A Oracle Identity Managerのアップグレードのトラブルシューティング
Oracle Identity Managerのアップグレード中にエラーが発生した場合は、次のトラブルシューティング手順を確認します。
ノート:
このガイドでは、Oracle Identity Manager製品は、Oracle Identity Manager (OIM)およびOracle Identity Governance (OIG)とほぼ同じ意味で使用されます。
- WebLogic Serverが「実行中」ステータスでない
アップグレード後、WebLogic管理サーバーが「実行中」ステータスに変更されません。 - 製品スキーマのアップグレード・エラー: OIMR2PS2_OIM.PK_POP
製品スキーマをアップグレードすると、一意制約OIMR2PS2_OIM.PK_POP
違反エラーが表示されます。 - 製品スキーマのアップグレード・エラー: OIMR2PS2_OIM.UK_ENTITY_TYPE
製品スキーマをアップグレードすると、OIMR2PS2_OIM.UK_ENTITY_TYPE
違反エラーが表示されます。 - OIMドメインを再構成した後のログ内のKeystoreService例外
Oracle Identity Manager (OIM)ドメインを再構成した後、ログにいくつかの例外が示されますが、それらは無視できます。 - OIMに関するアップグレード前レポートの生成時の警告
アップグレード前レポート・ユーティリティを実行してOracle Identity Managerに関するアップグレード前レポートを生成する際、監査ストアのインスタンス化に失敗するという警告がコンソールに表示されますが、それらは無視できます。 - ドメイン再構成エラー
再構成ユーティリティを使用すると、ドメイン再構成エラーが表示されることがあります。このエラーを修正するには、関連するアプリケーションおよび参照を手動で削除する必要があります。 - アップグレード後のDEPLOYSOACOMPOSITESタスクに対するOIMブートストラップの失敗
Oracle Identity Managerをアップグレードした後で、Oracle Identity Manager管理対象サーバーを初めて起動する際、ブートストラップが行われます。DEPLOYSOACOMPOSITES
タスクに対してOIMブートストラップが失敗した場合、この項で説明している回避策を使用して問題を解決します。 - 認可ポリシー・マージの問題
- MARの更新またはメタデータ・マージの問題
アップグレード後にOracle Identity Manager管理対象サーバーを初めて起動する際、MARUPDATE
ブートストラップ・タスクに関連するブートストラップ・プロセス中にエラーが発生する場合は、外部ユーティリティmergeMDSDataAfterUpgrade.sh
を12c Middlewareホームから実行してMetadata Services (MDS)のマージ・プロセスを再トリガーします。 - アップグレード後にADF DI Excelシートを開く際のエラー
Oracle Identity Managerを12c (12.2.1.3.0)にアップグレードした後は、ADFDI機能は機能しなくなります。 - アップグレード後のSOAサーバーの起動時のコンパイル・エラー
アップグレードした後Oracle SOA Suiteを初めて起動する際、SOAサーバー・ログにコンパイル・エラーが示されることがあります。 - アップグレード後のOracle Identity Managerサーバー・ログ内の警告
アップグレード後、Oracle Identity Manager (OIM)サーバー・ログにNPE警告が示されますが、それらは無視できます。 - アップグレード後にデフォルトのチャレンジの質問が更新されない
Oracle Identity Manager 11.1.2.3.0を12cにアップグレードした後、デフォルトのチャレンジの質問は更新されません。古いまたは既存のチャレンジの質問がそのまま表示されます。 - ドメインの再構成時のOPSS処理エラー
Oracle Identity Managerを統合環境でアップグレードする際、OPSSプロセス・エラーが発生します。 - WebLogicコンソールから構成を解放する際のEditFailedException
Oracle Identity Managerを12c (12.2.1.3.0)にアップグレードした後、Oracle WebLogicコンソールで「構成の解放」をクリックすると、次のエラーが表示されます。 - OIMアプリケーションのデプロイメントが断続的に失敗する
Oracle Identity Managerを12c (12.2.1.3.0)にアップグレードした後、次のエラーが発生し、oim
アプリケーションのデプロイメントが失敗することがあります。 - アップグレード後にsoa-infraアプリケーションが「Prepared」状態になる
ライフ・サイクル管理(LCM)ツールを使用して設定されたOracle Identity Manager (OIM)とOracle Access Manager (OAM)の統合環境をアップグレードした後、soa-infra
アプリケーションはactive
モードを示すかわりに、Prepared
モードのままになります。 - Oracle Identity ManagerサーバーでOutOfMemoryErrorが発生する
アップグレード後にサーバーを起動する際、OutOfMemoryError
が発生します。 - アップグレード後の初回起動時にSOAをCoherenceクラスタに結合できない
Oracle Identity Manager (OIM)とOracle Access Manager (OAM)の統合環境をアップグレードした後でOracle SOA Suiteサーバーを初めて起動する際、次のエラーが発生し、Coherenceクラスタを起動できません: - LDAPユーザーの作成およびリコンシリエーションの更新ジョブに失敗する
LDAPユーザーの作成およびリコンシリエーションの更新ジョブで次の例外が発生して失敗します。 - アップグレード後にBI管理対象サーバーがWebLogicコンソールに表示される
BI管理対象サーバーおよびクラスタは、ドメインにこれらのサーバーのカスタム名(つまり、bi_server1
、bi_server2
などとは異なる名前)がある場合、アップグレード中に自動的に削除されないことがあります。アップグレード後もこれらのサーバーおよびクラスタが存在する場合は、WebLogicコンソールを使用して手動で削除します。 - アップグレード後の空のページまたはパネル
アップグレードが完了すると、OIMセルフ・サービス・コンソールのアプリケーション・タイルおよび管理コンソールのインポート/エクスポート・リンクが空のページまたはパネルとしてレンダリングされることがあります。 - アップグレード後にOIM-AD通信が失敗する
12c (12.2.1.3.0)へのアップグレード後、12c (12.2.1.3.0)へのアップグレードによって信頼キーがDemoTrust
に変更されるため、OIM-AD通信は失敗します。 - アップグレード後にデプロイメント・マネージャが動作しない
アップグレード後、Identity Sysadminコンソールからデプロイメント・マネージャ(DM)を開くと、DMウィンドウは開きますが、UIコンポーネントはレンダリングされず、ページは空白のままで操作できません。 - oigcloneFileOps.shファイル実行時のメモリー不足エラー
oigcloneFileOps.sh
ファイルの実行中にメモリー不足(OOM)エラーが発生した場合は、Domain_Homeに極端に大きいファイルが存在しないかどうかを確認し、それらを一時的に削除します。クローン・ユーティリティを再度実行してください。 - アップグレードされた設定のOIM管理対象サーバーを再起動すると、MDSのカスタマイズが削除される
12c (12.2.1.3.0)へのアップグレードが成功した後にMDSのカスタマイズが行われ、OIM管理対象サーバーの再起動後にそのカスタマイズが失われた場合、MDSの変更をリカバリできません。MDSのカスタマイズを再度実行する必要があります。 - 'fuser'コマンドが見つからないためにOPatchが失敗する
fuser
コマンドが見つからない場合、OPatchは失敗します。 - Sysadminコンソールへのアクセス時にJPS-07508またはWSM-00401エラーが発生する
この問題は、OPSSキーストア・サービス(KSS)証明書が破損または欠落している状態でOIM 11gリリース2 (11.1.2.3.0)からOIM 12c (12.2.1.3)にアップグレードする場合に発生します。 - カスタム・アプリケーションJARが存在するため、OIMブートストラップが失敗する
OIM_HOME内にカスタム開発ライブラリまたはJARが配置されている場合、Oracle Identity Manager 12c (12.2.1.3.0)へのアップグレード中にOIMブートストラップが失敗します。 - 11gから生成されたBPELクラスの12cでのコンパイルの失敗
クラス・パス設定が正しくない場合、11gから生成されたBPELクラスの12cでのコンパイルは失敗します。カスタム・コンポジットは、コンポジットが正常にデプロイされるように、依存jarをBpelcClasspath
の下に持つ必要があります。 - 11gから12.2.1.xへのアップグレード後にユーザー、ロールおよび組織UDFがない
11g (11.1.2.3)から12c (12.2.1.x)へのOracle Identity Managerのアップグレード後、以前にorganization.xml
およびuser.xml
ファイルで定義されていたユーザー定義フィールド(UDF)がMDSストレージにありません。