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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース18.1
E98591-01
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14.1 ページ・レベル・アイテムの管理

アイテムは、HTMLフォームの一部です。ページ・レベル・アイテムの例としてはチェック・ボックス、日付ピッカー、プレーン・テキスト、ファイル参照フィールド、ポップアップLOV、選択リスト、テキスト領域などがあります。

この項では、ページ・レベル・アイテムの概要、既存のページ・レベル・アイテムを表示する方法、新しいページ・レベル・アイテムを作成する方法、およびページ・デザイナでアイテムを編集して、その外観または動作を変更する方法について説明します。

14.1.1 ページ・レベル・アイテムの表示

ページ・デザイナでページ・レベル属性を表示する方法について学習します。

アイテム属性は、ページ上のアイテムの表示に影響します。たとえば、これらの属性は、ラベルの表示位置、アイテムの大きさおよびアイテムの表示位置(前のアイテムの横または下)に影響します。

ページ・デザイナでページ・レベル属性を表示するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブのいずれかで、編集するアイテムを選択します。

    プロパティ・エディタが変更されて属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

  3. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  4. プロパティ・エディタで該当する属性を編集します。

    ヒント:

    属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。
  6. 保存と実行をクリックして、ページを表示します。

14.1.2 ページ・レベル・アイテムの作成

ページ・デザイナでページ・レベル・アイテムを作成するには、「レンダリング」タブで作成するか、「ギャラリ」からアイテムを追加することによって作成します。

14.1.2.1 「レンダリング」タブからのページ・レベル・アイテムの作成

「レンダリング」タブからページ・レベル・アイテムを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでアイテムを含めるページを表示します。
  2. 必要に応じて、アイテムを含めるリージョンを作成します。
  3. 「レンダリング」タブで、アイテムを含めるリージョンを右クリックし、「ページ・アイテムの作成」を選択します。

    プロパティ・エディタに、アイテムの属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

  4. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  5. プロパティ・エディタで該当する属性を編集します。

    ヒント:

    属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

14.1.2.2 「ギャラリ」からのページ・レベル・アイテムの追加

「ギャラリ」から追加することによってページ・レベル・アイテムを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 必要に応じて、アイテムを含めるリージョンを作成します。
  3. 中央ペインで、「レイアウト」をクリックして、ギャラリの「アイテム」タブをクリックします。

    アイテムの上にカーソルを置くと、説明のツールチップが表示されます。

  4. アイテムを選択して、「レイアウト」タブの適切な位置までドラッグします。

    ヒント:

    アイテムを右クリックし、「追加先」をクリックして、適切な場所を選択することもできます。

    プロパティ・エディタにページ・アイテム属性が表示されます。

    「メッセージ」タブに、対処が必要なメッセージを示す赤または黄色の印が表示されます。メッセージを選択すると、プロパティ・エディタに関連する属性が表示されます。赤いエラー・メッセージは、保存する前に対処する必要があります。

  5. プロパティ・エディタで該当する属性を編集します。

    ヒント:

    属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

14.1.2.3 静的値リストの作成

静的値リストを作成する方法の1つに、アイテムのLOV定義の編集があります。このタイプのLOVは再使用できないことに注意してください。LOVをいつでも使用可能な共有コンポーネントとして作成することをお薦めします。

静的値リストを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 新規アイテムを作成します。
    プロパティ・エディタにページ・アイテム属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。
  3. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  4. プロパティ・エディタで該当する属性を編集します。

    ヒント:

    属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  5. 「指定」で、次のステップを実行します。
    1. 名前 - このアイテムの名前を入力します。アイテム名は、有効なOracle識別子である必要があります。アイテム名は、30バイト以下にして、SQL問合せのバインド変数として使用できるようにすることをお薦めします。
    2. タイプ - 「選択リスト」を選択します。
  6. 「LOV」で、次のステップを実行します。
    1. 名前 - 「静的値」を選択します。
    2. 静的値 - 次の構文を使用して、この静的値リストのテキストを入力します。
      STATIC[2]:Display Value[;Return Value],Display Value[;Return Value]

      内容は次のとおりです。

      • 最初のキーワードはSTATICまたはSTATIC2になります。

        テキストがSTATIC:で始まる場合、リスト値はアルファベット順に表示されます。また、テキストがSTATIC2:で始まる場合、リスト値はテキストに指定した順序と同じ順序で表示されます。

      • セミコロンは各エントリで表示値と戻り値を区切ります。

      • Return Valueはオプションです。Return Valueが含まれない場合、戻り値は表示値と同じになります。

      例を確認するには、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。

  7. 「保存」をクリックします。
  8. 保存と実行をクリックして、ページを表示します。

14.1.2.3.1 例1: アルファベット順で表示される4つの値

この例では、アルファベット順で表示される4つの値(Cow、Dog、Cat、Lion)が値リストにあります。各エントリの戻り値は表示値と同じです。

STATIC:Cow,Dog,Cat,Lion

14.1.2.3.2 例2: リストされた順序で表示される10の値

この例では、定義にリストされた順序で表示される10の値が値リストにあります。各エントリの戻り値は表示値と同じです。

STATIC2:10,15,20,25,50,100,200,500,1000,10000

14.1.2.3.3 例3: 戻り値および表示値の両方を持つ値リスト

この例では、YesNoという2つの値が値リストにあります(表示値Yesとその戻り値Y、表示値Noとその戻り値N)。

STATIC:Yes;Y,No;N

14.1.2.4 カスケードLOVの作成

カスケードLOVを作成すると、ページ上の1つのアイテムによって別のアイテムのLOVが決定されます。アプリケーション・ビルダーでは、選択リスト、シャトル、チェック・ボックス、ラジオ・グループ、ポップアップLOVおよびリスト・マネージャの各アイテム・タイプに対して、カスケードLOVがサポートされています。

カスケードLOVは、2つのアイテムを作成することによって作成します。2つ目のアイテムに値を移入するには、アイテムの作成ウィザードを実行しているときか、またはアイテムの属性を編集することによって、カスケードLOV親アイテムを指定します。

次の例では、2つの関連する選択リストを作成する方法を示します。この場合、最初のリストの値が2つ目のリストに移入されます。

値のカスケード・リストを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 最初のアイテムを作成し、そのアイテムにP1_DEPTNOという名前を付けます。

    1. 選択リスト・アイテムを作成します。

    2. 「指定」の「タイプ」で、「選択リスト」を選択します。

    3. 「指定」は、次のようにします。

      • 名前 - 次のように入力します。

        P1_DEPTNO
        
      • タイプ - 「選択リスト」を選択します。

    4. 「ラベル」は、次のようにします。

      • ラベル - 次のように入力します。

        Department
        
    5. 「LOV」で、次のようにします。

      • タイプ - 「SQL問合せ」を選択します。

      • 「SQL問合せ」で、次を入力します。

        SELECT dname as d,
               deptno as r
          FROM dept
         ORDER BY dname
        
      • NULL値の表示 - 「はい」を選択します。

      • NULL表示値 - 入力/選択します。

        - Select Department -
        
    6. 残りのデフォルト値を受け入れます。

    7. 「保存」をクリックします。

  2. P1_EMPNOという名前の2つ目のアイテムを作成します。

    1. 選択リスト・アイテムを作成します。

    2. 「指定」の「タイプ」で、「選択リスト」を選択します。

    3. 「指定」は、次のようにします。

      • 名前 - 次のように入力します。

        P1_EMPNO
        
      • タイプ - 「選択リスト」を選択します。

    4. 「ラベル」は、次のようにします。

      • ラベル - 次のように入力します。

        Employee
        
    5. 「LOV」で、次のようにします。

      • タイプ - 「SQL問合せ」を選択します。

      • 「SQL問合せ」で、次を入力します。

        SELECT ename as d,
               empno as r
          FROM emp
         WHERE deptno = :P1_DEPTNO
         ORDER BY ename
        
      • NULL値の表示 - 「はい」を選択します。

      • NULL表示値 - 入力/選択します。

        - Select Employee -
        
    6. 残りのデフォルト値を受け入れます。

    7. 「保存」をクリックします。

2つの選択リストが表示されます。「Department」選択リストで選択を行うと、「Employees」選択リストに表示される個人が決定されます。

14.1.2.5 シャトル・アイテムの作成

この項では、シャトル・アイテム・タイプを作成する方法について説明します。まず、DEPT表に、特定の部門に割り当てられている従業員を示すレポートおよびフォームを作成します。次に、従業員を部門に割り当てやすくするために従業員をアルファベット順に一覧表示するシャトル・アイテムを作成します。

14.1.2.5.1 ページ・デザイナのフォーム・ページでのシャトル・アイテムの作成

フォーム・ページでシャトルを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでフォーム・ページを表示します。
  2. 「ページ・レンダリング」で、フォームを含むリージョンをクリックして「ページ・アイテムの作成」を選択します。
    次に、「プロパティ・エディタ - ページ・アイテム」で属性を入力します。
  3. 「指定」で、次の項目を指定します。
    1. 名前 - このアイテムの名前(たとえばPX_EMP_LIST)を入力します。

      ヒント:

      この例では、アイテム名(P2_EMP_LISTなど)のPXはアイテムが存在するページを示しています。

    2. タイプ: 「シャトル」を選択します。

  4. 「LOV」で、次のステップを実行します。
    1. タイプ - 「SQL問合せ」を選択します。

    2. SQL文 - このLOVに移入するためのSQL問合せ定義を入力します。次に例を示します。

      SELECT ename, empno FROM emp ORDER BY 1
      
  5. 「ソース」で、次のようにします。
    • タイプ - 「SQL問合せ(コロン区切りの値を返す)」を選択します

    • アイテム・ソース値 - このアイテム値のソースとして使用される1行以上の行を返すSQL問合せ文を入力します。結果に複数の行が含まれる場合、各行の値が、コロンで区切られた1つの値に形成されます。次に例を示します。

      SELECT empno FROM emp WHERE deptno = :P8_DEPTNO ORDER BY ename
      
  6. 「保存」をクリックします。
  7. 保存と実行をクリックして、ページを表示します。

14.1.3 ページ・レベル・アイテムの編集

開発者は、ページ・デザイナでアイテム属性を編集して、ページ上のアイテムの表示方法を制御します。

たとえば、アイテム属性は、ラベルの表示位置、アイテムの大きさおよびアイテムの表示位置(前のアイテムの横または下)を決定できます。また、アイテム属性は、アイテムのデフォルト値、アイテムが条件付きで表示されるかどうか、アイテムが読取り専用かどうかなどのアイテムの動作を制御します。

14.1.3.1 プロパティ・エディタでのページ・アイテム属性の編集

プロパティ・エディタでアイテム属性を編集するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブのいずれかで、編集するアイテムを選択します。

    プロパティ・エディタに、アイテムの属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

  3. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  4. 対象となる属性を編集します。

    ページが保存されるまで、編集した属性の属性名の左側に青色のマーカーが表示されます。

    注意:

    属性の詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。フィールドレベル・ヘルプの表示を参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

14.1.3.2 ページ・アイテムのデフォルト値の定義

アイテムのデフォルト値は、ページ・アイテムの編集ページの「デフォルト」の下にある属性を使用して定義します。デフォルト値は、アイテムの値がセッション・ステートから導出されない場合およびソース値がNULLの場合に使用されます。

アイテムのデフォルト値を定義するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブのいずれかで、編集するアイテムを選択します。

    プロパティ・エディタにアイテム属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

  3. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  4. 「デフォルト」を検索します。
  5. 「タイプ」を選択します。
    • 静的値
    • PL/SQL式
    • PL/SQLファンクション本体
  6. 「保存」をクリックします。

14.1.3.3 ページ・アイテムのセキュリティの構成

ページ・アイテムのセキュリティを構成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブのいずれかで、編集するアイテムを選択します。

    プロパティ・エディタにアイテム属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

  3. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  4. 「セキュリティ」を検索します。次のセキュリティ属性を構成します。

    表14-1 「プロパティ・エディタ - ページ・アイテム」の「セキュリティ」

    属性 説明

    認可スキーム

    認可スキームを選択します(この認可スキームがTRUEと評価された場合はこのコンポーネントがレンダリングされ、そうでない場合は処理されます)。

    関連項目: 認可を介したセキュリティの提供

    セッション・ステート保護

    「セッション・ステート保護」レベルを選択します。オプションは次のとおりです。

    • 制限なし - URLまたはフォームでアイテムを渡して、アイテムを設定できます。URLにチェックサムは必要ありません。

    • チェックサムが必要 - ユーザー・レベル - ワークスペース、アプリケーションおよびユーザー固有のチェックサムを含むURLでアイテムを渡して、アイテムを設定できます。

    • チェックサムが必要 - セッション・レベル - セッション固有のチェックサムを含むURLでアイテムを渡して、アイテムを設定できます。

    • 制限付き - ブラウザから設定できない: URLまたはPOSTDATAを使用してアイテムを変更できません。内部プロセス、計算などに設定できるアイテムの値を制限する場合は、このオプションを使用します。この属性は、データ・エントリ・アイテムとして使用されないアイテムのみに適用され、セッション・ステート保護が無効になっていても常に監視されます。この属性は、次の表示形式タイプのページまたはアプリケーション・アイテムに使用します

      • 表示のみ(状態の保存=なし)

      • テキスト・フィールド(無効、状態を保存しない)

    関連項目: URL改ざんの防止

    セッション・ステートに暗号化された値を保存

    セッション・ステートに格納する際、このアイテムを暗号化するかどうかを指定します。アイテムのコンテンツに機密データが含まれる場合、Application Expressセッション・ステート管理表に格納する際に値を暗号化する必要があります。そうしないと、Application Expressメタデータ表を読み取る権限を持つユーザーが問合せを記述し、この機密データを抽出する可能性があります。

    最大4000バイトの長さの値を暗号化できます。4000バイトを超える値を暗号化しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。

    特殊文字をエスケープ

    この属性は、いくつかのアイテム・タイプでのみ表示されます。クロスサイト・スクリプティング(XSS)攻撃を防ぐには、「はい」を選択します。ページ・アイテムまたはLOVのエントリに格納されているHTMLタグを実際にレンダリングする場合は、「いいえ」を選択します。

    関連項目: クロスサイト・スクリプティング保護の理解

    制限付き文字

    セッション・ステートに保存できる文字を制限する方法を選択します。選択された文字制限に一致しないデータをユーザーが保存しようとすると、Application Expressからエラー・メッセージが表示されます。文字を制限することはアプリケーションのセキュリティを強化し、クロスサイト・スクリプティング(XSS)攻撃の対策となります。

    使用可能なオプションは次のとおりです。

    • すべての文字を保存できます。

      制限は適用されません。

    • a-Z、0-9と空白のホワイトリスト

      文字a-z、A-Z、0-9および空白のみ許可されます。

    • ブラックリストHTMLコマンド文字(<>")

      予約済のHTML文字は許可されません。

    • ブラックリスト&<>"/;,*|=%および--

      &、<、>、"、/、;、","、*、|、=、%および"--" (PL/SQLコメント)は許可されません。

    • ブラックリスト&<>"/;,*|=%または--と改行

      &、<、>、"、/、;、","、*、|、=、%、"--"、および改行文字は許可されません。

    関連項目: クロスサイト・スクリプティング保護の理解

14.1.3.4 クイック選択の作成

クイック選択では、ユーザーは、テキストを入力したり、使用可能なオプションのリストから選択するかわりに、事前定義された値をワンクリックで選択できます。アイテム・タイプでクイック選択がサポートされている場合は、「クイック選択」属性を使用して、特定のアイテムの下に表示される選択項目を最大10個定義できます。クイック選択をクリックすると、アイテムの値が設定されます。次の例は、5%、10%、15%および20%のクイック選択を示しています。

クイック選択を作成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブのいずれかで、編集するアイテムを選択します。

    プロパティ・エディタにアイテム属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

  3. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  4. 「クイック選択」で、次のステップを実行します。
    1. クリック選択の表示 - 「はい」を選択します。
    2. リンク属性 - 各クイック選択リンクの表示に関連付けるHTML属性を入力します
    3. ラベル - 各クイック選択のラベルを入力します。このラベルは、アプリケーションのエンド・ユーザーに表示されるテキストです。
    4. - 各クイック選択に関連付ける値を入力します。ユーザーがクイック選択をクリックすると、この値で既存のアイテム値が置換されます。
  5. 「保存」をクリックします。

14.1.3.5 条件付きページ・アイテムの表示

条件付きアイテムを表示するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブのいずれかで、編集するアイテムを選択します。

    プロパティ・エディタにアイテム属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

  3. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  4. 「サーバー側の条件」を検索します。条件タイプを選択し、表示されたフィールドに適切な情報を入力します。

    ヒント:

    属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

14.1.3.6 読取り専用ページ・アイテムの表示

読取り専用アイテムを表示するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブのいずれかで、編集するアイテムを選択します。

    プロパティ・エディタにアイテム属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

  3. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  4. 「読取り専用」「タイプ」を選択し、表示されたフィールドに適切な情報を入力します。

    ヒント:

    属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

14.1.3.7 アイテムへの書式マスクの適用

ページ・デザイナでアイテムを選択して、「書式マスク」属性を編集することで、アイテムに書式マスクを適用できます。一般的に、開発者は、数値と日付の表示方法を決定する書式マスクを選択します。

アイテムに書式マスクを適用するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブのいずれかで、編集するアイテムを選択します。

    プロパティ・エディタにアイテム属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

  3. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  4. 「外観」「書式マスク」で、書式マスクを選択します。

    ヒント:

    数値書式マスクは数値を含むアイテムのみに適用し、日付書式マスクは日付を含むアイテムのみに適用します。そうでない場合、指定した書式マスクを使用して変換できない値がコンポーネントに含まれるため、ランタイム・エラーが発生します。

  5. 「保存」をクリックします。

14.1.3.8 保存されていない変更についてユーザーに警告するためのアイテム属性の構成

開発者は、「保存されていない変更の警告」アイテム属性を使用して、保存されていない変更のチェックにページ・アイテムを含めるかどうかを指定できます。このチェックにより、保存されていない変更が含まれるページから移動しようとすると、ユーザーに警告が表示されます。データベース列に基づかないアイテム(検索アイテムなど)は、チェックする必要がありません。それらのアイテムに対しては、「保存されていない変更の警告」を「チェックしない」に設定します。

「保存されていない変更の警告」属性を構成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブのいずれかで、編集するアイテムを選択します。

    プロパティ・エディタにアイテム属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

  3. グループまたは属性を検索するには、次のステップを実行します。
    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  4. 「詳細」を検索します。
  5. 「保存されていない変更の警告」で、次のいずれかを選択します。
    • ページのデフォルト: 「保存されていない変更の警告」がページ・レベルで有効化されている場合に、ボタンがクリックされたときに保存されていない変更をチェックします。

    • チェックしない: アイテムの変更は、保存されていない変更のチェックで無視されます。データベース列に基づかないアイテム(検索アイテムなど)には、このオプションを選択します。

  6. 「保存」をクリックします。

ヒント:

「保存されていない変更の警告」属性は、apex.page.warnOnUnsavedChanges APIを使用して実装されます。

関連項目:

保存されていない変更についてユーザーに警告するためのページ属性の構成およびOracle Application Express APIリファレンス

14.1.3.9 アイテム・ユーティリティの表示

ユーティリティ・ページには、グリッド編集ページが含まれ、選択したアプリケーション内の複数のページのアイテムを編集できるユーティリティが表示されます。

ユーティリティ・ページにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. アプリケーションを選択します。
  3. 「ユーティリティ」をクリックします。
  4. 「ページ固有のユーティリティ」リージョンで、「アイテム・ユーティリティ」をクリックします。
  5. 次のいずれかのレポートを選択します。
    • すべてのアイテム・ラベルのグリッド編集

    • すべてのアイテム・ヘルプ・テキストのグリッド編集

    • アイテム・ヘルプのサブスクリプション

    • すべてのページ・アイテム

    • パスワード・アイテム

    • 条件付きアイテム