7 統合された受信ボックスの使用方法
この章では、統合された受信ボックスについて説明します。また、次の各項で実行する、受信ボックスの一部の共通タスクについて説明します。
7.1 Oracle Identity Governanceにおけるタスク・タイプの理解
Oracle Identity Self Serviceでは、特定のタイプのタスク・インスタンスを表示できます。これらのタイプは、特定のOracle Identity Governanceコンポーネントに関連付けられています。
タスク・タイプは、承認、プロビジョニング、証明のタスクおよび監査違反タスクです。
7.1.1 保留中の承認タスクについて
承認タスクは、受信ボックスの他、Identity Self Serviceの「保留中の承認」ページからも表示および管理できます。これらのタスクは、リクエスト・サービスによってインスタンス化され、承認するユーザーまたは管理者のキューにある関連リクエストに対応します。詳細は、「保留中の承認の管理」を参照してください。
7.1.2 プロビジョニング・タスク(手動プロビジョニング)について
プロビジョニング・タスクは受信ボックスには表示されません。プロビジョニング・タスクは、Identity Self Serviceの「プロビジョニング・タスク」セクションから表示および管理できます。これらのタスクは、リクエストによってインスタンス化されたタスク、ユーザーや管理者のキューで保留中の手動プロビジョニング・タスク、または失敗した自動プロビジョニング・タスクに対応します。詳細は、「保留中のプロビジョニング・タスクの管理」を参照してください。
保留中の手動プロビジョニング・タスクは、Identity Self Serviceの「手動履行」セクションから表示できます。これらのタスクは、接続解除されたアプリケーション・インスタンスのプロビジョニングに関連します。詳細は、「手動履行タスクの管理」を参照してください。
承認タスクおよびプロビジョニング・タスクは、管理者とエンドユーザーの両方が使用できます。たとえば、従業員にラップトップを配送するIT部門の担当者は、Oracle Identity Manager管理者ではありませんが、プロビジョニング・タスクを表示および変更する必要があります。
7.1.3 証明タスク(保留中の証明)について
証明レビュー・タスクは、受信ボックスの他、Identity Self Serviceの「保留中の証明」ページからも表示および管理できます。これらのタスクは、レビューアのキューの証明プロセスに対応します。詳細は、「証明レビュー・タスクの管理」を参照してください。
7.1.4 監査違反タスク(保留中の違反)について
監査違反タスクは、受信ボックスの他、Identity Self Serviceの「保留中の違反」ページからも表示および管理できます。自分に割り当てられているポリシー違反の是正者として、保留中の違反にアクセスしてアクションを実行できます。詳細は、「保留中の違反の管理」を参照してください。
ノート:
証明タスクおよび監査違反タスクは、アイデンティティ監査機能が有効になっている場合のみ表示されます。アイデンティティ監査機能の有効化の詳細は、「アイデンティティ監査の有効化」を参照してください。
7.2 統合された受信ボックスについて
受信ボックスでは、ログイン・ユーザーに割り当てられたすべての承認タスクおよび証明レビュー・タスクが1つの画面に表示されます。
これにより、ログイン・ユーザーはタスク・ビューをフィルタしてユーザー・プリファレンス(割当て済タスク、完了済タスク、情報がリクエストされたタスクなど)に含めることができます。タスクを選択して新しいタブでそのタスクを開き、そのタスクに対して必要なアクションを実行できます。これにより、様々なタブでそれらのタスクを開いて一度に複数のタスクを処理できます。
受信ボックスにアクセスするには、Oracle Identity Self Serviceにログインし、ログインしたユーザー名とともに表示される下矢印をクリックして、「受信ボックス」をクリックします。
また、受信ボックスでは、タスクを検索して、それらをビューにまとめ、共有ビューを作成することもできます。受信ボックスの「ビュー」ペインには使用可能なビューが表示されます。ビューをクリックして、その内容(ビュー定義と一致するタスクをフィルタして示したもの)を表示できます。