9.5 パフォーマンス・クラスの管理

各ポリシー・セットには、1つ以上のパフォーマンス・クラスが含まれます。各パフォーマンス・クラスは、使用するサーバー上のワークロードの型を定義します。

9.5.1 パフォーマンス・クラスの作成

パフォーマンス・クラスとそれらで使用される分類子を作成または編集するには、次のタスクを実行します。

  1. ポリシー・セット・エディタ・ウィザードを開始します。Oracle Enterprise Manager Cloud Controlの「クラスタ・ターゲット」ページから、「管理」「サービスのクオリティ管理」「ポリシー・セットの編集」の順に選択します。
  2. ウィザードの第2画面に移動します。

    「ポリシー・セットの編集: パフォーマンス・クラス」ページに、使用可能なパフォーマンス・クラスが表示されます。今回初めてシステムを構成する場合は、各データベース・サービスのパフォーマンス・クラスがデフォルトのパフォーマンス・クラスとともに表示されます。

    作業リクエストの分類子を指定するには、少なくとも1つのサービス名を指定する必要があります。複数のサービスを指定する場合は、カンマ区切りリストを使用します。オプションで、次のいずれかのフィルタを指定することもできます。

    • モジュール名のカンマ区切りリストと、作業リクエストがこのリストのモジュールを使用するかどうか

    • アクションのカンマ区切りリストと、作業リクエストがこのリストのアクションを実行するかどうか

    • ユーザー名のカンマ区切りリストと、作業リクエストがこのリストのユーザー名を使用するかどうか

    • プログラムのカンマ区切りリストと、作業リクエストがこのリストのプログラムを実行するかどうか

  3. 「パフォーマンス・クラスの追加」をクリックすると、パフォーマンス・クラスの作成ページが表示されます。「パフォーマンス・クラス名」テキスト・フィールドに、パフォーマンス・クラスの名前を入力します。
  4. 「分類子」セクションで、作業リクエストの分類ルールを定義する情報を入力します。最初にデータベース・サービスを選択してから、指定されたデータベース・サービスを使用して作業リクエストに関連付けられているモジュールアクションUserNameまたはプログラム名に対して一致する値(「セット内にある」)を指定します。これらの属性に対して除外値(「セット内にない」)を指定することもできます。

    パフォーマンス・クラスに複数の分類子を追加する場合は、「分類子の追加」ボタンをクリックし、適切な情報を入力します。

    ノート:

    パフォーマンス・クラスの分類子を評価する場合は、指定したすべての値がAND演算を使用して作業リクエスト属性と比較されます。パフォーマンス・クラスに複数の分類子を指定した場合は、そのパフォーマンス・クラスの各分類子評価の結果がOR演算を使用して結合されます。

  5. パフォーマンス・クラスのすべての分類子を定義したら、ウィザードの終わりに達するまで「次へ」ボタンをクリックします。指定した情報を確認し、「ポリシー・セットの発行」をクリックします。

9.5.2 パフォーマンス・クラスの削除

不要になったパフォーマンス・クラスを削除できます。

  1. ポリシー・セットの編集ウィザードを開始します。
  2. ウィザードの第2画面に移動します。
    「ポリシー・セットの編集: パフォーマンス・クラス」ページに、使用可能なパフォーマンス・クラスが表示されます。
  3. パフォーマンス・クラスを選択し、「パフォーマンス・クラスの削除」をクリックします。
  4. ポリシー・セットの編集ウィザードの最後まで進み、「ポリシー・セットの発行」をクリックして変更を永続化します。

9.5.3 パフォーマンス・クラス名の変更

ポリシー・セットの編集ウィザードを使用して、パフォーマンス・クラスの名前を変更することができます。

  1. ポリシー・セットの編集ウィザードを開始します。
  2. ウィザードの第2画面に移動します。
    「ポリシー・セットの編集: パフォーマンス・クラス」ページに、使用可能なパフォーマンス・クラスが表示されます。
  3. パフォーマンス・クラスを選択し、「パフォーマンス・クラス名の変更」をクリックします。
  4. 「パフォーマンス・クラス名の変更」ページで、パフォーマンス・クラスの新しい名前を入力し、「OK」をクリックします。
  5. ポリシー・セットの編集ウィザードの最後まで進み、「ポリシー・セットの発行」をクリックして変更を永続化します。

9.5.4 既存のパフォーマンス・クラスの編集

パフォーマンス・クラスを編集する際に、システムのパフォーマンス・クラスを作成、編集、名前変更または削除できます。

「パフォーマンス・クラスの編集」ボタンを使用して、既存のパフォーマンス・クラスの分類子を変更できます。

  1. ポリシー・セット・エディタ・ウィザードを開始します。
    1. Oracle Enterprise Manager Cloud Control内の「クラスタ・ターゲット」ページから、「管理」を選択します。
    2. 「サービスのクオリティ管理」を選択します。
    3. 「ポリシー・セットの編集」を選択します。
  2. ウィザードの第2画面に移動します。
    「ポリシー・セットの編集: パフォーマンス・クラス」ページに、使用可能なパフォーマンス・クラスが表示されます。
  3. 変更するパフォーマンス・クラスを選択し、「パフォーマンス・クラスの編集」をクリックします。
  4. 変更が終了したら、「OK」をクリックします。
  5. 「ポリシー・セット・エディタ」の最後のページまで進み、「ポリシー・セットの発行」をクリックします。

9.5.4.1 分類子の追加

パフォーマンス・クラスに分類子を追加するには、次のステップを実行します。

  1. ポリシー・セット・エディタ・ウィザードを開始します。
  2. ウィザードの第2画面である「ポリシー・セットの編集: パフォーマンス・クラス」ページに移動します。
  3. 変更するパフォーマンス・クラスを選択し、「パフォーマンス・クラスの編集」をクリックします。
  4. 「パフォーマンス・クラスの編集」ページの「分類子」セクションで、「分類子の追加」ボタンをクリックし、適切な情報を入力します。終了したら、「OK」をクリックします。
  5. ポリシー・セットの編集ウィザードの最後まで進み、「ポリシー・セットの発行」をクリックして変更を永続化します。

9.5.4.2 分類子の変更

パフォーマンス・クラスの1つ以上の分類子を変更するには、次のステップを実行します。

  1. ポリシー・セット・エディタ・ウィザードを開始します。
  2. ウィザードの第2画面である「ポリシー・セットの編集: パフォーマンス・クラス」ページに移動します。
  3. 分類子を変更するパフォーマンス・クラスを選択し、「パフォーマンス・クラスの編集」をクリックします。
  4. 「パフォーマンス・クラスの編集」ページの「分類子」セクションで、分類子情報を変更し、「OK」をクリックします。
  5. ポリシー・セットの編集ウィザードの最後まで進み、「ポリシー・セットの発行」をクリックして変更を永続化します。

9.5.4.3 分類子の削除

パフォーマンス・クラスの1つ以上の分類子を削除するには、次のステップを実行します。

  1. ポリシー・セット・エディタ・ウィザードを開始します。
  2. ウィザードの第2画面である「ポリシー・セットの編集: パフォーマンス・クラス」ページに移動します。
  3. 分類子を削除するパフォーマンス・クラスを選択し、「パフォーマンス・クラスの編集」をクリックします。
  4. 「パフォーマンス・クラスの編集」ページの「分類子」セクションで、削除する分類子を選択し、「分類子の削除」をクリックします。終了したら、「OK」をクリックします。
  5. ポリシー・セットの編集ウィザードの最後まで進み、「ポリシー・セットの発行」をクリックして変更を永続化します。

9.5.5 分類子の評価順序の指定

分類子は、作業リクエストがシステムに入るたびに評価されるブール式を生成します。

最初にTRUEに評価された分類子によって、作業リクエストのパフォーマンス・クラスが決まります。作業リクエストが適切なパフォーマンス・クラスに入るようにするには、分類子が評価される順序を慎重に指定する必要があります。

分類子の評価順序を設定するには、次のステップを実行します。

  1. ポリシー・セット・エディタ・ウィザードを開始します。
  2. 「ポリシー・セットの編集: 分類子の順序付け」というタイトルのウィザードの第3画面まで進みます。
  3. 分類子の右側にある矢印キーを使用して、リスト内の分類子を上下に移動します。リストの一番上にあるパフォーマンス・クラスの分類子が最初に評価されます。作業リクエストがそのパフォーマンス・クラスの分類子と一致しない場合は、評価対象がなくなるまで、リスト内の次のパフォーマンス・クラスの評価に進みます。作業リクエストがパフォーマンス・クラスの分類子と一致した場合は、作業リクエストがそのパフォーマンス・クラスに関連付けられ、評価が終了します。

    作業リクエストを適切に分類するには、最も厳密な分類子を持つパフォーマンス・クラスをリストの一番上に配置し、最も厳密でない分類子を持つパフォーマンス・クラスをリストの下の方に配置する必要があります。最も汎用的な分類子を持つDefault_pcパフォーマンス・クラスは、リストの一番下に配置する必要があります。

  4. ポリシー・セットの編集ウィザードの最後まで進み、「ポリシー・セットの発行」をクリックして変更を永続化します。