの構成を参照してください。
  3. システム・モジュールの共通分散キューの作成

    共通分散キューを作成した後、次の様々なプロパティを任意で定義できます。

    1. 共通分散キュー - 全般パラメータの構成

      「全般」における任意指定のプロパティの構成には、共通分散キュー・メンバーに届くメッセージのソートに使用する宛先キーの選択や、ロード・バランス・ポリシーの変更などがあります。

    2. 共通分散キュー - 詳細パラメータの構成

      「詳細」における任意指定のプロパティの構成には、順序単位パラメータの指定、メッセージ送信側の資格証明のアタッチ、作業単位パラメータの定義などがあります。

    3. 共通分散キュー - しきい値と割当ての構成

      共通分散キュー・メンバーのメッセージ数、バイト数、またはその両方の上限および下限のしきい値の定義、キューで格納できる最大バイト数または最大メッセージ数を指定する構成済の割当ての選択、または、共通分散キュー・メンバーのメッセージに許容される最大サイズの指定を行います。

    4. 共通分散キュー - 配信のオーバーライドの構成

      メッセージの優先度や配信時間の値など、メッセージ・プロデューサによって指定されている値をオーバーライドできるメッセージ配信オーバーライド値を定義します。

    5. 共通分散キュー - メッセージ・ロギングの構成

      JMSメッセージ・ログ・ファイルへのメッセージのライフサイクル情報のロギングを有効にします。メッセージ・ログの内容には、常にメッセージIDおよび相関IDが含まれますが、メッセージ・タイプやユーザー・プロパティなどの情報も構成できます。

    6. 共通分散キュー - 配信の失敗パラメータの構成

      メッセージ再配信の制限の定義、メッセージ有効期限ポリシーの選択、期限切れメッセージのエラー宛先の指定など、デフォルトのメッセージ配信の失敗に関する値を定義します。

  4. 共通分散キューの作成時に対象指定のステップを省略した場合、または共通分散キューの選択済のサブデプロイメントを変更する必要がある場合は、いつでも対象指定を行うことができます。共通分散キュー - サブデプロイメントの指定を参照してください。
  5. 任意で、分散キューに対するセキュリティ・ロールおよびポリシーの追加または削除を実行します。共通分散キュー - セキュリティ・ロールの作成および共通分散キュー - セキュリティ・ポリシーの構成を参照してください。
  6. 共通分散キューのトラブルシューティングを行う必要がある場合は、分散キューのすべてのメンバー上で、すべてのメッセージの生成、挿入(処理中のメッセージ)、および消費の処理を一時的に休止できます。共通分散キュー - サーバー再起動時のメッセージ処理の休止を参照してください。

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