8 Oracle Data Guard Brokerのプロパティ
Oracle Data Guard Brokerを使用してインスタンスまたは構成全体を管理します。
ブローカ構成全体、個別の構成メンバー、REDO転送サービスおよびログ適用サービスの動作を表示および制御するのに役立つ、様々なデータベース構成とデータベース・プロパティが用意されています。
プロパティの範囲は、構成全体、データベース全体、遠隔同期インスタンス全体またはインスタンス固有のいずれかです。構成全体を範囲とするプロパティは構成内のすべてのメンバーのブローカの動作を制御します。このようなプロパティの値は、構成内のすべてのメンバーで均一に適用されます。
データベース全体を範囲とするプロパティにより、特定のデータベースの動作を表示または制御できます。データベース(プライマリまたはスタンバイ)は複数のインスタンスから構成されるOracle RACデータベースであり、このようなプロパティの値はデータベースのすべてのインスタンスで均一に適用されます。
遠隔同期インスタンス全体を範囲とするプロパティにより、遠隔同期インスタンスの動作を表示または制御できます。
インスタンス固有のプロパティにより、個別のデータベース・インスタンスの動作を表示または制御できます。このようなプロパティはOracle RACデータベースのすべてのインスタンスに存在しますが、その値はインスタンスごとに異なる可能性があります。
ノート:
Oracle Data Guard Brokerコマンドライン・インタフェース(DGMGRL)を使用して、ブローカ・プロパティを表示または変更できます。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)では、「プロパティの編集」ページに一部のブローカ・プロパティが明示的に表示されます。他のプロパティからの情報は、Cloud Controlで表示される他のWebページに暗黙的に組み込まれている可能性があります。各プロパティがCloud Controlにどのように表示されるかについては、それぞれの個別の説明を参照してください。
構成プロパティ
構成プロパティは、ブローカ構成の動作を制御します。
これらのプロパティの値は、DGMGRLまたはCloud Controlを使用して表示し、動的に更新できます。ただし、一部のプロパティは、DGMGRLを使用しなければ更新できません。
構成プロパティは構成全体が有効範囲です。つまり、プロパティに対して設定した値は、構成内の各メンバーに均一に適用されます。
構成プロパティは、次の例に示すように、EDIT CONFIGURATION SET PROPERTYコマンドを使用して設定します。
例1
この例では、FastStartFailoverThreshold構成プロパティを90秒に設定しています。
DGMGRL> EDIT CONFIGURATION SET PROPERTY FastStartFailoverThreshold=90;
例2
この例では、ExternalDestination1構成プロパティを、サービス名としてSales、DB_UNIQUE_NAMEとしてchicagoを含むREDO転送先を指すように設定しています。
EDIT CONFIGURATION SET PROPERTY ExternalDestination1='SERVICE=Sales DB_UNIQUE_NAME=chicago';
ノート:
一般に、プロパティ値の大文字と小文字の区別を保持する必要がないかぎり、プロパティ値を引用符で囲む必要はありません。DGMGRLでは、入力した文字列は、引用符で囲まれていないかぎり、デフォルトですべて小文字に変換されます。
空白または句読点を含むプロパティ値(RedoRoutes、LogFileNameConvert、DBFileNameConvertなど)には、引用符は必須です。
次の項で、構成プロパティについて説明します。
BystandersFollowRoleChange
BystandersFollowRoleChange構成プロパティは、その他のスタンバイ・データベースの評価が、フェイルオーバー時(値はALL)とフェイルオーバー後(値はNONE)のどちらに行われるかを指定します。
ALLオプションとNONEオプションの説明は次のとおりです。
-
ALL- フェイルオーバー・プロセスの際、その他のスタンバイ・データベースがフェイルオーバー・ターゲット・スタンバイ(つまり、新しいプライマリになるスタンバイ)の先であるか後であるかをブローカが判断します。その他のスタンバイが先である場合、それらはフェイルオーバー操作の中で、
ORA-16661のステータスを与えられて無効にされます。フェイルオーバーが完了した後でその他のスタンバイを回復する必要があります。ブローカは、ターゲット・スタンバイがプライマリ・データベースになったSCNへのフラッシュバックを介してスタンバイを回復させ、新しいプライマリからスタンバイにREDO転送構成を設定します。その他のスタンバイが後の場合、ブローカは単に次期プライマリからこれらのスタンバイにREDO転送構成を設定して、フェイルオーバー・プロセスを完了します。
-
NONE- フェイルオーバー・プロセスの際、ブローカはフェイルオーバー操作の一部としてその他のスタンバイのステータスを評価しません。無効としてマークされ、後で評価できるように、ステータスはORA-16661になります。ブローカは単にフェイルオーバーを完了して、できるだけ早く新しいプライマリ・データベースを作成します。フェイルオーバーが完了したら、その他のスタンバイを回復させることができます。その他のデータベースを回復する際、ブローカは、新しいプライマリより先か後か判断します。その他のデータベースが新しいプライマリより先の場合、ブローカは自動的に、ターゲット・スタンバイがプライマリ・データベースになった時点のSCNにスタンバイをフラッシュバックし、新しいプライマリからスタンバイにREDO転送を設定します。(フラッシュバックが必要ない場合も、ブローカは新しいプライマリからこれらのスタンバイにREDO転送構成を設定します。)
NONEオプションを指定すると、フェイルオーバーの処理時間は短縮されますが、構成内のすべての他のデータベースのブローカ管理が無効になります。ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効な場合は、フェイルオーバーの完了後にオブザーバがスタンバイ・データベースを自動的に回復します。それ以外の場合は、フェイルオーバーの完了後にスタンバイ・データベースを手動で回復する必要があります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
ブローカ構成。このプロパティは、完全フェイルオーバーのターゲットであるデータベースでブローカによって使用されます。 |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
CommunicationTimeout
CommunicationTimeout構成プロパティは、ブローカが構成内のメンバー間のネットワーク通信をタイムアウトするまで待機する秒数を指定します。
値が0(ゼロ)の場合は、ネットワーク通信をタイムアウトしないことを示します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
>= 0 |
|
ブローカ・デフォルト |
180秒 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
ブローカ構成。このプロパティは、構成内のすべてのデータベースでブローカによって使用されます。 |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
ConfigurationSimpleName
ConfigurationSimpleName構成プロパティは、特定のブローカ構成に対応するオブザーバ・ランタイム・データ・ファイル(fsfo.dat)、オブザーバ・ログ・ファイルおよびコールアウト構成ファイルを含むディレクトリを指定するために使用します。
Oracle Databaseリリース21cより前のバージョンを使用しているデータベースの場合は、ConfigurationSimpleNameを明示的に設定することはできません。この値は、ブローカがデータベースに接続するときに、構成名とデータベースのDB_UNIQUE_NAMEを(無効な文字を削除した後に)組み合せてリアルタイムで決定されます。
ConfigurationSimpleNameの初期値は、次のルールを(示された順序で)使用して設定されます。
- ブローカ構成名(名前が30文字以下で有効な文字が含まれる場合)。
- ブローカ構成名の最初の30文字(名前が30文字を超え、最初の30文字に有効な値が含まれる場合)。
DB_UNIQUE_NAME
この値は構成可能であり、設定された初期値は変更できます。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
| データ型 | 文字列 |
| 有効値 |
|
| ブローカ・デフォルト |
構成名に含まれる文字が30文字以下で、a~zまたはA~Z、数字0~9、または特殊文字_、#、$のみが含まれている場合、デフォルト値は構成名の最初の30文字です。 構成名が30文字を超え、その最初の30文字にa~zまたはA~Z、数字0~9、または特殊文字_、#、$のみが含まれている場合、デフォルト値は構成名の最初の30文字です。 前述のどの条件も満たされていない場合は、プライマリ・データベースの |
| インポート | 不要 |
| パラメータ・クラス | 該当なし |
| ロール | プライマリおよびスタンバイ |
| スタンバイ・タイプ | 該当なし |
| 対応 | 該当なし |
| 有効範囲 | 構成 |
| Cloud Control名 | はい |
ConfigurationWideServiceName
ConfigurationWideServiceName構成プロパティを使用して、構成全体のサービス名を変更します。
ブローカは、統合サービス名を使用して構成の各メンバーにサービスを公開します。この構成全体のサービスのデフォルト・サービス名はprimarydbname_CFGで、これは、プライマリ・データベース名に接尾辞_CFGが追加されたものです。ロール遷移後、サービス名は変更されません。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
| データ型 | 文字列 |
| 有効値 |
|
| ブローカ・デフォルト | primarydbname_CFG |
| インポート | 不要 |
| パラメータ・クラス | 該当なし |
| ロール | プライマリおよびスタンバイ |
| スタンバイ・タイプ | 該当なし |
| 対応 | 該当なし |
| 有効範囲 | 構成 |
| Cloud Control名 | 該当なし |
ExternalDestination1
ExternalDestination1構成プロパティは、現在のプライマリ・データベースからREDOデータを受信できるREDO転送先を指定するために使用されます。
指定された宛先へのREDOデータの転送を設定するために、ブローカは指定された値をこのパラメータに使用し、LOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータをプライマリ・データベースに定義します。さらにブローカは、指定された宛先への転送の健全性を監視します。
ロール変更後、ブローカは新しいプライマリ・データベースに対し、自動的にLOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータを設定し、REDOデータを指定された宛先に転送します。
ノート:
ExternalDestination1プロパティでは、データベースの一意の名前(DB_UNIQUE_NAME)を指定する必要があります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
空の文字列 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
構成 |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
ノート:
Externaldestination1構成プロパティは、Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)およびOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以上でのみ使用可能です。
ExternalDestination2
ExternalDestination2構成プロパティは、現在のプライマリ・データベースからREDOデータを受信できるREDO転送先を指定するために使用されます。
指定された宛先へのREDOデータの転送を設定するために、ブローカは指定された値をこのパラメータに使用し、LOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータをプライマリ・データベースに定義します。さらにブローカは、指定された宛先への転送の健全性を監視します。
ロール変更後、ブローカは新しいプライマリ・データベースに対し、自動的にLOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータを設定し、REDOデータを指定された宛先に転送します。
ノート:
ExternalDestination2プロパティでは、データベースの一意の名前(DB_UNIQUE_NAME)を指定する必要があります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
空の文字列 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
構成 |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
ノート:
Externaldestination2構成プロパティは、Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)およびOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以上でのみ使用可能です。
FastStartFailoverAutoReinstate
FastStartFailoverAutoReinstate構成プロパティを使用すると、プライマリ・データベースが分離またはクラッシュしたためにファスト・スタート・フェイルオーバーが開始した場合に、元のプライマリ・データベースが自動的に回復されます。
この場合に元のプライマリ・データベースを自動的に回復しないようにするには、この構成プロパティをFALSEに設定します。
ユーザー構成条件が検出されたためにファスト・スタート・フェイルオーバーが発生した場合、またはDBMS_DG.INITIATE_FS_FAILOVER関数をコールしてアプリケーションでファスト・スタート・フェイルオーバーを要求した場合は、ブローカは元のプライマリ・データベースを自動的に回復しません。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
ブール |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
ブローカ構成。このプロパティは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化された後オブザーバにより使用されます。 |
|
Cloud Control名 |
プライマリを自動的に回復 |
FastStartFailoverLagLimit
FastStartFailoverLagLimit構成プロパティは、REDOの適用に関して、プライマリよりスタンバイが遅れることができる許容範囲を秒単位で確立します。
制限に達すると、ファスト・スタート・フェイルオーバーは許可されません。設定可能な最小値は5秒です。
このプロパティは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化され、構成が最大パフォーマンス・モードで動作しているときに使用します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
整数(秒数)。5以上にする必要があります。 |
|
ブローカ・デフォルト |
30秒 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
ブローカ構成。このプロパティは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化された後、プライマリ・データベースより使用されます。 |
|
Cloud Control名 |
ラグ制限 |
FastStartFailoverPmyShutdown
FastStartFailoverPmyShutdown構成プロパティにより、特定の条件下でプライマリ・データベースが停止します。
ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化されていてプライマリがFastStartFailoverThresholdの秒数よりも長くSTALLEDになったことをV$DATABASE.FS_FAILOVER_STATUSが示すと、プライマリ・データベースが停止します。この場合、プライマリが分離され、ファスト・スタート・フェイルオーバーが実行されている可能性があります。TRUEの値は、分離されたプライマリ・データベースがユーザーの問合せに対応できないことを確認するのに役立ちます。
ユーザーの構成条件が検出されたためにファスト・スタート・フェイルオーバーが発生した場合、またはDBMS_DG.INITIATE_FS_FAILOVER関数をコールしてアプリケーションでファスト・スタート・フェイルオーバーを要求した場合、このプロパティをFALSEに設定してもプライマリ・データベースの停止を防止できません。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
ブール |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
ブローカ構成。このプロパティは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化された後、プライマリ・データベースより使用されます。 |
|
Cloud Control名 |
プライマリを自動的に停止 |
FastStartFailoverThreshold
FastStartFailoverThreshold構成プロパティは、ファスト・スタート・フェイルオーバーを開始するまでに、マスター・オブザーバがプライマリ・データベースとの再接続を試行する時間(秒数)を指定します。
(オブザーバが1つしかない場合は、デフォルトでそのオブザーバがマスターとみなされます。この時間間隔は、オブザーバのプライマリ・データベースとの接続が最初に失われたときに開始されます。オブザーバが指定時間内にプライマリ・データベースへの接続を回復できない場合、オブザーバによりターゲット・スタンバイ・データベースへのファスト・スタート・フェイルオーバーが開始されます。このプロパティの設定方法の詳細は、「ファスト・スタート・フェイルオーバーの有効化」のタスク4を参照してください。
構成可能なファスト・スタート・フェイルオーバー条件が検出された場合、またはアプリケーションでファスト・スタート・フェイルオーバーの開始を要求した場合、オブザーバはしきい値を完全に無視します。
このプロパティに対する適切な値を判断するうえで、V$FS_OBSERVER_HISTOGRAMビューで示される情報が役立ちます。このビューでは、異なる時間間隔のオブザーバとプライマリ・データベース間のpingの成功頻度に基づいた統計が表示されます。(このビューは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以上で使用可能です。また、Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)でも使用できますが、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)では使用できません。)V$FS_OBSERVER_HISTOGRAMビューの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
整数(秒数)。6以上にする必要があります。 |
|
ブローカ・デフォルト |
30秒 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリ・ロールにフェイルオーバーするターゲット・スタンバイ・データベース |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
ブローカ構成。このプロパティは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化された後オブザーバにより使用されます。 |
|
Cloud Control名 |
Cloud Controlでは、この値はOracle Data Guardの概要ページに「フェイルオーバーのしきい値」として表示されます。 |
ObserverOverride
ObserverOverride構成プロパティをTRUEに設定すると、オブザーバのプライマリへの接続が失われた場合、自動フェイルオーバーが発生します。
スタンバイがプライマリに正常に接続している場合でも、このように動作します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
ブール |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
ブローカ構成。このプロパティは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化された後オブザーバにより使用されます。 |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
ObserverReconnect
ObserverReconnect構成プロパティは、オブザーバがプライマリ・データベースに対して新しい接続を確立する頻度を指定します。
このプロパティがデフォルト値の0に設定されている場合、オブザーバはプライマリ・データベースへの接続を作成、維持しますが、プライマリ・データベースへの新しい接続を定期的に作成することはしません。これによりプライマリ・データベースに新しいオブザーバ接続を定期的に確立することによる処理オーバーヘッドがなくなる一方、オブザーバがプライマリ・データベースに新しい接続を作成できないことを検出できなくなります。このプロパティは、プライマリ・データベースの障害を適時に検出できる程度には小さいが、定期的なオブザーバ接続によるオーバーヘッドが許容できるレベルに収まる程度には大きい値に設定することをお薦めします。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
整数(秒数)。0以上にする必要があります。 |
|
ブローカ・デフォルト |
0 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
ブローカ構成。このプロパティは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化された後オブザーバにより使用されます。 |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
OperationTimeout
OperationTimeout構成プロパティは、ブローカがヘルス・チェック、監視可能なプロパティの取得およびプロパティの操作の設定を完了するまでの待機時間の最大値を指定します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
>= 30および<= 3600 |
|
ブローカ・デフォルト |
30秒 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
ブローカ構成。このプロパティは、構成内のすべてのデータベースでブローカによって使用されます。 |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
PreferredObserverHosts
構成可能なプロパティPreferredObserverHostsを使用すると、データベースがプライマリ・ロールである場合にそのマスター・オブザーバのホストとして優先するホストを一覧で表示できます。
このプロパティの値は、ファスト・スタート・フェイルオーバーの有効/無効や、オブザーバがOBSERVED状態にあるかどうかにかかわらず、いつでも変更できます。ただし、この変更は、次のロール変更までマスター・オブザーバの場所には影響しません。PreferredObserverHostsで指定されたホストで実行されているオブザーバのみがデータベースを監視し、プライマリ・データベースの損失時にフェイルオーバーを開始するマスター・オブザーバになります。オブザーバの優先度を設定できます。優先度の範囲は1から8までで、優先度のデフォルト値は8です。数値が小さいほど優先度が高くなります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
| データ型 | 文字列 |
| 有効値 | カンマで区切られた1つ以上のホスト名と優先度を含む文字列:値の設定時に、該当するホスト上でオブザーバが動作していない場合でも、各ホスト名には有効なネットワーク名の任意の文字列を指定できます。 |
| ブローカ・デフォルト | Null |
| インポート | 不要 |
| パラメータ・クラス | 該当なし |
| ロール | プライマリ、スタンバイ |
| スタンバイ・タイプ | フィジカル・スタンバイとロジカル・スタンバイ |
| 対応 | 該当なし |
| 有効範囲 | データベース |
| Cloud Control名 | 該当なし |
PrimaryLostWriteAction
PrimaryLostWriteAction構成プロパティは、プライマリ・データベースで書込み欠落が発生したことをスタンバイ・データベースが検出した場合の動作を決定します。
ノート:
PrimaryLostWriteAction構成プロパティは、Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)およびOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以上でのみ使用可能です。
指定可能なアクションは次のとおりです。
-
CONTINUE- プライマリ・データベースで書込み欠落が発生したことをスタンバイ・データベースが検出した場合でも、プライマリ・データベースは動作を継続します。これはデフォルト・アクションです。 -
SHUTDOWN- プライマリ・データベースで書込み欠落が発生したことをスタンバイ・データベースが検出した場合、ファスト・スタート・フェイルオーバーは無効化され、プライマリ・データベースは強制終了を実行します。自動フェイルオーバーは発生しません。 -
FAILOVER- 最大パフォーマンス・モードでファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化されており、構成がFastStartFailoverLagLimitプロパティに指定されている許容限界の範囲内にある場合、オブザーバによってフェイルオーバーが開始されます。 -
FORCEFAILOVER- (最大パフォーマンス・モードか最大可用性モードのいずれかで)ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化されている場合、オブザーバによってフェイルオーバーが開始されます。このオプションを使用すると、データ消失を伴うフェイルオーバーが発生します。
FAILOVERオプションとFORCEFAILOVERオプションの両方について、ファスト・スタート・フェイルオーバーが無効化されている場合、フェイルオーバーは発生しませんが、プライマリは停止します。
プライマリ・データベースで書込み欠落が発生したことがスタンバイで検出され、次のいずれかの条件に当てはまる場合は、ファストスタート・フェイルオーバーが無効化されます。
PrimaryLostWriteActionがCONTINUEに設定されているPrimaryLostWriteActionがSHUTDOWNに設定されているPrimaryLostWriteActionがFAILOVERに設定され、保護モードが最大可用性または最大保護のいずれかに設定されている
プライマリ・データベースおよび書込み欠落を検出したスタンバイ・データベースのデータベース・アラートおよびブローカ・ログに診断情報が記述されます。
プライマリ・データベースで書込み欠落が発生した場合は、My Oracle Supportノート1265884.1 (http://support.oracle.com)のスタンバイ・リカバリ時のORA-752またはORA-600 [3020]の解決のガイドラインに従います。
ノート:
プライマリ・データベースおよび構成内の各スタンバイ・データベースでDB_LOST_WRITE_PROTECTデータベース初期化パラメータをTYPICALまたはFULLに設定し、構成内のすべてのスタンバイ・データベースで、プライマリの書込み欠落を検出できるようにする必要があります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
ブローカ構成 |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
TraceLevel
TraceLevel構成プロパティは、構成のすべてのメンバーに対してブローカが実行するトレースの量を制御するために使用されます。
プロパティをUSERに設定すると、トレース対象は、完了した操作と、操作またはヘルス・チェックから発生する警告またはエラー・メッセージに制限されます。プロパティをSUPPORTに設定すると、Oracleサポート・サービスが必要とするより低レベルの情報が含まれ、トレースの量が増大します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
監視可能な(読取り専用)プロパティ
監視可能なプロパティを使用すると、データベース、データベース・インスタンスまたは遠隔同期インスタンスに関連する情報を表示できます。
監視可能なプロパティの値は変更できません。これらはすべて、DGMGRLのSHOWコマンドを使用して表示できます。
ノート:
監視可能なプロパティの情報を表示できるのは、エンティティのブローカ管理が有効な場合のみです。Cloud Controlでは、これらのプロパティから取得された情報が「プロパティ」ページに表示されます。
データベースがOracle RACデータベースの場合、一部のプロパティの出力値にインスタンス固有の情報も示されることがあります。たとえば、プライマリ・データベースがOracle RACデータベースの場合、LogXptStatusは、Standby2にREDOデータを転送しているInstance1にエラーがあることと、Standby4にREDOデータを転送しているInstance2にエラーがあることを示す場合があります。
次の各項で、監視可能なプロパティについて説明します。
InconsistentLogXptProps(非一貫性REDO転送プロパティ)
監視可能なプロパティInconsistentLogXptPropsは、プロパティの値が、ブローカ構成ファイルとランタイム値の間で一貫性がないすべてのREDO転送サービスに関連するプロパティを示す表を戻します。
この表にレポートされるプロパティはデータベース固有または遠隔同期インスタンス固有のプロパティですが、非一貫性についてはインスタンス固有ベースでレポートされます。データベースまたは遠隔同期インスタンス固有のプロパティは、ブローカの構成ファイルに、データベースまたは遠隔同期インスタンスのすべてのインスタンスに対する1つの値が存在することを保証するだけです。ランタイム値は異なる場合があります。つまり、一部のインスタンスでのみデータベースまたは遠隔同期インスタンス固有のプロパティに一貫性がない場合があります。
このプロパティは、プライマリ・データベース、REDOデータを送信するフィジカル・スタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスに関係します。この表の列は、次のとおりです。
-
INSTANCE_NAMEインスタンスのSIDを識別する値。
-
STANDBY_NAMEこのREDO転送サービス・プロパティに関連するスタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスのデータベース一意名(
DB_UNIQUE_NAME) -
PROPERTY_NAME一貫性のない値が含まれるREDO転送サービス・プロパティの名前。
-
MEMORY_VALUEデータベースまたは遠隔同期インスタンスで使用されているランタイム値。
-
BROKER_VALUEブローカ構成ファイルに保存されているREDO転送サービス・プロパティの値。
InconsistentProperties (非一貫性プロパティ)
監視可能なプロパティInconsistentPropertiesは、対応するサーバー・パラメータ・ファイル内の値またはランタイム値と一貫性がない、ブローカ構成ファイル内のすべてのプロパティ値を表示します。
ノート:
InconsistentPropertiesプロパティは、Oracle Database 19c以降では非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。このプロパティには常に値がありません。
情報は表形式で表示されます。この表にレポートされるプロパティはデータベース固有または遠隔同期インスタンス固有のプロパティですが、非一貫性についてはインスタンス固有ベースでレポートされます。データベースまたは遠隔同期インスタンス固有のプロパティは、ブローカの構成ファイルに、データベースまたは遠隔同期インスタンスのすべてのインスタンスに対する1つの値が存在することを保証するだけです。ランタイム値は異なる場合があります。つまり、一部のインスタンスでのみデータベースまたは遠隔同期インスタンス固有のプロパティに一貫性がない場合があります。
個々の構成メンバーは、このプロパティを持っています。この表の列は、次のとおりです。
-
INSTANCE_NAMEインスタンスのSIDを識別する値。
-
PROPERTY_NAME一貫性のない値が含まれるプロパティの名前。
-
MEMORY_VALUE使用されている対応するランタイム値。
-
SPFILE_VALUEサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)に保存されている対応する値。
-
BROKER_VALUEブローカ構成ファイルに保存されているプロパティの値。
LogXptStatus(REDO転送ステータス)
監視可能なプロパティLogXptStatusは、有効な各構成メンバーに対するREDO転送サービスのエラー・ステータスを含む表を戻します。
このプロパティは、プライマリ・データベース、REDOデータを送信するフィジカル・スタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスに関係します。
この表の列は、次のとおりです。
-
PRIMARY_INSTANCE_NAMEプライマリ・データベースのインスタンスのSIDを識別する値。
-
STANDBY_DATABASE_NAMEスタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスのデータベース一意名(
DB_UNIQUE_NAME) -
ERRORREDO転送エラーのテキスト。エラーがない場合、フィールドは空です。
表の各エントリは、1つのREDOソース上での、1つのREDO接続先へのREDO転送サービスのステータスを示します。
エラー・ステータスは空の文字列の場合もあります。これは、エラーがないことを示します。
次の例では、South_Sales接続先にはエラーがないので、South_SalesのSTATUSは空です。South_Report接続先は、ORA-01034メッセージを戻します。
DGMGRL> SHOW DATABASE 'North_Sales' 'LogXptStatus' ;
LOG TRANSPORT STATUS
PRIMARY_INSTANCE_NAME STANDBY_DATABASE_NAME STATUS
north_sales1 South_Sales
north_sales1 South_Report ORA-01034: ORACLE not availableLsbyFailedTxnInfo(ロジカル・スタンバイ障害トランザクション情報)
監視可能なプロパティLsbyFailedTxnInfoは、ログ適用サービスの停止の原因となった障害トランザクションを識別します。
このプロパティには、DBA_LOGSTDBY_EVENTSビューからの次の値で構成される文字列が含まれています。
-
XIDUSN: トランザクションIDのUNDOセグメント番号 -
XIDSLT: トランザクションIDのスロット番号 -
XIDSQN: トランザクションIDの順序番号 -
STATUS_CODE:STATUSメッセージ内のステータス(またはOracleエラー・コード) -
STATUS: プロセスの現行アクティビティの説明、またはログ適用サービスの停止理由
トランザクションIDとステータス情報は、番号記号の文字列(###)で区切られます。
これはロジカル・スタンバイ・データベース関連のプロパティです。
LsbyParameters(ロジカル・スタンバイ・パラメータ)
監視可能なプロパティLsbyParametersには、ログ適用サービス用に特別に予約済のMAX_SGAおよびMAX_SERVERSの値を識別する文字列が含まれています。
MAX_SGAは最大システム・グローバル領域で、MAX_SERVERSはパラレル問合せサーバーの最大数です。これらの値は、LsbyParametersプロパティ内で番号記号の文字列(###)で区切られます。
これはロジカル・スタンバイ・データベース関連のプロパティです。
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LsbyMaxEventsRecordedプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。
RecvQEntries(受信キュー・エントリ)
監視可能なプロパティRecvQEntriesプロパティは、スタンバイ・データベースで受信済で、まだ適用されていないすべてのログ・ファイルを示す表を戻します。
行が戻されていない場合は、受信されたすべてのログ・ファイルが適用済であることを意味します。これはスタンバイ・データベース関連のプロパティです。
この表には、次の順序で列が含まれています。
-
STATUSロジカル・スタンバイ・データベース上のログ・ファイルの場合は、
STATUS列が次のいずれかの値に設定されます。-
NOT_APPLIED: このログ・ファイル内のREDOレコードは適用されていません。 -
PARTIALLY_APPLIED: このログ・ファイル内のREDOレコードのうち、一部は適用済で残りは適用されていません。 -
COMMITTED_TRANSACTIONS_APPLIED: このステータス値は、ロジカル・スタンバイ・データベースにのみ適用されます。コミット済トランザクションに属するREDOレコードはすべて適用済です。コミットされていないトランザクションに属するREDOレコードは、LogMinerにより読み取られておらず、まだ将来トランザクションがコミットされるときに必要になる可能性があります。したがって、このオンラインREDOログ・ファイルはまだ安全に破棄できません。
-
-
RESETLOGS_IDアーカイブREDOログ・ファイルに関連付けられたリセットログ識別子。
-
THREADREDOスレッド番号。
-
LOG_SEQオンラインREDOログ・ファイルの順序番号。
-
TIME_GENERATEDオンラインREDOログ・ファイルがプライマリ・データベースに初めて書き込まれた時刻。
-
TIME_COMPLETEDログ・ファイルがプライマリ・データベースに2度目にアーカイブされた時刻(
NEXT_CHANGE#列に対応)。 -
FIRST_CHANGE#アーカイブREDOログ・ファイル内の最初の変更番号。
-
NEXT_CHANGE#次のログ・ファイル内の最初の変更番号。
-
SIZE (KB)オンラインREDOログ・ファイルの
SIZE(KB単位)。
たとえば:
DGMGRL> SHOW DATABASE 'South_Sales' 'RecvQEntries' ;
STATUS RESETLOGS_ID THREAD
LOG_SEQ TIME_GENERATED TIME_COMPLETED FIRST_CHANGE#
NEXT_CHANGE# SIZE (KBs)
NOT_APPLIED 497198843 1 5
06/20/2003 14:55:38 06/20/2003 16:31:26 202138
210718 7364
NOT_APPLIED 497198843 1 6
06/20/2003 16:31:26 06/20/2003 16:31:39 210718
210753 13
NOT_APPLIED 497198843 1 7
06/20/2003 16:31:39 06/20/2003 16:31:54 210753
210758 1
NOT_APPLIED 497198843 1 8
06/20/2003 16:31:54 06/20/2003 16:31:59 210758
210789 11
ノート:
Cloud Controlでは、「ログ・ファイルの詳細」ページにこの情報が表示されます。
SendQEntries(送信キュー・エントリ)
監視可能なプロパティSendQEntriesは、1つ以上のスタンバイ・データベースに正常にアーカイブされていない、プライマリ・データベース上のすべてのログ・ファイルを示す表を戻します。
これはプライマリ・データベース関連のプロパティです。
この表の列は、次のとおりです。
-
STANDBY_NAMEこの値は空か、またはスタンバイ・データベースのデータベース一意名(
DB_UNIQUE_NAME)になります。空の場合、STATUS列にはCURRENTまたはNOT_ARCHIVEDの値が含まれます。 -
STATUSSTATUS列は、次のいずれかの値に設定されます。-
CURRENT: 現在オンラインREDOを書込み中のログ・ファイル。 -
NOT_ARCHIVED: ローカルにアーカイブされていない、完了済のオンラインREDOログ・ファイル。 -
ARCHIVED: ローカルにアーカイブされているが、STANDBY_NAME列で指定されたスタンバイ・データベースには転送されていない完了済ログ・ファイル。
この表には、
STATUS=CURRENTの値を持つ行が1つのみ含まれます。値がSTATUS=ARCHIVEDまたはSTATUS=NOT_ARCHIVEDの行は複数含まれる場合があります。 -
-
RESETLOGS_IDアーカイブREDOログ・ファイルに関連付けられたリセットログ識別子。
-
THREADREDOスレッド番号。
-
LOG_SEQログ順序番号。複数行に(異なる
STANDBY_NAME値について)同じLOG_SEQ値が含まれる場合があります。 -
TIME_GENERATEDオンラインREDOログ・ファイルがプライマリ・データベースに初めて書き込まれた時刻。
-
TIME_COMPLETEDログ・ファイルがプライマリ・データベースに2度目にアーカイブされた時刻(
NEXT_CHANGE#列に対応)。 -
FIRST_CHANGE#アーカイブREDOログ・ファイル内の最初の変更番号。
-
NEXT_CHANGE#次のログ・ファイル内の最初の変更番号。
-
SIZE (KB)オンラインREDOログ・ファイルの
SIZE(KB単位)。
たとえば、次にSHOW DATABASEコマンドの出力を示します:
DGMGRL> SHOW DATABASE 'North_Sales' 'SendQEntries' ;
PRIMARY_SEND_QUEUE
STANDBY_NAME STATUS RESETLOGS_ID
THREAD LOG_SEQ TIME_GENERATED TIME_COMPLETED
FIRST_CHANGE# NEXT_CHANGE# SIZE (KBs)
South_Sales ARCHIVED 497198843
1 9 06/20/2003 16:31:59 06/20/2003 16:39:57
210789 211411 186
South_Sales ARCHIVED 497198843
1 10 06/20/2003 16:39:57 06/20/2003 16:40:01
211411 211415 1
South_Sales ARCHIVED 497198843
1 11 06/20/2003 16:40:01 06/20/2003 16:40:07
211415 211418 1
CURRENT 497198843
1 12 06/20/2003 16:40:07
211418 1
ノート:
Cloud Controlでは、「ログ・ファイルの詳細」ページにこの情報が表示されます。
TopWaitEvents
監視可能なプロパティTopWaitEventsは、指定したインスタンス内で待機時間が最長のイベントを5つ指定します。
イベントとその待機時間はV$SYSTEM_EVENTから取得されます。構成内のインスタンスごとに、このプロパティがあります。これは、インスタンス固有の監視可能なプロパティです。この表には、次の順序で列が含まれています。
-
Event
システム待機イベント。
-
Wait Time
このイベントが待機されていた時間の合計(0.01秒単位)。
SHOW INSTANCEコマンドの出力例を次に示します。
DGMGRL> SHOW INSTANCE north_sales1 'TopWaitEvents';
TOP SYSTEM WAIT EVENTS
Event Wait Time
rdbms ipc message 671350
SQL*Net message from client 62390
pmon timer 47897
Queue Monitor Wait 43016
wakeup time manager 38508構成可能なプロパティ
構成可能なプロパティは、ブローカ構成内のメンバーの動作を制御します。
これらのプロパティの値は、DGMGRLまたはCloud Controlを使用して表示し、動的に更新できます。ただし、一部のプロパティは、DGMGRLを使用しなければ更新できません。
これらのプロパティは、Oracle Data Guard Broker構成を管理するために使用されるいくつかのデータベース初期化パラメータとSQL文を制御します。したがって、これらの初期化パラメータを手動で設定したり、これらのSQL文をブローカ構成に発行しないでください。
ほとんどの場合、構成可能なプロパティはメンバー全体に適用されます。つまり、プロパティに対して設定した値は、データベースの各メンバー(データベースまたは遠隔同期インスタンス)に適用されます。ただし、一部の構成可能なプロパティにはインスタンス固有の有効範囲が設定されています。これは、一部の特定のプロパティの値が、複数インスタンスのデータベースまたは遠隔同期インスタンスでは、インスタンス間で異なる可能性があることを意味します。次の表に、構成可能な各プロパティと、その有効範囲がメンバー単位かインスタンス固有かを示します。有効範囲列の意味は、次のとおりです。
-
メンバー—プロパティの値はインスタンスや構成に固有ではなくデータベースまたは遠隔同期インスタンス単位です。
-
インスタンス—プロパティの値はインスタンス固有です。
アスタリスク(*)は、
EDIT INSTANCE * ON DATABASEコマンドを使用して、Oracle RACデータベースのすべてのインスタンスにプロパティ値を設定できることを示します。 -
構成—プロパティの値はインスタンスやメンバーに固有ではなく構成単位です。
表8-1 構成可能なプロパティ
| 構成可能なプロパティの名前 | 有効範囲 | 関連先 |
|---|---|---|
| AlternateLocation | データベース | REDO転送サービス |
| ArchiveLocation | データベース | REDO転送サービス |
| 「ApplyInstances」 | メンバー | REDO Apply |
|
メンバー |
REDO ApplyおよびSQL Apply |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
REDO Apply |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
| DataGuardSyncLatency | メンバー | REDO転送サービス |
|
メンバー |
REDO Apply |
|
|
メンバー |
REDO ApplyおよびSQL Apply |
|
|
メンバー |
ブローカ通信、REDO転送サービス |
|
| Encryption | メンバー | REDO転送サービス |
|
メンバー |
ファスト・スタート・フェイルオーバー |
|
| InstanceName | インスタンス | インスタンス識別 |
|
インスタンス* |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
インスタンス* |
診断 |
|
|
メンバー |
REDO Apply |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
SQL Apply |
|
|
インスタンス* |
SQL Apply |
|
|
インスタンス* |
SQL Apply |
|
|
メンバー |
SQL Apply |
|
|
メンバー |
SQL Apply |
|
|
メンバー |
SQL Apply |
|
|
メンバー |
SQL Apply |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
ファスト・スタート・フェイルオーバー |
|
|
メンバー |
REDO ApplyおよびSQL Apply |
|
| PreferredObserverHosts | メンバー | ファスト・スタート・フェイルオーバー |
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
データベース |
REDO転送サービス |
|
|
データベース |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
REDO ApplyおよびSQL Apply |
|
|
インスタンス |
インスタンスの起動および停止 |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
|
|
メンバー |
REDO転送サービス |
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以上では、データベース初期化パラメータおよびロジカル・スタンバイの属性に直接マップされる構成可能なプロパティは、ブローカ構成ファイル内で維持されません。非推奨の初期化パラメータおよびロジカル・スタンバイの属性のリストは、Oracle Databaseリリース19cでの変更点の非推奨となった機能に関する項を参照してください。
関連項目:
プロパティ管理の詳細は、「ブローカ構成のメンバーの管理」を参照
ノート:
プライマリ・データベースとともにブローカ構成が作成され、メンバーが構成に追加されると、ブローカは、多数のプロパティを設定するために、メンバーから既存の設定をインポートします。既存の設定のインポートに失敗したり、プロパティ値がインポートされなかった場合、ブローカは、ブローカ・デフォルト値を使用します。プロパティがインポートされたかどうか、およびデフォルト値を、各プロパティの説明で示します。
ブローカが制御するデータベース初期化パラメータとSQL文
次のデータベース初期化パラメータは、構成可能なブローカ・プロパティによって制御されます。このため、これらのパラメータは手動で設定しないでください。
-
LOG_ARCHIVE_DEST_n -
LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_n
ブローカで適用の開始方法を管理する場合、構成可能なプロパティ設定も使用されます。このため、次のSQL文は、ブローカによって自動的に管理されます。
-
ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE -
ALTER DATABASE START LOGICAL STANDBY APPLY IMMEDIATE
AlternateLocation
構成可能なプロパティAlternateLocationは、構成可能なプロパティArchiveLocationによって指定された場所に格納できない場合に、プライマリ、ロジカルおよびスナップショット・スタンバイ・データベースのオンラインREDOログ・アーカイブの代替の場所を指定します。
StandbyArchiveLocationプロパティが空ではない場合、AlternateLocationプロパティはオンラインREDOログの代替のアーカイブ場所を指定します。StandbyArchiveLocationプロパティが空の場合、AlternateLocationプロパティはオンラインREDOログおよびスタンバイREDOログの代替のアーカイブ場所を指定します。
ノート:
これらのプロパティを使用すると、指定したローカル宛先へのオンラインREDOログおよびスタンバイREDOログのローカル・アーカイブをブローカで自動的に管理できます。同じ宛先を指定するローカル・アーカイブには、log_archive_dest_n初期化パラメータを設定しないでください。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
| データ型 | 文字列 |
| 有効値 |
|
| ブローカ・デフォルト | 空の文字列 |
| インポート | 不要 |
| パラメータ・クラス | 動的 |
| ロール | プライマリおよびスタンバイ |
| スタンバイ・タイプ | フィジカル、ロジカルまたはスナップショット・スタンバイ |
| 対応 | プライマリまたはスタンバイ・インスタンスの場合は、構成可能なデータベース・プロパティArchiveLocationと一致するローカル格納先の代替格納先を表すLOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータのLOCATION属性。
|
| 有効範囲 | メンバー |
| Cloud Control名 | Cloud Control名はありません |
ArchiveLocation
構成可能なプロパティArchiveLocationは、プライマリ、ロジカルおよびスナップショット・スタンバイ・データベースのオンラインREDOログ・アーカイブの場所を指定します。
StandbyArchiveLocationプロパティが空ではない場合、ArchiveLocationプロパティはオンラインREDOログのアーカイブ場所を指定します。StandbyArchiveLocationプロパティが空の場合、ArchiveLocationプロパティはオンラインREDOログおよびスタンバイREDOログのアーカイブ場所を指定します。
Oracleがローカル・アーカイブを管理するようにする場合は、このプロパティに値を設定します。
ノート:
これらのプロパティを使用すると、指定したローカル宛先へのオンラインREDOログおよびスタンバイREDOログのローカル・アーカイブをブローカで自動的に管理できます。同じ宛先を指定するローカル・アーカイブには、log_archive_dest_n初期化パラメータを設定しないでください。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
| データ型 | 文字列 |
| 有効値 |
|
| ブローカ・デフォルト | 空の文字列 |
| インポート | 不要 |
| パラメータ・クラス | 動的 |
| ロール | プライマリおよびスタンバイ |
| スタンバイ・タイプ | フィジカル、ロジカルまたはスナップショット・スタンバイ |
| 対応 |
|
| 有効範囲 | メンバー |
| Cloud Control名 | Cloud Control名はありません |
ノート:
ArchiveLocationをリセットすると、ブローカはプロパティ値を空の文字列に変更します。ただし、リセットする前にプロパティArchiveLocationで指定された場所を指す初期化パラメータlog_archive_dest_nは更新されません。理由は次のとおりです:
- REDOログ・アーカイバには、REDOログをアーカイブするためのアクセス可能な場所が必要です。アーカイブに失敗すると、アーカイバはスタックされ、データベースは制限モードになります。ブローカは、どのアーカイブ場所を使用する必要があるかの情報がないため、アーカイブ場所に対応するパラメータlog_archive_dest_nを意図的に更新しません。
- プロパティArchiveLocationの空の値は、ユーザーがローカル・アーカイブ宛先を手動で管理できることを示します。
ApplyInstances
ApplyInstancesプロパティを使用すると、Redo Applyを実行するフィジカル・スタンバイ・インスタンスの数を指定できます。
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)では、SQL文ALTER RECOVER MANAGED STANDBY DATABASEで新しいINSTANCESキーワードを使用できます(Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)またはOracle RAC One Nodeデータベースの場合のみ)。これを使用した場合、REDO Applyが開始されたインスタンスと同じモードで稼働中の、アクティブな各フィジカル・スタンバイ・インスタンス上でREDO Applyが実行されます。ALLを指定することも、特定の数字を指定してREDO Applyで使用するインスタンス数を制限することもできます。複数のインスタンス上でREDO Applyを実行するようにデータベースがすでに設定されている場合は、Data Guard BrokerのプロパティApplyInstancesを使用して、Oracle RACフィジカル・スタンバイ・データベース上でREDO Applyに関係するインスタンスの数を制限できます。
関連項目:
-
マルチインスタンスREDO Applyの設定の詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
| データ型 | 整数 |
| 有効値 | 0から16、ALL
|
| ブローカ・デフォルト | デフォルトは0です。 |
| インポート | はい |
| パラメータ・クラス | 該当なし |
| ロール | スタンバイ |
| スタンバイ・タイプ | フィジカル・スタンバイ |
| 対応 | ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASEコマンドのINSTANCESキーワード。
|
| 有効範囲 | データベース |
| Cloud Control名 | 該当なし |
ApplyInstanceTimeout
構成可能なプロパティApplyInstanceTimeoutは、現行の適用インスタンスの障害を検出してから適用インスタンスのフェイルオーバーを開始するまでの、ブローカの待機秒数を指定します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
スタンバイ、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル、ロジカル、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
ApplyLagThreshold
構成可能なプロパティApplyLagThresholdは、ロジカルまたはフィジカルのスタンバイでのメンバーの適用ラグがプロパティで指定された値を上回った場合の警告ステータスを生成します。
プロパティ値を表す単位は秒です。値が0秒の場合、適用ラグが存在しても警告を生成しません。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
数値 |
|
有効値 |
>=0 |
|
ブローカ・デフォルト |
30秒 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
スタンバイ、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル、ロジカル |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
ApplyParallel
構成可能なプロパティApplyParallelは、REDO Applyがフィジカル・スタンバイ・データベースへのREDOデータの適用に複数のプロセスを使用する必要があるかどうかを指定します。
REDO Applyが停止している場合は、プロパティを設定してもすぐには有効になりません。ただし、REDO Applyが再び実行中になったとき、このプロパティの値によって、REDO Applyのパラレル適用動作が決定します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
スタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
ArchiveLagTarget
構成可能なプロパティArchiveLagTargetは、失われる可能性のあるデータ量を制限します。
有効な場合、指定した期間(秒単位)が経過した後にログ・スイッチを強制して、失われる可能性のあるデータ量を制限し、スタンバイ・データベースの可用性を向上させます。つまり、スタンバイ・データベースでは、ARCHIVE_LAG_TARGET初期化パラメータに設定された値を超える期間に生成されたREDOレコードは失われなくなります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
数値 |
|
有効値 |
秒(0秒、または60から7200秒の数値) |
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
プライマリ・データベース、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、ArchiveLagTargetプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。このプロパティに対応するデータベース初期化パラメータを設定するには、EDIT DATABASE...SET PARAMETERコマンドを使用します。
Binding
構成可能なプロパティBindingは、接続先がMANDATORYであるかOPTIONALであるかを指定します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
スタンバイ・データベース、リカバリ・アプライアンス、遠隔同期インスタンス脚注 1 |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイ、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
脚注1
このプロパティはREDO接続先に対して設定されていますが、間接的には、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのためのREDO転送サービスに関連しています。指定した設定は、ブローカにより、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのLOG_ARCHIVE_DEST_n値の対応する属性に伝播されます。
DataGuardSyncLatency
データベース・プロパティDataGuardSyncLatencyは、データベース初期化パラメータDATA_GUARD_SYNC_LATENCYをサポートします。
データベース初期化パラメータDATA_GUARD_SYNC_LATENCYは、すべての同期スタンバイ宛先に適用されます。少なくとも1つの同期スタンバイがREDOの受信を確認した後、後続の宛先を切断するまで、プライマリ・データベースが待機すべき最大時間(秒単位)を定義します。ブローカ構成にメンバーを追加すると、ブローカによってDATA_GUARD_SYNC_LATENCY値が自動的に判断され、その値でブローカ・メタデータが更新されます。DataGuardSyncLatencyプロパティを編集すると、ブローカによってデータベースのDATA_GUARD_SYNC_LATENCYパラメータが更新されます。
ブローカは、定期的に健全性チェック・ルーチンを実行し、構成の各メンバーに対してDataGuardSyncLatencyプロパティの値とDATA_GUARD_SYNC_LATENCY初期化パラメータの値の一貫性をチェックします。非一貫性が検出されると、健全性チェック・レポートでエラーが通知されます。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
| データ型 | 整数 |
| 有効値 | >= 0 |
| ブローカ・デフォルト | 該当なし |
| インポート | 該当なし |
| パラメータ・クラス | 動的 |
| ロール | プライマリ |
| スタンバイ・タイプ | 該当なし |
| 対応 | DATA_GUARD_SYNC_LATENCYデータベース初期化パラメータ
|
| 有効範囲 | データベース |
| Cloud Control名 | 該当なし |
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、DataGuardSyncLatencyプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。このプロパティに対応するデータベース初期化パラメータを設定するには、EDIT DATABASE...SET PARAMETERコマンドを使用します。
DbFileNameConvert
構成可能なプロパティDbFileNameConvertは、プライマリ・データファイルのファイル名からフィジカル・スタンバイ・データファイルのファイル名を識別します。
プライマリ・データベースにデータファイルを追加すると、このプロパティによりプライマリ・データベース上のデータファイル名がフィジカル・スタンバイ・データベース上のデータファイルに変換されます。
このプロパティは、次の場合に使用されます。
-
フィジカル・スタンバイのマウント時に、フィジカル・スタンバイ・システム上のデータファイルのパスがプライマリ・データベース・システムと異なる場合は、このプロパティを使用してプライマリ・データファイルのファイル名がスタンバイ・データファイルのファイル名に変更されます。
-
プライマリ・データベース上で新規データ・ファイルが作成されるときに、構成可能なプロパティ
StandbyFileManagementがAUTOに設定されている場合は、対応する新規データ・ファイルがフィジカル・スタンバイ・データベース上に作成されます。Oracleでは、DbFileNameConvertプロパティからのデータファイルのファイル・パス・マッピング情報を使用して、新規スタンバイ・データファイルのスタンバイ・ファイル・パスが判別されます。StandbyFileManagementプロパティが'MANUAL'に設定されている場合は、対応するファイルをフィジカル・スタンバイ・データベースに追加する必要があります。
ノート:
データベースが構成に追加されると、ブローカはこのプロパティの初期値をDB_FILE_NAME_CONVERT初期化パラメータのインメモリーの値に設定します。このパラメータのインメモリーの値とサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)の値は異なる可能性があります。パラメータのインメモリーの値を使用する場合は、データベースを有効化し、ブローカによりパラメータのSPFILEの値がインメモリーの値に設定されることが保証されるようにします。SPFILEの値を使用する場合は、プロパティの値をSPFILEに格納されているパラメータの値に設定します。その後でデータベースを有効化します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
このパラメータの値は、次のように文字列ペアのリストに設定します。
たとえば、 各項目の意味は次のとおりです。
|
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
静的 |
|
ロール |
スタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、DbFileNameConvertプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。このプロパティに対応するデータベース初期化パラメータを設定するには、EDIT DATABASE...SET PARAMETERコマンドを使用します。
DelayMins
構成可能なプロパティDelayMinsは、ログ適用サービスで、スタンバイ・データベースでのアーカイブREDOログ・データの適用を遅延する時間(分)を指定します。
DelayMinsプロパティがデフォルト値の0(分)に設定されている場合、ログ適用サービスは、REDOデータをできるかぎり速やかに適用します。
DelayMinsプロパティが0に設定されている場合は、ログ適用サービスを次の手順で開始します。
-
次のSQL文を使用して、フィジカル・スタンバイ・データベース上でREDO Applyを開始します。
ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE;
-
次のSQL文を使用して、ロジカル・スタンバイ・データベース上でSQL Applyを開始します。
ALTER DATABASE START LOGICAL STANDBY APPLY IMMEDIATE;
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
>=0 (分)脚注2 |
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
スタンバイ脚注 3、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル、ロジカル、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
|
脚注 2 DelayMinsが0よりも大きい値に設定されているスタンバイにスイッチオーバーするには、事前にDelayMinsプロパティを0にリセットする必要があります。
脚注3
このプロパティはスタンバイ・データベースに対して設定されていますが、間接的には、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのためのREDO転送サービスに関連しています。スタンバイ・データベースに指定した設定は、ブローカにより、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのLOG_ARCHIVE_DEST_n値の対応する属性に伝播されます。
DGConnectIdentifier
構成可能なプロパティDGConnectIdentifierは、構成メンバーに接続をするときにブローカが使用する接続識別子を指定します。
DGMGRLを使用する場合、CREATE CONFIGURATION、ADD DATABASEまたはADD FAR_SYNCコマンドの入力時に値を指定します。Cloud Controlを使用している場合、値は自動的に設定されます。構成メンバーの接続識別子は、次の条件を満たす必要があります。
-
構成内のその他すべてのメンバーからアクセスできます。
-
メンバーは自分自身にアクセスできます。
-
Oracle RACデータベースのすべてのインスタンスにアクセスできます。
-
Oracle RACデータベース上の接続時フェイルオーバーを可能にするため、すべてのインスタンスが動的にリスナーに登録するサービスを指定します。
注意:
Oracle Clusterwareによって定義および管理されるサービスは指定できません。 -
プライマリ・データベースのREDO転送サービスによるOracle RACスタンバイ・データベースへのREDOデータの転送が、そのスタンバイ・データベースの受信インスタンスでエラーが発生した場合でも続行されるようにフェイルオーバー属性が設定されています。
このプロパティの値は、ブローカがプライマリ・データベース上でREDO転送サービスを構成する際にLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータのSERVICE属性で指定されます。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
このデータベースの接続に使用できる接続識別子 |
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリ、スタンバイ、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイ、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
REDOデータを送信する構成メンバーの |
|
有効範囲 |
データベース、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
Encryption
構成可能なプロパティEncryptionを使用して、REDOデータをリカバリ・アプライアンスに送信する前に暗号化するかどうかを指定します。
ノート:
REDO転送暗号化は、リカバリ・アプライアンスでのみ使用できます。| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
| データ型 | 文字列 |
| 有効値 | DISABLE、ENABLE
|
| ブローカ・デフォルト | DISABLE |
| インポート | 不要 |
| パラメータ・クラス | 動的 |
| ロール | リカバリ・アプライアンス |
| スタンバイ・タイプ | リカバリ・アプライアンス |
| 対応 |
|
| 有効範囲 | リカバリ・アプライアンス |
| Cloud Control名 | 該当なし |
FastStartFailoverTarget
FastStartFailoverTarget構成プロパティは、プロパティが設定されているデータベースがプライマリ・データベースの場合、ファスト・スタート・フェイルオーバー状態にあるときにターゲット・データベースとして動作できる1つ以上のスタンバイ・データベースのDB_UNIQUE_NAMEを指定します。
このような指定可能なターゲット・データベースは、ファスト・スタート・フェイルオーバー・ターゲット候補と呼びます。このプロパティを設定する詳細は、「ファスト・スタート・フェイルオーバーの有効化」のタスク2を参照してください。
FastStartFailoverTarget構成プロパティには、フィジカル・スタンバイまたはロジカル・スタンバイの名前のみを設定できます。スナップショット・スタンバイ・データベース、遠隔同期インスタンスまたはZero Data Loss Recovery Applianceの名前は設定できません。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
ファスト・スタート・フェイルオーバーのターゲットとなるデータベースの |
|
ブローカ・デフォルト |
フィジカルまたはロジカル・スタンバイ・データベースが1つのみ存在している場合、ブローカはそのデータベースを、ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化されたときに、プライマリ・データベースのこのプロパティのデフォルト値として選択します。 複数のフィジカルまたはロジカル・スタンバイ・データベースが存在する場合、ブローカはプロパティ定義内の指定順に基づいて1つを選択します。ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化されると、ターゲットが検証されます。 ターゲット・スタンバイ・データベース側では、ブローカは、ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化されたときに自動的に、このプロパティの値として現在のプライマリ・データベースを選択します。 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリまたはスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカルまたはロジカル |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
Cloud Controlでは、Oracle Data Guardの概要ページに、ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化されているかどうかの情報とともに、現在のプライマリ・データベースの値が表示されます。 |
InstanceName
構成可能なプロパティInstanceNameは、INSTANCE_NAME初期化パラメータに対応しています。
このプロパティは、データベースのブローカ管理が無効化されている場合にのみ更新できます。INSTANCE_NAME初期化パラメータが変更された場合にのみ、値を更新する必要があります。このような場合は、データベースのブローカ管理を無効にし、InstanceNameプロパティを更新して新しいINSTANCE_NAME値と一致するようにし、データベースのブローカ管理を再度有効にする必要があります。
ノート:
名前がデータベースのブローカ構成内の既存のインスタンスのdb_unique_nameと一致するインスタンスに、このインスタンスのINSTANCE_NAME初期化パラメータと一致する値を持つInstanceNameプロパティがない場合は、このインスタンスのdb_unique_nameを持つデータベースに新しいインスタンスがブローカによって作成されます。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
このインスタンスの |
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
はい |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル、ロジカルまたはスナップショット |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
インスタンス |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
LogArchiveFormat
構成可能なインスタンス固有のプロパティLogArchiveFormatは、アーカイブREDOログ・ファイルのファイル名の書式を指定します。
書式の指定では、データベースID (%d)、スレッド(%t)、順序番号(%s)およびリセットログID (%r)が使用されます。
ノート:
メンバーが構成に追加されると、ブローカはこのプロパティの初期値をLOG_ARCHIVE_FORMAT初期化パラメータのインメモリーの値に設定します。このパラメータのインメモリーの値とサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)の値は異なる可能性があります。パラメータのインメモリーの値を使用する場合は、メンバーを有効化し、ブローカによりパラメータのSPFILEの値がインメモリーの値に設定されることが保証されるようにします。SPFILEの値を使用する場合は、プロパティの値をSPFILEに格納されているパラメータの値に設定します。その後で、メンバーを有効にします。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
静的 |
|
ロール |
プライマリ、スタンバイ、遠隔同期インスタンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイまたは遠隔同期インスタンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
インスタンス(Oracle RACデータベースでは、 |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LogArchiveFormatプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。このプロパティに対応するデータベース初期化パラメータを設定するには、EDIT DATABASE...SET PARAMETERコマンドを使用します。
LogArchiveMaxProcesses
構成可能なプロパティLogArchiveMaxProcessesは、最初に起動されるアーカイバ・プロセス数(ARCn)を指定します。
使用されるアーカイバ・プロセスの実際の数は、アーカイブのワークロードに基づき後で増える場合があります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
1から30 |
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
プライマリ、スタンバイ、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイ、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース、遠隔同期インスタンス |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LogArchiveMaxProcessesプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。このプロパティに対応するデータベース初期化パラメータを設定するには、EDIT DATABASE...SET PARAMETERコマンドを使用します。
LogArchiveMinSucceedDest
構成可能なプロパティLogArchiveMinSucceedDestは、オンラインREDOログ・ファイルが再利用可能になる時期を制御します。
オンラインREDOログ・ファイルが再利用可能になるには、最小数のアーカイブ先に対するアーカイブが正常終了する必要があります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
1から10 |
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
プライマリ・データベース、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
該当なし |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース、遠隔同期インスタンス |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LogArchiveMinSucceedDestプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。このプロパティに対応するデータベース初期化パラメータを設定するには、EDIT DATABASE...SET PARAMETERコマンドを使用します。
LogArchiveTrace
構成可能なインスタンス固有のプロパティLogArchiveTraceを整数値に設定して、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースでのオンラインREDOログ・ファイルのアーカイブの進行状況を確認します。
Oracleデータベースでは、プライマリ・データベースから受け取ったアーカイブREDOログ・ファイルの監査証跡がプロセス・トレース・ファイルに書き込まれます。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
有効値は、次の任意の値の組合せです。 0: アーカイブREDOログのトレースの無効化 1: オンラインREDOログ・ファイルのアーカイブの追跡 2: 各アーカイブREDOログ接続先のアーカイブ・ステータスの追跡 4: アーカイブ操作フェーズの追跡 8: 16: 32: 64: ARC 128: FAL(フェッチ・アーカイブ・ログ)サーバー関連のアクティビティの追跡 256: RFSロジカル・クライアントの追跡 512: LGWR REDO送信ネットワーク・アクティビティの追跡 1024: RFSフィジカル・クライアントの追跡 2048: RFS/ARCnのpingハートビートの追跡 4096: リアルタイム適用活動の追跡 8192: REDO Applyの追跡(メディア・リカバリまたはフィジカル・スタンバイ) 16384: アーカイブI/Oバッファを追跡します。 32768: LogMinerディクショナリのアーカイブを追跡します。 |
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
プライマリ、スタンバイ、遠隔同期インスタンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイまたは遠隔同期インスタンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
インスタンス(Oracle RACデータベースでは、 |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LogArchiveTraceプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。このプロパティに対応するデータベース初期化パラメータを設定するには、EDIT DATABASE...SET PARAMETERコマンドを使用します。
LogFileNameConvert
構成可能なプロパティLogFileNameConvertは、プライマリ・データベースのオンラインREDOログ・ファイルのファイル名を、フィジカル・スタンバイ・データベースの対応するオンラインREDOログ・ファイルのファイル名に変換します。
ノート:
データベースが構成に追加されると、ブローカはこのプロパティの初期値をLOG_FILE_NAME_CONVERT初期化パラメータのインメモリーの値に設定します。このパラメータのインメモリーの値とサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)の値は異なる可能性があります。パラメータのインメモリーの値を使用する場合は、データベースを有効化し、ブローカによりパラメータのSPFILEの値がインメモリーの値に設定されることが保証されるようにします。SPFILEの値を使用する場合は、プロパティの値をSPFILEに格納されているパラメータの値に設定します。その後でデータベースを有効化します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
このパラメータの値を、偶数個の文字列ペアのカンマで区切ったリストに設定します。
たとえば、 各項目の意味は次のとおりです。
|
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
静的 |
|
ロール |
スタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
物理データベースと遠隔同期インスタンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LogFileNameConvertプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。このプロパティに対応するデータベース初期化パラメータを設定するには、EDIT DATABASE...SET PARAMETERコマンドを使用します。
LogShipping
プライマリ・データベースがTRANSPORT-ON状態にあるか、フィジカル・スタンバイまたは遠隔同期インスタンスが別のメンバーにREDOデータを転送する場合、ブローカはLogShippingプロパティの値を使用します。
別のメンバーは、フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイまたは遠隔同期インスタンスのどれでもかまいません。
-
プライマリ・データベースが
TRANSPORT-ON状態で、LogShippingプロパティの値がONの場合は、REDO転送サービスによる特定構成メンバーへのREDOデータの送信が有効化されます。LogShippingプロパティがOFFの場合は、そのメンバーへのREDO転送サービスが無効化されます。 -
REDOデータを転送する構成メンバーの
LogShippingプロパティがONに設定されていて、REDOデータ送信先のメンバーでもLogShippingプロパティがONに設定されている場合、REDOデータを送信するメンバーからREDOデータを受信するメンバーへのREDO転送サービスが有効化されます。REDOデータを転送するメンバーの
LogShippingプロパティがONに設定されているが、REDOデータ送信先のメンバーではLogShippingプロパティがOFFに設定されている場合、REDOデータを送信するメンバーからREDOデータを受信するメンバーへのREDO転送サービスは無効化されます。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
スタンバイ・データベース、リカバリ・アプライアンス、遠隔同期インスタンス脚注 4 |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイ、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスの |
|
有効範囲 |
データベース、リカバリ・アプライアンス |
|
Cloud Control名 |
|
脚注4
このプロパティはスタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスに対して設定されますが、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのREDO転送サービスには間接的に関係します。スタンバイ・データベースに指定した設定は、ブローカにより、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのLOG_ARCHIVE_DEST_n値の対応する属性に伝播されます。
LogXptMode
構成可能なプロパティLogXptModeでは、REDO転送サービスを設定できます。
各構成メンバー上で、REDO転送サービスを次のモードのいずれかに設定してください。
-
SYNCこの構成メンバーに対するREDO転送サービスを、
LOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータのSYNCおよびAFFIRM属性を使用して構成します。スタンバイREDOログ・ファイルが必要です。データ保護モードが最大保護、最大可用性の場合はこのモードを設定する必要があります。このREDO転送サービスでは、プライマリ・データベースに対して最高レベルのデータ保護が可能ですが、パフォーマンスへの影響も最大になります。 -
ASYNCこの構成メンバーに対するREDO転送サービスを、
LOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータのASYNCおよびNOAFFIRM属性を使用して構成します。スタンバイREDOログ・ファイルが必要です。このモードではプライマリ・データベースに対して適度なレベルのデータ保護が可能になり、SYNCに比べるとパフォーマンスへの影響も小さくなります。 -
この構成メンバーに対するREDO転送サービスを、
LOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータのSYNCおよびNOAFFIRM属性を使用して構成します。このモードは、最大可用性保護モードでのみ利用できます。FASTSYNC転送モードはLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータのNOAFFIRM属性を使用するため、データが失われる可能性があります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
スタンバイ・データベース、リカバリ・アプライアンス、遠隔同期インスタンス脚注 5 |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイ、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
Cloud Control名 |
|
脚注5
このプロパティはスタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスに対して設定されますが、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのREDO転送サービスには間接的に関係します。ブローカは、スタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンス上で指定した構成を、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのLOG_ARCHIVE_DEST_n値にある、対応する属性に伝播します。RedoRoutesプロパティがREDO転送モードに構成されている場合に、データベースがデータベースまたは遠隔同期インスタンスからREDOを受け取ると、そのRedoRoutesプロパティ値で指定されたモードはLogXptModeプロパティの値をオーバーライドする点に注意してください。
関連項目:
REDO転送サービスのデータ保護モードの設定方法の詳細は、「ブローカ構成のメンバーの管理」を参照してください
LsbyMaxEventsRecorded
構成可能なプロパティLsbyMaxEventsRecordedは、ロジカル・スタンバイのイベント情報が格納されているDBA_LOGSTDBY_EVENTS表に格納するイベントの数を指定します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
>=0 |
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
動的。SQL Applyには再起動は必要ではありません。 |
|
ロール |
スタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
ロジカル |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LsbyMaxEventsRecordedプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。DBMS_LOGSTDBY.APPLY_SETプロシージャを使用して、ロジカル・スタンバイに関連する構成可能なプロパティを設定します。
LsbyMaxServers
構成可能なインスタンス固有のプロパティLsbyMaxServersは、SQL Applyのために確保されたパラレル問合せサーバー数を指定します。
値が0 (ゼロ)の場合、SQL Applyは使用可能なすべてのパラレル問合せサーバーを使用して、ログ・ファイルを読み取り、変更を適用します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
>=0 |
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
動的。SQL Applyには再起動は必要ではありません。 |
|
ロール |
スタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
ロジカル |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
インスタンス(Oracle RACデータベースでは、 |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LsbyMaxServersプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。DBMS_LOGSTDBY.APPLY_SETプロシージャを使用して、ロジカル・スタンバイに関連する構成可能なプロパティを設定します。
LsbyMaxSga
構成可能なインスタンス固有のプロパティLsbyMaxSgaは、システム・グローバル領域(SGA)内でSQL Applyキャッシュ用に割り当てるMB数を指定します。
値が0(ゼロ)の場合、SQL ApplyはSHARED_POOL_SIZE初期化パラメータに設定された値の4分の1を使用します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
>=0 |
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
動的。SQL Applyには再起動は必要ではありません。 |
|
ロール |
スタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
ロジカル |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
インスタンス(Oracle RACデータベースでは、 |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LsbyMaxSgaプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。DBMS_LOGSTDBY.APPLY_SETプロシージャを使用して、ロジカル・スタンバイに関連する構成可能なプロパティを設定します。
LsbyPreserveCommitOrder
構成可能なプロパティLsbyPreserveCommitOrderは、プライマリ・データベースでコミットされた順序と同じ順序でトランザクションがロジカル・スタンバイ・データベースにコミットされるかどうかを制御します。
次のいずれかの値を指定します。
-
TRUE: トランザクションは、プライマリ・データベースでコミットされた順序と同じ順序でロジカル・スタンバイ・データベースに適用されます。 -
FALSE: オーバーラップしていない行セットが含まれるトランザクションは、プライマリ・データベースでコミットされた順序とは異なる順序でコミットされる場合があります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
静的。SQL Applyには再起動が必要です。 |
|
ロール |
スタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
ロジカル |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LsbyPreserveCommitOrderプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。DBMS_LOGSTDBY.APPLY_SETプロシージャを使用して、ロジカル・スタンバイに関連する構成可能なプロパティを設定します。
LsbyRecordAppliedDdl
構成可能なプロパティLsbyRecordAppliedDdlは、ロジカル・スタンバイ・データベースに適用されたSQL文をDBA_LOGSTDBY_EVENTS表に記録するかどうかを制御します。
次のいずれかの値を指定します。
-
TRUE: ロジカル・スタンバイ・データベースに適用されたDDL文はDBA_LOGSTDBY_EVENTS表に記録されます。これがデフォルトの設定です。 -
FALSE: 適用したDDL文は記録されません。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
動的。SQL Applyには再起動は必要ではありません。 |
|
ロール |
スタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
ロジカル |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LsbyRecordAppliedプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。DBMS_LOGSTDBY.APPLY_SETプロシージャを使用して、ロジカル・スタンバイに関連する構成可能なプロパティを設定します。
LsbyRecordSkipDdl
構成可能なプロパティLsbyRecordSkipDdlは、スキップしたDDL文をDBA_LOGSTDBY_EVENTS表に記録するかどうかを制御します。
次のいずれかの値を指定します。
-
TRUE: スキップしたDDL文がDBA_LOGSTDBY_EVENTS表に記録されます。これがデフォルトの設定です。 -
FALSE: スキップしたDDL文はDBA_LOGSTDBY_EVENTS表に記録されません。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
動的。SQL Applyには再起動は必要ではありません。 |
|
ロール |
スタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
ロジカル |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LsbyRecordSkipDdlプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。DBMS_LOGSTDBY.APPLY_SETプロシージャを使用して、ロジカル・スタンバイに関連する構成可能なプロパティを設定します。
LsbyRecordSkipErrors
構成可能なプロパティLsbyRecordSkipErrorsは、スキップしたエラー(DBMS_LOGSTDBY.SKIP_ERRORプロシージャを参照)をDBA_LOGSTDBY_EVENTS表に記録するかどうかを制御します。
次のいずれかの値を指定します。
-
TRUE: スキップしたエラーがDBA_LOGSTDBY_EVENTS表に記録されます。 -
FALSE: スキップしたエラーはDBA_LOGSTDBY_EVENTS表に記録されません。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
動的。SQL Applyには再起動は必要ではありません。 |
|
ロール |
スタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
ロジカル |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、LsbyRecordSkipErrorsプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。DBMS_LOGSTDBY.APPLY_SETプロシージャを使用して、ロジカル・スタンバイに関連する構成可能なプロパティを設定します。
MaxFailure
構成可能なプロパティMaxFailureは、連続してアーカイブに失敗する最大許容数を指定します。この回数を超えると、REDO転送サービスにより、スタンバイ・データベースへのアーカイブREDOログ・ファイルの転送が停止されます。
値が0(ゼロ)の場合は、障害の発生が無制限に許容されることを示します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
>=0 |
|
ブローカ・デフォルト |
スタンバイ・データベースがブローカの |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
スタンバイ脚注 6、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル、ロジカル、スナップショット、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース、リカバリ・アプライアンス |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
脚注6
このプロパティはスタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスに対して設定されますが、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのREDO転送サービスには間接的に関係します。ブローカは、スタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンス上で指定した構成を、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのLOG_ARCHIVE_DEST_n値にある、対応する属性に伝播します。
NetTimeout
構成可能なプロパティNetTimeoutは、Oracle Net ServicesがLGWR要求に応答するまでLGWRが待機する秒数を指定します。
このプロパティを使用して、TCPでの長い接続タイムアウトが迂回されます。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
0から1200 |
|
ブローカ・デフォルト |
30 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
プライマリ、スタンバイ、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイ、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
ObserverConnectIdentifier
構成可能なプロパティObserverConnectIdentifierは、このデータベースとの接続のためにオブザーバが使用できる接続識別子を指定します。
ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効化されている場合は、接続識別子はプライマリ・データベースまたはターゲット・スタンバイ・データベースにのみ関連があります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
このデータベースの接続にオブザーバが使用できる接続識別子 |
|
ブローカ・デフォルト |
空の文字列脚注7 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカルまたはロジカル |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
|
脚注7
空の文字列である場合(ユーザーが設定しなかった場合)、このデータベースのDGConnectIdentifierプロパティで指定された接続識別子がオブザーバによって使用されます。
PreferredApplyInstance
構成可能なプロパティPreferredApplyInstanceは、特定のインスタンスがログ適用サービス提供に関して優先候補であることを示します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
インスタンス名(SID)または空の文字列。特定のプラットフォームでは、SIDの大/小文字が区別される場合があることに注意してください。 |
|
ブローカ・デフォルト |
空の文字列 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
スタンバイ、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル、ロジカル、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
データベース、リカバリ・アプライアンス |
|
Cloud Control名 |
|
関連項目:
-
SIDの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
-
Oracle RAC環境での適用サービスの詳細は、「Oracle RACデータベース環境での適用サービス」を参照してください
PreferredObserverHosts
構成可能なプロパティPreferredObserverHostsを使用すると、データベースがプライマリ・ロールである場合にそのマスター・オブザーバのホストとして優先するホストを一覧で表示できます。
このプロパティの値は、ファスト・スタート・フェイルオーバーの有効/無効や、オブザーバがOBSERVED状態にあるかどうかにかかわらず、いつでも変更できます。ただし、この変更は、次のロール変更までマスター・オブザーバの場所には影響しません。PreferredObserverHostsで指定されたホストで実行されているオブザーバのみがデータベースを監視し、プライマリ・データベースの損失時にフェイルオーバーを開始するマスター・オブザーバになります。オブザーバの優先度を設定できます。優先度の範囲は1から8までで、優先度のデフォルト値は8です。数値が小さいほど優先度が高くなります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
| データ型 | 文字列 |
| 有効値 | カンマで区切られた1つ以上のホスト名と優先度を含む文字列:値の設定時に、該当するホスト上でオブザーバが動作していない場合でも、各ホスト名には有効なネットワーク名の任意の文字列を指定できます。 |
| ブローカ・デフォルト | Null |
| インポート | 不要 |
| パラメータ・クラス | 該当なし |
| ロール | プライマリ、スタンバイ |
| スタンバイ・タイプ | フィジカル・スタンバイとロジカル・スタンバイ |
| 対応 | 該当なし |
| 有効範囲 | データベース |
| Cloud Control名 | 該当なし |
RedoCompression
構成可能プロパティRedoCompressionは、スタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスに転送されるREDOデータが圧縮形式か非圧縮形式かを指定します。
ノート:
REDO転送の圧縮は、Oracle Advanced Compressionオプションの機能です。REDO転送の圧縮機能を使用する前に、このオプションのライセンスを購入する必要があります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
DISABLE、ENABLE、ZLIBまたはLZO
|
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
スタンバイ・データベース、遠隔同期インスタンス脚注 8、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイ、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
脚注8
このプロパティはスタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスに対して設定されますが、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのREDO転送サービスには間接的に関係します。ブローカは、スタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンス上で指定した構成を、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのLOG_ARCHIVE_DEST_n値にある、対応する属性に伝播します。
RedoRoutes
RedoRoutesプロパティを使用すると、デフォルトの動作(プライマリ・データベースが生成したREDOを構成内にある他のすべてのREDO転送先に送信する)を上書きできます。
RedoRoutesプロパティを使用すると、より複雑なREDO転送トポロジを作成することができます。たとえば、フィジカル・スタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスが、プライマリ・データベースから受け取ったREDOを1つ以上の接続先に転送するものや、指定された接続先に対して使用されるREDO転送モードが、どのデータベースがプライマリ・ロールであるかによって異なるものなどです。
RedoRoutesプロパティは、1つ以上のREDOルーティング・ルールを含む文字列に設定されます。各ルールは、1つ以上のREDOソースと1つ以上のREDO接続先を含みます。REDOルーティング・ルールは、ルール内のREDOソースの1つがプライマリ・ロールであるときにアクティブになります。結果的に、プライマリ・データベースからのREDOは、ルール内のすべてのREDO接続先に送信されます。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
それぞれ1組のカッコ内に含まれる、1つ以上のREDOルーティング・ルールを含む文字列: (redo_routing_rule_1) [(redo_routing_rule_n)] REDOルーティング・ルールの詳細は、「REDOルーティング・ルール」を参照してください。 |
|
ブローカ・デフォルト |
Null |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリ、スタンバイ、遠隔同期インスタンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイと遠隔同期インスタンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース、遠隔同期インスタンス |
|
Cloud Control名 |
RedoRoutes |
REDOルーティング・ルール
RedoRoutesプロパティは、1つ以上のREDOルーティング・ルールを含む文字列に設定されます。
各ルールは、次のようにカッコ内に入れます。
(redo_routing_rule_1) [(redo_routing_rule_n)]
redo routing ruleには、redo sourceフィールドとredo destinationフィールドが含まれ、それらは次のようにコロンで区切られます。
(redo source : redo destination)
redo sourceフィールドには、次のように、キーワードLOCAL、ANY、またはDB_UNIQUE_NAME値のカンマ区切りリストが含まれる必要があります。
{LOCAL | ANY | db_unique_name_1,[,db_unique_name_n]}
-
キーワード
LOCALは、ローカル・データベース名の別名です。このキーワードは、遠隔同期インスタンスでは使用できません。 -
ANYキーワードは、構成内の任意のデータベースの別名です。 -
1つのデータベースは、明示的にも、暗黙的(
LOCALキーワードを使用)にも、指定されたデータベースで定義されている複数のREDOルーティング・ルールにおけるREDOソースとして指定することはできません。
redo destinationフィールドには、キーワードALL、またはREDO転送グループのカンマ区切りリストが含まれる必要があり、それぞれ宛先データベースと優先度属性(オプション)およびREDO転送モード属性(オプション)で構成されます。
{ALL [xpt_mode] | redo_dest_group_1 [, redo_dest_group_n]}
-
ALLキーワードは、構成において可能なすべての接続先の別名です。 -
redo_dest_group_nは次のようにします。{ db_unique_name_1 [xpt_mode] | ( db_unique_name_1 [xpt_mode] [PRIORITY=n] [,db_unique_name_n [xpt_mode] [PRIORITY=n]] ) }オプションの
xpt_modeは、REDOを関連の接続先に送信するために使用されるREDO転送モードを指定します。指定可能な値は、3つの値(ASYNC、SYNCまたはFASTSYNC)のいずれかです。REDO転送属性を指定しない場合、使用される転送モードは、そのREDO接続先のLogXptModeプロパティで指定されたものになります。オプションの[
PRIORITY=n]では、nに1から8を指定できます。遠隔同期メンバーのデフォルト値は1で、非遠隔同期メンバーのデフォルト値は8です。グループおよび優先度の設定が異なると、様々な条件下でREDO転送がどのような影響を受けるか理解しておく必要があります。次の例では、いくつかの状況について説明します。
例1: グループ内の優先度が異なる場合
PRI(プライマリ・データベース)SB1(スタンバイ・データベース)FS1(遠隔同期インスタンス)
PRIが、スタンバイ・データベースSB1で使用するREDOログを生成します。遠隔同期インスタンスFS1が存在するため、スタンバイ・データベースへのREDO転送パスには2つの可能性が考えられます。
- (パス1)
PRI—>FS1—>SB1 - (パス2)
PRI—>SB1
RedoRoutesプロパティを使用して表現できます。
PRI—RedoRoutes = (local : ( FS1 PRIORITY=1, SB1 PRIORITY=2 ) )FS1—RedoRoutes = ( PRI : SB1 )
PRIのRedoRoutesプロパティで指定したように、プライマリ(PRI)には2つの宛先(PRIORITY=1のFS1とPRIORITY=2のSB1)が設定されています。優先度の数字が小さいほど優先度が高くなるため、プライマリPRIは、まずFS1にREDOログを送信しようとします。
FS1が使用できる場合、プライマリはPRIORITY=1が設定されているFS1に送信します。FS1が使用できない場合、プライマリはPRIORITY=2が設定されているSB1に送信します。FS1が再度アクティブになると、PRIORITY 1はPRIORITY 2よりも優先度が高いので、プライマリはまたFS1に送信するようになります。
例2: グループ内の優先度が同じ場合
FS2を追加して、RedoRoutesプロパティを次のように更新すると仮定します。
PRI—RedoRoutes = (local : ( FS1 PRIORITY=1, FS2 PRIORITY=1 ) )FS1—RedoRoutes = ( PRI : SB1 )FS2—RedoRoutes = ( PRI : SB1 )
現在、プライマリPRIには、同じ優先度の2つの宛先(FS1とFS2)が設定されています。プライマリはFS1またはFS2のいずれかを選択する必要があります。プライマリがFS1を選択すると仮定します。
FS1が使用できる場合、プライマリはFS1に送信します。FS1が使用できない場合、プライマリはFS2に送信します。FS1が再度アクティブになった後も、FS1とFS2の優先度が同じであるため、プライマリは引き続きFS2に送信します。FS2に障害が発生すると、プライマリはFS1に送信します。
例3: 複数グループ
SB2を追加してから、RedoRoutesプロパティを次のように更新して、プライマリに2つの宛先グループを設定すると仮定します。
PRI—RedoRoutes = (local : ( FS1 PRIORITY=1, SB1 PRIORITY=2 ), ( FS2 PRIORITY=1, SB2 PRIORITY=2 ) )FS1—RedoRoutes = ( PRI : SB1 )FS2—RedoRoutes = ( PRI : SB2 )
一般的なルールとして、REDOのアクティブ・パスは各グループに1つです。(REDOのアクティブ・パスが複数ある場合の使用例は、例4を参照してください。)プライマリは、1番目のグループ( FS1 PRIORITY=1, SB1 PRIORITY=2 )に対して1つのREDO転送パスを、2番目のグループ( FS2 PRIORITY=1, SB2 PRIORITY=2 )に対して別のREDO転送パスを確立します。
-
FS1とFS2の両方が使用できる場合、プライマリはFS1とFS2に送信します。 -
FS1は使用できないがFS2は使用できる場合、プライマリはSB1とFS2に送信します。 -
FS1は使用できるがFS2は使用できない場合、プライマリはFS1とSB2に送信します。 -
FS1とFS2の両方とも使用できない場合、プライマリはSB1とSB2に送信します。
例4: PRIORITY属性が8に設定されている場合
PRIORITY=8には特別な意味があります。PRIORITY=8が設定されている宛先にREDOを送信する場合、プライマリはすべてのPRIORITY=8宛先に送信する必要があります。RedoRoutesプロパティを次のように更新して、3つの宛先が含まれる1つのグループをプライマリに設定すると仮定します。
PRI—RedoRoutes = (local : ( FS1 PRIORITY=1, SB1 PRIORITY=8, SB2 PRIORITY=8 ) )FS1—RedoRoutes = ( PRI : SB1, SB2 )
このように設定すると、動作は次のようになります。
-
FS1が使用できる場合、プライマリはFS1に送信します。 -
FS1が使用できない場合、SB1とSB2のどちらにもPRIORITY=8が設定されているため、プライマリはこの両方に送信します -
FS1が再度アクティブになると、プライマリはFS1に送信します。
高度なREDO転送設定の使用上のノート
次の使用上のノートが、高度なREDO転送設定について適用されます:
-
RedoRoutesプロパティのデフォルト値はNULLです。プライマリ・データベースは、(LOCAL : ALL)として扱われます。 -
REDOルーティング・ルールがアクティブになるのは、そのREDOソース・フィールドで現在のプライマリ・データベースが指定されている場合です。ルールがアクティブになっている場合、プライマリ・データベースのREDOは、ルールが定義されているデータベースによって、そのルールのREDO接続先フィールドで指定されている各接続先に送信されます。
-
カスケード接続先で、その接続先へのリアルタイム・カスケーディングを有効にするには、
ASYNCREDO転送属性を明示的に指定する必要があります。 -
RedoRoutesプロパティでは、フィジカル・スタンバイ・データベースがスナップショット・スタンバイに変換された場合に、スナップショット・スタンバイがREDOデータを別のメンバーに送信するように構成できません。 -
ロジカル・スタンバイ・データベースに
RedoRoutesプロパティを設定できるのは、REDOソース・フィールドがLOCALに設定されている場合のみです。
ReopenSecs
構成可能なプロパティReopenSecsは、アーカイバ・プロセス(ARCn、フォアグラウンドまたはログ・ライター・プロセス)が、以前失敗した宛先に再度アクセスしようとするまでの最小時間(秒)を指定します。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
整数 |
|
有効値 |
>=0 (秒) |
|
ブローカ・デフォルト |
|
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
スタンバイ・データベース、遠隔同期インスタンス脚注 9、リカバリ・アプライアンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイ、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース、遠隔同期インスタンス、リカバリ・アプライアンス |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
脚注9
このプロパティはスタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスに対して設定されますが、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのREDO転送サービスには間接的に関係します。ブローカは、スタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンス上で指定した構成を、REDOデータを送信するデータベースまたは遠隔同期インスタンスのLOG_ARCHIVE_DEST_n値にある、対応する属性に伝播します。
StandbyAlternateLocation
構成可能なプロパティStandbyAlternateLocationは、構成可能なプロパティStandbyArchiveLocationで指定された場所に格納できない場合に、使用する代替スタンバイREDOログ・アーカイブの場所を指定します。
このプロパティにはデータベース固有のスコープがあり、指定される場所はデータベースのすべてのインスタンスに適用できます。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
空の文字列 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
プライマリ、スタンバイおよび遠隔同期インスタンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイまたは遠隔同期インスタンス |
|
対応 |
スタンバイ・データベースまたは遠隔同期インスタンスの場合は、構成可能なプロパティ |
|
有効範囲 |
メンバー |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
ロジカル・スタンバイ・データベースの場合は、ローカル格納先を示すLOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータのLOCATION属性と構成可能なプロパティStandbyAlternateLocationの値には別の値を設定することをお薦めします。
これらのプロパティを使用すると、指定したローカル宛先へのオンラインREDOログおよびスタンバイREDOログのローカル・アーカイブをブローカで自動的に管理できます。同じ宛先を指定するローカル・アーカイブには、log_archive_dest_n初期化パラメータを設定しないでください。
StandbyArchiveLocation
構成可能なプロパティStandbyArchiveLocationは、スタンバイREDOログ・アーカイブの場所を指定します。値は常に明示的に設定することをお薦めします。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
空の文字列 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
プライマリ、スタンバイおよび遠隔同期インスタンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイまたは遠隔同期インスタンス |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
メンバー |
|
Cloud Control名 |
|
ノート:
データベース・リカバリ領域を使用する場合を除き、ロジカル・スタンバイ・データベースで、ローカル格納先を示すLOG_ARCHIVE_DEST_n初期化パラメータのLOCATION属性とStandbyArchiveLocationプロパティの値には別の値を設定することをお薦めします。
これらのプロパティを使用すると、指定したローカル宛先へのオンラインREDOログおよびスタンバイREDOログのローカル・アーカイブをブローカで自動的に管理できます。同じ宛先を指定するローカル・アーカイブには、log_archive_dest_n初期化パラメータを設定しないでください。
StandbyFileManagement
構成可能なプロパティStandbyFileManagementは、プライマリ・データベース上でのデータファイル追加操作をスタンバイ・データベースに適用する方法に影響します。
このプロパティをAUTOに設定し、構成可能なプロパティDbFileNameConvertを有効な値に設定すると、対応する新規データファイルがスタンバイ・データベース上で自動的に作成されます。この新規スタンバイ・データファイルの位置は、DbFileNameConvertプロパティの値により決定されます。
このプロパティをMANUALに設定した場合は、スタンバイ・データベース上で適切な新規データファイルを手動で作成する必要があります。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
|
|
ブローカ・デフォルト |
該当なし |
|
インポート |
該当なし |
|
パラメータ・クラス |
動的 |
|
ロール |
スタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカルまたはスナップショット |
|
対応 |
|
|
有効範囲 |
データベース |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
ノート:
Oracle Databaseリリース19c以降では、StandbyFileManagementプロパティは非推奨となり、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。SET PARAMETERを使用して、このプロパティに対応するデータベース初期化パラメータを設定します。
StaticConnectIdentifier
構成可能なインスタンス固有のプロパティStaticConnectIdentifierは、データベース・インスタンスの起動時にDGMGRLクライアントが使用する接続識別子を指定します。
このプロパティの値がNullの場合、DGConnectIdentifier値は、インスタンスのシャットダウンと再起動を含む操作に対して使用されます。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
文字列 |
|
有効値 |
静的に登録されているサービスを参照する接続識別子。 |
|
ブローカ・デフォルト |
次の値の連結である接続識別子。脚注 10
|
|
インポート |
|
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
プライマリおよびスタンバイ |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル、ロジカルまたはスナップショット |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
インスタンス |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
脚注10
InstanceNameプロパティで指定されたインスタンスが以前に起動したSIDと異なるSID (V$INSTANCEビューのINSTANCE_NAME列から読み取られたもの)で起動された場合、または以前に起動されたホストと異なるホスト(V$INSTANCEビューのHOST_NAME列から読み取られたもの)で起動された場合(あるいはその両方の場合)、ブローカは自動的にStaticConnectIdentifierプロパティのデフォルト値を更新してLOCAL_LISTENER初期化パラメータに指定したリスナーの現在のADDRESS属性を組み込みます。
関連項目:
-
静的に登録されたサービスの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。
-
静的サービスと
StaticConnectIdentifier構成可能プロパティの使用に関する追加の情報は、My Oracle Supportノート1387859.1 (http://support.oracle.com)を参照してください
TransportDisconnectedThreshold
構成可能なプロパティTransportDisconnectedThresholdは、プライマリ・データベースからの最後の通信がプロパティ値を超過した場合に、ロジカル、フィジカル、スナップショット・スタンバイまたは遠隔同期インスタンスの警告ステータスを生成するために使用できます。
プロパティ値を表す単位は秒です。値が0秒の場合、警告を生成しません。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
数値 |
|
有効値 |
>=0 |
|
ブローカ・デフォルト |
30秒 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
スタンバイ・データベース、遠隔同期インスタンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイまたは遠隔同期インスタンス |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
データベース、遠隔同期インスタンス |
|
Cloud Control名 |
該当なし |
TransportLagThreshold
構成可能なプロパティTransportLagThresholdは、メンバーの転送ラグがプロパティ値を超過した場合に、ロジカル、フィジカル、スナップショット・スタンバイまたは遠隔同期インスタンスの警告ステータスを生成するために使用できます。
プロパティ値を表す単位は秒です。値が0秒の場合、転送ラグが存在しても警告を生成しません。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
|
データ型 |
数値 |
|
有効値 |
>=0 |
|
ブローカ・デフォルト |
30秒 |
|
インポート |
不要 |
|
パラメータ・クラス |
該当なし |
|
ロール |
スタンバイ・データベース、遠隔同期インスタンス |
|
スタンバイ・タイプ |
フィジカル・スタンバイ、ロジカル・スタンバイ、スナップショット・スタンバイまたは遠隔同期インスタンス |
|
対応 |
該当なし |
|
有効範囲 |
データベース、遠隔同期インスタンス |
|
Cloud Control名 |
該当なし |