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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース18.1
E98591-01
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17.4 アプリケーション・レベルでのLOVの作成

特定のタイプのページ・アイテムを表示するには、アプリケーション・レベルで静的または動的な値リスト(LOV)を作成します。

17.4.1 値リストとは

LOVは、ポップアップLOV、選択リスト、チェック・ボックス、ラジオ・グループ、複数の選択リストなどの、特定のタイプのページ・アイテムを表示するために使用される静的または動的な値のセットです。

アプリケーション・レベルでLOVを作成することによって、共有コンポーネントを作成しています。共有コンポーネントとしてLOVを作成することには次のような利点があります。

  • アプリケーション内のすべてのページに追加できます。

  • すべてのLOV定義は1つの場所に格納されるため、検索と更新が簡単になります。

17.4.2 アプリケーション・レベルでの名前付きのLOVの作成

アプリケーション・レベルで名前付き(共有) LOVを定義するには、LOVの作成ウィザードを実行して、これらのLOVをLOVリポジトリに追加します。

すべてのLOVは、静的LOVまたは動的LOVとして定義できます。静的リストは、表示値と戻り値の事前定義された組合せに基づきます。動的リストは、表から値を選択するように作成したSQL問合せに基づきます。

名前付きLOVを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「他のコンポーネント」で、「LOV」を選択します。

    LOVページが表示されます。

  3. LOVを作成するには、「作成」をクリックします。
  4. 画面に表示されるステップに従います。

    新しい名前付きのLOVがLOVリポジトリに追加されます。LOVをページに追加するには、適切なアイテムまたは列を編集して、名前付きのLOVを選択する必要があります。

17.4.3 静的LOVについて

静的LOVは、LOVの作成ウィザードの実行時に指定する表示値と戻り値の静的リストに基づきます。

静的LOVを作成するには、LOVの作成ウィザードを実行して、LOVタイプに「静的」を選択します。Oracle Application Expressによって、指定した表示値、戻り値およびソート順序がLOVリポジトリに格納されます。リポジトリに静的LOVを追加すると、アイテムを作成し、この定義に基づいてチェック・ボックス、ラジオ・グループ、選択リストまたはポップアップ・リストとしてアイテムを表示できます。

17.4.4 既存のLOVの編集

既存のLOVを編集するには、「LOV」ページでLOVを選択します。

17.4.4.1 LOVの編集

LOVを編集するには、次のステップを実行します。

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「他のコンポーネント」で、「LOV」を選択します。

    LOVページが表示されます。

  3. LOVを選択します。

    編集ページが表示されます。

  4. 属性を編集します。

    属性の詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

  5. 「変更の適用」をクリックします。

17.4.4.2 LOVのバルク編集

「LOVの編集」ページで「グリッド編集」ボタンをクリックすることによって、すべての静的LOVの表示値を編集できます。

静的LOVのバルク編集を実行するには、次のステップを実行します。

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「他のコンポーネント」で、「LOV」を選択します。

    デフォルトでは、LOVはアイコンとして表示されます。

  3. 「グリッド編集」タブをクリックします。
  4. 表示テキストを編集し、「変更の適用」をクリックします。

17.4.5 LOV内でのセッション・ステートの参照について

バインド変数を使用することでLOVでのセッション・ステートを参照できます。

セッション・ステートを参照するとLOVは再利用性が多少低下しますが、開発手法として推奨されています。次の例では、このLOVはmy_deptnoというアイテムに有効な部門番号が含まれている場合のみ機能します。

SELECT ename, empno FROM emp WHERE deptno = :P1_DEPTNO

17.4.6 LOVレポートへのアクセス

LOVページでレポートを選択して、LOVレポートにアクセスします。

LOVレポートへのアクセス

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「他のコンポーネント」で、「LOV」を選択します。

    デフォルトでは、LOVはアイコンとして表示されます。

  3. ページ上部の次のいずれかのタブを選択します。
    • NULLテキストの編集 - アプリケーション内のすべてのLOVのNULLテキストを編集します。

    • ローカルに定義 - アイテムの定義でローカルに定義されているすべてのLOVが表示されます。複数のページで使用可能なLOVは、共有LOVに変換できます。ローカルに定義されたLOVを共有LOVに変換すると、再利用が促進されます。

    • グリッド編集 - すべての静的LOVの表示値を編集できます。

    • 条件付きエントリ - 条件付きで表示されるすべてのLOVが表示されます。

    • サブスクリプション - アプリケーションに存在するサブスクライブされたLOVがすべて表示されます。

    • 使用状況 - アプリケーション内でLOVが使用されている場所が表示されます

    • 履歴 - 最近変更されたLOVの履歴が日付ごとに表示されます

  4. 画面に表示されるステップに従います。