本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 製品 | 機能 | ノート |
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2020年7月15日 | 労務費配分 |
労務費の交付番号フィルタ | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2020年7月15日 | 労務費配分 |
労務スケジュール複製 | 文書の更新。機能情報の改訂。 |
2020年6月19日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。
セキュリティと新機能
各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)
ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。
Oracle Cloud Applicationsは、四半期ごとに新しい更新を提供します。つまり、3か月ごとに新しい機能を受け取り、ビジネスを効率的かつ効果的に管理できます。一部の機能は使用可能な状態で提供されるため、エンド・ユーザーはすぐに使用できます。その他の機能は使用不可の状態で提供されるため、使用可能にする処理を実行する必要があります。無効化されている機能は、次の権限を使用して、次のステップでエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
- アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
- Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)
新機能をオプト・インする方法を次に示します。
- 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
- 「機能の概要」ページで、オファリングを選択し、それに固有の新機能をレビューします。または、デフォルトの選択肢であるすべての使用可能なオファリングをそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能を確認できます。
- 「新機能」タブで新機能を確認し、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
- 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を使用可能にするステップを完了します。
オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリングの構成に関する項を参照してください。
オプト・イン失効
オプト・インで使用不可の状態で提供された機能は、今後の更新で自動的に使用可能になる場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。
列の定義:
使用可能の状態で提供される機能
レポート = 新規または変更済の、オラクル社から提供されたすぐに実行可能なレポートです。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーへの影響は最小限です。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能の設計は、より複雑になります。したがって、ユーザーに及ぼす影響は大きくなります。
使用不可の状態で提供される機能 = 処理を実行するまで、エンド・ユーザーはこれらの機能を使用できません。これらの機能は提供時には使用不可になっているため、機能を使用可能にするかどうかおよび使用可能にする時期を選択してください。たとえば、a)新規または拡張BIサブジェクト領域は、レポートにまず組み込む必要があり、b)新規Webサービスは使用する前に統合する必要があり、c)ユーザー・ロールに機能を割り当てないと機能にアクセスできません。
エンド・ユーザーが使用できる準備完了 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要 これらの機能を使用可能にするためにアクションが必要になるため、ディスラプティブではありません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
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Project Management CloudのREST API
プロジェクト予測REST APIのプランニング・オプション付加フレックスフィールド
プロジェクト予測REST APIを使用して、予測バージョンのプランニング・オプション付加フレックスフィールドを表示、作成および更新します。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
ヒントおよび考慮事項
「プランニング・オプション付加フレックスフィールド」リソースは「プランニング・オプション」リソースの子で、「プランニング・オプション」リソースは「プロジェクト予測」リソースの子です。
主なリソース
- 関連ヘルプ: Oracle Help Centerで入手できるOracle Project Management Cloud REST APIガイド。
ロール情報
この機能を使用するには、次のいずれかの権限およびロールが必要です。
- 権限名およびコード:
- プロジェクト財務プラン・サービスの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_FINANCIAL_PLANS_SERVICE_PRIV)
- プロジェクト予測の管理(PJO_MANAGE_PROJECT_FORECAST_PRIV)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- プロジェクト統合スペシャリスト(ORA_PJF_PROJECT_INTEGRATION_SPECIALIST_JOB)
- プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- 助成金管理者(ORA_PJF_GRANTS_ADMINISTRATOR_JOB)
- 助成金部門管理者(ORA_PJF_GRANTS_DEPARTMENT_ADMINISTRATOR_JOB)
- 主要調査員(ORA_PJF_PRINCIPAL_INVESTIGATOR_JOB)
- プロジェクト管理者(ORA_PJF_PROJECT_ADMINISTRATOR_JOB)
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)
プロジェクト・コストREST APIを使用してコストを修正します。たとえば、コストが請求可能になるように調整できます。
カスタム操作adjustProjectCostsを使用して修正します。カスタム操作用のAdjustmentTypeおよびAdjustmentTypeCode属性に指定できる有効な値のリストは、PJC_ADJUSTMENT_TYPE参照タイプで定義されています。たとえば、プロジェクト・コストを請求可能にするには、AdjustmentTypeを「請求可能に設定」に設定するか、AdjustmentTypeCodeをBILLABLEに設定してカスタム操作を起動する必要があります。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
ヒントおよび考慮事項
- プロジェクト・コストREST APIを使用すると、次を除くすべての修正を実行できます。
- 別のプロジェクト、タスク、契約または資金ソースへの転送
- 分割
- 分割および転送
- 作業タイプの変更
- カスタム操作の実行時に、ヘッダーのContent-Typeを「application/vnd.oracle.adf.action+json」に設定します。
主なリソース
- 関連ヘルプ: Oracle Help Centerで入手できるOracle Project Management Cloud REST APIガイド。
ロール情報
この機能を使用するには、修正の実行に必要な1つ以上の権限(プロジェクト支出項目請求ステータスの編集(PJC_EDIT_PROJECT_EXPENDITURE_ITEM_BILLING_STATUS_PRIV)やプロジェクト支出項目資産計上可能ステータスの編集(PJC_EDIT_PROJECT_EXPENDITURE_ITEM_CAPITALIZABLE_STATUS_PRIV)など)を含む職務またはロールが必要です。
- 職務ロール名およびコード:
- プロジェクト・コスト・トランザクション処理(ORA_PJC_PROJECT_COST_TRANSACTION_PROCESSING_DUTY)
- プロジェクト契約請求書管理(ORA_PJB_PROJECT_CONTRACT_INVOICE_MANAGEMENT_DUTY)
- プロジェクト契約収益管理(ORA_PJB_PROJECT_CONTRACT_REVENUE_MANAGEMENT_DUTY)
- プロジェクト管理職務(ORA_PJF_PROJECT_MANAGEMENT_DUTY_ABSTRACT)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- 助成金会計担当(ORA_PJF_GRANTS_ACCOUNTANT_JOB)
- プロジェクト会計担当(ORA_PJF_PROJECT_ACCOUNTANT_JOB)
- プロジェクト請求スペシャリスト(ORA_PJF_PROJECT_BILLING_SPECIALIST_JOB)
- 助成金管理者(ORA_PJF_GRANTS_ADMINISTRATOR_JOB)
- 助成金部門管理者(ORA_PJF_GRANTS_DEPARTMENT_ADMINISTRATOR_JOB)
- 主要調査員(ORA_PJF_PRINCIPAL_INVESTIGATOR_JOB)
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)
プロジェクト支出バッチREST APIを使用して、支出バッチを表示および更新します。バッチ・ステータスを「送信済」に更新すると、支出バッチの承認が自動的に開始します。「支出バッチ承認必須」オプションが使用可能になっているトランザクション・ソース文書に属するプロジェクト支出バッチを表示および更新できます。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
ヒントおよび考慮事項
- PATCH操作を使用して、支出バッチの次の属性を更新できます。
- 支出バッチ摘要
- ステータス
- ステータス・コード
- 支出バッチのステータスを「送信済」に更新できます。
- 支出バッチのステータスを「送信済」ステータスに更新すると、プロジェクト支出バッチ承認ワークフローが開始され、プロジェクト支出バッチ承認タスク・ワークフローで定義された承認者に通知されます。
主なリソース
- 関連ヘルプ: Oracle Help Centerで入手できるOracle Project Management Cloud REST APIガイド。
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限およびロールが必要です。
- 権限名およびコード:
- プロジェクト未処理支出バッチの管理(PJC_MANAGE_PROJECT_UNPROCESSED_EXPENDITURE_BATCH_PRIV)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- プロジェクト会計担当(ORA_PJF_PROJECT_ACCOUNTANT_JOB)
- 助成金会計担当(ORA_PJF_GRANTS_ACCOUNTANT_JOB)
プロジェクト・プランREST APIを使用して、Oracle Sourcing Cloudのネゴシエーション、Oracle Product Development Cloudの品目および変更オーダーを作業品目としてタスクに関連付けます。各作業項目にタスク完了基準を設定すると、関連付けられたすべての作業項目が基準を満たしたときにタスクが完了と自動的にマークされます。
プロジェクト・プランREST APIの既存の「タスク作業項目」子リソースを使用して、タスク、マイルストンおよびゲートに対してこれらの作業アイテムを作成し、進捗を促す完了イベントを設定します。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
ヒントおよび考慮事項
- タスク完了イベントは、まだ完了していない最下位レベルのタスクに対してのみ設定できます。
- タスクに作業項目が関連付けられている場合、タスクの進捗を手動で更新することはできません。タスクに関連付けられたすべての作業項目が完了基準を満たす場合にのみ、タスクが完了としてマークされて完了率の値が100%に更新されます。
- プロジェクトまたはプロジェクト・タスクのすべての作業項目の表示および削除、およびタスク完了イベントの更新に関する変更はありません。
- Oracle Innovation Managementのコンセプト、提案および要件仕様に対して作業品目を作成できる機能が将来使用可能になります。
主なリソース
- 関連ヘルプ: Oracle Help Centerで入手できるOracle Project Management Cloud REST APIガイド。
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限およびロールが必要です。
- ジョブ・ロール名およびコード:
- プロジェクト管理職務(ORA_PJF_PROJECT_MANAGEMENT_DUTY)
- プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- プロジェクト統合スペシャリスト(ORA_PJF_PROJECT_INTEGRATION_SPECIALIST_JOB)
- ネゴシエーション作業項目の権限名およびコード:
-
RESTサービスを使用したネゴシエーション値リストの表示(PON_VIEW_NEGOTIATION_LOV_REST_SERVICE_PRIV)
-
Project Management Cloudのワークフロー
Oracle Business Intelligence Publisherの事前定義済テンプレートにより、プロジェクト契約請求書のEメール通知およびアプリケーション内通知が生成されます。プロジェクト・アプリケーション管理者は、通知に必要な情報が含まれるように構成可能なテンプレートを作成して使用できます。たとえば、会社のロゴを変更したり、プロジェクト契約の請求書詳細を追加できます。
プロジェクト契約請求書の通知の外観が新しくなり、読みやすく、柔軟にカスタマイズ可能になりました。プロジェクト契約請求書通知のルック・アンド・フィールや表示情報を変更して、請求書レビュー・プロセスを効率化したり、承認にとって重要な情報を表示できます。
新しく使いやすいルック・アンド・フィールに加えて、通知および承認タスクに承認履歴が追加されて、請求書の承認プロセス内の位置もわかりやすくなりました。これにより、フォロー・アップ、質問またはリマインダを承認者が簡単に識別できるようになります。
/Shared Folders/Projects/Workflow Notifications/Project Billing/ProjectContractInvoiceApprovalReportに移動して、Oracle BI Publisher Enterpriseアプリケーションのワークフロー通知レポートを表示およびカスタマイズできます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: プロジェクト財務管理 オプションでなくなるバージョン: 更新21A
ヒントおよび考慮事項
- 承認通知の添付ファイルを管理するには、承認通知の「処理」→「添付の追加」をクリックします。
- デフォルトでは、見積請求書の.pdfが添付されています。添付ファイルを追加すれば、シリアル承認ワークフローの後続のレビュー担当者が参照できます(実際の請求書への添付は添付されません)。
- 承認中にコメントを表示および入力するには、承認通知の「処理」→「コメントの追加」をクリックします。
- デフォルトでは、通知テンプレートに対する変更は24時間ごとに更新されます。変更がより頻繁にリフレッシュされるように構成できます。リフレッシュ頻度の変更方法の詳細は、PPMの分析とレポートの作成と管理ヘルプのアップロード直後のワークフロー通知への変更適用に関する項を参照してください。
-
データがアーカイブされると、承認履歴詳細を使用できなくなります。詳細は、財務およびプロジェクト・ポートフォリオ管理の共通機能の実装ヘルプのワークフロー・タスクのアーカイブおよびパージ方法に関する項を参照してください。
主なリソース
-
関連ヘルプ: PPMの分析とレポートの作成と管理ガイドの構成可能なワークフロー通知に関するトピック
ロール情報
この機能を管理するには、次の権限が必要です。
- 権限名およびコード:
- アプリケーション管理者(ORA_FND_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
契約請求書を表示する際に承認ステータスを簡単に確認できます。すでに承認済のユーザーや現在保留中のユーザーを確認して、必要に応じてフォロー・アップできます。
単純なプロジェクト契約請求書承認ワークフローの場合でさえ、各請求書の承認プロセス内の位置、承認のために割り当てられているユーザー、送信日時および以前に行われた処理を追跡できなくなることがあります。請求書承認履歴を請求書ページに追加することでこの問題を解決し、「プロジェクト請求書の管理」ページでも簡単にアクセスできます。これで、承認のために割り当てられているユーザー、まだ承認保留中のユーザー、および以前に行われた処理を簡単に確認できるようになりました。ステータスの表示に加えて、フォロー・アップまたは質問に関する承認者をすばやく識別できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントおよび考慮事項
- データがアーカイブされると、承認履歴詳細を使用できなくなります。
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限が必要です。
- 権限名およびコード:
- プロジェクト契約請求書の管理(PJB_MANAGE_PROJECT_CONTRACT_INVOICE_PRIV)
- プロジェクト契約請求書の表示(PJB_VIEW_PROJECT_CONTRACT_INVOICE_IN_WORK_AREA_PRIV)
- プロジェクト請求書の管理(PJB_MANAGE_PROJECT_INVOICES_PRIV)
構成可能な財務プラン・バージョンの承認通知およびプラン・タイプ
財務プラン・バージョン承認用の事前定義済Oracle BI Publisher通知テンプレートを使用するか、必要な情報を含む独自のテンプレートを構成します。たとえば、会社のロゴを変更したり、プロジェクト番号やマージンを追加したりできます。通知テンプレートは、Eメール通知用とアプリケーション内通知用の両方があります。さらに、予算および予測ページに表示される処理には、財務プラン・タイプのステータス変更ワークフロー設定が反映されます。たとえば、「送信」ボタンは、ステータス変更にワークフローを使用するオプションが有効な場合にのみ表示されます。「ベースラインの作成」は、ステータス変更にワークフローを使用するオプションが有効でない場合に表示されます。
財務プラン・バージョン承認通知の外観が新しくなり、読みやすく、柔軟にカスタマイズ可能になりました。財務プラン・バージョン承認通知のルック・アンド・フィールや表示情報を変更して、レビュー・プロセスを効率化したり、承認にとって重要な情報を表示できます。次のスクリーン・キャプチャは、ベースライン用に送信されたプロジェクト予算バージョンの承認者が受信した通知を示しています。
/Shared Folders/Projects/Workflow Notifications/Project Control/FinancialPlanVersionApprovalTemplateに移動して、Oracle BI Publisher Enterpriseアプリケーションのワークフロー通知レポートを表示およびカスタマイズできます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: プロジェクト財務管理 オプションでなくなるバージョン: 更新21A
- この機能を有効にする前に、「プロジェクト予算の管理用拡張ユーザー・インタフェース」機能を有効にする必要があります。
- 予算および予測バージョンに承認が必要な財務プラン・タイプに対して「ステータス変更にワークフローを使用」オプションを有効にします。
ヒントおよび考慮事項
- 「予算の編集」および「予測の編集」ページで、財務プラン・バージョンに添付を追加できます。財務プラン・バージョンの承認通知でのプロジェクト文書の添付機能を有効にすると、「ステータス変更にワークフローを使用」オプションが有効になっている財務プラン・タイプに属するベースライン用の予算バージョンまたは承認用の予測バージョンを送信するときに、それらの添付を財務プラン・バージョン承認ワークフローに追加できます。承認通知のそのような添付ファイルを管理するには、承認通知の「処理」→「添付の追加」をクリックします。
- 承認中にコメントを表示および入力するには、承認通知の「処理」→「コメントの追加」をクリックします。
- デフォルトでは、通知テンプレートに対する変更は24時間ごとに更新されます。関連するプロファイル・オプションを作成すれば、変更をより早く使用できるように構成できます。PPMの分析とレポートの作成と管理ガイドのレポートの変更に関する章の構成可能なワークフロー通知に関する項にある、アップロード直後のワークフロー通知への変更適用に関するトピックを参照してください。
主なリソース
- 関連ヘルプ: PPMの分析とレポートの作成と管理ガイドの構成可能なワークフロー通知に関する項
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限およびロールが必要です。
- 権限名およびコード:
- プロジェクト予算の管理(PJO_MANAGE_PROJECT_BUDGET_PRIV)
- プロジェクト予算作業中バージョンの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_BUDGET_WORKING_VERSION_PRIV)
- プロジェクト予測作業中バージョンの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_FORECAST_WORKING_VERSION_PRIV)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- 助成金管理者(ORA_PJF_GRANTS_ADMINISTRATOR_JOB)
- 助成金部門管理者(ORA_PJF_GRANTS_DEPARTMENT_ADMINISTRATOR_JOB)
- プロジェクト管理職務(ORA_PJF_PROJECT_MANAGEMENT_DUTY_ABSTRACT)
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)
- ワークフロー通知のBI Publisherレポートをカスタマイズするには、BI作成者ロールが必要です。
Project Management Cloudのアプリケーション・コンポーザ
アプリケーション・コンポーザを使用してプロジェクトを拡張します。たとえば、プロジェクト・オブジェクトに対する子オブジェクトにフィールドを追加して、プロジェクト・クローズ・ノート、遡及および教訓を文書化します。子オブジェクトとその属性は、新しいカスタム・サブジェクト領域を設定した後にOracle Transactional Business Intelligenceで使用できるようになります。
プロジェクト・オブジェクトの子オブジェクトを追加する機能により、標準のプロジェクト定義には含まれないプロジェクト固有の情報を取得できます。子オブジェクトは、「財務プロジェクト設定の管理」ページに追加タブとして表示されます。
アプリケーション・コンポーザを使用してプロジェクトの子オブジェクトを追加するには、次の手順を実行します。
- サンドボックスを作成して入力します。アプリケーション・コンポーザがツールとして含まれていることを確認してください。
- 「ナビゲータ」→「構成」→「サンドボックス」
- 「アプリケーション・コンポーザ」にナビゲートします。
- 「ナビゲータ」→「構成」→「アプリケーション・コンポーザ」
- アプリケーションをERPおよびSCM Cloudに切り替えます。
- プロジェクト関連のオブジェクトについてのみフィルタ処理するために「PPM」タグを選択します。
- 「標準オブジェクト」を展開します。
- 「プロジェクト」を選択します。
- 子オブジェクトの作成ボタンを選択します。
- 必要なフィールドに入力し、「OK」ボタンを選択します。
- オブジェクトの属性、リンクおよびその他の要素の作成を続けます。
- 子オブジェクトの設定が完了したら、親プロジェクト・オブジェクトの「ページ」オプションを選択します。
- 標準レイアウトを複製します
- 新しいレイアウトを編集します。
- 新しいタブを作成するアイコンを選択します。
- 子オブジェクト・オプションを選択して、「次」ボタンを選択します。
- サブタブを構成します。
- プロジェクトの「財務プロジェクト設定の管理」ページで結果をテストします。
有効化のステップ
アプリケーション・コンポーザを利用してページ・レイアウトおよび属性を表示および調整します。アプリケーション・コンポーザの使用によるアプリケーションの拡張についてさらに学習するには、Oracle Help Center→関心のあるアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Configuration and Extension」を参照してください。
ヒントおよび考慮事項
- プロジェクト・オブジェクトに対して1つ以上の子オブジェクトを作成します。
- 新規の子オブジェクトの追加以外に、プロジェクト・オブジェクトのフィールドを編集または新規作成することはできません。プロジェクト・オブジェクトの機能は、オブジェクトのフィールドを作成および編集できるが子オブジェクトを作成できないProject Management Cloudの他の標準オブジェクトの機能とは異なります。プロジェクトはより大きなオブジェクトであり、子オブジェクト機能を使用すると、多数のフィールドを含む詳細情報を取得できます。
- プロジェクト・オブジェクトまたは関連しないフィールドのセットに少数のフィールドを追加する必要がある場合でも、アプリケーション・コンポーザではなくプロジェクト付加フレックスフィールドを使用できます。アプリケーション・コンポーザの子オブジェクトは、大きなテキスト・フィールド、関連情報のセット、または時間の経過とともにバージョンとして保存する情報を取得する必要がある場合に適しています。たとえば、プロジェクト・ステータス・レポートを表す子オブジェクトまたはプロジェクト・リスクを記録する子オブジェクトを作成します。
- このリリースでは、「プロジェクト財務設定の管理」ページが、プロジェクト子オブジェクトの表示に使用できる唯一のページです。
- レポートおよび分析を構成する子オブジェクトのカスタム・サブジェクト領域を作成します。
主なリソース
関連ヘルプ:
- アプリケーション・コンポーザを使用したアプリケーションの構成ガイド
- プロジェクト財務および交付管理の実装ガイドのプロジェクト財務管理アプリケーションの構成
- プロジェクト財務および交付管理の実装ガイドの子オブジェクトの作成
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限およびロールが必要です。
- 権限名およびコード:
- 拡張可能オブジェクトの管理(ZCX_MANAGE_EXTENSIBLE_OBJECT_PRIV)
- 職務ロール名およびコード:
- プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
アプリケーション・コンポーザを使用してプロジェクト・リソース割当を拡張します。たとえば、ビザ要件を文書化するためのフィールドを追加します。アプリケーション・コンポーザを使用して追加したフィールドはすぐに、Oracle Transactional Business Intelligenceの「プロジェクト・リソース管理 - リソース管理リアルタイム」サブジェクト領域を使用して分析できるようになります。
プロジェクト・リソース割当オブジェクトに入力するカスタム・フィールドは、「プロジェクト・リソース割当の編集」ページの「レートおよび追加情報」セクションにあります。
プロジェクト・リソース割当RESTサービスを使用して、カスタム・フィールドに移入することもできます。
アプリケーション・コンポーザを使用して作成するカスタム・フィールドには、複数の方法でアクセスして移入できます。
- 「プロジェクト・リソース割当の編集」ページから、フィールドを表示および更新できます。
- プロジェクト割当RESTサービスを使用して、カスタム・フィールドを読み取り、作成および更新できます。
- 外部のSOAP/REST Webサービスをコールすることで、値を導出できます。コールするWebサービスはアプリケーション・コンポーザに登録する必要があり、割当オブジェクトのサービス・スクリプトを使用してコールできます。
- 割当オブジェクトのサービス・スクリプトを使用して、割当オブジェクトの他のフィールドから値を移入できます。
アプリケーション・コンポーザを使用してプロジェクト・リソース割当オブジェクトをカスタマイズするには、次の手順を実行します。
- サンドボックスを作成して入力します。アプリケーション・コンポーザがツールとして含まれていることを確認してください。
- 「ナビゲータ」→「構成」→「サンドボックス」
- 「アプリケーション・コンポーザ」にナビゲートします。
- 「ナビゲータ」→「構成」→「アプリケーション・コンポーザ」
- アプリケーションをERPおよびSCM Cloudに切り替えます。
- プロジェクト関連のオブジェクトについてのみフィルタ処理するために「PPM」タグを選択します。
- 「標準オブジェクト」を展開します。
- 「プロジェクト・リソース割当」を選択します。
- 必要なフィールドに入力し、「OK」ボタンを選択します。
- オブジェクトの属性、リンクおよびその他の要素の作成を続けます。
- 標準レイアウトを複製します
- 新しいレイアウトを編集します。
- 新しいレイアウトにカスタム・フィールドを追加します。
- 新しいレイアウトをデフォルト・レイアウトにします。
- 割当の「プロジェクト・リソース割当の編集」ページで結果をテストします。
有効化のステップ
アプリケーション・コンポーザを利用してページ・レイアウトおよび属性を表示および調整します。アプリケーション・コンポーザの使用によるアプリケーションの拡張についてさらに学習するには、Oracle Help Center→関心のあるアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Configuration and Extension」を参照してください。
ヒントおよび考慮事項
- このリリースでは、「プロジェクト・リソース割当の編集」ページが、プロジェクト・リソース割当オブジェクトに追加されたカスタム・フィールド値を表示および取得する唯一のページです。したがって、リソース管理の管理作業領域からカスタム・フィールドを取得および表示できるのは、割当の編集時のみです。
- プロジェクト・リソース割当RESTサービスにより、POSTおよびPATCH操作の両方でカスタム・フィールドを取得できます。
主なリソース
関連ヘルプ:
- アプリケーション・コンポーザを使用したアプリケーションの構成ガイド
-
プロジェクト実行管理の実装ガイドのプロジェクト実行管理アプリケーションの構成
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限およびロールが必要です。
- 権限名およびコード:
- 拡張可能オブジェクトの管理(ZCX_MANAGE_EXTENSIBLE_OBJECT_PRIV)
- 職務ロール名およびコード:
- プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
Oracle Project Management Cloud
労務費配分機能では、労務スケジュールを使用してプロジェクトまたは一般会計アカウントに給与額を配分できます。これらの労務スケジュールでは、交付またはプロジェクトに関連する作業、またはその他の作業に個人が費やした工数を追跡するための期間およびパーセントを指定します。プロジェクトおよび交付管理者は、配分されたされた労務費情報を使用して、監査、工数またはその他のレポートにおける必要を満たすことができます。
労務配分の詳細は、20B新機能: 労務スケジュールを使用した給与額の配分を参照してください
「労務費の管理」ページを使用して、交付の労務費の包括的なリストをすばやく取得します。この機能は、労務スケジュールで、スポンサード・プロジェクトおよび非スポンサード・プロジェクトに労務費として給与を分配できるようにする労務分配機能の広範なセットの一部です。スポンサード・プロジェクトの場合、「労務費の管理」ページで交付属性が役立ちます。
「交付番号」フィルタには、指定した交付に対して配分されるコストが表示されます。この追加の検索属性を使用すると、交付に関連付けられた労務費を効率的に収集でき、他のフィルタ基準と組み合せて、問題を診断でき、コストの全体的な内訳を把握できます。
次の図は、交付フィルタを個人名と組み合せて使用すると、プロジェクト・ベースおよび非プロジェクト・ベースの配分がどのように検索に表示されるかを示しています。これにより、給与コスト配分全体を把握できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントおよび考慮事項
検索フィルタ属性では、「配分ルール」の値との照合に基づいて労務費が取得されます。
主なリソース
- 関連ヘルプ: 労務スケジュールを使用した給与額の配分。
ロール情報
この機能を使用するには、次のロールが必要です。
- 労務配分会計担当者(ORA_PJF_LABOR_DISTRIBUTION_ACCOUNTANT_DISCRETIONARY)
- 労務配分会計担当者には、ユーザーのデータ・アクセスの管理で割り当てられたビジネス・ユニット・アクセスが必要です
Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)を使用して、労務スケジュールおよび労務費を表示およびレポートします。労務スケジュールを使用して給与コストをプロジェクトに配分する機能が拡張され、2つの新しいサブジェクト領域で、個人労務スケジュールおよび関連するコスト配分の分析が可能になります。このデータを使用して、詳細、要約または傾向分析、および問題の防止に使用できる分析が可能になります。たとえば、労務スケジュールが関連付けられている、今後30日、60日または90日で終了するプロジェクトに関するレポートを作成すれば、労務費のエラーを防止できます。労務費の処理量が多い場合は、給与コスト配分プロセスにおけるエラーを要約し、トラブルシューティングする機能が不可欠です。
労務スケジュールの表示例
労務費の表示例
有効化のステップ
既存のレポートに追加するか、新規レポートで使用して、新規サブジェクト領域を利用します。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のブック (「Oracle Help Center」 > 目的のアプリケーション・サービス領域 > 「Books」 > 「Administration」)を参照してください。
ヒントおよび考慮事項
これより前のリリースで、これらのシステム生成ロールを使用してカスタム・ロールを作成した場合は、次の権限を適切なカスタム・ロールに追加して、これらのサブジェクト領域にアクセスできるようにする必要があります。
- プロジェクト労務スケジュール・トランザクション分析職務
- プロジェクト労務分配トランザクション分析職務
OTBIに個人名を表示するには、公開個人に対する個人セキュリティ・プロファイルを労務配分会計担当者が割り当てる必要があります。
- ロールへのセキュリティ・プロファイルの割当設定タスクにナビゲートします
- 労務配分会計担当者のロールを検索します
- 「編集」オプションをクリックします。
- 公開個人オプションで、すべての個人の表示を選択し、ユーザーが労務費を参照するときに個人名をOTBIに表示できるようにします。
主なリソース
関連ヘルプ:
-
労務配分機能についてさらに学習するには、「労務スケジュールを使用した給与額の配分」を参照してください。
- HCMの保護ガイドの「個人セキュリティ・プロファイル」の章の、労務配分管理者ロールに対する職責のスコープおよび個人セキュリティ・プロファイルの設定の理解
- 補助元帳会計の実装ガイドの「会計設定の理解」
ロール情報
この機能を使用するには、次のロールが必要です。
- 労務配分会計担当者(ORA_PJF_LABOR_DISTRIBUTION_ACCOUNTANT_DISCRETIONARY)
- 労務配分会計担当者には、ユーザーのデータ・アクセスの管理で割り当てられたビジネス・ユニット・アクセスが必要です
- 継承 - プロジェクト労務配分トランザクション分析職務
- 労務配分管理者(ORA_PJF_LABOR_DISTRIBUTION_ADMINISTRATOR_DISCRETIONARY)
- 労務配分管理者ロールには、労務スケジュールの表示を可能にするために、個人レコードで定義された職責のスコープが必要です
- 継承 - プロジェクト労務スケジュール・トランザクション分析職務
既存の労務スケジュール・バージョンを複製して、新しい労務スケジュール・バージョンをすばやく作成します。
既存の労務スケジュール・バージョンを複製して必要な変更を加える機能によって、データ入力が大幅に削減されます。ここでは、開始日と終了日、配布ルールなどのバージョン変更を更新、削除または追加できます。たとえば、労務スケジュールを複製し、新しいバージョンを修正して、1つの配分ルールのみを追加し、他の割合を減らすことができます。
次の図は、複製アイコンと、それを使用して同じ日付および配布ルールで作成された「新しい」バージョンを示しており、必要に応じて小規模に変更できることを示しています。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
主なリソース
関連ヘルプ:
-
労務配分機能についてさらに学習するには、「労務スケジュールを使用した給与額の配分」を参照してください。
- HCMの保護ガイドの「個人セキュリティ・プロファイル」の章の、労務配分管理者ロールに対する職責のスコープおよび個人セキュリティ・プロファイルの設定の理解
ロール情報
この機能を使用するには、次のロールが必要です。
- 労務配分管理者(ORA_PJF_LABOR_DISTRIBUTION_ADMINISTRATOR_DISCRETIONARY)
期間の最初の日に対して定義されたリソース・レートではなく、リソースの有効日のレートを使用してコストを計画します。これにより、リソースの期間内に複数のレートがある場合の管理と精度が向上します。
プランニング・コストの計算に使用するレートを決定するために、実績リソース割当開始日が考慮されます。たとえば、リソース割当が期間の初日に開始しない場合、期間の初日にレートが存在するかどうかはチェックされません。かわりに、リソース割当開始日にレートが存在するかどうかがチェックされます。期間のプランニング・コストはこのレートに基づいて計算されます。
さらに、期間内のレートに変更があると、レートのこれらの変更が考慮され、それに応じてプランニング・コストが計算されます。たとえば、財務プロジェクト・プランのタスクに対して、2020年1月16日から2020年4月15日までの3か月間の労務リソース割当があるとします。財務プロジェクト・プランでは会計カレンダを使用します。次の表に、これらの期間のコストのプランニング・レートとして割り当てられている個人レート・スケジュールの定義済レートを示します。
次の表に、これらの期間のコストのプランニング・レートとして割り当てられているジョブ・レート・スケジュールの定義済レートを示します。
1月20日の期間に対しては22.5のレートが使用されます。これは、リソース割当が2020年1月16日に開始し、その期間の範囲内の個人レート・スケジュールでレートが見つかったためです。2月20日期間の場合は42.5の加重平均レートが導出されます。これは、個人レート・スケジュールに定義されている期間内の45と40のレートの期間の長さが等しいためです。3月20日および4月20日の期間には、これらの期間の個人レート・スケジュールにレートがないため35のレートが使用されます。そのため、ジョブ・レート・スケジュールからレートが取得されます。Amy Marlinに使用される有効なプランニング・レートと、割当中の様々な期間の計画コストを次に示します。
有効化のステップ
財務プロジェクト・プランの場合:
- 「設定および保守」作業領域にナビゲートします。
- 「プロジェクト・プラン・タイプの管理」設定タスクを検索して選択します。
- プロジェクト・プラン・タイプを選択し、「編集」をクリックします。
- 「プロジェクト・プラン・タイプの編集」ページの「プランニング・オプション」セクションで「プラン設定」タブをクリックします。
- 「レート導出日タイプ」フィールドの値として、「有効リソース・レート基準日」オプションを選択します。
予算および予測の場合:
- 「設定および保守」作業領域にナビゲートします。
- 「財務プラン・タイプの管理」設定タスクを検索して選択します。
- 財務プラン・タイプを選択し、「編集」をクリックします。
- 「財務プラン・タイプの編集」ページの「プランニング・オプション」セクションで「プラン設定」タブをクリックします。
- 「レート導出日タイプ」フィールドの値として、「有効リソース・レート基準日」オプションを選択します。
ヒントおよび考慮事項
- プロジェクト・プランまたは財務プランのプランニング・オプションの「レート設定」タブで「プランニング・レートの使用」オプションを有効にした場合にのみ、「有効リソース・レート基準日」オプションを選択できます。
- 財務プラン・バージョンまたはプロジェクト・プラン・タイプのオプション「有効リソース・レート基準日」を使用可能にした後、予算または予測バージョンまたはプラン・コストの計算で考慮するのに適切なレートの財務プロジェクト・プランの「処理」メニューから「レートのリフレッシュ」をクリックする必要があります。
- 「有効リソース・レート基準日」オプションは、コスト金額のプランニングに使用できます。収益金額のプランニングには使用できません。
- 期間内のレート(個人レートやジョブ・レートなど)は、同じ通貨で定義する必要があります。
主なリソース
- 関連ヘルプ: プロジェクト財務管理および助成金管理の実装ガイドで、プロジェクト・コントロールの構成: 財務およびプロジェクト・プラン・タイプに関する項を参照してください。
ロール情報
この機能を使用するには、次のいずれかの権限およびロールが必要です。
- 権限名およびコード
- プロジェクト・プラン・タイプの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_PLAN_TYPE_PRIV)
- プロジェクト財務プラン・タイプの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_FINANCIAL_PLAN_TYPE_PRIV)
- プロジェクト予算の管理(PJO_MANAGE_PROJECT_BUDGET_PRIV)
- プロジェクト予算作業中バージョンの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_BUDGET_WORKING_VERSION_PRIV)
- プロジェクト予測の管理(PJO_MANAGE_PROJECT_FORECAST_PRIV)
- プロジェクト予測作業中バージョンの管理(PJO_MANAGE_PROJECT_FORECAST_WORKING_VERSION_PRIV)
- 職務ロール名およびコード
- プロジェクト財務アプリケーション管理(ORA_PJF_PROJECT_FINANCIAL_APPLICATION_ADMINISTRATION_DUTY)
- プロジェクト予算管理(ORA_PJO_PROJECT_BUDGET_MANAGEMENT_DUTY)
- プロジェクト予算ベースライン作成(ORA_PJO_PROJECT_BUDGET_BASELINE_CREATION_DUTY)
- プロジェクト・プラン管理(ORA_PJO_PROJECT_PLAN_MANAGEMENT_DUTY)
- プロジェクト管理職務(ORA_PJF_PROJECT_MANAGEMENT_DUTY_ABSTRACT))
- 交付管理(ORA_GMS_AWARD_MANAGEMENT_DUTY)
- ジョブ・ロール名およびコード
- プロジェクト・アプリケーション管理者(ORA_PJF_PROJECTS_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
- 主要調査員(ORA_PJF_PRINCIPAL_INVESTIGATOR_JOB)
- 助成金管理者(ORA_PJF_GRANTS_ADMINISTRATOR_JOB)
- 助成金部門管理者(ORA_PJF_GRANTS_DEPARTMENT_ADMINISTRATOR_JOB)
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)
- プロジェクト管理者(ORA_PJF_PROJECT_ADMINISTRATOR_JOB)
ルールのグループの配賦を一度に送信して時間を節約します。プロジェクト会計担当者は、同様のルールが適用されるグループに配賦ルールを割り当てます。たとえば、労務費や間接費に関する配賦ルールのグループを作成します。ルールごとに個別に配賦を発行するのではなく、ルール・グループを選択して、グループ内のすべてのルールに対して配賦を生成します。
オプションで、配賦グループの定義時に配賦グループ名を指定します。このステップは、この配賦グループに関連付けるすべての配賦ルールで繰り返す必要があります。
配賦の生成時に、「配賦グループ名」または「配賦ルール名」を選択します。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントおよび考慮事項
この機能を使用するには、次が必要です。
- 配賦グループ名を含める新規配賦ルールを定義します。
- 配賦グループ名を含めるように既存の配賦ルールを更新します。
- 配賦グループ名は検証されません。したがって、配賦ルールに追加するときには、同じ正確な文字列を入力するように注意する必要があります。
- プロセス名が「配賦の生成」から配賦グループの生成に変更されました。
- 配賦の生成時には、「配賦グループ名」または「配賦ルール名」のいずれかを選択します。
- 「期間」を選択するか、空白のままにすると、現在の期間が選択されます。
主なリソース
- 関連ヘルプ: プロジェクト原価計算の使用ガイドのプロジェクト・コスト配賦のトピック
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。
- プロジェクト会計担当(ORA_PJF_PROJECT_ACCOUNTANT_JOB)
- 助成金会計担当(ORA_PJF_GRANTS_ACCOUNTANT_JOB)
複雑な組織階層構造が不要な場合は、資産計上利率スケジュールの組織階層の作成をバイパスします。
組織階層のない資産計上利息スケジュールを作成できるようになりました。
組織構造が単純で、組織階層を使用する拡張機能が不要な場合は、組織階層なしでプロジェクト財務管理を実装できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントおよび考慮事項
組織階層なしの資産計上利率スケジュールを作成する前に、次のことを実行する必要があります。
- 組織階層なしのプロジェクト財務管理をまだ実装していないか、新しい実装に最適なアプローチかどうかを決定中の場合は、組織階層を実装しないことがビジネスに適しているかどうかを評価してください。
- 「組織階層および分類の管理」の「組織階層タイプ」を「なし」に更新します。
- 「プロジェクト組織の保守」プロセスを実行します。
- 「資産計上利率スケジュールの管理」ページで、資産計上利息計算に適格なトランザクションがあるプロジェクトがある各組織に対してレート乗数を定義します。
- 「資産計上利率スケジュールの管理」ページから「レート・スケジュールの作成」を選択します。
主なリソース
- 関連ヘルプ: プロジェクト財務管理および助成金管理の実装ガイドの組織階層なしのプロジェクト財務管理を実装するオプションに関する項
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。
- プロジェクト会計担当(ORA_PJF_PROJECT_ACCOUNTANT_JOB)
- 助成金会計担当(ORA_PJF_PROJECT_ACCOUNTANT_JOB)
新しいプロジェクト・プランニング・ユーザー経験を使用したネゴシエーションおよびプロジェクト成果物の作業項目プランニング
新しいプランニング・ユーザー・エクスペリエンスを使用して、Oracle Sourcing Cloudのネゴシエーションおよびプロジェクト成果物を計画します。各作業項目にタスク完了基準を設定すると、関連付けられたすべての作業項目が基準を満たしたときにタスクが完了と自動的にマークされます。
プロジェクト・マネージャは、タスクの成果物、マイルストンおよびゲートを作成し、進捗を後押しする完了イベントを設定できます。たとえば、タスクの成果物を作成し、成果物が「完了」ステータスに達したときにタスクが自動的に完了するように設定します。
ネゴシエーションの作業項目の作成
- 前提条件: 「ネゴシエーション」作業領域でネゴシエーションを作成するか、既存のネゴシエーションにアクセスできること。
- このリリースの新機能:
- 「タスク詳細」を開き、「作業項目」タブを選択します。
- ネゴシエーション・タイプの新規作業項目を作成し、タスク完了イベントを設定します。
- 以前のリリースから変更なし:
- ネゴシエーション作業領域の「プロジェクト・タスク」タブから、主要なネゴシエーション・アクティビティにタスクを関連付けます。
- 「作業項目の管理」ページから作業項目を作成します。
成果物の作業項目の作成
- 前提条件: 「タスク詳細」→「成果物」タブを開いて、タスクの成果物を作成します。「タスク詳細」を保存して閉じます。
- 成果物は、「タスク詳細」の「作業項目」タブに自動的に表示されます。
- タスク完了イベントを設定します。
- オプション1: 「タスク詳細」タスクの詳細の「作業項目」タブから。
- オプション2: 「作業項目の管理」ページから。
タスク完了イベントが満たされていることに注目してください。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントおよび考慮事項
- 作業項目には、「タスク詳細」ダイアログ・ボックスの「作業項目」タブからアクセスできます。「作業項目」列は「プロジェクト・プランの管理」ページでは使用できなくなりました。
- タスク完了イベントは、最下位レベルのタスクに対してのみ設定できます。
- 完了イベントが設定されているタスクに作業項目が関連付けられている場合、タスクの進捗を手動で更新することはできません。タスクに関連付けられたすべての作業項目が完了基準を満たす場合にのみ、タスクが完了としてマークされて完了率の値が100%に更新されます。
- デフォルトでは、成果物は作業項目として扱われます。成果物を追加して変更を保存すると、「作業項目」タブに成果物が表示されます。
- 完了イベントが設定されている場合にのみ、タスクの完了を追跡するために成果物が使用されます。成果物で進捗を追跡するビジネス上の必要がない場合は、タスク完了イベントを空白のままにできます。
現在のリリースに含まれないもの:
- 「タスク詳細」の「作業項目」タブから「ネゴシエーション」作業領域へのナビゲーションは、現在のリリースでは使用できません。「作業項目のオープン」アイコンをクリックすれば、「作業項目の管理」ページから「ネゴシエーション」作業領域にナビゲートできます。
- 製品開発およびイノベーション管理の作業項目は、このリリースでは使用できません。「作業項目の管理」ページで作業項目を管理してください。そのような将来の作業アイテムをサポートするために、「改訂」列を適用できます。
主なリソース
関連ヘルプ:
- プロジェクト実行管理の使用ガイドのプロジェクト・プラン・タスクとスケジュールに関する章。
- プロジェクト実行管理の使用ガイドのプロジェクト成果物に関する章。
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限およびロールが必要です。
- ジョブ・ロール名およびコード
- プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)
- プロジェクト実行(ORA_PJF_PROJECT_EXECUTION_ABSTRACT)
新しいプロジェクト・プランニング・ユーザー経験のための強化されたMicrosoft Project機能
新しいプランニング・ユーザー・エクスペリエンスを使用する際に使用可能なスケジュール機能と一致するように、Microsoft Project統合が拡張されました。これには、要約タスクの依存関係およびマイルストンの追加の制約タイプが含まれます。「新しいユーザー・エクスペリエンスによるプロジェクト・プランニングの迅速化」の機能にオプト・インして、これらの新機能を利用してください。
Microsoft Projects 2010、2013および2016のデスクトップ・バージョンからプロジェクト実行管理に新規プロジェクトとしてプロジェクトをエクスポートする機能で、次の項目もサポートされるようになりました。
- 依存関係を持つ要約タスク。要約タスクは先行タスクでも後続タスクでもかまいません。
- 要約タスクおよびマイルストンに対する複数リソースの割当て。
- 完了率の値が100%未満のマイルストン。
- マイルストンの開始日に関する制約。
- マイルストンのすべてのタイプの依存関係。マイルストンには、終了-開始、終了-終了、開始-開始、開始-終了の依存関係を設定できます。
プロジェクト管理クラウドからMicrosoft Projectへプロジェクトを新規プロジェクトとしてインポートする機能では、次の機能もサポートされます。
ノート: その他のすべての動作は以前のリリースと同じです。Microsoft Projectからプロジェクト管理にプロジェクトをエクスポートすると新しいプロジェクトが作成され、それ以降はプロジェクト・スケジュールがOracle Project Management Cloudで管理されることに注意してください。
有効化のステップ
「新しいユーザー・エクスペリエンスによるプロジェクト・プランニングの迅速化」機能にオプト・インして、プロジェクト実行管理クラウドとともに使用する最新バージョンのMicrosoft Project Integrationクライアントをインストールします。
クライアントの最新バージョンをインストールするには:
- ナビゲータから「プロジェクト管理」を開きます。
- 「プロジェクト・プランの管理」ページから「処理」パネル・タブを開き、「Microsoft Project Integrationのインストール」を選択して最新のクライアントをダウンロードします。
- クライアントを保存し、インストール・ファイルをローカル・フォルダに抽出し、そのフォルダから設定を実行します。インストールを実行する前にMicrosoft Projectが閉じていることを確認します。
- Microsoft Project Integrationクライアントをインストールした後、Microsoft Projectを開きます。
- Oracle Fusion Projectsのリボンから、「環境の変更」アイコンを選択し、Oracle Project Management CloudのURLを入力します。
ヒントおよび考慮事項
Microsoft ProjectからProject Management Cloudにエクスポートする前に、手動要約タスクを自動要約タスクに変換する必要があります。
主なリソース
関連ヘルプ:
- プロジェクト実行管理の使用ガイドのMicrosoft Projectとプロジェクト管理の連携方法に関するトピック
- プロジェクト実行管理の使用ガイドのMicrosoft Project事前検証メッセージに関するトピック
- プロジェクト実行管理の使用ガイドのプロジェクト・プラン・タスクとスケジュールに関する章
新しいプロジェクト・プランニングのユーザー・エクスペリエンスについてさらに学習するには、次を参照してください。
- 20A新機能: 新しいユーザー・エクスペリエンスによるプロジェクト・プランニングの迅速化
- レディネス・トレーニング: 新しいユーザー・エクスペリエンスによるプロジェクト・プランニングの迅速化(更新20A)
ロール情報
この機能を使用するには、プロジェクト・マネージャ・ロール(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)が必要です。