Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 12c (12.2.1.4.0) E96110-02 |
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この章では、初期Oracle Business IntelligenceドメインをBIHOST2にスケール・アウトする手順について説明します。
コンポーネントのスケール・アウトでは、その他のホスト・コンピュータへのOracle Business Intelligenceのインストール、BIHOST1でのコンポーネントの停止とクローニング、ドメインの圧縮と解凍、スケール・アウト後のコンポーネントの開始を行います。
bidomaintemplate.jar
ファイルをBIHOST1からBIHOST2にコピーします。親トピック: エンタープライズ・デプロイメントの構成
2番目のホストに対して個別の共有記憶域ボリュームまたはパーティションを構成している場合は、Infrastructureをこれらのホストのいずれかにインストールする必要があります。
「エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する場合の共有記憶域の推奨事項」を参照してください。
トポロジ内の他のホスト・コンピュータにソフトウェアをインストールするには、各ホストにログインして、「BIHOST1でのInfrastructureインストーラの起動」と「Infrastructureインストール画面のナビゲート」の手順に従って、適切な記憶域デバイスにOracleホームを作成します。
注意:
以前のリリースでは、推奨エンタープライズ・トポロジに、同じ場所に配置された一連のOracle HTTP Serverインスタンスが含まれていました。こうしたリリースでは、InfrastructureをWeb層ホストにインストールする必要がありました(WEBHOST1およびWEBHOST2)。しかし、このリリースの場合、エンタープライズ・デプロイメント・トポロジでは、Webサーバーがスタンドアロン・モードでインストールおよび構成されると想定しているため、これらがアプリケーション層ドメインに含まれるとは考えられていません。「エンタープライズ・デプロイメント用のOracle HTTP Serverの構成」を参照してください
BIHOST2用に別の共有記憶域ボリュームまたはパーティションを構成している場合は、BIHOST2にもソフトウェアをインストールする必要があります。
「エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する場合の共有記憶域の推奨事項」を参照してください。
トポロジ内の他のホスト・コンピュータにソフトウェアをインストールするには、各ホストにログインして、「インストール・プログラムの起動」と「インストール画面のナビゲート」の手順に従います。
スケール・アウトの前に、BIHOST1のドメインのすべてのコンポーネント・プロセスを停止する必要があります。
コンポーネント・プロセスには、ノード・マネージャ、WebLogicドメインの管理サーバー、システム・コンポーネントおよびノード・マネージャによって制御されるWLS_BI1管理対象サーバーが含まれます。
BIHOST1のドメインのすべてのコンポーネントを停止するには、次のタスクを実行します。
次の手順に従って、Fusion Middleware Controlを使用してシステム・コンポーネントを停止します。
親トピック: BIHOST1でのコンポーネントの停止
次の手順に従って、Fusion Middleware Controlを使用してWLS_BI1管理対象サーバーを停止します。
親トピック: BIHOST1でのコンポーネントの停止
これらの手順を使用して、ASERVER_HOMEドメイン・ディレクトリのドメインごとのノード・マネージャを停止します。
親トピック: BIHOST1でのコンポーネントの停止
これらの手順を使用して、MSERVER_HOMEドメイン・ディレクトリのドメインごとのノード・マネージャを停止します。
親トピック: BIHOST1でのコンポーネントの停止
すべてのコンポーネント・プロセスを停止した後に、BIHOST1のドメイン内のコンポーネントをクローニングする必要があります。これにより、作成した初期ドメインに基づく新しいコンポーネントがBIHOST2に作成されます。
BIHOST1で次の手順を実行し、既存の管理対象サーバー、ノード・マネージャ、システム・コンポーネントおよびサービス・インスタンスをクローニングして、追加のコンポーネントを作成します。後で、BIHOST2の新しいコンポーネントを圧縮および解凍します。
この項の手順を使用して、ドメイン構成情報(現在はOracle HTTP Serverインスタンスに関する構成情報が含まれる)を格納したテンプレートjarファイルを作成します。
この項の手順を使用して、ドメイン構成情報を格納したドメイン・テンプレートを解凍し、bidomaintemplate.jar
ファイルをBIHOST1からBIHOST2にコピーします。
この項では、スケール・アウト後にBIHOST1およびBIHOST2でコンポーネントを起動する手順について説明します。コンポーネント・プロセスには、ノード・マネージャ、WebLogicドメインの管理サーバー、システム・コンポーネントおよび管理対象サーバーが含まれます。
Derbyデータベースを無効化します。「Derbyデータベースの無効化」を参照してください。
管理対象サーバーの個別ドメイン・ディレクトリを作成します。「BIHOST1での管理対象サーバーの個別ドメイン・ディレクトリの作成」を参照してください。
Essbaseのセキュリティを構成します。「Oracle Business IntelligenceでのEssbaseのセキュリティの構成」を参照してください。
スケール・アウト後にコンポーネントを起動するには、次のタスクを実行します。
BIHOST1上のASERVER_HOMEドメイン・ディレクトリのドメインごとのノード・マネージャを起動するには、「BIHOST1上の管理サーバー・ドメイン・ホームでのノード・マネージャの起動」の手順を使用します。
BIHOST1およびBIHOST2上のMSERVER_HOMEディレクトリのドメインごとのノード・マネージャを起動するには、「BIHOST1上の管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリでのノード・マネージャの起動」の手順を使用します。「BIHOST1上の管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリでのノード・マネージャの起動」の手順に従うとき、BIHOST1が使用されるところでBIHOST2の値を置き換えます。
WLS_BI1管理対象サーバーおよびWLS_BI2管理対象サーバーを起動するには、「BIHOST1でのWLS_BI1管理対象サーバーの起動」の手順を使用します。
BIHOST2でドメインのコンポーネントを起動した後、これらのURLにアクセスして、Oracle Business Intelligenceの構成を確認します。
これらの手動タスクを実行して、Oracle BI Publisherを構成します。
次の手順に従って、BI Publisher SchedulerのJMS共有のTempディレクトリを更新します。この項の手順は、BIホストのいずれか1つ(BIHOST1またはBIHOST2)でのみ実行する必要があります。
BI Publisher Schedulerの構成を更新する手順は次のとおりです。
親トピック: Oracle BI Publisherの構成
親トピック: Oracle BI Publisherの構成
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition (BI EE)のデータ・ソースは、Cluster Controllerを介して、クラスタ化されたOracle BI Serverを参照する必要があります。このタスクは、BI Publisherで実行する必要があります。
BI PublisherでOracle BI EEデータ・ソースを設定する手順は次のとおりです。
親トピック: Oracle BI Publisherの構成
BIPJMSResource JMSモジュールを構成するには、モジュール内の一部のデフォルト値をこのトピックで示すように変更する必要があります。
BIPJMSResource JMSモジュールは、Oracle WebLogic ServerドメインでOracle Business Intelligence Publisherを構成すると自動的にデプロイされます。ただし、クラスタ構成の分散トピック向け転送ポリシーのデフォルト値を変更する必要があります。
表12-1 転送ポリシー設定のためのカスタム値の指定
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
JMSリソース | クラスタ構成のBIP分散トピック - dist_BIP.System.T_auto |
プロパティ | 転送ポリシー |
説明 | クラスタインストールの分散BIPトピックは、デフォルトで転送ポリシーを「パーティション化」に設定して構成されています。 |
推奨設定 | 転送ポリシーを「レプリケート」に変更します。 |
親トピック: Oracle BI Publisherの構成
Oracleのベスト・プラクティスとしては、ドメインの構成が正常に完了した後や別の論理ポイントでバックアップを作成することをお薦めします。インストールが正常に行われたことを確認したら、バックアップを作成します。これは、後の手順で問題が発生した場合に即座にリストアするための迅速なバックアップになります。
バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了すると、このバックアップは破棄できます。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了したら、バックアップとリカバリの通常のデプロイメント固有プロセスを開始できます。
「エンタープライズ・デプロイメントのバックアップとリカバリの実行」を参照してください。