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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース18.1
E98591-01
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9.6.3 対話モード・レポートの列属性の管理

列属性により、開発者は、対話グリッド列の表示、機能および動作を制御できます。開発者は、列属性を編集して、レイアウトと外観の変更、検証の作成、列リンクの定義、列フィルタの作成、エクスポートおよび印刷のサポートの追加など、列の動作のほぼすべての面を変更します。

注意:

一部の設定は、レポート開発者が実行時に構成し、プライマリまたは代替レポートの一部として保存します(列の表示順序、レポートがソートされる列、列幅など)。保存オプションの詳細は、対話グリッドの保存を参照してください。

9.6.3.1 対話モード・レポートの列属性の編集

列属性を編集して、レポート・レイアウトを詳細に制御します。たとえば、これらの属性を使用して、列ヘッダーの変更、列の位置の変更、列の非表示化またはユーザーが列を操作できる方法の制御を行うことができます。

列属性を編集するには、次のステップを実行します。

列属性を編集するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  3. 編集する列を選択します。

    プロパティ・エディタにその列の属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。グループまたは属性を検索するには、「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。または、「グループに移動」をクリックしてグループを選択できます。

  4. 対象となる属性を編集します。

    ヒント:

    属性のヘルプを表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。

  5. 列ヘッダーを編集するには、「ヘッダー」グループを検索します。
    1. ヘッダー: レポートの列ヘッダーのテキストを入力します。
    2. 位置合せ: ヘッダーの位置合せを選択します。位置合せの選択は、選択したレポート・テンプレートでサポートされている必要があることに注意してください。
  6. ユーザーが列を操作する方法を制御するには、次のステップを実行します。
    1. 「ユーザーの有効化」グループを検索します。
    2. 「ユーザーの有効化」で、属性ごとに「はい」または「いいえ」を選択して、ユーザーがレポートを操作する方法を制御します。
  7. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

9.6.3.2 対話モード・レポートでの列 リンクの作成

レポートからアプリケーション内の別のページまたはURLへのリンクを作成するには、「列属性」を使用します。

別のページへの列リンクを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  3. 編集する列を選択します。

    プロパティ・エディタにその列の属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。グループまたは属性を検索するには、「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。または、「グループに移動」をクリックしてグループを選択できます。

    ヒント:

    属性のヘルプを表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。

  4. 「識別」を検索します。「タイプ」から、「リンク」を選択します
  5. 「リンク」を検索して、「リンクが定義されていません」をクリックします。
    「リンク・ビルダー - ターゲット」ダイアログが表示されます。
  6. 別のページへのリンクを作成するには、「リンク・ビルダー - ターゲット」ダイアログで次のステップを実行します。
    1. タイプ: 「このアプリケーションのページ」を選択します。
    2. ページ: ターゲット・ページ番号を指定します。
    3. アイテムの設定: 「名前」および「値」を選択して、アイテムのセッション・ステートを指定します。
    4. セッション・ステートのクリア、キャッシュのクリア: キャッシュをクリアするページ番号を指定します。複数ページを指定するには、ページ番号のカンマ区切りリストを入力します。
    5. ページ区切りのリセット - 「はい」を選択して、このページのページ区切りをリセットします。
    6. 詳細、リクエスト: 使用するリクエストを指定します。
    7. 「OK」をクリックします。
  7. URLへのリンクを作成するには、「リンク・ビルダー - ターゲット」ダイアログで次のステップを実行します。
    1. タイプ: 「URL」を選択します。
    2. URL: URLアドレスを入力します。
    3. 「OK」をクリックします。
  8. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

9.6.3.3 対話モード・レポートでのLOVとしての列定義

対話モード・レポートに、値リストを追加して組込みフィルタ・ツールの速度を向上させます。

レポート列をLOVとして定義するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、レポートを含むリージョンを見つけます。
  3. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  4. 編集する列を選択します。

    プロパティ・エディタにその列の属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。グループまたは属性を検索するには、「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。または、「グループに移動」をクリックしてグループを選択できます。

    ヒント:

    属性のヘルプを表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。

  5. 列フィルタを構成します。
    1. 「列フィルタ」を検索します。
    2. 「タイプ」で、レポート列ドロップ・ダウン・リストに表示されるフィルタの導出方法を選択します。オプションは次のとおりです。
      • なし: 列フィルタは、このレポートに指定されません。

      • 列タイプに基づくデフォルト: STRINGおよびNUMBERの列では固有の列値からLOVを導出します。DATE列では、事前定義された日付範囲からLOVを導出します。

      • 「単語を含む」のフィルタ処理に定義済LOVを使用: 定義済LOVのSQL問合せからLOVを導出してcontainsフィルタを作成します。

      • 完全一致のフィルタ処理に名前付きLOVを使用: 名前付きLOVからLOVを導出してequalフィルタを作成します。

      • 「単語を含む」のフィルタ処理に名前付きLOVを使用: 名前付きLOVからLOVを導出してcontainsフィルタを作成します。

  6. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

9.6.3.4 対話モード・レポートでの列の書式設定

対話モード・レポートでHTML式を使用して、列の表示をさらにカスタマイズできます。

列の書式設定を定義するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを見つけて「列」ノードを展開します。
    「レンダリング」タブに列が表示されます。
  3. 編集する列を選択します。

    プロパティ・エディタにその列の属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。

    ヒント:

    グループまたは属性を検索するには、「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。または、「グループに移動」をクリックしてグループを選択できます。

  4. 列の書式を構成します。
    1. 「列の書式」を検索します。
    2. 「HTML式」で、この列に表示するHTML式を入力します。HTMLで列値を示すには、#COLUMN#構文を使用します。
      • 例1: 背景およびテキストの色の変更

        <span style="background-color: yellow; color: red;">#EMPLOYEE_STATUS#</span>
        
      • 例2: ヘッダー2の使用

        <h2>#EMPLOYEE_NAME#</h2>
        
      • 例3: SQL問合せからの動的クラスの使用

        <span class="#COLUMN_CLASS#">#EMPLOYEE_STATUS#</span>
        

        この例で#COLUMN_CLASS#および#EMPLOYEE_STATUS#に代入されるのは、レポートSQL問合せで選択された列です。

      • 例4: イメージの表示およびカーソルをあわせたときのツールチップの表示

        <img src="#IMAGE_NAME#" alt="#EMPLOYEE_NAME#" title="#EMPLOYEE_NAME#">
  5. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

9.6.3.5 対話モード・レポートの列での条件付きリンクのフィルタ処理について

対話モード・レポートにリンクである列値があり、かつ、レポート問合せにリンク・マークアップが構成されている場合は、列ヘッダー・メニューからこの値に対するフィルタを定義しようとすると、失敗します。Oracle Application Expressでは列ヘッダー・メニューでリンクを正しくレンダリングすることはできません。これは、列値自体が、フィルタの適用先として選択できるように、リンクとしてレンダリングされるためです。開発者が問合せロジックに基づいて条件付きでリンクをレンダリングする必要がある場合に、そのリンクが、宣言的列リンク・サポートを使用しないで、レポート問合せで定義されていることがあります。

列の条件付きリンクに対するフィルタ処理を機能させるために、開発者には次の2つのオプションがあります。

  • オプション1: HTML式列を使用します。

    1. リンクからリンク・テキストと同等のテキストを選択する問合せに別の列を追加し、my_link_displayの列の別名を定義します。この列の別名は、列ヘッダー・メニューで使用される値になります。

    2. my_link列を「非表示列」タイプに変更します。

    3. my_link_display列で、列ヘッダーをmy_link列と同じに設定し、「HTML式」#MY_LINK#に設定します。デフォルトの「特殊文字をエスケープ」「はい」のままにします。

    4. ページを実行します。

      必要に応じて、列の順序を変更して、新しい列が古い列と同じ位置になるようにします。「アクション」メニューを選択し、「列の選択」を選択します。

    5. 新しいデフォルト・レポートを保存します。「アクション」メニューを選択し、「レポートの保存」デフォルトのレポート設定として保存の順に選択します。

    リンクはレポートで適切にレンダリングされ、フィルタを正しく設定するmy_link_display値が列ヘッダー・メニューでレンダリングされるようになりました。

  • オプション2: リンク・テキストに対して問い合せることができるリンク列にカスタム列フィルタを使用します。