フィルタの作成

フィルタは、「フィルタ」画面で作成および変更されます。新しいフィルタを最初から作成することも、既存のフィルタを変更して新しい名前で保存することもできます(「フィルタの保存」を参照)。

注意:

これは権限が必要な機能です。適切なセキュリティ設定がない場合、このコントロールを表示できません。

フィルタを他の場所で使用した後に「フィルタ」画面に移動する場合、そのフィルタの編集するものと自動的にみなされます。バナーが、「ブラウザ」パネルの上部に表示され、どのフィルタを編集しているかが示されます。

「ブラウザ」パネルから必要な属性および値を選択してアドホック・フィルタを作成し、緑色の矢印を使用して「結果」パネル内でフィルタの結果を表示できます。

フィルタで使用できる属性は、次のセクションに分けられます。

否定またはNullフィルタリング

一部のフィルタ・オプションでは、選択したパラメータ以外のすべての検索、またはパラメータ内のnull値の検索(あるいはその両方)のいずれを行うかを指定できます。これらのオプションは、それぞれ「否定」および「Null」です。

使用可能な場合、これらのオプションへは、パラメータ設定の下の「拡張オプション」 ボタンをクリックしてアクセスできます。

たとえば、「属性」セクションの「状態変更日」パラメータにはこれらの両方のオプションがあります。次の例では、26-Jan-2013から27-Jun-2013までの日付範囲が指定されています。

State Changed On
Range
From: 26-Jan-2013 11:26
To: 27-Jun-2013 11:26

「状態変更日」の値が指定された日付範囲外であるケースまたはアラートを検索するには、「否定」フィールドをチェックします。

「状態変更日」の値がnullのケースまたはアラートを検索するには、「Null」フィールドをチェックします。Nullオプションは以前に選択した基準をオーバーライドすることに注意してください。

全般

「一般」セクションでは、テキスト検索の実行、ケース・ソースによるフィルタリングおよびケースまたはアラートのみの指定を行えます。3つのサブセクションがあります。

  • クイック検索(テキストの検索が可能)

  • タイプ(ケースまたはアラートのいずれか、あるいはその両方を検索するかを指定可能)

  • ソース(特定のケース・ソースのケースまたはアラート(あるいはその両方)を検索可能)。

クイック検索

クイック検索 では、ケースまたはアラート(あるいはその両方)に関連付けられているテキストを検索できます。説明内のテキスト、コメント、またはケースおよびアラートのキーを検索できます。「検索問合せ」ボックスに検索するテキストを入力し、検索対象フィールドの横にあるボックスを選択します。

「クイック検索」オプションをクリアするには、「クイック検索」サブヘディングの横にある戻り矢印をクリックします。

このフィールドでは、Lucene問合せ構文を使用できます。詳細は、Apache Lucene - Query Parser Syntaxドキュメントを参照してください。

タイプ

タイプでは、ケースまたはアラートのいずれかに検索を制限できます。検索するタイプをクリックします。いずれのタイプも選択されていない場合、ケースとアラートの両方がフィルタによって返されます。

「タイプ」オプションをクリアするには、「タイプ」サブヘディングの横にある戻り矢印をクリックします。

ソース

ソースでは、特定のケース・ソースまたはソースに公開されているケースまたはアラートに検索を制限できます。

検索する結果のケース・ソースをクリックします。ケース・ソース名を選択する際に[Ctrl]ボタンを押したままにすることで、複数のケース・ソースを指定できます。単一のソースを選択することで、ワークフロー状態についてレポートし、ソース属性を検索できます。

「ソース」オプションをクリアするには、「ソース」サブヘディングの横にある戻り矢印をクリックします。

属性

「属性」セクションでは、ケースおよびアラートの標準属性をフィルタリングできます。「属性」セクションは、新規フィルタに対して初期状態では空です。セクション・ヘディングの「属性の追加」ボタンをクリックして、属性セクションにエントリを追加します。使用可能な属性のドロップダウン・リストが表示されます。

注意:

同じ属性に対して複数回フィルタリングすることはできません。「属性」セクションに「割当先」エントリがすでに含まれている場合、「割当先」オプションは、ドロップダウン・リストで無効になります。

リストで属性を選択すると、それに対するサブセクションが「属性」セクションで作成されます。使用可能なコントロールおよび値は、選択した属性によって異なります。

属性フィルタに使用する値を指定します。

属性に選択した値をクリアするには、サブセクション・ヘディング内の戻り矢印をクリックします。

特定の属性についてのフィルタリングを停止するには、サブセクション・ヘディング内のマイナス記号をクリックします。

データ属性についてのフィルタリング

「日付」属性のフィルタ(「作成日」または「状態変更日」など)は、次のような多くの関数のいずれかを指定して構成します。

  • 次以内 - タイムスタンプが対象となるには、指定した間隔より最近である必要があります。たとえば、現在11:45 amで、フィルタが1時間以内と設定されている場合、10:45 amより後のタイムスタンプのみがフィルタをパスします。

  • 次より古い - タイム・スタンプが対象となるには、指定した間隔より古い必要があります。たとえば、現在11:45 amで、フィルタが1時間より古いと設定されている場合、10:45 amより前のタイムスタンプのみがフィルタをパスします。

  • 日付範囲 - フィルタをパスするには、タイムスタンプは指定した範囲内である必要があります。

  • 今日 - 現在の日付の午前0時以降のタイムスタンプのみが、フィルタをパスします。

注意:

すべての時刻は、ローカル時刻で表示されます。すべてのフィルタは、時刻がローカル時刻に変換された後に、タイムスタンプに適用されます。サーバーに格納される時刻(および日付)は、異なる場合があります。たとえば、月曜日の23:00GMTは、GMT+4タイムゾーンでは火曜日の03:00です。ケースが、GMTタイムゾーンのサーバーでその時刻で更新された場合、タイムスタンプは月曜日の23:00で格納されます。ただし、火曜日の13:00に今日更新されたケースを検索する、GMT+4タイムゾーン内のユーザーには、そのケースが今日更新されたように表示されます。

拡張属性

「拡張属性」セクションでは、ケースおよびアラートの拡張属性をフィルタリングできます。「拡張属性」セクションは、新規フィルタに対して初期状態では空です。セクション・ヘディング内のプラス・ボタンをクリックして、「拡張属性」セクションにエントリを追加します。使用可能な拡張属性のドロップダウン・リストが表示されます。

注意:

同じ拡張属性に対して複数回フィルタリングすることはできません。「拡張属性」セクションにエスカレーション・エントリがすでに含まれている場合、エスカレーション・オプションは、ドロップ・ダウン・リストで無効になります。

リストで拡張属性を選択すると、それに対するサブセクションが「拡張属性」セクションで作成されます。使用可能なコントロールおよび値は、選択した拡張属性によって異なります。

拡張属性フィルタに使用する値を指定します。

注意:

文字列型の拡張属性に対してフィルタリングする場合、完全一致検索のみを実行できます。つまり、拡張属性が値"Test String"に設定されている場合、"Test String"を検索するフィルタによってのみ照合されます。部分文字列を検索することはできず(つまり、"Test"を検索するフィルタでは検出されません)、論理演算子を使用できません(つまり、"Test String OR Help"の検索では、属性が"Test String OR Help"に正確に設定されているレコードのみが返されます)。

拡張属性に選択した値をクリアするには、サブセクション・ヘディング内の戻り矢印をクリックします。

特定の拡張属性についてのフィルタリングを停止するには、サブセクション・ヘディング内のマイナス記号をクリックします。

ソース属性

「ソース属性」セクションでは、ケース・ソース内のデータ・ソースの属性に対してフィルタリングできます。

「ソース属性」セクションは、新規フィルタに対して初期状態では空です。セクション・ヘディング内でクリックして、「ソース属性」セクションにエントリを追加します。ケース・ソースに関連付けられているデータ・ソースのディレクトリ・ツリー表示を含む複数選択ボックスが表示されます。

必要に応じて、データ・ソースを選択します。「検索」フィールドを使用して、特定のデータ・ソースを検索することもできます。

このフィールドでは、Lucene問合せ構文を使用できます。詳細は、Apache Lucene - Query Parser Syntaxドキュメントを参照してください。

注意:

同じソース属性に対して複数回フィルタリングすることはできません。

リストでソース属性を選択すると、それに対するサブセクションが「ソース属性」セクションで作成されます。使用可能なコントロールおよび値は、選択したソース属性によって異なります。

ソース属性フィルタに使用する値を指定します。

ソース属性に選択した値をクリアするには、サブセクション・ヘディング内の戻り矢印をクリックします。

特定のソース属性についてのフィルタリングを停止するには、サブセクション・ヘディング内のマイナス記号をクリックします。

履歴

「履歴」セクションは、ユーザーによってケースに作成された属性またはコメント(あるいはその両方)への変更に基づいてフィルタリングします。

フィールドを使用して、フィルタ条件となるパラメータを選択します。フィールドについては、次の表で説明します。

表1-20 「属性変更履歴」のフィールド

フィールド タイプ 説明

属性

単一の選択、検索オプションを含みます。

フィルタ条件となる属性のリストです。

ユーザー

単一選択。

フィルタ条件となるユーザーを指定します。

アクション日付/時間

単一選択のドロップダウンであり、ブランク値がデフォルトです。

このフィールドには、デフォルト・ブランク選択を除いて、4つの可能な値があります。

  • 範囲

  • 次より古い

  • 範囲

  • 本日

「今日」以外の各オプションを使用すると、ユーザーは期間を指定してその範囲内の属性変更に対して検索できます。たとえば、「次以内」と5日を選択すると、直近の5日間に変更された属性に対してフィルタします。

表1-21 「コメント日付」のフィールド

フィールド タイプ 説明

ユーザー

単一選択。デフォルトは空白値です。

フィルタ条件となるユーザーを指定します。

コメント日付/時間

単一選択のドロップダウンであり、ブランク値がデフォルトです。

このフィールドには、デフォルト・ブランク選択を除いて、4つの可能な値があります。

  • 範囲

  • 次より古い

  • 範囲

  • 本日

「今日」以外の各オプションを使用すると、ユーザーは期間を指定してその範囲内の属性変更に対して検索できます。たとえば、「次以内」と5日を選択すると、直近の5日間に変更された属性に対してフィルタします。

許容されている遷移

「許容されている遷移」セクションでは、ユーザーが許可されている遷移別に結果をフィルタリングします。

表1-22 「許容されている遷移」セクション

フィールド タイプ 説明

ユーザー

単一選択。デフォルトは空白値です。

フィルタ条件となるユーザーを指定します。

遷移

単一の選択、検索オプションを含みます。

フィルタ条件の遷移を選択してください。

たとえば、ユーザーが、"現在のユーザー"と"[分析の]作業の開始"を選択した場合、その遷移を実行できるケースまたはアラート(あるいはその両方)が返されます。

レポート作成

「レポート」セクションは、フィルタによって返される結果を実際には変更しないため、他のセクションとは異なります。かわりに、「結果」ペインでの結果の表示方法を変更できます。レポーティングの設定が指定されていない場合、結果は簡易リストで表示されます。レポーティングでは、1つ以上の属性の値に従って結果をグループ化できるため、グリッド形式の最初に表示されます。

表1-23 結果 - 割当て先別のケースおよびアラート

割当先

ディレクタ管理者

タイプ

ケース

3

11

アラート

5

7

このレポートには、現在未割当ての3つのケース、ディレクタ管理者ユーザーに割当て済の5つのケース、現在未割当ての11のアラート、およびディレクタ管理者ユーザーに割当て済の7つのアラートが含まれます。

該当のセル内の数値をクリックし、各カテゴリの詳細を調査するためにグリッド結果をドリルダウンできます。

レポーティング・セクションでは、レポートの各軸に対して、1つ以上の属性を選択できます。

たとえば、グリッドの最初(横)の軸に「割当先」を選択し、2番目(縦)の軸に「タイプ」を選択できます。

属性名をクリックする際に[Ctrl]キーを押したままにすることで、各軸に複数の属性を指定できます。

結果は、縦軸の状態およびタイプ別にグループ化されます。

レポート日付

横軸または縦軸に割当て可能ないくつかの日付属性があります。

  • 作成日時

  • 割当日時

  • 変更日時

  • 状態変更日時

  • フラグ更新日時

  • 状態失効

注意:

軸に日付属性を選択した場合、他の属性を選択できません。たとえば、レポートのX軸を作成日時に設定でき、他の必要な属性(タイプ、ソース名など)はY軸に指定する必要があります。

日付属性を選択した場合、「集計」 ボタンがアクティブ化されます。このボタンをクリックすると、「集計構成」ダイアログが開き、これは日付範囲の粒度およびオフセットの指定に使用されます。

表1-24 「集計構成」ダイアログ

フィールド タイプ 説明

使用可能

チェック・ボックス(デフォルトでは選択されています)

このオプションによって、集計を有効または無効にすることができます。範囲ではなく、個別の値でのレポートが必要な場合に、無効にします。

粒度

ドロップダウン・リスト(デフォルト選択は「日」)。

このフィールドは、列の計算方法を指定します。たとえば、「日」値は、日付範囲の各日の列を含むレポートを生成します。粒度は、1秒から1年まで設定できます。

オフセット

月、日、時間の選択。

たとえば、各月の15日から始まる列を含むレポートの生成が必要な場合があります。これらのフィールドは、このようなオフセットの指定に使用されます。

空白行の非表示

チェック・ボックス(デフォルトではクリアされています)。

このフィールドは、データを返さない列を非表示にする場合に使用します。

フィルタの保存

「保存」ボタンをクリックすると、フィルタ構成が保存されます。既存のフィルタを変更する場合、既存のフィルタ定義を上書きするか、新規フィルタを作成するかを尋ねられます。

「いいえ」を選択すると、新規フィルタ名およびオプションの説明の指定を求められます。