データベース・レポートを使用して、アプリケーションのパフォーマンスを向上させます。
Oracle Application Expressは、Application ExpressエンジンをコールするAPEX_PUBLIC_USER
として、データベース・プールから物理的な接続を確立します。Application Expressエンジンは、別のユーザーである解析対象スキーマとして、SQL.DBMS_SYS_SQL
を使用してSQLを解析します。データベースのV$SESSION
レコードには、クライアント情報、クライアント識別子およびモジュールに関するOracle Application Express固有の情報を含め、実行された各SQLの有用な情報が含まれています。Oracle Traceファイルを生成し、TKPROF
を使用して解析するとき、関連するSQLを特定するためにこの情報を使用できます。また、Application Express URLの末尾に&p_trace=YES
を追加したり、ALTER SESSION
を使用することもできます。
自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポートは、デフォルトで1時間ごとにパフォーマンス統計を収集します。アクティブ・セッション履歴(ASH)レポートは、データベース・アクティビティのシステム全体のレポートです。これらのレポートを使用して、リソース使用量の多いSQL文を特定できます。他のPL/SQLプログラムをさらにコールするPL/SQLパッケージ、プロシージャおよびファンクションについては、Oracle Database 11gでPL/SQLの階層型プロファイラを使用できます。これらのサブプログラムは、個別的に、実行時間の要因になります。
Oracle Application Expressには、Oracle Application Expressに関連するすべてのものをカタログ化するビューも含まれています。Oracle Application ExpressからSQL Developer、SQL*PlusおよびSQLコマンド(Oracle Application Express SQLワークショップ)などのツールを使用し、これらのビューを使用して情報にアクセスできます。APEX_ADMINISTRATOR_READ_ROLE
またはAPEX_ADMINISTRATOR_ROLE
が付与されているユーザーは、スキーマ・ユーザーが関連付けられているワークスペースだけでなく、インスタンス全体に対する問合せを実行できます。モニタリング・ユーザーにはAPEX_ADMINISTRATOR_READ_ROLE
を付与する必要があります。APEX_ADMINISTRATOR_ROLE
はインスタンス・パラメータ、ワークスペースなどを管理するインスタンス管理者に使用する必要があります。
関連項目:
Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド
Oracle Application Express SQLワークショップ・ガイド
親トピック: アプリケーション・パフォーマンスの管理