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1.6 Spacewalkサーバーのアップグレード

Spacewalk 2.0サーバーをSpacewalk 2.2にアップグレードするには:

  1. 次のディレクトリにあるSpacewalk構成ファイルをバックアップします:

    • /etc/jabberd

    • /etc/rhn

    • /etc/sysconfig/rhn

    • サーバーSSLビルド・ディレクトリ、通常は/root/ssl-build

    たとえば、tarコマンドを使用してバックアップを作成することができます:

    # tar -cvf preSWupgrade.tar /etc/jabberd /etc/rhn /etc/sysconfig/rhn /root/ssl-build
  2. Spacewalkデータベースをバックアップします。

    Recovery Manager(RMAN)を使用してバックアップを作成する方法の詳細については、以下を参照してください:

  3. Spacewalk Server 2.0パッケージへのアクセスを無効にし、Spacewalk Server 2.2パッケージへのアクセスを有効にします。

    • Spacewalkサーバーが自身のクライアントとして登録されている場合:

      1. Spacewalk Server 2.2チャネルをOracle Linux 6ベース・チャネルの子として作成します。

      2. Oracle Linux 6と同じGPG設定を使用して、Oracle Linux yumサーバー(https://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL6/spacewalk22/server/x86_64/)上のSpacewalk Server 2.2チャネルにアクセスするSpacewalk Server 2.2リポジトリを作成します。

      3. Spacewalk Server 2.2リポジトリをSpacewalk Server 2.2チャネルに関連付けて、Oracle Linux yumサーバーからリポジトリ・パッケージを同期します。

      4. Spacewalk Server 2.0チャネルからSpacewalk Server 2.2チャネルへのSpacewalkのSpacewalkサーバーのチャネル・サブスクリプションを変更します。

    • Spacewalkサーバーが、Oracle Linux yumサーバーからSpacewalk Server 2.0パッケージを取得するように構成されている場合:

      1. yumリポジトリ構成ファイル内でSpacewalk Server 2.0リポジトリを無効にするか、Spacewalk Server 2.0 .repoファイルを削除します。

      2. yumリポジトリの最新構成ファイル(https://yum.oracle.com/public-yum-ol6.repo)をyumリポジトリ・ディレクトリ(デフォルトでは/etc/yum.repos.d)にダウンロードし、そのファイルのol6_spacewalk22_serverリポジトリを有効にします。

        または、次の内容でyumリポジトリ構成ファイル(/etc/yum.repos.d/spacewalk22.repoなど)を作成します。

        [ol6_spacewalk22_server]
        name=Spacewalk Server 2.2 for Oracle Linux 6 ($basearch)
        baseurl=https://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL6/spacewalk22/server/$basearch/
        gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-oracle
        gpgcheck=1
        enabled=1
  4. Spacewalkパッケージをアップグレードします。

    # yum upgrade

    パッケージのインストール時に表示されるSELinux restoreconのメッセージは無視しても問題ありません。

  5. アップグレード後の構成ファイルにカスタマイズを保持する場合は、rpmconfパッケージをインストールして、rpmconfコマンドを使用し、そのカスタマイズをコピーします。

    # yum install rpmconf
    # rpmconf -a
  6. Spacewalkサービスを停止します。

    # spacewalk-service stop
    Shutting down spacewalk services...
    Stopping RHN Taskomatic...
    Stopped RHN Taskomatic.
    Stopping cobbler daemon:                                   [  OK  ]
    Stopping rhn-search...
    Stopped rhn-search.
    Shutting down osa-dispatcher:                              [  OK  ]
    Stopping httpd:                                            [  OK  ]
    Stopping tomcat6:                                          [  OK  ]
    Terminating jabberd processes ...
    Stopping s2s:                                              [  OK  ]
    Stopping c2s:                                              [  OK  ]
    Stopping sm:                                               [  OK  ]
    Stopping router:                                           [  OK  ]
    Done.
  7. Spacewalkデータベース・スキーマをアップグレードします。

    1. Oracle Databaseサーバーで、データベース管理者(通常はSYSDBA)としてログインし、データベースが実行中であることを確認します。

      $ sqlplus / as SYSDBA
      
      SQL*Plus: Release 12.1.0.2.0 Production on Tue Jun 2 11:25:42 2015
      
      Copyright (c) 1982, 2014, Oracle.  All rights reserved.
      
      
      Connected to:
      Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.1.0.2.0 - 64bit Production
      With the Partitioning, OLAP, Advanced Analytics and Real Application Testing options
      
      SQL>
    2. 追加のシステム権限CREATE TABLECREATE TRIGGERをSpacewalkデータベース・ユーザーに付与します。

      SQL> grant create table, create trigger to sw_user;

    3. Spacewalkサーバーで、次のコマンドを入力してデータベース・スキーマをアップグレードします。

      # /usr/bin/spacewalk-schema-upgrade

      spacewalk-schema-upgradeコマンドの出力で、スキーマのアップグレードに成功したかどうかを確認します。 失敗した場合は、次の手順を実行します。

      • /var/log/spacewalk/schema-upgradeディレクトリ内のログ・ファイルを確認して、原因を特定します。

      • バックアップからデータベースをリストアします。

      • 問題の原因を修正します(たとえば、表領域に十分な領域がない場合は表領域を拡張します)。

      • データベース・スキーマをアップグレードします。

  8. Oracle DatabaseのSpacewalk構成をアップグレードします。

    # spacewalk-setup --disconnected --external-oracle --upgrade

    /etc/rhn/rhn.confなどのSpacewalkインストールを以前にカスタマイズした場合は、バックアップからカスタマイズをリストアしてください。

  9. (オプション)モニタリングとモニタリング・スカウトを有効にします。

    モニタリングは、将来のリリースで削除される非推奨の機能です。

    • モニタリング・スカウトを有効にせずにモニタリングを有効にするには、次のように入力します:

      # /usr/share/spacewalk/setup/upgrade/rhn-enable-monitoring.pl

    • モニタリングとモニタリング・スカウトを有効にするには、次のように入力します:

      # /usr/share/spacewalk/setup/upgrade/rhn-enable-monitoring.pl --enable-scout

  10. Spacewalkサービスを再起動します。

    # spacewalk-service start
    Starting spacewalk services...
    Initializing jabberd processes ...
    Starting router:                                           [  OK  ]
    Starting sm:                                               [  OK  ]
    Starting c2s:                                              [  OK  ]
    Starting s2s:                                              [  OK  ]
    Starting tomcat6:                                          [  OK  ]
    Waiting for tomcat to be ready ...
    Starting httpd:                                            [  OK  ]
    Starting osa-dispatcher:                                   [  OK  ]
    Starting rhn-search...
    Starting cobbler daemon:                                   [  OK  ]
    Starting RHN Taskomatic...
    Done.