ASMCMDテンプレート管理コマンド
このトピックでは、ASMCMDテンプレート管理コマンドの概要を示します。
表10-103に、ASMCMDテンプレート管理コマンドと簡単な説明を示します。
chtmpl
目的
テンプレートの属性を変更します。
構文および説明
chtmpl -G diskgroup { [--striping {coarse|fine}] [--redundancy {high|mirror|unprotected} ] } template
表10-104に、chtmplコマンドの構文オプションを示します。
表10-104 chtmplコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
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ディスク・グループの名前。 |
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変更するテンプレートの名前。 |
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|
ストライプ化の指定。 |
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冗長性の指定。 |
--stripingまたは--redundancyのうち、1つ以上のオプションが必要です。
テンプレートの更新の詳細は、「ディスク・グループ・テンプレートの変更」を参照してください。
例
次に、chtmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループのmytemplateテンプレートを更新します。冗長性属性をhighに、ストライプ化属性をfineに設定します。
例10-113 ASMCMD chtmplコマンドの使用方法
ASMCMD [+] > chtmpl -G data --redundancy high --striping fine mytemplate
lstmpl
目的
すべてのディスク・グループのすべてのテンプレート、または指定したディスク・グループのテンプレートをリストします。
構文および説明
lstmpl [--suppressheader] [-l] [-G diskgroup] [pattern]
表10-105に、lstmplコマンドの構文オプションを示します。
表10-105 lstmplコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
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ディスク・グループ名を指定します。 |
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列ヘッダーを非表示にします。 |
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すべての詳細を表示します。 |
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パターン表現に一致するテンプレートを表示します。 |
テンプレート属性の詳細は、「テンプレート属性」を参照してください。
例
次に、lstmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループのテンプレートの詳細をすべて表示します。
例10-114 ASMCMD lstmplコマンドの使用方法
ASMCMD [+] > lstmpl -l -G data Group_Name Group_Num Name Stripe Sys Redund PriReg MirrReg DATA 1 ARCHIVELOG COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 ASMPARAMETERFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 AUDIT_SPILLFILES COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 AUTOBACKUP COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 AUTOLOGIN_KEY_STORE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 BACKUPSET COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 CHANGETRACKING COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 CONTROLFILE FINE Y HIGH COLD COLD DATA 1 DATAFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 DATAGUARDCONFIG COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 DUMPSET COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 FLASHBACK COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 FLASHFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 INCR XTRANSPORT BACKUPSET COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 KEY_STORE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 OCRFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 ONLINELOG COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 PARAMETERFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 TEMPFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 VOTINGFILE COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 XTRANSPORT COARSE Y MIRROR COLD COLD DATA 1 XTRANSPORT BACKUPSET COARSE Y MIRROR COLD COLD
mktmpl
目的
ディスク・グループにテンプレートを追加します。
構文および説明
mktmpl -G diskgroup [--striping {coarse|fine}] [--redundancy {high|mirror|unprotected}] template
表10-106に、mktmplコマンドの構文オプションを示します。
表10-106 mktmplコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
|
ディスク・グループの名前。 |
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|
作成するテンプレートの名前。 |
|
|
ストライプ化の指定。 |
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|
冗長性の指定。 |
テンプレートの追加の詳細は、「ディスク・グループへのテンプレートの追加」を参照してください。
例
次に、mktmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループにmytemplateテンプレートを追加します。新しいテンプレートの冗長性をmirrorに、ストライプ化をcoarseに設定します。
例10-115 ASMCMD mktmplコマンドの使用方法
ASMCMD [+] > mktmpl -G data --redundancy mirror --striping coarse mytemplate
rmtmpl
目的
ディスク・グループからテンプレートを削除します。
構文および説明
rmtmpl -G diskgroup template表10-107に、rmtmplコマンドの構文オプションを示します。
表10-107 rmtmplコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
|
ディスク・グループの名前。 |
|
|
削除するテンプレートの名前。 |
テンプレート属性の詳細は、「テンプレート属性」を参照してください。
例
次に、rmtmplコマンドの例を示します。この例では、dataディスク・グループからmytemplateテンプレートを削除します。
例10-116 ASMCMD rmtmplコマンドの使用方法
ASMCMD [+] > rmtmpl -G data mytemplate