出力セレクタ: 最早値

「最早値」出力セレクタでは、各レコードの日付スタンプを評価して、別の属性で使用する値を選択します。

「最早値」出力セレクタは、レコードに日付スタンプがあり、最も早いスタンプのレコードの属性値が最適であることが多い場合に使用します。

たとえば、新しいシステムへの移行時にデータは慎重にチェックされてクレンジングされますが、エラーで重複したエントリが作成される場合があります。この場合、日付が早いレコードが適切なことがあります。マージされる値を決定する属性に加えて、出力セレクタへの入力として日付スタンプ列も選択する必要があります。

次の表に、構成オプションを示します。

構成 説明

入力

実際の出力値に対して、任意の入力データ・セットから任意のタイプの入力属性を構成できます。

どのレコードを「最早」とみなすかを決定するために、日付属性を構成する必要があります。

オプション

次のオプションを指定します。

  • 関連付けられている場合、空でない値を最初に使用: このオプションを使用すると、複数のレコードの日付/時間スタンプが同じで最早の場合に、自動的に値が選択されます。

    文字列値の場合はアルファベット順にソートされた最初の値、数値の場合は最低値、日付の場合は最早値が選択されます。

    タイプ: はい/いいえ。デフォルト値: はい。

この例では、「最早値」出力セレクタを使用して、レコードの日付スタンプに基づき、Company Nameフィールドの最早値を選択します。

サンプル構成

関連付けられている場合、空でない値を最初に使用= いいえ

出力例

次の表に、「最早値」セレクタを使用した出力の例を示します。

表1-102 「最早値」セレクタを使用した出力の例

入力A (CompanyName, Date) 入力B (CompanyName, Date) 出力値(最早値)

Barclays Bank plc,

10/01/1998

Barclays Bank (Bristol) PLC,

14/05/2002

Barclays Bank plc

PriceWaterhouse Coopers,

10/01/1998

PWC,

24/03/2000

PriceWaterhouse Coopers

Oracle Limited,

24/03/2003

Oracle,

24/03/2003

選択エラー(手動による解決が必要)

Oracle, null

Oracle, 24/01/1997

Oracle