17 Business Activity Monitoringを含めるドメインの拡張

この章で説明する手順では、エンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張してOracle Business Activity Monitoringを追加するプロセスを示します。

Business Activity Monitorの構成時に使用される変数

この章のタスクを実行する際には、この項にリストされているディレクトリ変数を参照します。

いくつかのディレクトリ変数の値については、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」に定義されています。

  • ORACLE_HOME

  • ASERVER_HOME

  • MSERVER_HOME

  • ORACLE_RUNTIME

  • WEB_DOMAIN_HOME

さらに、「エンタープライズ・トポロジによって必要とされる物理および仮想IPアドレス」で定義されている、次の仮想IP (VIP)アドレスを参照します。

  • ADMINVHN

この章のアクションは、次のホスト・コンピュータで実行します。

  • SOAHOST1

  • SOAHOST2

  • WEBHOST1

  • WEBHOST2

  • BAMHOST1

  • BAMHOST2

BAMでの動的クラスタのサポート

Business Activity Monitoringは、このリリースでは動的クラスタをサポートしていません。

BAMは、独自ドメインまたは既存のSOAドメインで構成できます。これには、他のクラスタ・メンバーが動的な場合も含まれます。ただし、BAMクラスタはどんな場合でも静的なクラスタとして構成されます。この章で説明している手順を用いれば、静的BAMクラスタを使用してドメインを拡張できます。

独自のドメインでのBAMの構成について

BAMをエンタープライズ・トポロジに追加する場合、既存のSOAドメインに追加することも、Oracle SOA Suiteドメインとは別にBAM用の新たなドメインを作成することもできます。

SOAトポロジの構築の詳細は、「独自のOracle SOA Suiteエンタープライズ・トポロジの構築」を参照してください。

別のドメインでBAMを構成する場合は、次の点に留意してBAMをトポロジに追加してください。

  • SOA管理対象サーバーまたはSOAクラスタへの参照はすべて無視してください。ドメインのこれらの要素が存在するのは、Oracle SOA Suiteを含めることですでに拡張されたドメインを拡張する場合のみです。

  • リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、BAMドメインのSOAINFRAスキーマを作成します。このスキーマはBAMで必要とされます。BAMドメインには、一意のSOAINFRAスキーマとスキーマ接頭辞を使用する必要があります。

  • 「Oracle SOA Suiteを含めるドメイン拡張を行うための構成ウィザード画面のナビゲート」での説明に従って、構成ウィザードを実行すると、「高可用性のオプション」画面が開きます。

    この画面は、自動サービス移行またはJDBCストア、あるいはその両方を使用するクラスタを作成するときに初めて表示されます。クラスタのHAオプションを選択すると、構成ウィザードを使用してドメインに追加される以降のクラスタはすべて、自動的にHAオプションが適用されます(つまり、構成ウィザードによってJDBCストアが作成され、それにASMが構成される)。

    次のオプションを使用して、自動サービス移行とJDBCストアを自動的に構成することをお薦めします。

    • 「データベース・ベース」で、「自動サービス移行の有効化」を選択します。

    • 「JTAトランザクション・ログ永続性」「JDBC TLogストア」に設定します。

    • 「JMSサーバー永続性」「JMS JDBCストア」に設定します。

Oracle BAMをドメインに追加するための前提条件

Oracle BAMを既存のOracle SOA Suiteドメインに追加する前に、次の情報と前提条件を確認してください。

注意:

Oracle BAMを個別のホスト・コンピュータにインストールする場合は、ここに記載されている前提条件の他に、「個別のホスト上でOracle BAMを構成する場合の特別な指示」を参照してください。

Oracle BAMをドメインに追加するためのインストール要件の理解

この章では、図3-2に示すように、Oracle SOA Suiteと同じホスト・コンピュータ上にOracle Business Activity Monitoringを構成することを前提としています。

デフォルトのOracle SOA SuiteとOracle Business Activity Monitoringのトポロジでは、Oracle BAMを独自の管理対象サーバーとクラスタにターゲット指定しますが、Oracle BAMでは、SOAHOST1およびSOAHOST2上の他のOracle SOA Suite製品とシステム・リソースを共有します。このようなシステム・リソースには、Oracle SOA Suiteソフトウェアが既存のOracleホーム・ディレクトリにインストールされている共有記憶域デバイスが含まれます。

Oracle BAMは、Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Managementのディストリビューションに含まれ、「Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの理解」でOracle SOA SuiteをインストールするときにOracleホーム・ディレクトリにインストールされるため、デフォルトのトポロジでは、Oracle BAMをインストールする必要はありません。

Oracle BAMのデータベース・スキーマ要件の理解

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、必要なOracle SOA Suiteスキーマを作成したときに、Oracle BAMに必要なスキーマがデータベースに作成されます。

そのため、Oracle BAMを対象にRCUを実行する必要はありません。

既存のインストールのバックアップ

既存のFusion Middlewareホームとドメインをバックアップしていない場合は、今すぐバックアップします。

既存のFusion Middlewareホームとドメインをバックアップするには、「SOAエンタープライズ・デプロイメントにおけるバックアップとリカバリの実行」を参照してください。

個別のホスト上でOracle BAMを構成する場合の特別な指示

Oracle BAMを独自のハードウェアで構成する場合は、次の項の情報も考慮しながら、この章の手順を実行します。

組織によっては、Oracle BAMソフトウェアが専用のハードウェア・リソースを使用でき、他のOracle SOA Suite製品から独立できるように、Oracle BAMを個別のホスト・コンピュータにインストールして構成するとよい場合があります。

Oracle BAM用の追加ホスト・コンピュータの入手

独自の一連のホスト・コンピュータにOracle BAMを構成する場合は、追加のハードウェアを入手し、そのハードウェアが「ホスト・コンピュータのハードウェア要件」「エンタープライズ・デプロイメント・トポロジのオペレーティング・システム要件」に記載されているシステム要件を満たしていることを確認する必要があります。

また、「エンタープライズ・デプロイメント・ワークブックの使用」で説明しているように、必要なエントリをエンタープライズ・デプロイメント・ワークブックに追加する必要があります。このガイドでは、これらのホスト・コンピュータをBAMHOST1およびBAMHOST2と呼びます。

個別のホスト上でOracle BAMを構成するときのインストール要件

独自の一連のホスト・コンピュータでOracle BAMを構成する場合は、他のOracle SOA Suite製品がインストールされているホスト・コンピュータで従っているものと同じ共有記憶域戦略に従う必要があります。

注意:

BAMHOST1とBAMHOST2で使用するOracleホームには、ドメイン内のSOAHOST1ホストとSOAHOST2ホストで使用するソフトウェア・バイナリの正確なセットが含まれている必要があります。 含まれていない場合は、バイナリの実行時に予測できない動作が発生する可能性があります。

Oracle BAMソフトウェア用に個別のホスト・ハードウェアを使用する場合は、従っている共有記憶域戦略に応じて、次の項のいずれかが該当します。

個別のボリュームまたはパーティションを使用するときのインストール要件

BAMHOST1およびBAMHOST2で個別の共有記憶域のボリュームまたはパーティションを使用する場合は、そのホストに、Infrastructureと、必要に応じてOracle SOA Suiteをインストールする必要があります。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する場合の共有記憶域の推奨事項」を参照してください。

Oracleホーム(ソフトウェア・バイナリが含まれている)をインストールする場所は、ホストによって異なることに注意してください。ご使用のOracleホーム・ディレクトリの正しい場所を特定するには、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」のガイドラインを参照してください。

BAMHOST1とBAMHOST2にソフトウェアをインストールするには、各ホストにログインして、次のタスクを実行します。

共有Oracleホームを使用するときのインストール要件

BAMHOST1とBAMHOST2で、Oracle Fusion Middleware InfrastructureまたはOracle SOA Suiteがすでにインストールされている既存のボリュームまたはパーティションを使用する場合は、ボリュームをBAMHOST1とBAMHOST2に適切にマウントする必要があります。詳細は、「各ホストへの必要な共有ファイル・システムのマウント」を参照してください。BAMHOST1とBAMHOST2が、ドメイン内の他のホストと同様に、このOracleホームにアクセスできることを確認します。

これは、エンタープライズ・デプロイメントで共有記憶域を使用するための推奨方法です。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する場合の共有記憶域の推奨事項」を参照してください。

既存のOracleホームを含む既存のボリュームまたはパーティションをマウントしたら、Oracleホームを、BAMHOST1またはBAMHOST2にあるローカルのOracleインベントリに追加する必要があります。

共有記憶域内のOracleホームをローカルのOracleインベントリに追加するには、BAMHOSTで次のコマンドを実行します。

cd ORACLE_HOME/oui/bin/attachHome.sh
./attachHome.sh -jreLoc JAVA_HOME

packユーティリティおよびunpackユーティリティを使用して、WLS_BAM1サーバーおよびWLS_BAM2サーバーのドメイン構成をブートストラップします。そのため、必要なソフトウェアがすでにインストールされている既存のOracleホームをマウントした場合は、これらの2つのホストにソフトウェアをインストールする必要はありません。

個別のホスト上でOracle BAMを構成するときの構成ウィザードの手順

個別のホスト・コンピュータでOracle BAMを構成する場合は、この章に記載されている、構成ウィザードを使用したドメインの構成方法が少し変更されます。

具体的には、必ず、BAMHOST1とBAMHOST2に対して追加のOracle WebLogic Serverマシンを作成し、WLS_BAM1およびWLS_BAM2管理対象サーバーを、SOAHOST1およびSOAHOST2ではなく、これらのマシンにターゲット指定するようにします。タスク14「既存のマシンの検証」タスク15「サーバーのマシンへの割当て」を参照してください。

個別のホスト上でOracle BAMを構成するときのドメイン構成の伝播

個別のホスト・コンピュータでOracle BAMを構成する場合は、この章に記載されている、他のドメイン・ディレクトリにドメインを伝播する方法を変更する必要があります。

具体的には、SOAHOST1およびSOAHOST2上の管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリにドメインを伝播することに加え、BAMHOST1およびBAMHOST2のローカルな管理対象サーバー・ディレクトリでドメインを解凍する必要があります。

つまり、各BAMHOSTコンピュータでノード・マネージャ・ソフトウェアを起動しなければ、これらのホスト上でWLS_BAM管理対象サーバーをリモートで起動することはできません。

Oracle BAMをドメインに追加するためのロードマップ

この項の表に、Oracle Business Activity MonitoringのためにSOAドメインを拡張する、大まかなステップを示します。

ステップ 説明 詳細情報

構成ウィザードによる、管理サーバー・ドメイン・ホーム内のドメインの拡張

Oracle BAMコンポーネントを追加するために、SOAドメイン拡張します。

Oracle Business Activity Monitoringを追加するためのSOAドメインの拡張

管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリへのドメイン構成の伝播

Oracle BAMでは、WebLogic Serverの起動スクリプトに多少の更新が必要です。これらの変更は、packコマンドとunpackコマンドを使用して伝播させます。

ドメイン・ディレクトリおよびマシンへの拡張済ドメインの伝播

Oracle BAM管理グループへのSOA管理者ロールの追加

このステップにより、一連の資格証明を使用して、様々な製品固有の管理ユーティリティにアクセスできます。

Oracle BAM管理グループへのエンタープライズ・デプロイメント管理ユーザーの追加

Oracle BAMサーバーの起動

Oracle BAMサーバーにより、既存のドメインが拡張されます。そのため、管理サーバーおよびそれぞれのノード・マネージャはSOAHOST1およびSOAHOST2で稼働しています。

WLS_BAM1管理対象サーバーの起動と検証

WLS_BAM管理対象サーバーの検証

管理コンソールに表示されるサーバーのステータスが「実行中」であることを確認し、URLにアクセスしてサーバーのステータスを確認します。

WLS_BAM2管理対象サーバーの起動と検証

WLS_BAMn管理対象サーバーに対するOracle HTTP Serverの構成

Oracle HTTP ServerがOracle BAMにルーティングできるようにするには、必要なディレクティブをOracle HTTP Serverの構成ファイルに追加して、 WebLogicClusterパラメータをクラスタ内のノードの一覧に設定します。

WLS_BAM管理対象サーバーに対するOracle HTTP Serverの構成

WebLogic Serverプロキシ・プラグインの構成

Oracle BAMに対してWebLogic Serverプロキシ・プラグインを有効にします。

WebLogicプロキシ・プラグインの構成

Oracle HTTP Serverを介したアクセスの検証

サーバーのステータスが「実行中」であることを確認します。

ハードウェア・ロード・バランサを介したOracle BAMへのアクセスの検証

Oracle BAMサーバーの自動サービス移行の構成

管理対象サーバーまたはホスト・コンピュータのいずれかで障害が発生した場合に、サービスの移行により、主要な固定サービスがクラスタ内の別の管理対象サーバーに自動的に移行されます。サービス移行の詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントでのサーバー全体の移行とサービスの移行の使用」を参照してください。

BAMに対する自動サービス移行の有効化

Oracle BAM構成のバックアップ

この後の手順でエラーが発生した場合の即座のリストアを目的として、ドメイン構成をバックアップします。

Oracle BAM構成のバックアップ

Oracle Business Activity Monitoringを追加するためのSOAドメインの拡張

構成ウィザードでは、Oracle Business Activity Monitoringを追加して、既存のエンタープライズ・デプロイメントのSOAドメインを拡張することができます。

ドメインの拡張には、次のタスクが含まれます。

構成ウィザードの起動

注意:

ドメインで起動スクリプトに直接カスタマイズを追加した場合、それらは構成ウィザードによって上書きされます。ドメイン内のすべてのサーバーに適用するサーバー起動パラメータをカスタマイズするために、setUserOverridesLate.shという名前のファイルを作成して、WebLogic Serverのクラスパスへのカスタム・ライブラリの追加、サーバーを実行するための追加のJavaコマンド行オプションの指定、追加の環境変数の指定などを実施するように構成できます。このファイルに追加したカスタマイズは、ドメインのアップグレード操作時に保持され、packコマンドとunpackコマンドの使用時にリモート・サーバーに継承されます。

ドメインの構成を開始するには:

  1. ドメインの構成中に、構成のロック、保存、アクティブ化が行われないように、管理サーバーを停止します。
  2. 次のディレクトリに移動し、WebLogic Server構成ウィザードを起動します。
    ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
    ./config.sh

Oracle BAMの構成ウィザード画面のナビゲート

このステップでは、「Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張」で作成したドメインを拡張して、Oracle Business Activity Monitoringコンポーネントを追加します。

Oracle Business Activity Monitoringを追加して、管理サーバーとWSM-PMクラスタのみを含むドメインを拡張する場合のステップは、この項で説明するステップとほぼ同じになりますが、画面に表示される一部のオプション、ライブラリ、コンポーネントは異なる場合があります。

ドメインを作成して構成するためのタスクは次のとおりです。

タスク1   ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

「構成タイプ」画面で、「既存ドメインの更新」を選択します。

「ドメインの場所」フィールドで、ASERVER_HOME変数の値を選択します。これは、「エンタープライズ・デプロイメント用の初期インフラストラクチャ・ドメインの作成」で作成した管理サーバー・ドメイン・ホームの完全なパスを表します。

ディレクトリの場所の変数の詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください

ヒント:

この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成タイプに関する項を参照してください。

タスク2   構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面で「製品テンプレートを使用してドメインを更新」が選択されていることを確認した後に、次のテンプレートを選択します。

Oracle Business Activity Monitoring- 12.2.1.3.0 [soa]

「次」をクリックします。

タスク3   データベース構成タイプの指定

「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。

Infrastructureドメインに必要なFusion Middlewareスキーマを参照するためのドメインをすでに構成済であるため、すべてのフィールドが事前移入されています。

  • 「ベンダー」Oracle「ドライバ」*Oracle's Driver (Thin) for Service Connections; Versions: Anyであることを確認します。

  • 「接続パラメータ」が選択されていることを確認します。

  • すべてのフィールドにおける資格証明が、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの構成中に指定したものと同じであることを確認します。

注意:

拡張前に作成されたカスタム・データ・ソース(LEASINGデータ・ソースなど)が、この画面の前に表示されます。「データソース」行を確認し、「次へ」をクリックします。データ・ソースのテスト画面で、その有効性が検証されます。「次」をクリックします。

データベース接続情報の確認が完了した後で、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。

Connecting to the database server...OK
Retrieving schema data from database server...OK
Binding local schema components with retrieved data...OK
Successfully Done.
タスク4   JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定

「JDBCコンポーネント・スキーマ」ページで、次のスキーマを選択します。

  • BAMスキーマ

  • BAM Job Schedスキーマ

  • BAM Leasingスキーマ

  • BAM Non JTAスキーマ

  • BAM MDSスキーマ

「GridLinkへ変換」を選択して、「次へ」をクリックします。

タスク5   GridLink Oracle RACデータベース接続の詳細情報の指定

「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で、次の表に示すように、RACデータベースおよびコンポーネント・スキーマへの接続に必要な情報を入力します。

要素 説明と推奨値

SCAN、ホスト名とポート

「SCAN」チェック・ボックスを選択します。

「ホスト名」フィールドに、Oracle RACデータベースのSingle Client Access Name (SCAN)アドレスを入力します。

「ポート」フィールドには、データベースのリスニング・ポートを入力します(1521など)

「ONSホスト」と「ポート」

「ONSホスト」フィールドには、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。

「ポート」フィールドには、ONSリモート・ポートを入力します(通常は6200)。

これらの値は、Oracle 11gデータベースに接続する際には必須で、Oracleデータベース・リリース12c以上に接続する場合はオプションです。Oracle 12cデータベースを使用している場合、ONSリストはデータベースからドライバに自動的に提供されます。

FANの有効化

データベースがFANイベントを受信して処理できるように、「FANの有効化」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

タスク6   JDBC接続のテスト

「JDBCデータ・ソースのテスト」画面で、すべての接続が正常であることを確認します。

接続のテストは自動的に行われます。「ステータス」列に結果が表示されます。正常でない接続がある場合は、「前へ」をクリックして前の画面に戻り、入力を訂正します。

すべての接続に成功したら「次へ」をクリックします。

タスク7   拡張構成の選択

トポロジのドメイン構成を完了するには、「拡張構成」画面で「トポロジ」を選択します。

注意:

推奨はJDBCストアで、タスク3「高可用性オプションの選択」でも選択されるので、「ファイル・ストア」を構成する必要はありません。

タスク3「高可用性オプションの選択」で「ファイル・ストア」を選択した場合は、ここで「ファイル・ストア」オプションを選択し、ORACLE_RUNTIME/domain_name/BAM_Cluster/jmsの共有場所でそれを構成する必要があります。フェイルオーバー・シナリオでJMSおよびJTAを再開するには、共有の場所が必要です。

「次」をクリックします。

タスク8   管理対象サーバーの構成

「管理対象サーバー」画面で、Oracle BAMに必要な管理対象サーバーを追加します。

  • 自動的に作成されたサーバーを選択して、その名前をWLS_BAM1に変更します。

  • 「追加」をクリックし他の新規サーバーを追加して、サーバー名としてWLS_BAM2と入力します。

  • BAMサーバーのサーバー・グループとして「BAM12-MGD-SVRS-ONLY」を選択します。リストから、「BAM12-MGD-SVRS」を選択解除します。

追加したサーバーの構成は、次の表に示す構成と一致する必要があります。

名前 リスニング・アドレス リスニング・ポート SSLリスニング・ポート SSL有効 サーバー・グループ

WLS_SOA1*

SOAHOST1

8001

n/a

いいえ

SOA-MGD-SVRS-ONLY

WLS_SOA2*

SOAHOST2

8001

n/a

いいえ

SOA-MGD-SVRS-ONLY

WLS_WSM1

SOAHOST1

7010

n/a

いいえ

JRF-MAN-SVR

WSMPM-MAN-SVR

WLS_WSM2

SOAHOST2

7010

n/a

いいえ

JRF-MAN-SVR

WSMPM-MAN-SVR

WLS_BAM1

SOAHOST1

9001

n/a

いいえ

BAM12-MGD-SVRS-ONLY

WLS_BAM2

SOAHOST2

9001

n/a

いいえ

BAM12-MGD-SVRS-ONLY

*Oracle SOA Suiteがすでに構成されているドメインを拡張する場合は、WLS_SOA1およびWLS_SOA2管理対象サーバーが表示されます。

*WLS_BAM1およびWLS_BAM2のリスニング・アドレスを指定するときは、それぞれSOAHOST1およびSOAHOST2を入力します。ただし、個別のホスト・コンピュータ(BAMHOST1およびBAMHOST2)でOracle BAMを構成する場合は、このかぎりではありません。個別のホストでOracle BAMを構成する場合は、BAMHOST1およびBAMHOST2を入力します。

タスク9   クラスタの構成

「クラスタの構成」画面で、「追加」をクリックして、BAM_Clusterを追加します(既存のクラスタはそのままにしておきます)。

表17-1 Oracle BAM用にドメインを拡張するときのクラスタのリスト

名前 クラスタ・アドレス フロントエンド・ホスト フロントエンドHTTPポート フロントエンドHTTPSポート

SOA_Cluster*

空白のままにします

soa.example.com

80

443

WSM-PM_Cluster

空白のままにします

空白のままにします

空白のままにします

空白のままにします

BAM_Cluster

空白のままにします

soa.example.com

80

443

*ドメインにすでにOracle SOA Suiteを構成している場合にかぎり、SOAクラスタが表示されます。

注意:

BAMでサポートされるのは、静的サーバーのみです。「動的サーバー・グループ」フィールドは、デフォルト値(「未指定」)のままにしてください。

「次」をクリックします。

タスク10   サーバー・テンプレートの割当て

「次」をクリックします。

タスク11 動的サーバーの構成

「次」をクリックします。

タスク12   クラスタへの管理対象サーバーの割当て

「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次のようにサーバーをクラスタに割り当てます。

  • BAM_Cluster:

    • WLS_BAM1

    • WLS_BAM2

「次」をクリックします。

タスク13   Coherenceクラスタの構成

「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。ポート番号値は、初期Infrastructureドメインの作成中に定義されているため、9991のままにします。

タスク14 既存のマシンの検証

ドメインに作成されているマシンを検証します。デフォルトでは、新しいOracle BAM管理対象サーバーを、それぞれSOAHOST1マシンとSOAHOST2マシンにターゲット指定します。

ただし、個別のホスト・コンピュータでOracle BAMを構成する場合は、対応するBAMHOST1およびBAMHOST2ホスト・コンピュータ用に2台のマシンを新しく作成する必要があります。

  1. 「Unixマシン」タブを選択します。

  2. 「追加」ボタンを使用して、BAMHOST1およびBAMHOST2用に2台のUnixマシンを新しく作成します。

    BAMHOST1およびBAMHOST2の物理IPアドレスに対するノード・マネージャ・リスニング・アドレス。

  3. 「ノード・マネージャ・リスニング・ポート」フィールドのポート番号を確認します。

    この例に示されているポート番号5556は、このドキュメントの別の例でも引用されることがあります。このポート番号は、必要に応じて各自のポート番号に置換してください。

その他のすべてのフィールドはデフォルト値のままにします。

「次」をクリックします。

タスク15   マシンへのサーバーの割当て

「サーバーのマシンへの割当」画面で、新しいWLS_BAM1およびWLS_BAM2サーバーを、それぞれSOAHOST1およびSOAHOST2マシンに割り当てます。

ただし個別のホスト・コンピュータでOracle BAMを構成する場合は、新しいOracle BAMサーバーを、新しく作成されたBAMHOST1およびBAMHOST2マシンにそれぞれ割り当てます。

「次」をクリックします。

タスク16   仮想ターゲットの構成

値は指定しないでください。「次」をクリックします。

タスク17   パーティションの構成

値は指定しないでください。「次」をクリックします。

タスク18   構成の仕様の確認とドメインの構成

「構成のサマリー」画面には、拡張しようとする構成情報の詳細が含まれます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。

変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで、任意の画面に戻れます。

「更新」をクリックして、ドメインの拡張を実行します。

終了したら、「構成の進行状況」画面で「次へ」をクリックします。

この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成のサマリーに関する項を参照してください。

タスク19   ドメイン・ホームと管理サーバーURLのメモ

「構成に成功しました」画面には、構成したばかりのドメインについて、次の項目が表示されます。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

どちらの項目も後で必要になるためメモしてください。ドメインの場所は、管理サーバーの起動に使用するスクリプトへのアクセスで必要になります。また、管理サーバーのURLはWebLogic Server管理コンソールとOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlへのアクセスで必要になります。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

タスク20   管理サーバーの起動

管理サーバーを起動して、ドメインに行った変更が適用されたことを確認します。

ドメイン・ディレクトリおよびマシンへの拡張済ドメインの伝播

BAMインスタンスを追加してドメインを拡張し、SOAHOST1上の管理サーバーを再起動したら、そのドメイン変更をドメイン・ディレクトリおよびマシンに伝播する必要があります。

次の表は、変更をすべてのドメイン・ディレクトリとマシンに伝播するために必要なステップをまとめたものです。

タスク 説明 詳細情報

SOAHOST1での拡張済ドメインの圧縮

packコマンドを使用して、新しいBAMサーバー構成が含まれる新しいテンプレートJARファイルを作成します。

ドメインを圧縮する場合は、soadomaintemplateExtBAM.jarというテンプレートJARファイルを作成します。

SOAHOST1での拡張済ドメインの圧縮

SOAHOST1の管理対象サーバー・ディレクトリでのドメインの解凍*

SOAHOST1のローカル記憶域上の管理対象サーバー・ディレクトリにテンプレートJARファイルを解凍します。

SOAHOST1の管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリでのドメインの解凍

SOAHOST2でのドメインの解凍

SOAHOST2のローカル記憶域上の管理対象サーバー・ディレクトリにテンプレートJARファイルを解凍します。

SOAHOST2でのドメインの解凍

*個別のホストでOracle BAMを構成する場合は、SOAHOST1およびSOAHOST2ではなく、BAMHOST1およびBAMHOST2でドメインを解凍します。

Oracle BAM管理グループへのエンタープライズ・デプロイメント管理ユーザーの追加

管理対象サーバーのOracle BAM構成を検証する前に、エンタープライズ・デプロイメント管理ユーザー(weblogic_soa)をBAMAdministratorグループに追加します。

このタスクを実行するには、「エンタープライズ・デプロイメントの管理用のロールの構成」を参照してください。

WLS_BAM1管理対象サーバーの起動と検証

ドメインの拡張、管理サーバーの再起動、およびドメインの他のホストへの伝播を完了したら、新しく構成したBAMサーバーを起動します。

  1. ブラウザに次のURLを入力し、Fusion Middleware Controlログイン画面を表示します。

    http://ADMINVHN:7001/em
    
  2. 管理サーバー資格証明を使用してFusion Middleware Controlにログインします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、ドメインを開き、ドメイン内の管理対象サーバーを表示します。

  4. WLS_BAM1管理対象サーバーのみを選択し、Oracle WebLogic Serverツールバーで「起動」をクリックします。

    注意:

    BAMサーバーは、ポリシー・アクセス・サービスに依存して機能するため、BAMサーバーが起動する前に、ドメイン内のWSM-PM管理対象サーバーが稼働し、アクセス可能な状態になっている必要があります。

  5. 起動操作が完了したら、「ドメイン」ホーム・ページに移動し、WLS_BAM1管理対象サーバーが稼働中であることを確認します。

  6. BAMソフトウェアが適切に構成されていることを確認するには:

    1. ブラウザに次のURLを入力します。

      http://SOAHOST1:9001/bam/composer
      

      BAMのコンポーザのログイン画面が表示されます。

      個別のホスト・コンピュータでOracle BAMを構成した場合は、SOAHOST1ではなく、BAMHOST1をURLに入力します。

    2. weblogic_soaログイン資格証明を入力します。

      BAMコンポーザ画面が表示されます。

    注意:

    サーバーURLを検証するには、Web層の構成が完了するまで、フロントエンド・ホストを無効化(空白に設定)します。フロントエンド・ホストを無効化しない場合、すべてのリクエストはフロントエンド・アドレスにリダイレクトされるため、失敗します。

  7. 次のURLを入力します。

    http://SOAHOST1:9001/inspection.wsil/
    

    個別のホスト・コンピュータでOracle BAMを構成した場合は、SOAHOST1ではなく、BAMHOST1をURLに入力します。

    次のリンクのリストが含まれるレスポンスが表示されます。

  8. ブラウザに次のURLを入力します。

    http://SOAHOST1:9001/bam/cqservice/
    

    個別のホスト・コンピュータでOracle BAMを構成した場合は、SOAHOST1ではなく、BAMHOST1をURLに入力します。

    BAM CQServiceが稼働中であることを示すメッセージが、ブラウザに表示されます。

WLS_BAM2管理対象サーバーの起動と検証

WLS_BAM2管理対象サーバーを起動後、管理コンソールに表示されるサーバー・ステータスが「実行中」であることを確認し、URLにアクセスしてサーバーのステータスを確認する必要があります。

  1. 管理サーバー資格証明を使用してFusion Middleware Controlにログインします。
  2. 「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、ドメインを開き、ドメイン内の管理対象サーバーを表示します。
  3. WLS_BAM2管理対象サーバーのみを選択し、Oracle WebLogic Serverツールバーで「起動」をクリックします。
  4. 起動操作が完了したら、「ドメイン」ホーム・ページに移動し、WLS_BAM2管理対象サーバーが稼働中であることを確認します。WLS_BAM2用の同等のURLにアクセスします。
    http://SOAHOST2:9001/bam/composer
    

    BAMのコンポーザのログイン画面が表示されます。ログイン資格証明を入力します。BAM Composerのメニューが表示されます。

  5. 次のURLを入力します。
    http://SOAHOST2:9001/inspection.wsil/
    

    リンクのリストが含まれるレスポンスが表示されます。

  6. ブラウザに次のURLを入力します。
    http://SOAHOST2:9001/bam/cqservice/
    

    BAM CQServiceが稼働中であることを示すメッセージが、ブラウザに表示されます。

    注意:

    個別のホスト・コンピュータでOracle BAMを構成した場合は、SOAHOST2ではなく、BAMHOST2をURLに入力します。

uploadおよびstageディレクトリの絶対パスへの変更

ドメインを構成し、すべてのホスト上の管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリにそのドメインを解凍した後、新しいクラスタ内の管理対象サーバーのuploadディレクトリとstageディレクトリを検証および更新します。「エンタープライズ・デプロイメントでのuploadおよびstageディレクトリの絶対パスへの変更」を参照してください。

拡張したドメイン用のWeb層の構成

Web層のWebサーバー・インスタンスを構成して、拡張したドメイン内の適切なクラスタにパブリックURLと内部URLの両方に対するリクエストをインスタンスでルーティングできるようにします。

考えられるスケールアウト・シナリオの準備での追加のステップは、クロス・コンポーネント・ワイヤリング情報の更新を参照してください。

拡張したドメイン用のOracle Traffic Directorの構成

このドメインでOracle Traffic Directorを構成した場合、状況によっては、Oracle Traffic Director構成に別のオリジン・サーバー・プール、仮想サーバーまたはルートを追加する必要があります。各Oracle Fusion Middleware製品のOracle Traffic Directorの要件を理解するための情報と、オリジン・サーバー・プール、仮想サーバーおよびルートを追加する手順は、エンタープライズ・デプロイメント用のOracle Traffic Director仮想サーバーの定義を参照してください。

WLS_BAM管理対象サーバーに対するOracle HTTP Serverの構成

Oracle HTTP Serverインスタンスの構成ファイルに対して次の変更を行い、Web層のOracle HTTP Serverインスタンスが、Oracle SOA Suiteクラスタ上のOracle BAMソフトウェアにOracle BAMリクエストを正しくルーティングできるようにします。

この手順は、Oracle SOA Suiteと同じホストでOracle BAMを構成することを前提にしています。Oracle BAM用に個別のホストを使用する場合は、SOAHOSTコンピュータではなくBAMHOSTコンピュータを参照するように、Oracle HTTP Server構成ファイルのWebLogicClusterパラメータを変更する必要があります。

Oracle HTTP ServerがOracle BAMにリクエストをルーティングできるようにする手順:

  1. WEBHOST1にログインし、ディレクトリを最初のOracle HTTP Serverインスタンス(ohs1)の構成ディレクトリに変更します。
    cd WEB_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/moduleconf
    
  2. 次のディレクティブを、soa_vh.confファイルの<VirtualHost>タグ内に追加します。
    <Location /bam/composer >
      WLSRequest ON
      WebLogicCluster SOAHOST1:9001,SOAHOST2:9001
      WLProxySSL ON
      WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    <Location /OracleBAMWS>
      WLSRequest ON
      WebLogicCluster SOAHOST1:9001,SOAHOST2:9001
      WLProxySSL ON
      WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    <Location /oracle/bam/>
      WLSRequest ON
      WebLogicCluster SOAHOST1:9001,SOAHOST2:9001
      WLProxySSL ON
      WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
  3. WEBHOST2にログインし、ディレクトリを次の場所に変更して、2番目のOracle HTTP Serverインスタンス(ohs2)の構成ファイルを更新できるようにします。
    cd WEB_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs2/moduleconf
    
  4. soa_vh.confファイルを開き、BAMディレクティブを<VirtualHost>タグに追加します。
  5. WEBHOST1とWEBHOST2上のOracle HTTP Serverインスタンスを再起動します。

WebLogicプロキシ・プラグインの構成

BAMクラスタの「WebLogicプラグインの有効化」パラメータを設定します。

  1. Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
  2. 「ドメイン構造」ペインで「環境」ノードを開きます。
  3. 「クラスタ」をクリックします。
  4. Oracle HTTP Serverからのリクエストをプロキシ設定する、BAM_Clusterクラスタを選択します。

    「構成: 一般」タブが表示されます。

  5. 「詳細」セクションまでスクロール・ダウンして、開きます。
  6. 「ロックして編集」をクリックします。
  7. 「WebLogicプラグインの有効化」を「はい」に設定します。
  8. 「保存」をクリックし、「変更のアクティブ化」をクリックします。BAMサーバーを再起動して、変更内容を有効にします。

ハードウェア・ロード・バランサを介したOracle BAMへのアクセスの検証

Oracle BAM URLが、ハードウェア・ロード・バランサからのリクエストを、Oracle HTTP Serverインスタンスを経て中間層のOracle BAMソフトウェアに、正常にルーティングしていることを確認します。

この手順では、Oracle BAMが構成されている管理対象サーバーのフェイルオーバーをテストすることもできます。

URLを検証する手順は次のとおりです。

  1. WLS_BAM1管理対象サーバーが稼働中は、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、WLS_BAM2管理対象サーバーを停止します。
  2. 次のURLにアクセスし、「WLS_BAM1管理対象サーバーの起動」で示すように、HTTPレスポンスを検証します。
    https://soa.example.com/bam/composer
    
  3. 次のURLにアクセスして、ソフトウェアが予想どおりに実行されていることを確認します。
    https://soa.example.com/oracle/bam/server
  4. Oracle WebLogic Server管理コンソールでWLS_BAM2を起動します。
  5. Oracle WebLogic Server管理コンソールでWLS_BAM1を停止します。
  6. URLに再度アクセスし、「WLS_BAM2管理対象サーバーの起動と検証」に示すように、HTTPレスポンスが有効であることを確認します。

BAMのJDBC永続ストアの有効化

JDBCストアは、Oracleデータベースの一貫性、データ保護および高可用性の機能を活用して、クラスタのすべてのサーバーでリソースを利用できるようにすることをお薦めします。

このガイドで静的クラスタに対してお薦めしたように、「高可用性のオプション」画面で、次のとおりに選択した場合は、すでにJMSとTLOGSの両方のJDBC永続ストアが構成されています。

  • 「JTAトランザクション・ログ永続性」「JDBC TLogストア」に設定します。

  • 「JMSサーバー永続性」「JMS JDBCストア」に設定します。

「高可用性のオプション」画面でJMSとTLOGSの永続のためにJDBCを選択していなかった場合は、その後のステップでJDBCストアを手動で構成することもできます。手動で構成する際の具体的な手順は、「エンタープライズ・デプロイメントでのTLOGおよびJMSに対するJDBC永続ストアの使用」を参照してください。

BAMに対する自動サービス移行の有効化

デフォルトでは、BAM管理対象サーバーは常に自動サービス移行とともに構成されます。構成ウィザードのセッション中に、適切な移行ポリシーを持つ特定のBAM移行可能ターゲットが作成され、BAMクラスタのためのクラスタ・データベース・リースが構成されます。

この構成は、「静的クラスタでの自動サービス移行の検証」で説明するとおりに検証できます。

注意:

BAMは、ドメインの構成中に「高可用性のオプション」画面で「自動サービス移行の有効化」を選択するかどうかにかかわらず、自動サービス移行用に構成されます。BAMはシングルトン・サービスを使用するため、自動サービス移行がBAMの要件になります。

専用のドメインでOracle BAMを構成している場合は、BAMのリース・データソース(BamLeasingDatasource)を使用できます。ただし、Oracle BAMとOracle SOA SuiteまたはOracle Service Busの両方を構成する一般的な環境では、他のコンポーネントによって使用される、WLSSchemaDataSourceのような中央の自動サービス移行データ・ソースを使用することが推奨されます。

構成のバックアップ

Oracleのベスト・プラクティスとしては、ドメインの拡張が正常に完了した後や別の論理ポイントでバックアップを作成することをお薦めします。インストールが正常に行われたことを確認したら、バックアップを作成します。これは、後のステップで問題が発生した場合に即座にリストアするための迅速なバックアップになります。

バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了すると、このバックアップは破棄できます。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了したら、バックアップとリカバリの通常のデプロイメント固有プロセスを開始できます。

構成をバックアップする方法の詳細は、「SOAエンタープライズ・デプロイメントにおけるバックアップとリカバリの実行」を参照してください。