この章では、メインの「管理コネクタの構成」ページの2つのサブページを構成する方法について説明した後、構成プロセスを完了するためのその他の作業の実行方法について説明します。
この章では、以下のトピックについて説明します。
OMUコネクタをEnterprise Managerにインストールした後は、このコネクタ・タイプの1つ以上のインスタンスを作成する必要があります。 コネクタ・インスタンスは、OMUシステムのコネクタ名、Webサービス・エンドポイント、ユーザー名/パスワードなどの特定の詳細を使用して構成されたコネクタ・インスタンスを示します。 同じコネクタ・タイプの複数のコネクタ・インスタンスがサポートされているため、Enterprise Managerを使用して複数のOMUシステムを柔軟に構成できます。
たとえば、Enterprise Managerがモニターする本番データベースとテスト・データベースを確保し、2つの異なるOMUシステムを指し示す2つの異なるコネクタ・インスタンスを作成して、各インスタンスを別々のイベント・ルールに関連付けることができます。 この設定を使用すると、これら2つのデータベースからから生成されたEnterprise Managerイベントを2つの異なるOMUシステムに転送できます。
コネクタ・インスタンスを作成する手順は、次のとおりです。
Enterprise Managerコンソールの設定メニューから拡張性、管理コネクタの順に選択します。
コネクタの作成ドロップダウン・リストからOMUのコネクタ・タイプを選択し、実行をクリックします。
次のページでコネクタの名前と説明を入力し、OKをクリックします。
コネクタ設定ページに、コネクタ・インスタンスが構成されていないものとして表示されます。 図3-1は、構成されていないOMUコネクタ・インスタンスを示しています。
図3-1構成されていないHP OMUコネクタ
コネクタを構成するには、次の手順を実行します。
スーパー管理者として、Enterprise Managerコンソールの設定メニューから拡張性、管理コネクタの順に選択します。
管理コネクタページが表示され、作成されたすべてのコネクタ・インスタンスのリストが表示されます。
注意:
ステータス列に緑色のチェック・マークが表示されるコネクタはすでに構成されています。
OMUコネクタの名前をクリックします。
図3-2に示すような管理コネクタの構成ページの一般タブが表示されます。
必要な設定を行います。 詳細は、一般設定の指定を参照してください。
OKをクリックします。
管理コネクタページが再度表示されます。 OMUコネクタ行の構成済列にチェック・マークが付きます。
注意:
OMUとEnterprise Manager間の接続を確立するためのプロトコルとしてHTTPSを選択した場合は、SSLを使用するためのEnterprise Managerの構成に指定されているステップを実行したことを確認してください。
図3-2 管理コネクタの構成ページ
システムからコネクタを再構成または削除することなく、コネクタ・インスタンスを有効または無効にできます。
コネクタを選択して有効化または無効化のいずれかのボタンをクリックすることで、管理コネクタページからコネクタを有効または無効にできます。 コネクタを無効にすると、ステータス列の下に赤い十字アイコンが表示されます。 デフォルトでは、コネクタ・インスタンスは構成されるとすぐに有効になります。
注意:
イベントの転送には、有効なコネクタのみを使用できます。
次の各項では、様々な構成項目の指定方法について説明します。
OMUコネクタは、HP Operations Manager用のOracle WebサービスのインストールでインストールされたOMU Webサービスを介してOperations Managerと通信します。 次のすべてのフィールドは必須です。
Webサービス・エンドポイント - OMUでイベント(メッセージ)を作成および更新するときに使用するURL。 OMU Webサービスは、createEventおよびupdateEvent操作のために同じURLを使用します。 両方の操作のデフォルトの形式は次のとおりです。
http://[Hostname]:8080/services/hpovou/EventService
OMU WebサービスがHTTPまたはHTTPSのどちらを使用して設定されたかどうかに基づいて、両方の操作のURLを変更します。
HTTPの場合
URLの[Hostname]を、OMU Webサービスがインストールされているシステムのホスト名またはIPアドレスに置き換えます。
HTTPSの場合
プロトコルをhttpからhttpsに変更します。
URLの[Hostname]を、OMU Webサービスがインストールされているシステムのホスト名またはIPアドレスに置き換えます。
ポート番号を8080から8443に変更します。
例:
omuwsというホスト名のシステムにOMU Webサービスがインストールされている場合は、次の各URLが異なるプロトコルに対して構成されます。
HTTPの場合
http://omuws:8080/services/hpovou/EventService
HTTPSの場合
https://omuws:8443/services/hpovou/EventService
OMU Webサービス・ユーザー名 - 適切なWebサービスのインストールに関する項(UNIXの場合はUNIXでのWebサービスのインストール、Windowsの場合はWindowsでのWebサービスのインストール)のステップ9で、OMU Webサービスにアクセスするために構成したユーザー名。
OMU Webサービス・パスワード - 適切なWebサービスのインストールに関する項(UNIXの場合はUNIXでのWebサービスのインストール、Windowsの場合はWindowsでのWebサービスのインストール)のステップ10で、OMU Webサービスにアクセスするために構成したパスワード。
再試行オプションを有効または無効にしたり、その間隔値を構成できます。 デフォルトでは、再試行は無効になっています。 この設定は、OMUコネクタが処理するすべてのイベントに適用されます。 詳細は、再試行オプションを参照してください。
再試行間隔には、時間数を任意の整数値(例: 1または2)で使用できます。
コネクタが正しく構成されていることを確認する手順は、次のとおりです。
スーパー管理者権限があるアカウントを使用してOracle Enterprise Managerコンソールにログインします。
Enterprise Managerコンソールの設定メニューから拡張性、管理コネクタの順に選択します。
管理コネクタページが表示されます。
OMUコネクタの名前をクリックします。
管理コネクタの構成ページの一般タブが表示されます。
createEventまたはupdateEvent操作用に指定されたURLを選択してコピーします。
Oracle Enterprise Managerサーバーがインストールされているシステムで、インターネット・ブラウザを開きます。
アドレス・ウィンドウに、前述のステップ4でコピーしたURLを入力します。 URLの最後に?wsdlを追加します。 URLは、次の例のようになります。
http://[Hostname]:8080/services/hpovou/EventService?wsdl
[Hostname]は、OMU Webサービスがインストールされている実際のホスト名またはIPアドレスです。
WSDLがロードされている場合、コネクタがOMUへのイベント情報送信用に正しく構成されているかどうかが確認されます。