Oracle Grid Infrastructureへのパッチ適用
フリート・パッチ適用およびプロビジョニングには、Oracle Grid Infrastructureソフトウェア・ホームにパッチを適用する方法として、ローリング、非ローリングおよびバッチの3つがあります。
Oracle Grid Infrastructureソフトウェアへのパッチ適用では、Gridホームが、パッチが適用されたバージョンの現在のGridホームに移動します。パッチ適用操作がフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーまたはクライアントで開始される場合、パッチが適用されたバージョンは、ゴールド・イメージの作業用コピーである必要があります。Gridホームの移動先の作業用コピーは、現在のホームよりも低いパッチ・レベルにすることができます。これにより、高いレベルのパッチが適用されたホームに移動した後で問題が発生した場合に、ロールバックが容易になります。
フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーが存在しない環境で独立オートマトンを使用してこの操作を実行することもできます。この場合、ソース・ホームおよび宛先ホームはゴールド・イメージの作業用コピーではありませんが、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用する以外の方法でデプロイした2つのインストール済ホームです。
- ローリング方式を使用したOracle Grid Infrastructureへのパッチ適用
Oracle Grid Infrastructureへのパッチ適用のローリング方式は、デフォルトの方法です。 - 非ローリング方式を使用したOracle Grid Infrastructureへのパッチ適用
rhpctl move gihome
コマンドで-nonrolling
パラメータを使用して、すべてのノードのOracle Grid Infrastructureスタックをパラレルで再起動できます。 - Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseのパッチ適用の結合
Oracle Grid Infrastructureデプロイメントにパッチを適用するときに、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングでは、クラスタのOracle Databaseホームに同時にパッチを適用できるため、単一のメンテナンス操作で両方のタイプのソフトウェア・ホームにパッチを適用できます。 - 停止時間0のOracle Grid Infrastructureのパッチ適用
フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用して、Oracle RACデータベース・インスタンスを停止せずにOracle Grid Infrastructureにパッチを適用します。