20.11 移行前アドバイザ・ツールによって実行されるチェックのリスト

移行前アドバイザ・ツールのレポートに存在するチェックについて情報をご確認ください。

ノート:

ソース・データベースと移行ターゲットを指定すると、移行前アドバイザ・ツールによって、その移行シナリオに必要なチェックが実行されます。そのシナリオに必要なチェックのみが実行されます。レポートでは、CPATの起動時に指定した移行シナリオに対する応答が示されます。

20.11.1 dp_has_low_streams_pool_size

移行前アドバイザ・ツールのチェックdp_has_low_streams_pool_sizeでは、STREAMS_POOL_SIZEが、データ・ポンプ移行を開始して効率的に機能するのに十分な大きさであることが確認されます。

結果の重要度

ランタイム

修正あり

あり

有効範囲

UNIVERSAL

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

移行前アドバイザ・ツールのチェックdp_has_low_streams_pool_sizeでは、STREAMS_POOL_SIZEが、Oracle Data Pumpの移行を開始して効率的に機能するのに十分な大きさで割り当てられていることが確認されます。

影響

データベース初期化パラメータSTREAMS_POOL_SIZE値は、Streamsプールのサイズの決定に役立ちます。エクスポート用に十分なメモリーをSTREAMS_POOL_SIZEに割り当てる必要があります。そうしないと、Oracle Data Pumpのエクスポート・パフォーマンスが低下したり、エクスポートが失敗する可能性があります。エクスポート前にソース・データベースでSTREAMS_POOL_SIZEの最小値を定義することをお薦めします。

処置

SQLを実行してSTREAMS_POOL_SIZEを設定し、エクスポート用のメモリーを割り当てます。次に例を示します。

ALTER SYSTEM SET streams_pool_size=256M SCOPE=BOTH

メモリーを割り当てた後、必要であればインスタンスを再起動します。

20.11.2 gg_enabled_replication

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_enabled_replicationでは、初期化パラメータENABLE_GOLDENGATE_REPLICATIONがソース・データベースで設定されていないことが通知されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

あり

有効範囲

UNIVERSAL

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

移行前アドバイザ・ツールのgg_enabled_replicationチェックでは、移行方法としてOracle GoldenGateを選択したが初期化パラメータENABLE_GOLDENGATE_REPLICATIONTRUEに設定されていないことが示されます。

影響

Oracle GoldenGateでデータ移行を実行する場合は、ソース・データベースの初期化パラメータENABLE_GOLDENGATE_REPLICATIONTRUEに設定する必要があります。そのように設定されていない場合は、移行に失敗します。

処置

データベース初期化ファイル内でENABLE_GOLDENGATE_REPLICATIONTRUEに設定します。

20.11.3 gg_force_logging

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_force_loggingでは、移行中のすべてのトランザクションおよびロードの強制ロギングが設定されていないことが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

あり

ターゲット・クラウド

これはデフォルトのチェックです。これは次に適用されます:

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

UNIVERSAL

説明

ソース・データベースで強制ロギング・モードが設定されていません。強制ロギング・モードが設定されている場合は、すべてのトランザクションおよびロードのロギングが強制適用されて、これらのトランザクションおよびロードをログに記録しないというユーザー設定またはストレージ設定が上書きされます。

影響

強制ロギングが設定されていない場合は、移行中にOracle GoldenGate Extract構成内のソース・データが欠落する可能性があります。

処置

表領域およびデータベース・レベルで強制ロギングを有効にするには、SYSDBAとしてログインし、強制ロギングを有効にします。次に例を示します。

SQL> alter database force logging;
Database altered.

20.11.4 gg_has_low_streams_pool_size

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_has_low_streams_pool_sizeでは、STREAMS_POOL_SIZEがOracle GoldenGateに十分な大きさであることが確認されます。

結果の重要度

ランタイム

修正あり

あり

有効範囲

UNIVERSAL

ターゲット・クラウド

これはデフォルトのチェックです。これは次に適用されます:

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_has_low_streams_pool_sizeでは、STREAMS_POOL_SIZEがOracle GoldenGateの移行が効率的に開始および動作するのに十分な大きさに事前に割り当てられていることが確認されます。

Oracle GoldenGate Extractはソース・データベース内の基になるログマイニング・サーバーと対話し、Replicatはターゲット・データベース内のインバウンド・サーバーと対話します。

サーバーが使用する共有メモリーは、データベースのシステム・グローバル領域(SGA)のStreamsプールの部分から取得されます。そのため、統合モードで実行が予想される数のExtractおよびReplicatプロセスが常に十分なメモリーを使用できるようにするために、データベース初期化パラメータSTREAMS_POOL_SIZEを十分に高い値に設定する必要があります。Streamsプールは、データベースの他のコンポーネント(Oracle Streams、Advanced Queuing、Oracle Data Pumpのエクスポート/インポートなど)でも使用されるため、Oracle GoldenGateのStreamsプールのサイズを設定する際には、他のコンポーネントも考慮してください。

デフォルトでは、1つのExtractは、ログマイニング・サーバーに1GBで実行するように要求します。ベスト・プラクティスとしては、Streamsプールの25パーセントが使用可能であるようにします。したがって、1つプロセスについて、最小のSTREAMS_POOL_SIZEは1.25 GBになります。詳細は、Oracle SupportのドキュメントID 2078459.1およびOracle GoldenGateのドキュメントを参照してください。

影響

Oracle GoldenGateプロセス用に十分なメモリーをSTREAMS_POOL_SIZEに割り当ててください。そうしないと、Oracle GoldenGateのパフォーマンスが低下したり、ExtractまたはReplicatが失敗する可能性があります。Oracle GoldenGateを実行する前に、ソース・データベースでSTREAMS_POOL_SIZEの最小値を定義することをお薦めします。

処置

SQLを実行してSTREAMS_POOL_SIZEを設定し、実行されるOracle GoldenGateプロセスの数に応じてExtractおよびReplicatのメモリーを割り当てます。次に例を示します。

ALTER SYSTEM SET streams_pool_size=1250M SCOPE=BOTH; 

メモリーを割り当てた後、必要であればインスタンスを再起動します。

20.11.5 gg_not_unique_bad_col_no

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_not_unique_bad_col_noでは、主キーがなく、NULL値が許可されない一意索引もない表が検索されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

これはデフォルトのチェックです。これは次に適用されます:

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

移行方法

GOLDENGATE

説明

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_not_unique_bad_col_noでは、主キーがなく、NULL値が許可されない一意索引もない表が検索されます。

このチェックで特定される表の変更が大量であれば、GoldenGateのレプリケーションが遅れて、追いつけなくなる可能性があります。すべてのINSERTUPDATEまたはDELETE操作をレプリケートするには、全表スキャンが必要になります。

影響

Oracle GoldenGateでこれらの表の大幅な変更を処理する必要がある場合、レプリケーションを継続すると徐々に遅れて、回復できない可能性があります。

処置

この問題に対処するには、次のいずれかを実行します:

  • リストされた表に主キーを追加する
  • 移行中は可能なかぎりデータベースを休止する
  • Oracle Data Pumpなどの別の方法を使用して表に対する変更を移行する

20.11.6 gg_not_unique_bad_col_yes

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_not_unique_bad_col_yesでは、主キー、一意索引またはキー列がない表(バインドされていないデータ型で定義された表の列を含む)が検索されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

これはデフォルトのチェックです。これは次に適用されます:

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_not_unique_bad_col_yesでは、主キー、一意索引またはキー列がない表が検索されます。問題のある列により、述語(where句)で有用ではない列がその表にあることが示されます。その表列は、LONGまたはBLOBなど、制限のないデータ型を使用して定義されています。

影響

一意性がなく、バインドされていないdata_typesが設定された表がある場合は、表レコードを一意に識別できないため、論理レプリケーションには使用できません。これらの表は、Oracle DatabaseのGoldenGateガイドではサポートされていないため、Oracle GoldenGateでは移行できません。

処置

この問題に対処するために、可能な場合は表に主キーまたは一意キーを追加してください。主キーまたは一意キーを追加できない場合は、Oracle Data Pumpなどの他の方法で表を移行する必要があります。

20.11.7 gg_objects_not_supported

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_objects_not_supportedでは、ソース・データベース上にサポートされていないオブジェクトがあることが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。ソース・データベースに、Oracle GoldenGateでの移行でサポートされていないオブジェクトが存在します。

影響

通常、このチェックでリストされたオブジェクトは、追加構成なしでは移行において正常にレプリケートされません。

処置

リストされたSUPPORT_MODE値があるオブジェクトを正常にレプリケートする方法を確認するには、Oracle GoldenGateのドキュメントを参照してください。

20.11.8 gg_supplemental_log_data_min

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_supplemental_log_data_minでは、ソース・データベースで最小サプリメンタル・ロギングが有効になっていないことが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

あり

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

UNIVERSAL

説明

このチェックは、Oracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。Oracle GoldenGateを使用する場合は、Oracleソース・データベースに対する最小サプリメンタル・ロギング(データベースレベルのオプション)が必要になります。この構成では、行チェーン情報(存在する場合)が更新操作用のREDOログに追加されます。

影響

最小サプリメンタル・ログ・データが有効になっていない場合、Oracle GoldenGateは機能しません。

処置

SYSDBAとしてログインし、ソース・データベースで最小サプリメンタル・ロギングを有効にします。次に例を示します。

SQL> ALTER DATABASE ADD SUPPLEMENTAL LOG DATA;

20.11.9 gg_tables_not_supported

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_tables_not_supported_adbでは、データベース内の一部のオブジェクトをOracle GoldenGateを使用してレプリケートできないことが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

これはデフォルトのチェックです。これは次に適用されます:

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。ソース・データベース内のオブジェクトをOracle GoldenGateでレプリケートできない場合、レポートでは、これらのオブジェクトのリストが、このチェック・メッセージとともに示されます。

影響

リストされたオブジェクトは、Oracle GoldenGateで移行されません。

処置

スイッチオーバー時に、Oracle Data Pumpなどの別の移行方法を使用して、リストされた関連オブジェクトをターゲット・データベースに移動する必要があります。

20.11.10 gg_tables_not_supported

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_tables_not_supportedでは、ADB以外のデータベース内の一部のオブジェクトはOracle GoldenGateを使用してレプリケートできないことが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • デフォルト(Oracle Autonomous Database (ADB)以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。ソース・データベース内のオブジェクトをOracle GoldenGateでレプリケートできない場合、レポートでは、これらのオブジェクトのリストが、このチェック・メッセージとともに示されます。

影響

リストされたオブジェクトは、Oracle GoldenGateで移行されません。

処置

スイッチオーバー時に、Oracle Data Pumpなどの別の移行方法を使用して、リストされた関連オブジェクトをターゲット・データベースに移動する必要があります。

20.11.11 gg_user_objects_in_ggadmin_schemas

移行前アドバイザ・ツールのチェックgg_user_objects_in_ggadmin_schemasでは、Oracle GoldenGate管理者権限があるスキーマにユーザー・オブジェクトが存在することが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

これはデフォルトのチェックです。これは次に適用されます:

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。スキーマ内のユーザー・オブジェクトにOracle GoldenGate管理者権限がある場合は、それらのスキーマがCPATレポートでリストされます。Oracle GoldenGateではそれらを移行できません。

影響

リストされたオブジェクトは、Oracle GoldenGateで移行されません。

処置

これらのスキーマをOracle GoldenGateでのデータ移行から除外してください。Oracle Data Pumpなどの別の移行方法を使用して、リストされた関連オブジェクトをターゲット・データベースに移動する必要があります。

20.11.12 has_absent_default_tablespace

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_absent_default_tablespaceでは、スキーマ所有者のデフォルト表領域が不足していることが示されます。

結果の重要度

確認必須。

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。スキーマ所有者のデフォルト表領域が1つ以上不足していることがCPATで検出された場合は、それらのスキーマがレポートでリストされます。

影響

有効なDEFAULT TABLESPACEがないスキーマは、ORA-00959エラーが原因で、ターゲット・インスタンス上に作成できません。

処置

それらのスキーマは、もう使用されない場合は削除します。ただし、それらのスキーマが使用されている場合は、そのスキーマ用の有効なデフォルト表領域を作成するか、DBA_TABLESPACEで問合せを実行して有効なすべての表領域の名前をリストしそれらの1つを有効なデフォルト表領域として選択することでデフォルト表領域を定義します。

関連トピック

20.11.13 has_absent_temp_tablespace

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_absent_temp_tablespaceでは、スキーマ所有者の一時表領域が不足していることが示されます。

結果の重要度

確認必須。

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。スキーマ所有者の一時表領域が1つ以上不足していることがCPATで検出された場合は、それらのスキーマがレポートでリストされます。

影響

トランザクション処理用Oracle Autonomous Database専用インフラストラクチャ(ATPD)およびデータ・ウェアハウス用Oracle Autonomous Database専用インフラストラクチャ(ADWD)の場合、必要な一時表領域が移行前にターゲット上に作成されていないと、ORA-00959エラーが原因で、有効なTEMPORARY TABLESPACEがないソース・データベース・スキーマをターゲット・インスタンス上に作成できません。

処置

必要な一時表領域を移行開始前にOracle Autonomous Database専用インフラストラクチャ上に作成するか、移行ツールの起動時に表領域再マッピング・パラメータを使用して他の表領域をTEMP表領域にマップします。Oracleのゼロ・ダウンタイム移行およびデータベース移行サービスでは、移行の一部として表領域の事前作成およびマッピングを自動的に実行できます。

関連トピック

20.11.14 has_active_data_guard_dedicated

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_active_data_guard_dedicatedでは、ソース・インスタンスでActive Data Guardが使用されているかどうかが検出されます。

結果の重要度

確認推奨。

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)

有効範囲

INSTANCE

説明

このチェックでは、ソース・インスタンスでActive Data Guardが使用されているかどうかが検出されます。

影響

移行されるアプリケーションまたはスキーマがActive Data Guardの特定の機能に依存している場合、それらのアプリケーションは移行後に機能しなくなる可能性があります。

処置

ターゲットOracle Autonomous DatabaseインスタンスでAutonomous Data Guardを使用することを検討してください。Autonomous Data Guardの機能の評価方法、およびAutonomous Data Guardの詳細は、Oracle Cloud Oracle Autonomous Database on Dedicated Exadata InfrastructureAutonomous Data Guardを使用した障害および災害からのクリティカル・データベースの保護を参照してください。

20.11.15 has_active_data_guard_serverless

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_active_data_guard_serverlessでは、ソース・インスタンスでActive Data Guardが使用されているかどうかが検出されます。

結果の重要度

確認推奨。

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

INSTANCE

説明

このチェックでは、ソース・インスタンスでActive Data Guardが使用されているかどうかが検出されます。

影響

移行されるアプリケーションまたはスキーマがActive Data Guardの特定の機能に依存している場合、それらのアプリケーションは移行後に機能しなくなる可能性があります。

処置

ターゲットOracle Autonomous DatabaseインスタンスでAutonomous Data Guardを使用することを検討してください。Autonomous Data Guardの機能の評価方法、およびAutonomous Data Guardの詳細は、Oracle CloudでのOracle Autonomous Database on Shared Exadata Infrastructureの使用障害回復のためのAutonomous Databaseとスタンバイ・データベースの併用を参照してください。

20.11.16 has_basic_file_lobs

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_basic_file_lobsでは、BASICFILE LOB (Oracle Autonomous Databaseでサポートされていない)がスキーマに存在することが示されます。

結果の重要度

確認必須。

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。スキーマ所有者の一時表領域の1つ以上にBASICFILE LOBが含まれていることがCPATで検出された場合は、それらのスキーマがレポートでリストされます。

影響

移行中、すべてのBASICFILE LOBが、そのインポート時に自動的にSECUREFILE LOBに変換されます。

処置

処置は必要ありません。

20.11.17 has_clustered_tables

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_clustered_tablesでは、表クラスタ(Oracle Autonomous Databaseでサポートされていない)がスキーマに存在することが示されます。

結果の重要度

確認推奨。

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。1つ以上のスキーマに表クラスタが含まれていることがCPATで検出された場合は、それらのスキーマがレポートでリストされます。

影響

Oracle Autonomous Database上でCLUSTER句を使用して表を作成した場合、その表は通常の表として作成されます。

処置

処置は必要ありません。悪影響がないことを確認するために、いくらかのパフォーマンス・テストを実行することを検討してください。

20.11.18 has_columns_of_rowid_type

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_columns_of_rowid_typeでは、移行できない、ROWIDデータ型の列がある表が示されます。

結果の重要度

処置必須。

修正あり

あり

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。ROWIDデータ型は、Oracle Autonomous Database on Dedicated Exadata Infrastructureデプロイメントでは、デフォルトで有効になりません。

影響

デフォルトでは、ROWIDデータ型の列は、ATPDまたはADWDに移行できません。

処置

ターゲットADBDインスタンスで初期化パラメータALLOW_ROWID_COLUMN_TYPEtrueに設定することで、ROWIDデータ型を有効にできます。ただし、それを有効にすると、ROWID列はローリング・アップグレード操作や、行を物理的に移動する他の内部操作との互換性がなくなることに注意してください。少なくとも、アップグレード中には、ROWIDに関連するデータベース・アクティビティを一時停止することをお薦めします。ROWIDの列を使用するアプリケーションでは、正確性を検証して、行が再配置された場合にアプリケーションで論理エラーが発生しないか確認する必要があります。

20.11.19 has_columns_with_media_data_types_adb

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_columns_with_media_data_types_adbでは、移行できない、マルチメディア・データ型がある表が示されます。

結果の重要度

処置必須。

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。マルチメディア・オブジェクト型(ORDSYSによるものなど)は、Oracle Autonomous Databaseでは使用できません。

影響

マルチメディア列がある表の移行は失敗します。

処置

Oracle Autonomous Databaseでは、メディア・データ型の列は使用できません。かわりに、メディア・タイプ・ストレージでのSecureFiles LOBの使用を検討することをお薦めします。

Oracle_home/ord/im/admin/README.txtのOracle Multimedia README.txtファイル、またはOracle SupportのドキュメントID 2555923.1の指示に従って、Oracle Multimediaのメソッドおよびパッケージが使用されているかどうかを判断します。Oracle Multimediaが使用されている場合は、Oracle Multimediaの置換に関する推奨事項について、Oracle SupportのドキュメントID 2347372.1を参照してください。Oracle Multimediaオブジェクト・タイプに格納されているデータをSecureFiles LOBに移動する方法の詳細は、Oracle SupportのドキュメントID 2375644.1のHow To Migrate Data From Oracle Multimedia Data Types to BLOB columnsを参照してください。

20.11.20 has_columns_with_media_data_types_default

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_columns_with_media_data_types_defaultでは、マルチメディア列がある表が示されます。

結果の重要度

処置必須。

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。マルチメディア・オブジェクト型(ORDSYSによるものなど)は、Oracle Database 19c以降のリリースではサポートされなくなりました。

影響

マルチメディア列がある表の移行は失敗する可能性があります。

処置

Oracle Multimediaは、Oracle Database 19cでサポートが終了しました。メディア・タイプ・ストレージでのSecureFiles LOBの使用を検討することをお薦めします。

Oracle_home/ord/im/admin/README.txtのOracle Multimedia README.txtファイル、またはOracle SupportのドキュメントID 2555923.1の指示に従って、Oracle Multimediaのメソッドおよびパッケージが使用されているかどうかを判断します。Oracle Multimediaが使用されている場合は、Oracle Multimediaの置換に関する推奨事項について、Oracle SupportのドキュメントID 2347372.1を参照してください。Oracle Multimediaオブジェクト・タイプに格納されているデータをSecureFiles LOBに移動する方法の詳細は、Oracle SupportのドキュメントID 2375644.1のHow To Migrate Data From Oracle Multimedia Data Types to BLOB columnsを参照してください。

20.11.21 has_columns_with_spatial_data_types

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_columns_with_spatial_data_typesでは、十分サポートされていない空間オブジェクトがあることが示されます。

結果の重要度

確認必須。

修正あり

あり

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にスキーマに適用されます。これにより、空間データ型オブジェクトが存在することが示されます。

影響

空間オブジェクトの一部の機能はOracle Java (JAVAVM)の機能に依存しているため、JAVAVMが有効になるまでは、共有インフラストラクチャ上のOracle Autonomous Databaseで完全にはサポートされていないオブジェクトが存在する可能性があります。

処置

このSQLを実行してターゲット・システムでJAVAVM機能を有効にしてから、インスタンスを再起動してください:

BEGIN
   DBMS_CLOUD_ADMIN.ENABLE_FEATURE(
       feature_name => 'JAVAVM' );
END;
/

JAVAVM機能の有効化の詳細は、Oracle Cloud Oracle Autonomous Database Serverlessの使用Autonomous DatabaseでのOracle Javaの使用を参照してください。ADBでのSpatialの使用の詳細は、Oracle Cloud Oracle Autonomous Database Serverlessの使用Autonomous DatabaseでのOracle Spatialの使用を参照してください。

20.11.22 has_common_objects

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_common_objectsでは、データベース・インスタンスに共通オブジェクトがあることが示されます。

結果の重要度

処置必須。

修正あり

あり

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

INSTANCE

説明

これはデフォルトのチェックです。このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にソース・インスタンスに適用されます。これにより、共通オブジェクトが存在することが示されます。

影響

Oracle Data Pumpでは、共通オブジェクトは、Oracle Cloud内のOracle Autonomous Databaseに移行されず、これらのオブジェクトは、Oracle Autonomous Database (ADB)でサポートされません。共通オブジェクトに依存しているものはすべて、正しく移行できません。

処置

アプリケーションに必要なこれらの共通オブジェクトを、移行開始前にターゲット・システム上で再作成する必要があります。ADBをターゲットにする場合は、必要な共通オブジェクトをローカル・オブジェクトとして再作成する必要があります。これは、Oracle SupportのドキュメントID 2739952.1に示されているように、DBMS_METADATA.GET_DDLを使用して実行できます。

20.11.23 has_compression_disabled_for_objects

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_compression_disabled_for_objectsでは、COMPRESSION句がない表またはパーティションがあることが示されます。

結果の重要度

確認推奨。

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にソース・スキーマに適用されます。これにより、COMPRESSION句がない表またはパーティションが存在することが示されます。表およびパーティションは、Oracle Autonomous Data Warehouse (ADW)でQUERY HIGHに圧縮する必要があります。

影響

ADWに移行する際に、表またはパーティションのSQLデータ定義言語(DDL)文にCOMPRESSION句が含まれていない場合は、デフォルト圧縮のQUERY HIGHを使用して移行中に作成されます。

処置

処置不要。この動作を変更するには、適切な圧縮句(または、NOCOMPRESSでも可)をエクスポート開始前に追加するか、圧縮句をインポート後に変更します。

20.11.24 has_csmig_schema

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_csmig_schemaでは、CSSCANユーティリティがソース・データベースにインストールおよび構成されていることが示されます。

結果の重要度

確認推奨。

修正あり

あり

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

UNIVERSAL

説明

これはデフォルトのチェックです。CSSCANユーティリティはサポートされなくなり、Database Migration Assistant for Unicode (DMU)ツールに置き換えられました。

影響

CSSCANユーティリティに関連するオブジェクト、ユーザーまたはロールは、移行ツールで無視される場合があります。

処置

CSMIGユーザーおよびCSSCANユーティリティで作成されたオブジェクトを削除してください。次に例を示します:

BEGIN FOR REC IN (SELECT SYNONYM_NAME FROM DBA_SYNONYMS WHERE TABLE_OWNER = 'CSMIG') LOOP
      EXECUTE IMMEDIATE 'DROP PUBLIC SYNONYM ' || REC.SYNONYM_NAME; END LOOP; END; / DROP VIEW
      SYS.CSMV$KTFBUE; DROP USER CSMIG CASCADE; 

Database Migration Assistant for Unicode (DMU)ツールを使用して、文字セット移行の問題をスキャンします。DMUの詳細は、Oracle SupportのドキュメントID 1272374.1を参照してください。

20.11.25 has_data_in_other_tablespaces_dedicated

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_data_in_other_tablespaces_dedicatedでは、専用インフラストラクチャ上のOracle Autonomous Databaseに移行する際の表領域制限の対象となるデータが特定されます。

結果の重要度

処置必須。

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にソース・スキーマに適用されます。専用インフラストラクチャ上のAutonomous Databaseに移行する際の表領域制限の対象となるデータが存在することが示されます。

影響

ATPDおよびADWD (専用インフラストラクチャ)の場合は、ターゲット上に事前作成されていない表領域についてエラーが通知されます。表領域マッピングが使用されていない場合は、移行中にエラーが発生する可能性があります。

処置

Zero Downtime Migration (ZDM)またはDatabase Migration Service (DMS)を使用してデータベースを移行する場合は、表領域が自動的に事前作成およびマップされるので、この問題は発生しません。

Oracle Data Pumpを使用して手動で移行する場合は、Data Pumpのimpdpパラメータ・ファイルにIGNORE=TABLESPACEおよびREMAP_TABLESPACE='%:DATA'を指定して、移行ツールの起動時に他の表領域がDATA表領域にマップされるようにします。

いずれの場合も、特定の表領域名に依存していないかどうかアプリケーションを評価する必要があります。

20.11.26 has_data_in_other_tablespaces_serverless

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_data_in_other_tablespaces_serverlessでは、共有インフラストラクチャ上のOracle Autonomous Databaseに移行する際の表領域制限の対象となるデータが特定されます。

結果の重要度

処置必須。

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にソース・スキーマに適用されます。これにより、他の表領域がマップされている表の存在が示されます。

影響

ユーザー定義表領域は、ATPSおよびADWS(サーバーレス・インフラストラクチャ)では許可されていません。このクラウド環境の各データベースには、単一のDATA表領域があります。表領域マッピングが使用されておらず、移行を実行するユーザーにDATA表領域に対する権限がない場合は、移行中にエラーが発生する可能性があります。

処置

Zero Downtime Migration (ZDM)またはDatabase Migration Service (DMS)を使用してデータベースを移行する場合は、表領域が自動的に事前作成およびマップされるので、この問題は発生しません。

Oracle Data Pumpを使用して手動で移行する場合は、Data Pumpのimpdpパラメータ・ファイルにIGNORE=TABLESPACEおよびREMAP_TABLESPACE='%:DATA'を指定して、移行ツールの起動時に他の表領域がDATA表領域にマップされるようにします。

いずれの場合も、特定の表領域名に依存していないかどうかアプリケーションを評価する必要があります。

20.11.27 has_db_link_synonyms

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_db_link_synonymsでは、データベース・リンクを含むシノニムがスキーマに含まれていることが示されます。

結果の重要度

確認推奨。

修正あり

あり

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にソース・スキーマに適用されます。データベース・リンクは移行できません。

影響

そのシノニムに依存するアプリケーションは、移行後は、それらのデータベース・リンクが再作成されるまでエラーになります。

処置

移行が完了したら、DBMS_CLOUD_ADMIN.CREATE_DATABASE_LINKを使用して、ターゲットOracle Autonomous Database内にデータベース・リンクを作成し、シノニムを再作成してください。

20.11.28 has_db_links

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_db_linksでは、データベース・リンクを含むシノニムがスキーマに含まれていることが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にソース・スキーマに適用されます。データベース・リンクは移行できません。

影響

データベース・リンクに依存するアプリケーションは、移行後は、それらのデータベース・リンクが再作成されるまでエラーになります。

処置

移行する前に、それぞれのデータベース・スキーマでDBMS_CLOUD_ADMIN.CREATE_DATABASE_LINKを使用して、ADBにデータベース・リンクを手動で事前に作成してください。文の正しい順序は次のとおりです:

  1. リンクを所有するスキーマを作成します。
  2. DBMS_CLOUD_ADMIN.CREATE_DATABASE_LINKを使用してリンクを作成します。
  3. 移行するスキーマをインポートします。

20.11.29 has_dbms_credentials

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_dbms_credentialsでは、DBMS_CLOUD.CREATE_CREDENTIALで作成されていない資格証明がスキーマに含まれていることが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にソース・スキーマに適用されます。DBMS_CREDENTIALまたはDBMS_SCHEDULERパッケージで最初に作成された資格証明は、自動的にはOracle Autonomous Databaseに移行できません。

影響

移行すると、DBMS_CREDENTIALまたはDBMS_SCHEDULERパッケージで最初に作成された資格証明を持つユーザーには、ORA-27486「権限が不足しています」というエラーが表示されますこれらの資格証明はADBSに自動的に移行できません。

処置

移行の完了後に、リストされた資格証明がターゲットOracle Autonomous Databaseインスタンスでまだ必要とされていることを確認します。これらの資格証明が必要な場合は、DBMS_CLOUD.CREATE_CREDENTIALを使用して資格証明を再作成します。詳細は、My Oracle SupportのドキュメントID 2746284.1を参照してください。

20.11.30 has_dbms_credentials

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_dbms_credentialsでは、DBMS_CLOUD.CREATE_CREDENTIALで作成されていない資格証明がスキーマに含まれていることが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行の場合にソース・スキーマに適用されます。DBMS_CREDENTIALまたはDBMS_SCHEDULERパッケージで最初に作成された資格証明は、自動的にはOracle Autonomous Databaseに移行できません。

影響

移行すると、DBMS_CREDENTIALまたはDBMS_SCHEDULERパッケージで最初に作成された資格証明を持つユーザーには、ORA-27486「権限が不足しています」というエラーが表示されますスキーマ所有者のデフォルトの表領域は'DATA'にする必要があります。

処置

スキーマ所有者のDEFAULT TABLESPACEが、ADBでは'DATA'に変更されます。複数の表領域でユーザーに割当て制限がある場合は、移行の完了後に、適切な割当て制限が設定されていることを確認してください。

20.11.31 has_directories

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_directoriesでは、ソース・データベースにディレクトリ・オブジェクトがあることが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

INSTANCE

説明

このチェックでは、ソース・データベースにディレクトリ・オブジェクトがあることが示されます。

影響

それらのディレクトリに依存するアプリケーションは、移行後、ソース・データベース上のそれらのディレクトリがターゲット・データベース上で再作成されるまで機能しません。

処置

移行の完了後に、Oracle Autonomous Databaseインスタンス上でそれらのディレクトリを再作成します。

20.11.32 has_enabled_scheduler_jobs

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_enabled_scheduler_jobs では、Oracle Data Pumpエクスポートを妨げる可能性があるリスト・スケジューラ・ジョブがあることが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

INSTANCE

説明

これはデフォルトのチェックです。このチェックでは、Oracle Data Pumpエクスポートを妨げる可能性があるリスト・スケジューラ・ジョブがあることが示されます。

影響

スケジューラ・ジョブをFULLエクスポートと同時に実行すると、Oracle Data PumpエクスポートがORA-39127エラーで失敗する可能性があります。

処置

クリティカルでないスケジューラ・ジョブを無効にするか、スケジューラ・ジョブが実行されていないことが確実な時間帯にエクスポートを計画します。移行前にスケジューラ・ジョブを停止するか、スケジューラ・ジョブが実行されていないことが確実な時間帯にエクスポートを計画してください。

次のSQL文を実行すれば、移行中にスケジューラ・ジョブが実行されません:

ALTER SYSTEM SET JOB_QUEUE_PROCESSES=0;

この文の実行後に再起動する必要はありません。

20.11.33 has_external_tables_dedicated

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_external_tables_dedicatedでは、ソース・データベースに非クラウド・オブジェクト・ストレージの外部表が存在することが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックでは、ソース・データベースに非クラウド・オブジェクト・ストレージの外部表が存在することが示されます。これらの表は、Oracle Autonomous Databaseでは使用できません。

影響

ユーザーが作成した外部表に依存するアプリケーションは、想定されたとおりに機能しません。

処置

クラウド・オブジェクト・ストレージを使用する外部表の作成には、DBMS_CLOUDパッケージの使用を検討してください。

20.11.34 has_external_tables_default

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_external_tables_defaultでは、外部表が依存するDIRECTORYオブジェクトが作成されていないかぎり、外部表を移行できないことが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

これはデフォルトのチェックです。これは次に適用されます:

  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

SCHEMA

説明

このチェックでは、外部表が依存するDIRECTORYオブジェクトがターゲット・データベースにすでに作成されていないかぎり、外部表を移行できないことが示されます。

影響

外部表がまだ存在しないDIRECTORYオブジェクトに依存している場合、外部表のスキーマ・モードの移行は失敗します。

処置

移行の前に、ターゲット・データベースで必要なDIRECTORYオブジェクトを作成するか、全体モードを使用してターゲット・データベースに移行します。

20.11.35 has_external_tables_serverless

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_external_tables_serverlessでは、ソース・データベースに非クラウド・オブジェクト・ストレージの外部表が存在することが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

非クラウド・オブジェクト・ストレージ外部表が見つかりました。これらのオブジェクトは、Oracle Autonomous Databaseでは使用できません。

影響

ユーザーが作成した外部表に依存するアプリケーションは、想定されたとおりに機能しません。Oracle Autonomous Database (ADB)の外部表は、Object Storage ServiceまたはFile Storage Serviceを使用して再作成する必要があります。

非クラウド・オブジェクト・ストレージ外部表を移行の一部として作成しようとすると、それらの表は外部表以外の表として作成されます。

処置

インポートされた空の表を削除します。DBMS_CLOUDパッケージでCloud Object Storage Serviceを使用して外部表を作成するか、File Storage Serviceを使用します。詳細は、次を参照してください

20.11.36 has_fmw_registry_in_system

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_fmw_registry_in_systemでは、移行前にSYSTEMスキーマからFusion Middlewareスキーマ・バージョン・レジストリを移動する必要があることが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

INSTANCE

説明

Fusion Middlewareスキーマ・バージョン・レジストリはSYSTEMスキーマにあります。移行を開始する前に、SYSTEMスキーマの外に移動する必要があります。

影響

Fusion Middlewareバージョン・レジストリが移動されない場合、アップグレード後に、インストールされたFusion Middlewareアプリケーションに関する重要な情報が失われます。

処置

移行する前に、Fusion Middleware Upgrade Assistantコマンドua -moveRegistryを実行します。

20.11.37 has_illegal_characters_in_comments

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_illegal_characters_in_commentsでは、データベース文字セットで有効でない文字が表のコメント内に存在することが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

有効範囲

SCHEMA

説明

これは、データベースの文字セットで有効でない文字に関する、TABLEおよびCOLUMNのコメントの文字およびPL/SQLソースに対する、デフォルトのチェックです。

影響

有効でない文字があると、インポート中にORA-39346: オブジェクトの文字セット変換でデータが失われましたのエラーが発生する可能性があります。有効でない文字はデフォルトの置換文字に置き換えられます。

処置

移行の前に、有効でない文字を削除するか、有効な文字に置き換えてください。

20.11.38 has_ilm_ado_policies

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_ilm_ado_policiesでは、情報ライフサイクル管理(ILM)自動データ最適化(ADO)ポリシーが移行されないことが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

ILM自動データ最適化ポリシーを持つ表が存在します。これらのポリシーは、Oracle Autonomous Databaseに移行されません。

影響

ILM ADOポリシーを含む表(リリース12c以降)は、Oracle Autonomous Transaction Processing (ATP)およびOracle Autonomous Data Warehouse (ADW)でILM ADOポリシーなしで作成されます。

処置

処置は必要ありません。

20.11.39 has_incompatible_jobs

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_incompatible_jobsでは、情報ライフサイクル管理(ILM)自動データ最適化(ADO)ポリシーが移行されないことが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

PLSQL_BLOCKまたはSTORED_PROCEDURE以外のスケジューラのジョブおよびプログラムはソースに存在しますが、Oracle Autonomous Database (ADB)ではサポートされていません。

影響

EXECUTABLEEXTERNAL_SCRIPTなどのスケジューラ・ジョブおよびプログラムのタイプは、Oracle Autonomous Databaseでは実行されません。

処置

サポートされていないジョブまたはプログラムのタイプを使用するデータベースは、Oracle Autonomous Databaseに移行する前に変更する必要があります。ADBで許可されるタイプを使用して必要なジョブまたはプログラムを再作成してください

20.11.40 has_index_organized_tables

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_index_organized_tablesでは、ソース・データベースに索引構成表が存在することが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

索引構成表は、Oracle Autonomous Database (ADB)では使用できません。ただし、作成しようとしてもエラーは生成されません。かわりに、主キー索引が設定されたヒープ構成表が作成されます。

影響

再作成された表の実行方法は異なるため、確認する必要があります。

処置

ターゲット・データベース内の表は、非索引構成表(通常の表)として作成されます。

20.11.41 has_java_objects

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_java_objectsでは、ソース・データベースにJavaオブジェクトが存在することが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

あり

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

有効範囲

SCHEMA

説明

Javaオブジェクトはデフォルトでは移行されません。

影響

Java仮想マシン(JAVAVM)機能がターゲット・システムで有効になっていない場合、Javaオブジェクトに依存するアプリケーションは移行後に失敗します。

処置

必須でないJavaオブジェクトは移行プロセスから除外する必要があります。Oracle Autonomous DatabaseでのOracle Autonomous Database on Shared Exadata Infrastructureの使用「Autonomous DatabaseでのOracle Javaの使用」の説明に従って、ターゲット・システムでJAVAVM機能を有効にします

20.11.42 has_java_source

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_java_sourceでは、ソース・データベースにJavaソースが存在することが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

あり

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

Javaソースはデフォルトでは移行されません。

影響

Java仮想マシン(JAVAVM)機能がターゲット・システムで有効になっていない場合、Javaオブジェクトに依存するアプリケーションは移行後に失敗します。

処置

必須でないJavaオブジェクトは移行プロセスから除外する必要があります。Oracle Autonomous DatabaseでのOracle Autonomous Database on Shared Exadata Infrastructureの使用「Autonomous DatabaseでのOracle Javaの使用」の説明に従って、ターゲット・システムでJAVAVM機能を有効にします

20.11.43 has_libraries

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_librariesでは、CREATE LIBRARY文を必要とするアプリケーションが存在することが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

CREATE LIBRARY文は、Oracle Autonomous Databaseでは使用できません。

影響

これらのライブラリに依存するアプリケーションは、ライブラリがターゲット・インスタンスで作成されないため、失敗します。

処置

リストされているライブラリの依存性を削除するには、アプリケーションを更新する必要があります。

外部ライブラリで以前に実装されたビジネス・ロジック用の関数を使用することを検討してください。

関連トピック

20.11.44 has_logging_off_for_partitions

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_logging_off_for_partitionsでは、NOLOGGINGストレージ属性を使用するパーティションがあることが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

NOLOGGINGストレージ属性を持つパーティションは、移行中にLOGGINGに変更されます。

影響

NOLOGGINGで作成されたパーティションは、LOGGINGのパーティションとしてOracle Autonomous Databaseで自動的に作成されます。DBA_TAB_PARTITIONSLOGGING属性を確認します。

処置

処置不要。

20.11.45 has_logging_off_for_subpartitions

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_logging_off_for_subpartitionsでは、NOLOGGINGストレージ属性を使用するパーティションがあることが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

NOLOGGINGストレージ属性を持つサブパーティションは、移行中にLOGGINGに変更されます。

影響

NOLOGGINGで作成されたサブパーティションは、LOGGINGのサブパーティションとしてOracle Autonomous Databaseで自動的に作成されます。DBA_TAB_SUBPARTITIONSLOGGING属性を確認します。

処置

処置不要。

20.11.46 has_logging_off_for_tables

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_logging_off_for_tablesでは、NOLOGGINGストレージ属性を使用する表があることが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

NOLOGGINGストレージ属性を持つ表は、移行中にLOGGINGに変更されます。

影響

NOLOGGINGで作成された表は、LOGGINGの表としてOracle Autonomous Databaseで自動的に作成されます。DBA_TABLESLOGGING属性を確認します。

処置

処置不要。

20.11.47 has_low_streams_pool_size

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_low_streams_pool_sizeでは、予期しない、あるいは正しくない属性のマイニング・モデルが検出されたことが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

マイニング・モデルは、データ・マイニングを実行するデータベース・スキーマ・オブジェクトです。予期しない属性または正しくない属性を持つマイニング・モデルが検出されました。これらのマイニング・モデルは移行されません。

影響

問題のあるマイニング・モデルは適切にエクスポートされず、インポート時のORA-39083エラーの原因となります。

処置

パッチID 33270686のダウンロードおよび適用

20.11.48 has_noexport_object_grants

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_noexport_object_grantsでは、Oracle Data Pumpがすべてのオブジェクト権限をエクスポートできないことが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

あり

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

Oracle Data Pumpでは、すべてのオブジェクト権限をエクスポートできません。

影響

アプリケーションに必要なオブジェクト権限がターゲット・インスタンスにないため、Oracle Data Pumpがこれをターゲット・インスタンスにエクスポートできない可能性があります。

処置

ターゲット・インスタンスで必要な権限を再作成します。詳細は、My Oracle SupportのドキュメントID 1911151.1を参照してください。SELECTはシステム・オブジェクト上で使用できなくなったため、システム・オブジェクトのSELECT権限は、READ権限に置換する必要があることに注意してください。

20.11.49 has_parallel_indexes_enabled

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_parallel_indexes_enabledでは、PARALLEL句索引が存在することが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

INDEXで並列DEGREE1より大きい場合、この設定により、移行後に予期しない動作が発生する可能性があります。

影響

Oracle Autonomous Database Transaction Processing (ATP)に移行するとき、ソース・データベースの索引にPARALLEL句が指定されている場合、Oracle Data Pumpを使用、または手動でターゲット・データベースに作成された句が索引とともに残ります。PARALLEL度が1より大きい場合、この構成によってSQL文が並列実行され、エンド・ユーザーには認識されないことがあります。

処置

シリアル処理を指定するには、INDEX並列句をNOPARALLELに変更するか、PARALLEL度を移行の前後に1に変更します。

20.11.50 has_profile_not_default

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_profile_not_defaultでは、PROFILEを使用できないスキーマがターゲット・システムに存在することが示されます。

結果の重要度

ランタイム

修正あり

あり

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

PROFILEをターゲット・システムで使用できないスキーマを識別します。

影響

PROFILEがないため、ターゲット・システムのスキーマの作成が失敗します。

処置

Oracle Data PumpをFULLモードで使用するか、ターゲット・システムで移行する前に必要なプロファイルを作成してから、CPATを--gettargetpropsオプションとともに使用して作成されたプロパティ・ファイルで--analysispropsオプションを使用します。

20.11.51 has_public_synonyms

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_public_synonymsでは、パブリック・シノニムがソース・システム・スキーマに存在することが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA_ONLY

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

パブリック・シノニムを含むスキーマを識別します。Oracle Data Pumpでは、パブリック・シノニムはSCHEMAモードで移行されません。

影響

パブリック・シノニムに依存するアプリケーションは、パブリック・シノニムがターゲット・インスタンスで再作成されるまで正しく機能しません。

処置

Oracle Data PumpをFULLモードで使用するか、リストされた関連オブジェクトをターゲット・インスタンスで再作成します。

20.11.52 has_refs_to_restricted_packages_dedicated

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_refs_to_restricted_packages_dedicatedでは、部分的または完全にサポートされていないパッケージへの参照があることが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)

説明

サポートされていないか、サポートが一部だけのパッケージへの参照を確認します。

影響

サポートされていない、または使用が制限されているパッケージを参照するアプリケーションは、失敗する可能性があります。

処置

サポートされていないパッケージを参照するアプリケーションは、Oracle Autonomous Database Dedicatedに移行する前に変更する必要があります。部分的にサポートされているパッケージを参照するアプリケーションでは、無制限のファンクションおよびプロシージャのみを使用することを確認するテストと検証が必要です。

20.11.53 has_refs_to_restricted_packages_serverless

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_refs_to_restricted_packages_serverlessでは、部分的または完全にサポートされていないパッケージへの参照があることが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

サポートされていないか、サポートが一部だけのパッケージへの参照を確認します。

影響

サポートされていない、または使用が制限されているパッケージを参照するアプリケーションは、失敗する可能性があります。

処置

サポートされていないパッケージを参照するアプリケーションは、Oracle Autonomous Database Serverlessに移行する前に変更する必要があります。部分的にサポートされているパッケージを参照するアプリケーションでは、無制限のファンクションおよびプロシージャのみを使用することを確認するテストと検証が必要です。

20.11.54 has_refs_to_user_objects_in_sys

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_refs_to_user_objects_in_sysでは、SYSまたはSYSTEMに応じたユーザー・スキーマ・オブジェクトがあることが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

ユーザー・スキーマ内のオブジェクトが、SYSまたはSYSTEMスキーマ内のユーザー定義オブジェクトに依存するかどうかが検出されます。

影響

SYSまたはSYSTEM内のユーザー定義オブジェクトに依存するスキーマの移行は失敗します。

処置

移行前にSYSおよびSYSTEMスキーマ内のユーザー定義オブジェクトを移動し、参照を更新することをお薦めします。不要になったユーザー定義オブジェクトは削除することを検討してください。

20.11.55 has_role_privileges

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_role_privilegesでは、ソース・データベースで使用される一部のロール権限がターゲット・データベースでは提供されないことが示されます

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

ターゲットOracle Autonomous Databaseで使用できないソース・データベースで使用されるロール権限の存在を検出します。

影響

移行後、ロール権限の問題により、アプリケーションで操作が失敗する可能性があります。

処置

ターゲットのOracle Autonomous Databaseインスタンスで使用できないソース・データベースで付与されたロールの代替方法を見つけます。たとえば、ソース・インスタンスでDBAロールを付与されたスキーマについては、PDB_DBAロールで代替できる場合があります。同様に、ソース・インスタンスでDATAPUMP_IMP_FULL_DATABASEまたはIMP_FULL_DATABASEが付与されたスキーマについては、ターゲット・インスタンスのDATAPUMP_CLOUD_IMPロールで代替できる場合があります。このような代替方法が適切かどうかは、テストでのみ、またこれらのロール権限が発生するアプリケーションをよく理解している専門家が判断できます。

20.11.56 has_sqlt_objects_adb

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_sqlt_objects_adbでは、SQLTXPLAINオブジェクトが検出されることが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

UNIVERSAL

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

Oracle Autonomous DatabaseでサポートされていないSQLTXPLAIN (SQLT)オブジェクトの存在を検出します。

影響

SQLTXPLAINに関連するオブジェクトは、Oracle Autonomous Database (ADB)へのインポートで失敗し、インポート・エラーが発生する可能性があります。

処置

ソース・データベースをOracle Autonomous Databaseに移行する管理者がSQLTXPLAINのインストール・ディレクトリにsqdrop.sqlを適用して、すべてのSQLTXPLAINおよびSQLTXADMINオブジェクトを削除することをお薦めします。詳細は、My Oracle SupportのドキュメントID 1614107.1を参照してください。

20.11.57 has_sqlt_objects_default

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_sqlt_objects_defaultでは、Oracle Data PumpでエクスポートされないSQLTXPLAINオブジェクトが検出されることが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

UNIVERSAL

ターゲット・クラウド

  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

Oracle Data PumpでエクスポートされないSQLTXPLAIN (SQLT)オブジェクトの存在が検出されます。

影響

SQLTXPLAINに関連する一部のオブジェクトがターゲット・インスタンスにインポートされないため、インポート・エラーが発生する可能性があります。

処置

インポートの完了後は、SQLTXPLAINユーザーがターゲット環境でsqcreate.sqlを実行することをお薦めします。sqcreate.sqlスクリプトはsqdrop.sqlを実行し、必要なすべてのオブジェクトを再インストールします。詳細は、My Oracle SupportのドキュメントID 1614107.1を参照してください。

20.11.58 has_sys_privileges

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_sys_privilegesでは、ソース・データベースの一部のシステム権限がターゲット・データベースでは提供されないことが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

Oracle Autonomous Databaseで使用できないソース・データベースが使用されているシステム権限を検出します。

影響

システム権限の問題のため、Oracle Autonomous Databaseで操作が失敗する可能性があります。

処置

Oracle Autonomous Databaseですべてのシステム権限が必要かどうかを確認し、不要になった権限の付与を解除します。ターゲットのOracle Autonomous Database (ADB)で使用できない、付与済のシステム権限に対する代替方法を見つけます。たとえば、ADBインスタンスのスキーマでは、GRANT CREATE JOBUSER-WHO-HAD-CREATE-ANY-JOBで置換します。このような代替が適切であるかどうかは、当該アプリケーションおよびテストをよく理解している専門家のみが判断できます。

20.11.59 has_tables_that_fail_with_dblink

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_tables_that_fail_with_dblinkでは、LONGまたはLONG RAWデータ型の表があることが示されます

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

LONGまたはLONG RAWデータ型を含む表は、Oracle Data PumpではDBLINKで移行されません。

LONGデータ型(LONGLONG RAWLONG VARCHARLONG VARRAW)のすべての形式は、Oracle8iリリース8.1.6で非推奨になりました。以降のリリースでは、LONGデータ型は既存のアプリケーションとの下位互換性のために提供されていました。以降のリリースで開発された新しいアプリケーションでは、大量の文字データにCLOBおよびNCLOBデータ型を使用することをお薦めします。

影響

LONGまたはLONG RAWデータ型を含む表に依存しているアプリケーションは失敗します。

処置

DBLINKを指定せずにOracle Data Pumpを使用するか、LONGまたはLONG RAWデータ型の列を含むスキーマおよび表を除外します。

20.11.60 has_tables_with_long_raw_datatype

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_tables_with_long_raw_datatypeでは、LONGまたはLONG RAWデータ型の表があることが示されます

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)

説明

Oracle Hybrid Columnar Compression (HCC)の圧縮句が表に含まれる場合、または圧縮がDISABLEDの場合は、LONGまたはLONGRAWのデータを含む表がADWSでサポートされません。

影響

LONGまたはLONG RAWデータ型を含む表は移行されません。

Oracle Autonomous Data Warehouse (ADW)では、表にHCC圧縮句がある場合、または圧縮がDISABLEDの場合、LONGまたはLONG RAWデータ型の表は作成されません。この場合、デフォルトでHCCで圧縮されている表がADWでデフォルトで圧縮されます。

LONGデータ型(LONGLONG RAWLONG VARCHARLONG VARRAW)のすべての形式は、Oracle8iリリース8.1.6で非推奨になりました。以降のリリースでは、LONGデータ型は既存のアプリケーションとの下位互換性のために提供されていました。以降のリリースで開発された新しいアプリケーションでは、大量の文字データにCLOBおよびNCLOBデータ型を使用することをお薦めします。

処置

圧縮を有効にして、ADWで表を手動で作成することをお薦めします。

20.11.61 has_tables_with_xmltype_column

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_tables_with_xmltype_columnでは、XMLTYPE列を含む表があることが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

XMLType列を含む表は、STORAGE_TYPE設定がBINARYでなければ移行されません。

影響

BINARYとして格納されていないXMLType列に依存するアプリケーションは失敗します。

処置

CLOBまたはオブジェクト・リレーショナル・ストレージで定義されているXMLType列がある表は、Oracle Autonomous Databaseではサポートされていません。関連するオブジェクトの列XMLSCHEMAが空でない場合は、アプリケーションでXMLスキーマ・オブジェクトが使用されているため、追加作業が必要になる可能性があります。非スキーマ・タイプについては、BINARY記憶域オプションを使用する必要があります。CLOB列をBINARYに変換する方法の詳細は、Oracle SupportのドキュメントID 1581065.1を参照してください。

20.11.62 has_trusted_server_entries

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_trusted_server_entriesでは、再作成できないTRUSTED_SERVERエントリがOracle Autonomous Databaseに存在することが示されます。

結果の重要度

ランタイム

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

TRUSTED_SERVERエントリがあるかを確認してください。これらのエントリは、Oracle Autonomous Database (ADB)で再作成できません。

影響

DBMS_DISTRIBUTED_TRUST_ADMINパッケージは、Oracle Autonomous Database (ADB)では使用できません。その結果、デフォルト(Trusted:All)以外のTRUSTED_SERVERエントリは、ターゲットADBインスタンスで再作成されません。

処置

ソース・データベースからターゲット・データベースへの移行中にOracle Data Pumpによって報告される例外を回避するには、exclude=trusted_db_linkを指定します。ADBインスタンスへのアクセスを制御する場合は、Oracle Cloud Infrastructureのファイアウォール機能を使用してADBインスタンスへのアクセスを制御してください。

20.11.63 has_user_defined_objects_in_sys

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_user_defined_objects_in_sysでは、SYSまたはSYSTEMのユーザー定義オブジェクトがあることが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

このチェックは、ユーザー定義オブジェクトがSYSまたはSYSTEMスキーマに存在することを示します

影響

SYSまたはSYSTEMスキーマ内のユーザー定義オブジェクトは移行されません。SYSおよびSYSTEM内のユーザー定義オブジェクトに依存しているアプリケーションは失敗します。

処置

\

移行の前に、SYSおよびSYSTEMからユーザー定義オブジェクトを移動することをお薦めします。これらのオブジェクトへの参照がハードコードされている場合は更新してください。不要になったユーザー定義オブジェクトは削除することを検討してください。

20.11.64 has_users_with_10g_password_version

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_users_with_10g_password_versionでは、10Gパスワード・バージョンを使用するユーザー・アカウントがあることが示されます。

結果の重要度

確認必須。

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

このチェックは、10Gパスワード・バージョンを使用しているユーザーがソース・データベースに存在することを示します。このパスワード・バージョンはサポートされなくなりました。移行後、10Gパスワード・バージョンで検証されていたユーザーはログインできなくなります。

影響

移行後、10Gパスワード・バージョンで識別されていたユーザーはデータベースへの接続に失敗し、ORA-1017エラーを受け取ります。Oracle Data Pumpの移行中に、ORA-39384アラートが生成されます。

処置

Oracle Data Pump移行のアラートを回避するために、移行前に10Gパスワード・バージョンを使用するユーザーのパスワードを変更することをお薦めします。または、移行後にこれらのユーザーのパスワードを変更して、ログインの失敗を回避することもできます。詳細は、Oracle SupportのドキュメントID 2289453.1を参照してください。

20.11.65 has_sys_privileges

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_sys_privilegesでは、ソース・データベースの一部のシステム権限がターゲット・データベースでは提供されないことが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

Oracle Autonomous Databaseで使用できないソース・データベースが使用されているシステム権限を検出します。

影響

システム権限の問題のため、Oracle Autonomous Databaseで操作が失敗する可能性があります。

処置

Oracle Autonomous Databaseですべてのシステム権限が必要かどうかを確認し、不要になった権限の付与を解除します。ターゲットのOracle Autonomous Database (ADB)で使用できない、付与済のシステム権限に対する代替方法を見つけます。たとえば、ADBインスタンスのスキーマでは、GRANT CREATE JOBUSER-WHO-HAD-CREATE-ANY-JOBで置換します。このような代替が適切であるかどうかは、当該アプリケーションおよびテストをよく理解している専門家のみが判断できます。

20.11.66 has_tables_that_fail_with_dblink

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_tables_that_fail_with_dblinkでは、LONGまたはLONG RAWデータ型の表があることが示されます

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

LONGまたはLONG RAWデータ型を含む表は、Oracle Data PumpではDBLINKで移行されません。

LONGデータ型(LONGLONG RAWLONG VARCHARLONG VARRAW)のすべての形式は、Oracle8iリリース8.1.6で非推奨になりました。以降のリリースでは、LONGデータ型は既存のアプリケーションとの下位互換性のために提供されていました。以降のリリースで開発された新しいアプリケーションでは、大量の文字データにCLOBおよびNCLOBデータ型を使用することをお薦めします。

影響

LONGまたはLONG RAWデータ型を含む表に依存しているアプリケーションは失敗します。

処置

DBLINKを指定せずにOracle Data Pumpを使用するか、LONGまたはLONG RAWデータ型の列を含むスキーマおよび表を除外します。

20.11.67 has_tables_with_long_raw_datatype

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_tables_with_long_raw_datatypeでは、LONGまたはLONG RAWデータ型の表があることが示されます

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)

説明

Oracle Hybrid Columnar Compression (HCC)の圧縮句が表に含まれる場合、または圧縮がDISABLEDの場合は、LONGまたはLONGRAWのデータを含む表がADWSでサポートされません。

影響

LONGまたはLONG RAWデータ型を含む表は移行されません。

Oracle Autonomous Data Warehouse (ADW)では、表にHCC圧縮句がある場合、または圧縮がDISABLEDの場合、LONGまたはLONG RAWデータ型の表は作成されません。この場合、デフォルトでHCCで圧縮されている表がADWでデフォルトで圧縮されます。

LONGデータ型(LONGLONG RAWLONG VARCHARLONG VARRAW)のすべての形式は、Oracle8iリリース8.1.6で非推奨になりました。以降のリリースでは、LONGデータ型は既存のアプリケーションとの下位互換性のために提供されていました。以降のリリースで開発された新しいアプリケーションでは、大量の文字データにCLOBおよびNCLOBデータ型を使用することをお薦めします。

処置

圧縮を有効にして、ADWで表を手動で作成することをお薦めします。

20.11.68 has_tables_with_xmltype_column

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_tables_with_xmltype_columnでは、XMLTYPE列を含む表があることが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

XMLType列を含む表は、STORAGE_TYPE設定がBINARYでなければ移行されません。

影響

BINARYとして格納されていないXMLType列に依存するアプリケーションは失敗します。

処置

CLOBまたはオブジェクト・リレーショナル・ストレージで定義されているXMLType列がある表は、Oracle Autonomous Databaseではサポートされていません。関連するオブジェクトの列XMLSCHEMAが空でない場合は、アプリケーションでXMLスキーマ・オブジェクトが使用されているため、追加作業が必要になる可能性があります。非スキーマ・タイプについては、BINARY記憶域オプションを使用する必要があります。CLOB列をBINARYに変換する方法の詳細は、Oracle SupportのドキュメントID 1581065.1を参照してください。

20.11.69 has_trusted_server_entries

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_trusted_server_entriesでは、再作成できないTRUSTED_SERVERエントリがOracle Autonomous Databaseに存在することが示されます。

結果の重要度

ランタイム

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

TRUSTED_SERVERエントリがあるかを確認してください。これらのエントリは、Oracle Autonomous Database (ADB)で再作成できません。

影響

DBMS_DISTRIBUTED_TRUST_ADMINパッケージは、Oracle Autonomous Database (ADB)では使用できません。その結果、デフォルト(Trusted:All)以外のTRUSTED_SERVERエントリは、ターゲットADBインスタンスで再作成されません。

処置

ソース・データベースからターゲット・データベースへの移行中にOracle Data Pumpによって報告される例外を回避するには、exclude=trusted_db_linkを指定します。ADBインスタンスへのアクセスを制御する場合は、Oracle Cloud Infrastructureのファイアウォール機能を使用してADBインスタンスへのアクセスを制御してください。

20.11.70 has_user_defined_objects_in_sys

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_user_defined_objects_in_sysでは、SYSまたはSYSTEMのユーザー定義オブジェクトがあることが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

このチェックは、ユーザー定義オブジェクトがSYSまたはSYSTEMスキーマに存在することを示します

影響

SYSまたはSYSTEMスキーマ内のユーザー定義オブジェクトは移行されません。SYSおよびSYSTEM内のユーザー定義オブジェクトに依存しているアプリケーションは失敗します。

処置

\

移行の前に、SYSおよびSYSTEMからユーザー定義オブジェクトを移動することをお薦めします。これらのオブジェクトへの参照がハードコードされている場合は更新してください。不要になったユーザー定義オブジェクトは削除することを検討してください。

20.11.71 has_users_with_10g_password_version

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_users_with_10g_password_versionでは、10Gパスワード・バージョンを使用するユーザー・アカウントがあることが示されます。

結果の重要度

確認必須。

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

このチェックは、10Gパスワード・バージョンを使用しているユーザーがソース・データベースに存在することを示します。このパスワード・バージョンはサポートされなくなりました。移行後、10Gパスワード・バージョンで検証されていたユーザーはログインできなくなります。

影響

移行後、10Gパスワード・バージョンで識別されていたユーザーはデータベースへの接続に失敗し、ORA-1017エラーを受け取ります。Oracle Data Pumpの移行中に、ORA-39384アラートが生成されます。

処置

Oracle Data Pump移行のアラートを回避するために、移行前に10Gパスワード・バージョンを使用するユーザーのパスワードを変更することをお薦めします。または、移行後にこれらのユーザーのパスワードを変更して、ログインの失敗を回避することもできます。詳細は、Oracle SupportのドキュメントID 2289453.1を参照してください。

20.11.72 has_xmlschema_objects

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_xmlschema_objectsでは、ソース・データベースにXMLスキーマ・オブジェクトが存在することが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

UNIVERSAL

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

このチェックでは、XMLスキーマ・オブジェクトがソース・データベースにあることが示されます。これらのオブジェクトは移行されません。

影響

XMLスキーマは、Oracle Autonomous Databaseではサポートされていません。

処置

XMLスキーマ・オブジェクトを使用しないようにアプリケーションを変更します。

20.11.73 has_xmltype_tables

移行前アドバイザ・ツールのチェックhas_xmltype_tablesでは、ソース・データベースにXMLType表が存在することが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

このチェックでは、ソース・データベースにXMLType表があることが示されます。これらの表は、STORAGE_TYPEBINARYでないかぎり移行されません。

影響

BINARYとして格納されていないXMLType表に依存するアプリケーションは失敗します。

処置

CLOBまたはオブジェクト・リレーショナル・ストレージのあるXMLType表は、Oracle Autonomous Databaseではサポートされていません。XMLTypeストレージ・オプションをBINARYに変更します。

20.11.74 modified_db_parameters_dedicated

移行前アドバイザ・ツールのチェックmodified_db_parameters_dedicatedでは、制限付きの初期化パラメータが変更されることが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)

説明

このチェックでは、Oracle Autonomous Database (専用インフラストラクチャ)で変更できないOracle Databaseパラメータがソース・データベース・インスタンスにあることが示されます。

影響

データベースでは変更されているが、Oracle Autonomous Databaseでは変更できない初期化パラメータのリストが提供されます。

処置

どのパラメータが変更可能かを理解するには、Oracle Autonomous Databaseのドキュメントを参照してください。

20.11.75 modified_db_parameters_serverless

移行前アドバイザ・ツールのチェックmodified_db_parameters_serverlessでは、制限付きの初期化パラメータが変更されることが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

これはデフォルトのチェックです。これは次に適用されます:

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

このチェックでは、Oracle Autonomous Database (共有インフラストラクチャ)で変更できないOracle Databaseパラメータがソース・データベース・インスタンスにあることが示されます。

影響

データベースでは変更されているが、Oracle Autonomous Databaseでは変更できない初期化パラメータのリストが提供されます。

処置

どのパラメータが変更可能かを理解するには、Oracle Autonomous Databaseのドキュメントを参照してください。

20.11.76 nls_character_set_conversion

移行前アドバイザ・ツールのチェックnls_character_set_conversionでは、ソース・データベースにOracle Autonomous Databaseでは無効な文字コードが存在することが示されます。

結果の重要度

ランタイム

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

このチェックでは、ソースからターゲットへのデータベース文字セットの文字データ変換によって発生した問題(列の長さを超える文字値の拡張、無効な文字コードの損失など)が警告されます。

影響

移行中、ORA-1401、またはソースからターゲットへのデータベース文字セット変換による無効な文字コードの損失が発生する可能性があります。

処置

必要に応じて問題を修正します。考えられる解決策は次のとおりです:

  • Database Migration Assistant for Unicode (DMU)を使用して、移行するスキーマをスキャンし、考えられる変換可能性の問題をすべて分析します
  • ソース・インスタンスと同じ文字セットを使用して、新しいターゲット・インスタンスを作成します。データベース・インスタンスの作成時に文字セットを選択する方法の詳細は、Oracle Cloud Infrastructureのドキュメントを参照してください。

データベース・インスタンスの作成時に文字セットを選択する方法の詳細は、Oracle Cloud Infrastructureのドキュメントを参照してください。

ノート:

デフォルトのデータベース文字セットには、AL32UTF8を使用することをお薦めします

20.11.77 nls_national_character_set

移行前アドバイザ・ツールのチェックnls_national_character_setでは、NCHARNVARCHAR2の長さがソース・データベースとターゲット・データベースで異なることが示されます。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

有効範囲

UNIVERSAL

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

このチェックでは、ソース・データベースとターゲット・データベースでNCHARNVARCHAR2の長さが異なることが示されます。

ソースからターゲットへの各国語文字セットの文字データ変換によって発生した問題(データ型の制限を超える文字値の拡張、無効な文字コードの損失など)がないかどうかを確認してください。

影響

移行中、ORA-01401、またはソースからターゲットへの各国語文字セット変換による無効な文字コードの損失が発生する可能性があります。

処置

可能であれば、ソース・データベースと同じ各国語文字セットでOracle Cloud Infrastructureのターゲット・データベースをプロビジョニングし、ターゲット・クラウド・データベースで拡張データ型を有効にします。データベース・インスタンスの作成時に各国語文字セットを選択する方法の詳細は、Oracle Cloud Infrastructureのドキュメントを参照してください。

20.11.78 nls_nchar_ora_910

移行前アドバイザ・ツールのチェックnls_nchar_ora_910では、NCHARNVARCHAR2の長さがターゲット・データベースでの最大長を超えていることが示されます。

結果の重要度

処置必須

修正あり

いいえ

有効範囲

SCHEMA

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

このチェックでは、NCHARNVARCHAR2の長さがターゲット・データベースでの最大長を超えていることが示されます。

ターゲット・データベースの各国語データベース文字セット列の最大長を決定し、文字長がターゲット・データベースの制限を超えるNCHARおよびNVARCHAR2列をソース・データベースで確認します。

影響

移行中、ソース・データベースとターゲット・データベース間でNCHARおよびNVARCHAR2列の最大文字長が異なるため、ORA-00910エラーが発生する可能性があります。

処置

可能であれば、ソース・データベースと同じ各国語文字セットでOracle Cloud Infrastructureのターゲット・データベースをプロビジョニングし、ターゲット・クラウド・データベースで拡張データ型を有効にします。データベース・インスタンスの作成時に各国語文字セットを選択する方法の詳細は、Oracle Cloud Infrastructureのドキュメントを参照してください。

20.11.79 options_in_use_not_available_dedicated

移行前アドバイザ・ツールのチェックoptions_in_use_not_available_dedicatedでは、ソース・データベースに使用できないデータベース・オプションが存在することが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)

説明

ソースで使用されているが、Oracle Autonomous Database (専用インフラストラクチャ)では使用できないデータベース・オプションのリストを生成します。

影響

移行するデータベースに、Oracle Autonomous Databaseで使用できないオプションを使用するアプリケーションまたはスキーマがある場合は、移行後にこれらのアプリケーションが動作しない可能性があります。

処置

ソース・データベースのアプリケーションまたはスキーマが、Oracle Autonomous Database (専用インフラストラクチャ)でサポートされていないオプションに依存していることを確認し、それに応じて計画します。

20.11.80 options_in_use_not_available_serverless

移行前アドバイザ・ツールのチェックoptions_in_use_not_available_serverlessでは、ソース・データベースに使用できないデータベース・オプションが存在することが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)

説明

ソースで使用されているが、Oracle Autonomous Database (共有インフラストラクチャ)では使用できないデータベース・オプションのリストを生成します。

影響

移行するデータベースに、Oracle Autonomous Databaseで使用できないオプションを使用するアプリケーションまたはスキーマがある場合は、移行後にこれらのアプリケーションが動作しない可能性があります。

処置

ソース・データベースのアプリケーションまたはスキーマが、Oracle Autonomous Database (共有インフラストラクチャ)でサポートされていないオプションに依存していることを確認し、それに応じて計画します。

20.11.81 standard_traditional_audit_adb

移行前アドバイザ・ツールのチェックstandard_traditional_audit_adbでは、従来の監査構成がデータベースで検出されたことが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

Oracle Database 21cで非推奨となった従来の監査は、Oracle Database 23c以降ではサポートされなくなりました。従来の監査構成がこのデータベースで検出されました。

影響

Oracle Database 23cでは、従来の監査はサポートされなくなりました。統合監査の使用を開始することをお薦めします。

処置

従来の監査構成を削除してください。支援が必要な場合は、Oracle SupportのドキュメントID 2909718.1の手順を使用してください。

20.11.82 standard_traditional_audit_default

移行前アドバイザ・ツールのチェックstandard_traditional_audit_defaultでは、従来の監査構成がデータベースで検出されたことが示されます。

結果の重要度

確認推奨

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

Oracle Database 21cで非推奨となった従来の監査は、Oracle Database 23c以降ではサポートされなくなりました。従来の監査構成がこのデータベースで検出されました。

影響

Oracle Database 23cでは、従来の監査はサポートされなくなりました。統合監査の使用を開始することをお薦めします。

処置

Oracle SupportドキュメントID 2909718.1に記載されている手順を使用して、従来の監査構成を削除してください。次のinit.oraのパラメータ値がCDB$ROOTに設定されていることを確認し、データベースを再起動します:

AUDIT_TRAIL=none 
AUDIT_SYS_OPERATIONS=false

20.11.83 timezone_table_compatibility_higher_dedicated

移行前アドバイザ・ツールのチェックtimezone_table_compatibility_higher_dedicatedでは、ソースのタイムゾーン設定がターゲット・データベースより最新のバージョンであることが示されます。

結果の重要度

ランタイム

修正あり

いいえ

有効範囲

UNIVERSAL

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)

説明

ソース・データベースのTZ_VERSIONは、ターゲットのTZ_VERSIONより高くできません。

影響

ターゲットのTZ_VERSIONがソース・データベースのTZ_VERSION以上になるまで、移行はできません。

処置

四半期メンテナンス更新の「メンテナンスのスケジュール」ダイアログのタイムゾーン更新の有効化オプションを使用して、ターゲット・インスタンスのタイムゾーン・バージョンを更新します。

20.11.84 timezone_table_compatibility_higher_default

移行前アドバイザ・ツールのチェックtimezone_table_compatibility_higher_defaultでは、ソースのタイムゾーン設定がターゲット・データベースより最新のバージョンであることが示されます。

結果の重要度

ランタイム

修正あり

いいえ

有効範囲

UNIVERSAL

ターゲット・クラウド

  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

ソース・データベースのTZ_VERSIONは、ターゲットのTZ_VERSIONより高くできません。

影響

ターゲットのTZ_VERSIONがソース・データベースのTZ_VERSION以上になるまで、移行はできません。

処置

OracleサポートのドキュメントID 412160.1から適切なパッチをダウンロードしてインストールし、ターゲット・インスタンスのタイムゾーン・バージョンがソース・インスタンス以上であることを確認してください

20.11.85 timezone_table_compatibility_higher_serverless

移行前アドバイザ・ツールのチェックtimezone_table_compatibility_higher_serverlessでは、ソースのタイムゾーン設定がターゲット・データベースより最新のバージョンであることが示されます。

結果の重要度

ランタイム

修正あり

いいえ

有効範囲

UNIVERSAL

ターゲット・クラウド

  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

ソース・データベースのTZ_VERSIONは、ターゲットのTZ_VERSIONより高くできません。

影響

ターゲットのTZ_VERSIONがソース・データベースのTZ_VERSION以上になるまで、移行はできません。

処置

タイムゾーン・ファイルのバージョンを更新します。Autonomous Databaseでのタイムゾーン・ファイルのバージョンの管理を参照してください。

20.11.86 unified_and_standard_traditional_audit_adb

移行前アドバイザ・ツールのチェックunified_and_standard_traditional_audit_adbでは、従来の監査構成がデータベースで検出されたことが示されます。

結果の重要度

ランタイム

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)

説明

Oracle Database 21cで非推奨となった従来の監査は、Oracle Database 23c以降ではサポートされなくなりました。このデータベースは、統合監査のみを使用するように構成されていますが、従来の監査構成が検出されました。

影響

データベース内の従来の監査構成を削除しないと、パフォーマンスが低下する可能性があります。

処置

従来の監査構成を削除することをお薦めします

20.11.87 unified_and_standard_traditional_audit_default

移行前アドバイザ・ツールのチェックunified_and_standard_traditional_audit_defaultでは、従来の監査構成がデータベースで検出されたことが示されます。

結果の重要度

ランタイム

修正あり

いいえ

有効範囲

INSTANCE

ターゲット・クラウド

  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

Oracle Database 21cで非推奨となった従来の監査は、Oracle Database 23c以降ではサポートされなくなりました。このデータベースは、統合監査のみを使用するように構成されていますが、従来の監査構成が検出されました。

影響

データベース内の従来の監査構成を削除しないと、パフォーマンスが低下する可能性があります。

処置

Oracle SupportドキュメントID 2909718.1に記載されている手順を使用して、従来の監査構成を削除してください。次のinit.oraのパラメータ値がCDB$ROOTに設定されていることを確認し、データベースを再起動します:

AUDIT_TRAIL=none 
AUDIT_SYS_OPERATIONS=false

20.11.88 xdb_resource_view_has_entriesチェック

移行前アドバイザ・ツールのチェックxdb_resource_view_has_entriesチェックでは、Oracle Autonomous DatabaseでサポートされていないXDBリポジトリがあることが示されます。RESOURCE_VIEW内のエントリは移行されません。

結果の重要度

確認必須

修正あり

いいえ

ターゲット・クラウド

  • ADWD Autonomous Data Warehouse (専用)
  • ADWS Autonomous Data Warehouse (共有)
  • ATPD Autonomous Transaction Processing (専用)
  • ATPS Autonomous Transaction Processing (共有)
  • デフォルト(Oracle Autonomous Database以外のOracle Databaseインスタンス)

説明

このチェックは、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateでの移行、およびOracle Data Pumpデータベース・リンクの場合にソース・スキーマに適用されます。Oracle Autonomous Database (ADB)でサポートされていないOracle XML DBリポジトリ(XDBリポジトリ)がある場合、RESOURCE_VIEW内のエントリは移行されません。

影響

XDBリポジトリRESOURCE_VIEW内のエントリに依存するアプリケーションは、想定どおりに機能しない可能性があります。

処置

XDBリポジトリの依存性を削除するには、アプリケーションを更新する必要があります。データベースでXDBが使用されているかどうかの判断の詳細は、Oracle SupportのドキュメントID 733667.1を参照してください