ヘッダーをスキップ
Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド
リリース2.2
B57074-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

4 サーバーの管理

サーバー・プールには1つ以上のOracle VM Serverが必要です。 Oracle VM Serverのパラメータまたは機能は、変更、再起動、停止または削除できます。

サーバー・プールは拡張できます。 仮想マシンで実行されるサーバー・プールが増え、使用されるリソースが増えると、仮想マシン・サーバーを追加してサーバー・プールのリソース(CPUの数、メモリーのサイズなど)を拡張できます。 複数の仮想マシン・サーバーを配置した場合、サーバー・プール・マスターは、仮想マシンを起動および実行する際に使用可能なリソース(メモリーおよびCPUを含む)が最大の仮想マシン・サーバーを選択します。

また、ユーティリティ・サーバーを追加してサーバー・プールの処理能力を向上させることもできます。 複数のユーティリティ・サーバーがある場合、サーバー・プール・マスターは、使用可能なCPUリソースが最大のユーティリティ・サーバーを選択して、タスクを実行します。 ただし、サーバー・プールに含めることができるサーバー・プール・マスターは1つのみのため、サーバー・プール・マスターは追加できません。

Oracle VM Serverをサーバー・プールに追加する前に、次のことを確認してください。

この章では、Oracle VM Serverの管理方法について説明します。 ここでは次の内容について説明します。

4.1 サーバーの追加

ユーティリティ・サーバーまたは仮想マシン・サーバーを既存のサーバー・プールに追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「サーバー」ページで、「サーバーの追加」をクリックします。 「サーバーの追加」ページが表示されます。

    図4-1 「サーバーの追加」ページ

    図4-1の説明が続きます。
    「図4-1 「サーバーの追加」ページ」の説明

  2. Oracle VM Serverのパラメータを入力します。 これらのパラメータについては、第3.2項「サーバー・プールの作成」を参照してください。 第3.2項「サーバー・プールの作成」のパラメータに加えて、Oracle VM Serverのサーバー・プールを選択する必要もあります。 「サーバー・プール名」フィールドの検索アイコンを選択して、サーバー・プールを検索します。

    サーバーの追加後、「OK」をクリックします。


注意:

物理的なOracle VM ServerをすでにOracle VM Managerに登録してある場合、ホスト名またはIPアドレスが重複する可能性があるため、再登録はできません。

4.2 サーバーの検索

Oracle VM Serverを検索するには、次の手順を実行します。

  1. 「検索の表示」リンクをクリックします。

  2. 「サーバー・プール名」フィールドにサーバー・プール名を入力します。 ワイルド・カードとして%を使用します。 「サーバー・プール名」フィールドを空のままにすると、使用可能なすべてのサーバー・プールが検索に含まれます。

  3. 「サーバー名」フィールドにOracle VM Server名を入力します。 ワイルド・カードとして%を使用します。 「サーバー名」フィールドを空のままにすると、使用可能なすべてのOracle VM Serverが検索に含まれます。

  4. 「サーバー・ホスト/IP」フィールドにOracle VM Serverのホスト名またはIPアドレスを入力します。 ワイルド・カードとして%を使用します。 「サーバー・ホスト/IP」フィールドを空のままにすると、使用可能なすべてのホスト名とIPアドレスが検索に含まれます。

  5. 「ステータス」ドロップダウン・リストでOracle VM Serverのステータスを選択します。

    • アクティブ: Oracle VM Serverを使用できます。

    • 追加中: Oracle VM Serverをサーバー・プールに追加中です。

    • 使用不可: Oracle VM Serverに到達できません。

    • メンテナンス: Oracle VM Serverがメンテナンス・モードです。

    • 再起動中: Oracle VM Serverを再起動中です。

    • 停止中: Oracle VM Serverを停止中です。

    • エラー: Oracle VM Serverをサーバー・プールに追加するときに、クラスタ設定に失敗しました。

      Oracle VM Serverのログを確認して、エラー・ログを表示します。 Oracle VM Serverのログを表示するには、第7.4項「ログの表示」を参照してください。

      サーバー・プールからOracle VM Serverを削除して、エラー・ログに説明されている問題を解決し、Oracle VM Serverをサーバー・プールに追加します。

  6. 「検索」をクリックします。 検索結果は、「サーバー」表に表示されます。

4.3 サーバーの表示

Oracle VM Serverを表示するには、「サーバー」表の「サーバー・ホスト/IP」リンクをクリックします。 Oracle VM Serverに関する情報を示す「一般情報」ページが表示されます。 表示される情報は、次のとおりです。

Oracle VM Serverを編集するには、「編集」をクリックします。

4.4 サーバーの編集

「サーバー」タブを使用して、Oracle VM Serverに関する一般情報を編集するか、またはOracle VM Agentとユーティリティ・サーバーのパスワードを変更できます。

4.4.1 サーバーの編集

Oracle VM Serverを編集するには、「サーバー」表でサーバーを選択して、「編集」をクリックします。 「サーバーの編集」ページが表示されます。

図4-2 サーバーの編集

図4-2の説明が続きます。
「図4-2 サーバーの編集」の説明

「サーバーの編集」ページには、3つのサブタブがあります。

  • サーバーの編集

  • Oracle VM Agentのパスワードの変更

  • ユーティリティ・サーバーのパスワードの変更

サーバーを編集するためのパラメータについては、第3.2項「サーバー・プールの作成」を参照してください。

4.4.2 Oracle VM Agentのパスワードの変更

Oracle VM Server上のOracle VM Agentのパスワードを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「サーバー」表でサーバーを選択し、「編集」をクリックします。 「サーバーの編集」ページが表示されます。

  2. 「Oracle VM Agentのパスワードの変更」タブを選択します。

    図4-3 Oracle VM Agentのパスワードの変更

    図4-3の説明が続きます。
    「図4-3 Oracle VM Agentのパスワードの変更」の説明

  3. 「Server Agentのパスワード」フィールドに既存のOracle VM Agentのパスワードを入力します。

    「Server Agentの新規パスワード」フィールドに新規パスワードを入力します。「Server Agentの新規パスワードの再入力」フィールドに新規パスワードを再入力します。

  4. 「OK」をクリックして、パスワードを変更します。

4.4.3 ユーティリティ・サーバーのパスワードの変更

ユーティリティ・サーバーのパスワードを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「サーバー」表でサーバーを選択し、「編集」をクリックします。 「サーバーの編集」ページが表示されます。

  2. 「ユーティリティ・サーバーのパスワードの変更」タブを選択します。

    図4-4 ユーティリティ・サーバーのパスワードの変更

    図4-4の説明が続きます。
    「図4-4 ユーティリティ・サーバーのパスワードの変更」の説明

  3. 「ユーティリティ・サーバーのパスワード」フィールドに既存のユーティリティ・サーバーのパスワードを入力します。

    「ユーティリティ・サーバーの新規パスワード」フィールドに新規パスワードを入力します。「ユーティリティ・サーバーの新規パスワードの再入力」フィールドに新規パスワードを再入力します。

  4. 「OK」をクリックして、パスワードを変更します。

4.5 サーバーの停止

Oracle VM Serverとして実行する物理サーバーは、リモートで停止できます。

サーバーを停止するには、次の手順を実行します。

  1. 「サーバー」ページで、サーバーを選択し、「停止」をクリックします。

  2. サーバーでマシンが実行されている場合は、それらのマシンを別のサーバーに移行するように求められます。 移行する仮想マシンを選択してから、「移行」をクリックします。 仮想マシンの移行については、第6.9項「仮想マシンの移行」を参照してください。

    実行中の仮想マシンを移行せずにサーバーを停止すると、高可用性が有効になっているかどうかに応じて、それらの実行中の仮想マシンは停止されるか、または再起動されます。 サーバー・プールおよび仮想マシンの両方で高可用性が有効になっている場合、仮想マシンは他の使用可能なサーバーで再起動されます。そうでない場合、仮想マシンは停止されます。 高可用性の詳細は、第3.5項「高可用性(HA)の有効化」を参照してください。

サーバー・ステータスが「停止中」から「使用不可」に変更されるまで、定期的に「リフレッシュ」をクリックしてください。

サーバーを停止した後、このサーバーをベースとする仮想マシンは使用できません。

4.6 サーバーの再起動

Oracle VM Serverがインストールされている物理サーバーは、リモートで再起動できます。

サーバーを再起動するには、次の手順を実行します。

  1. 「サーバー」ページで、サーバーを選択し、「再起動」をクリックします。

  2. サーバーで仮想マシンが実行されている場合は、それらの仮想マシンを別のサーバーに移行するように求められます。 移行する仮想マシンを選択してから、「移行」をクリックします。 仮想マシンの移行については、第6.9項「仮想マシンの移行」を参照してください。

    実行中の仮想マシンを移行せずにサーバーを再起動すると、高可用性が有効になっているかどうかに応じて、それらの実行中の仮想マシンは停止されるか、または再起動されます。 サーバー・プールおよび仮想マシンの両方で高可用性が有効になっている場合、仮想マシンは他の使用可能なサーバーで再起動されます。そうでない場合、仮想マシンは停止されます。 高可用性の詳細は、第3.5項「高可用性(HA)の有効化」を参照してください。

サーバー・ステータスが「再起動中」から「アクティブ」に変更されるまで、定期的に「リフレッシュ」をクリックしてください。

再起動中にサーバーを一時的に使用できなくなる場合があります。また、関連するすべての仮想マシンが停止されます。

4.7 サーバーのメンテナンス・モードの設定

Oracle VM Serverをメンテナンス・モードに設定して、サーバー・プールでは使用できないようにすることができます。 Oracle VM Serverをメンテナンス・モードに設定すると、サーバー・プール内の他のサーバーを中断することなく、システム・メンテナンスを実行できます。

Oracle VM Serverをメンテナンス・モードに設定すると、サーバー・プール内の使用可能なリソースからそのOracle VM Serverが削除されます。 メンテナンス中のOracle VM Serverは、仮想マシンを作成することも実行することもできません。 Oracle VM Serverをメンテナンス・モードに設定する前に、仮想マシンを移行または停止するように求められます。

ユーティリティ・サーバーをメンテナンス・モードに設定するには、サーバー・プールに1つ以上の他のユーティリティ・サーバーが必要です。ない場合は、割り当てる必要があります。 サーバー・プール内に役割を引き継ぐ他のユーティリティ・サーバーがない場合、ユーティリティ・サーバーをメンテナンス・モードに設定することはできません。 サーバー・プールに他のユーティリティ・サーバーがない場合は、別のOracle VM Serverに役割を割り当ててから、そのOracle VM Serverをメンテナンス・モードに設定するように求められます。

Oracle VM Serverがサーバー・プール・マスターとして機能している場合は、HA対応のサーバー・プールが存在するかどうかに関係なく、そのOracle VM Serverをメンテナンス・モードに設定することはできません。 まず、サーバー・プール・マスターの役割をサーバー・プール内の別のサーバーに再度割り当てる必要があります。

Oracle VM Serverをメンテナンス・モードに設定するには、次の手順を実行します。

  1. 「サーバー」ページの「サーバー」表でOracle VM Serverを選択し、「メンテナンスの設定」をクリックします。 「サーバーのメンテナンス」ページが表示されます。

  2. 「OK」をクリックして、Oracle VM Serverをメンテナンス・モードに設定します。

Oracle VM Serverのメンテナンス・モードを終了するには、次の手順を実行します。

  1. 「サーバー」ページの「サーバー」表でOracle VM Serverを選択し、「通常に設定」をクリックします。

  2. Oracle VM Serverがアクティブになります。

4.8 サーバーの削除

Oracle VM Serverを削除するには、そのOracle VM Serverを選択してから「削除」をクリックします。

サーバーでマシンが実行されている場合は、それらのマシンを別のサーバーに移行するように求められます。 移行する仮想マシンを選択してから、「移行」をクリックします。 仮想マシンの移行については、第6.9項「仮想マシンの移行」を参照してください。

実行中の仮想マシンを移行または停止せずにサーバーを削除することはできません。


注意:

Oracle VM Serverを削除すると、そのサーバー上のすべての仮想マシンが使用できなくなります。 削除する前にサーバーが使用されていないことを確認します。

4.9 サーバー・ログの表示

Oracle VM Serverのログ情報を表示するには、「サーバー」ページに移動して、「ログの表示」リンクをクリックします。

ログ情報には次のものが含まれます。

「記録期間」フィールドを使用して、特定期間(時間数または日数)のログを検索できます。