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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース18.1
E98591-01
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9.5.5 対話グリッドの保存

ユーザーは、対話グリッドをカスタマイズした後、それをプライベート・レポートまたはパブリック・レポートとして保存できます。

プライベート・レポートを作成したユーザーのみが、そのレポートを表示、保存、名前変更または削除できます。レポート開発者は、これ以外に、プライマリ・レポート(つまり、すべてのユーザーに対して表示されるレポート)を保存したり、複数のレポート・レイアウトをテストするために代替レポートを作成して保存することができます。

ヒント:

保存された対話グリッドの実際の例を参照するには、サンプル・アプリケーションのサンプル対話グリッドをインストールして、レポート保存されたレポートを確認します。パッケージ・アプリケーションのインストールを参照してください。

9.5.5.1 ユーザー・タイプが使用可能な保存オプションに及ぼす影響

ユーザーは、対話グリッドをカスタマイズした後、保存できます。ただし、使用可能な保存機能は、ユーザー・タイプによって異なります。

エンド・ユーザー

エンド・ユーザーは、次のものとして対話グリッドを保存できます。

  • プライベート・レポート。プライベート・レポートを作成したユーザーのみが、そのレポートを表示、保存、名前変更または削除できます。すべてのユーザー(つまり、エンド・ユーザーおよび開発者)が対話グリッド・プライベート・レポートを作成できます。

  • パブリック・レポート。すべてのユーザーがプライベート・レポートを表示できます。ただし、パブリック・レポートを作成したユーザーのみが、そのレポートの保存、名前の変更または削除を行うことができます。他のすべてのユーザーは、パブリック・レポートを表示し、新しいレポート名で保存できます。

ヒント:

エンド・ユーザーは、レポート開発者がその機能を有効にした場合にのみ、パブリック・レポートを保存できます。ユーザーが対話グリッドでパブリック・レポートを保存できるようにするを参照してください。

開発者

開発者は、プライベート・レポートとパブリック・レポート以外に、2つのレポート書式を保存できます。

  • プライマリ・レポート。プライマリ・レポートは、すべてのユーザーに表示されます。新しいプライマリ・レポートの保存、名前変更、削除ができるのは開発者のみです。

  • 代替レポート。開発者は、代替レポートを使用して、複数のレポート・レイアウトを作成できます。代替レポートの保存、名前の変更または削除ができるのは開発者のみです。

9.5.5.2 対話グリッドを保存するときの構成の依存関係について

カスタマイズされたバージョンの対話グリッドを保存する場合、ユーザーは、「アクション」メニューを選択した後、「レポート」をクリックし、「保存」または「名前を付けて保存」をクリックします。アプリケーション開発者がアプリケーション・レベルの認証スキームを定義した場合にのみ、エンド・ユーザーは保存のオプションにアクセスできます。

ユーザーが対話グリッドを保存できるかどうかに影響を及ぼすその他の構成の問題には、次のようなものがあります。
  • 対話グリッド・ツールバーの可用性。開発者は、対話グリッドにツールバーを含めるかどうかを決定する、対話グリッドの属性「ツールバー」を編集できます。ツールバーが無効になっている場合は、「保存」および「名前を付けて保存」を含む「アクション」メニューのすべてのオプションを使用できなくなります。

  • パブリック・レポートの保存のサポート。デフォルトでは、エンド・ユーザーはパブリック・レポートを保存できません。パブリック・レポートのサポートを有効にするには、開発者がレポート属性「ユーザーの有効化」「パブリック・レポートの保存」を編集します。

9.5.5.3 プライベート対話グリッドの保存

すべてのユーザー(つまり、エンド・ユーザーと開発者の両方)がプライベート対話グリッドを保存できます。プライベート対話グリッドを表示、保存、名前変更、削除できるのは、それを作成したユーザーのみです。

プライベート対話グリッドを保存するには、次のステップを実行します。

  1. 対話グリッドを実行します。
  2. レポートをカスタマイズします(たとえば、列の表示/非表示または移動、フィルタの作成など)。
  3. アクション」メニューをクリックします。
  4. 「レポート」「名前を付けて保存」の順に選択します。
  5. 「レポート - 名前を付けて保存」ダイアログで、次のようにします。
    • タイプ - 「プライベート」を選択します。

    • 名前- レポートの名前を入力します。

    • 「保存」をクリックします。

    ツールバーの「保存されたレポート」リストの「プライベート」ヘッダーの下に、プライベート・レポートが表示されます。

9.5.5.4 パブリック対話グリッドの保存

すべてのユーザー(つまり、エンド・ユーザーと開発者の両方)がパブリック対話グリッドを保存できます。ただし、パブリック対話グリッドを作成したユーザーのみが、そのレポートの保存、名前の変更または削除を行うことができます。パブリック・レポートを作成していないユーザーは、パブリック・レポートを表示したり、「名前を付けて保存」オプションを使用して自分のコピーを作成したりできます。

注意:

エンド・ユーザーは、レポート開発者がその機能を有効にした場合にのみ、パブリック対話グリッドを保存できます。ユーザーが対話グリッドでパブリック・レポートを保存できるようにするを参照してください。

パブリック対話グリッドを保存するには、次のステップを実行します。

  1. 対話グリッドを実行します。
  2. レポートをカスタマイズします(たとえば、列の表示/非表示または移動、フィルタの作成など)。
  3. アクション」メニューをクリックします。
  4. 「レポート」「名前を付けて保存」の順に選択します。
  5. 「レポート - 名前を付けて保存」ダイアログで、次のようにします。
    • タイプ - 「パブリック」を選択します。

    • 名前- レポートの名前を入力します。

    • 「保存」をクリックします。

    ツールバーの「保存されたレポート」リストの「パブリック」ヘッダーの下に、パブリック・レポートが表示されます。

9.5.5.5 プライマリ対話グリッドの保存または名前変更

プライマリ対話グリッドは、すべてのユーザーに表示されます。開発者のみがプライマリ・レポートを保存または名前変更できます。プライマリ・レポートを削除することはできません。

プライマリ対話グリッドを保存または名前変更するには:

  1. 開発者として対話グリッドを実行します。
  2. プライマリ対話グリッドをカスタマイズした後に保存するには:
    1. レポートをカスタマイズします(たとえば、列の表示/非表示または移動、フィルタの作成など)。

    2. アクション」メニューをクリックします。

    3. 「レポート」「保存」の順に選択します。

  3. プライマリ・レポートを名前変更するには:
    1. アクション」メニューをクリックします。

    2. 「レポート」「編集」の順に選択します。

      「レポート - 編集」ダイアログが表示されます。

    3. 「名前」に新しい名前を入力し、「保存」をクリックします。

  4. 「レポート」「保存」の順に選択します。

    複数のレポートが再定義された場合は、ツールバーの「保存されたレポート」リストの「デフォルト」ヘッダーの下に、プライマリ・レポートが表示されます。

9.5.5.6 代替対話グリッドの保存

開発者は代替レポートを使用して、オプションで複数のレポート・レイアウトを定義でき、それをすべてのユーザーが使用できます(定義されている場合、任意の認証スキームに準拠します)。代替レポートの保存、名前の変更または削除ができるのは開発者のみです。新しい代替レポートの保存、名前変更、削除ができるのは、対話グリッドを作成した開発者のみです。

代替対話グリッドを保存するには、次のステップを実行します。

  1. 開発者として対話グリッドを実行します。
  2. レポートをカスタマイズします(たとえば、列の表示/非表示または移動、フィルタの作成など)。
  3. アクション」メニューをクリックします。
  4. 「レポート」「名前を付けて保存」の順に選択します。
    • タイプ - 「代替」を選択します。

    • 名前- レポートの名前を入力します。

    • 認可 - このレポートを表示できるユーザーを制限するために、代替認可スキームを選択します。

    • 「保存」をクリックします。

    代替レポートは、ツールバーの「保存されたレポート」リストの「デフォルト」ヘッダーの下に表示されます。

9.5.5.7 保存された対話グリッド・レポートの名前変更

すべてのユーザーが、自分が作成した対話グリッド・レポートの名前を変更できます。

対話グリッド・レポートの名前を変更するには、次のステップを実行します。

  1. 対話グリッドを実行します。
  2. ツールバーの「保存されたレポート」リストから、レポートを選択します。
  3. 「アクション」メニューをクリックした後、「レポート」「編集」の順に選択します。
  4. 「レポート - 編集」ダイアログで、次のようにします。
    1. タイプ - 編集するレポートのタイプを選択します。
    2. 名前 - 新しい名前を入力します。
    3. 「保存」をクリックします。

    ツールバーの「保存されたレポート」リストに、新しいレポート名が表示されます。

9.5.5.8 保存された対話グリッド・レポートの削除

すべてのユーザーが、自分が作成した対話グリッド・レポートを削除できます。

対話グリッド・レポートを削除するには、次のステップを実行します。

  1. 対話グリッドを実行します。
  2. ツールバーの「保存されたレポート」リストから、レポートを選択します。
  3. 「アクション」メニューをクリックした後、「レポート」「削除」の順に選択します。

    確認のダイアログが表示されます。

  4. リクエストを確認し、「OK」をクリックします。

    ツールバーの「保存されたレポート」リストに、レポートが表示されなくなります。

9.5.5.9 保存された対話グリッド・レポートのリセット

すべてのユーザーが、対話グリッド・レポートを最後に保存されたバージョンにリセットできます。

対話グリッド・レポートをリセットするには、次のステップを実行します。

  1. 対話グリッドを実行します。
  2. ツールバーの「保存されたレポート」リストから、レポートを選択します。
  3. レポートをカスタマイズします(たとえば、列の表示/非表示または移動、フィルタの作成など)。
  4. レポートを最後に保存されたバージョンにリセットします。「アクション」メニューをクリックした後、「レポート」「リセット」の順に選択します。

    ヒント:

    ツールバーの「リセット」ボタンをクリックすることもできます。

    更新されたレポートが表示されます。