仮想マシンには、ゲスト・オペレーティング・システムおよびいくつかの事前インストール済のアプリケーションが含まれています。 仮想マシンは仮想マシン・サーバーで動作します。
新しい仮想マシンを作成する前に、次のリソースが使用できることを確認してください。
サーバー・プール
仮想マシンを実行する仮想マシン・サーバー
インストール・メディアから仮想マシンを作成するためにインポートされたISOファイルまたはテンプレートに基づいて仮想マシンを作成するためにインポートされた仮想マシン・テンプレート
この章では、仮想マシンの作成方法および使用方法について説明します。 ここでは次の内容について説明します。
注意: Userロールを持つユーザーが管理できるのは、自分の仮想マシンのみです。他のユーザーが作成した仮想マシンは管理できません。 サーバー・プールのすべての仮想マシンを管理できるのは、ManagerまたはAdministratorのみです。 |
Oracle VM Managerの仮想マシンには、ライフ・サイクルに応じて様々なタイプおよびステータスがあります。 この項では、仮想マシンのタイプとステータスについて説明します。内容は次のとおりです。
この項では、Oracle VM Managerの次のタイプの仮想マシンについて説明します。
プライベート仮想マシン: デフォルトでは、仮想マシンは、仮想マシンを作成したユーザーに属します。 仮想マシンを作成したユーザーのみが仮想マシンを参照および管理できます。 My Workspaceグループには、そのユーザーが作成したすべてのプライベート仮想マシンが含まれます。
共有仮想マシン: 特定のグループのメンバーで仮想マシンを共有できます。 たとえば、仮想マシンを配置する場合、別のグループのメンバーにアクセス権を付与できます。 このような仮想マシンは、共有仮想マシンと呼ばれます。
パブリック仮想マシン: すべてのユーザー間で共有される仮想マシンは、パブリック仮想マシンと呼ばれます。 すべてのユーザーがパブリック仮想マシンを参照および配置できます。
注意: UserロールとManagerロールを持つユーザーは、特定の仮想マシンのアクセスを制限される場合があります。 |
仮想マシンのステータスには、仮想マシンで実行されている操作のプロセスが反映されます。
仮想マシンのステータスは、次のいずれかになります。
仮想マシンの作成が開始されると、ステータスは「作成中」に設定されます。 このステータスは、仮想マシンが作成中であり使用できないことを示しています。
仮想マシンを起動すると、ステータスが「停止」から「初期化中」に変更されます。 ステータスが「初期化中」から「実行中」に変更されるまで、仮想マシンを定期的にリフレッシュしてください。 これで、実行中の仮想マシンへのログオンやライブ移行を実行できます。
実行中の仮想マシンを一時的に停止させるために中断すると、ステータスは「実行中」から「中断中」に変更されます。 ステータスが「中断中」から「中断」に変更されるまで、仮想マシンを定期的にリフレッシュしてください。
仮想マシンの中断を解除すると、ステータスが「中断」から「中断解除中」に変更されます。 ステータスが「中断解除中」から「実行中」に変更されるまで、仮想マシンを定期的にリフレッシュしてください。
実行中の仮想マシンを一時停止すると、ステータスが「実行中」から「一時停止中」に変更されます。 ステータスが「一時停止中」から「一時停止」に変更されるまで、仮想マシンを定期的にリフレッシュしてください。
一時停止の仮想マシンを再開すると、ステータスが「一時停止」から「再開中」に変更されます。 ステータスが「再開中」から「実行中」に変更されるまで、仮想マシンを定期的にリフレッシュしてください。
仮想マシンを停止すると、ステータスが「実行中」から「停止中」に変更されます。 ステータスが「停止中」から「停止」に変更されるまで、仮想マシンを定期的にリフレッシュしてください。
「停止」ステータスの仮想マシンは、配置、クローニングまたは起動処理を実行できます。
テンプレートとして仮想マシンを保存すると、元の仮想マシンのステータスが「保存中」に設定されます。 ステータスが「保存中」から「停止」に変更されるまで、仮想マシンを定期的にリフレッシュしてください。
クローニング・プロセス中、仮想マシンをクローニングする元の仮想マシンのステータスは、「クローニング」に設定されます。 ステータスが「クローニング」から「停止」に変更されるまで、仮想マシンを定期的にリフレッシュしてください。
ライブ移行を実行する場合、仮想マシンのステータスが「実行中」から「移行中」に変更されます。 ステータスが「移行中」から「実行中」に変更されるまで、仮想マシンを定期的にリフレッシュしてください。
「エラー」ステータスは、仮想マシンにエラーが発生して使用できない状態を示しています。 この問題を解決するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」ページで、仮想マシンの「表示」リンクをクリックして、エラー・ログ情報を確認します。 詳細は、付録D「仮想マシンのステータスが「エラー」である」を参照してください。
仮想マシンを停止して、操作を再試行します。
エラーがまだ存在している場合は、仮想マシンを削除して、新しい仮想マシンを作成します。
通常、仮想マシンのライフ・サイクルは、次のプロセスで構成されます。
仮想マシンのコンソールへの接続(仮想マシン自体にアクセスするため)
仮想マシンの停止(仮想マシンが使用されていないときにシステム・リソースの使用量を削減するため)
仮想マシンの削除(仮想マシンが不要になった場合)
図6-2および図6-3に示すように、テンプレートから作成された仮想マシンのライフ・サイクルは、インストール・メディアから作成された仮想マシンのライフ・サイクルとは少し異なります。
仮想マシンのライフ・サイクルでは、次のアクションを実行できます。
仮想マシンの中断および中断解除(仮想マシンを一時的に停止します)
仮想マシンの一時停止および再開(メモリーに格納されているデータをハード・ディスクに移動し、仮想マシンを一時停止します)
仮想マシンの配置(仮想マシンを別のサーバー・プールに配置して他のグループ・メンバーと共有します)
仮想マシンのクローニング(仮想マシンの複数のコピーを作成して他のユーザーと共有します)
仮想マシンをテンプレートとして保存(仮想マシンのテンプレートを作成して、同じ仮想マシンを作成するために使用します)
仮想マシンの移行(仮想マシン内のアプリケーションまたはオペレーティング・システムを停止せずに仮想マシンを別の仮想マシン・サーバーに移動します)
仮想マシンの作成時または実行時に発生する可能性がある標準的な操作メッセージまたはエラー・メッセージは、Oracle VM Managerに記録されます。 このログには、トラブルシューティングに必要な詳細情報が含まれています。
ログ情報を表示するには、「仮想マシン」ページに進んで、「表示」リンクをクリックし、「ログ」リンクをクリックします。 ここに表示される数値は、ログ項目の数を示しています。
ログ情報には次のものが含まれます。
メッセージが生成された時間。
メッセージのログ・レベル。
INFOは通常の操作メッセージを示し、情報提供のみを目的としています。
WARNINGはより重大なメッセージを示し、解決に注意を向ける必要がある場合があります。
ERRORはエラーが発生したことを示します。
ターゲット・マシンまたは仮想マシンの名前。
メッセージを生成した操作。
メッセージ。
エラー・メッセージおよびそれらのメッセージを使用して問題をトラブルシューティングする方法については、付録D「仮想マシンのステータスが「エラー」である」を参照してください。
仮想マシンにインストールされているオペレーティング・システムはゲスト・オペレーティング・システムと呼ばれます。 Oracle VMでは、様々なゲスト・オペレーティング・システムがサポートされています。 サポートされているゲスト・オペレーティング・システムについては、『Oracle VM Serverリリース・ノート』を参照してください。
使用可能なリソースに応じて、次のいずれかの方法を使用して仮想マシンを取得できます。
仮想マシン・テンプレートを作成またはインポートしてある場合は、仮想マシン・テンプレートを使用して新しい仮想マシンを作成できます。 詳細は、第6.3.1項「テンプレートからの仮想マシンの作成」を参照してください。
ISOファイルをインポートしてある場合は、インストール・メディア(ISOファイル)から新しい仮想マシンを作成してオペレーティング・システムをインストールできます。 詳細は、第6.3.2項「インストール・メディアからの仮想マシンの作成」を参照してください。
ネットワークを介してPreboot Execution Environment(PXE)を使用して仮想マシンを起動する場合は、ネットワーク・ブータブル(PXEブート)仮想マシンを作成できます。 詳細は、第6.3.3項「ネットワーク・ブータブル(PXEブート)仮想マシンの作成」を参照してください。
事前作成済の仮想マシン・イメージを直接インポートすることもできます。 詳細は、第5.2.1項「仮想マシン・イメージのインポート」を参照してください。
新しい仮想マシンを作成するには、仮想マシン・サーバーが含まれているサーバー・プールが必要です。 サーバー・プールの作成については第3.2項「サーバー・プールの作成」、仮想マシン・サーバーの追加については第4.1項「サーバーの追加」を参照してください。
図6-4は、新しい仮想マシンを作成する場合に必要な基本手順を示しています。
通常、仮想マシン・テンプレートには次のものを含めることができます。
オペレーティング・システム
仮想CPUの数、メモリーの量、ディスクのサイズなどの基本構成
事前インストール済のアプリケーション
仮想マシン・テンプレートは、次の操作によって作成できます。
テンプレートとして仮想マシンを保存。詳細は、第6.8.3項「テンプレートとしての仮想マシンの保存」を参照してください。
テンプレートのインポート。詳細は、第5.1項「仮想マシン・テンプレートの管理」を参照してください。
Oracle VM Template Builderの使用。詳細は、『Oracle VM Template Builder Installation and User's Guide』を参照してください。
テンプレートをクローニングすることによって仮想マシンを作成できます。 仮想マシンは、テンプレートからすべての内容および構成を継承します。
テンプレートに基づいて仮想マシンを作成するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」ページの「仮想マシンの作成」をクリックします。
「仮想マシン・テンプレートに基づいた仮想マシンの作成」を選択します。 「次へ」をクリックします。
仮想マシンを作成するサーバー・プールを「サーバー・プール」表から選択します。
仮想マシンを実行する優先サーバーを「優先サーバー」ドロップダウン・リストから選択します。 優先サーバーは、仮想マシンのメモリー、CPU、仮想ネットワーク・インタフェース(VIF)、ディスクなどのリソースを提供する仮想マシン・サーバーです。 優先サーバーとして1つの仮想マシン・サーバーのみを選択すると、常にこのサーバーの仮想マシンが起動して実行されます。 複数の優先サーバーを選択すると、仮想マシンを起動するたびに、使用可能なリソース(メモリーおよびCPUを含む)が最大の仮想マシン・サーバーでの実行が選択されます。
仮想マシンを作成する場合、仮想マシン用の仮想マシン・サーバーを選択する2つの方法があります。
自動: 「自動」モードで仮想マシンを起動すると、Oracle VMは使用可能なリソースが最大の仮想マシン・サーバーを自動的に割り当てて仮想マシンを実行します。 仮想マシンは、停止するまでこの仮想マシン・サーバーで一時的に実行されます。
手動: 「手動」モードでは、優先サーバーとして1つ以上の仮想マシン・サーバーを選択します。 仮想マシンは、使用可能なリソースが最大の優先サーバーから起動され、実行されます。
注意: 十分なリソースを提供する優先サーバーが存在しない場合は、仮想マシンの起動に失敗する可能性があります。 |
「次へ」をクリックします。
仮想マシンの作成に使用するテンプレートを選択します。 「表示」リンクをクリックして、メモリー・サイズ、仮想CPUの数、仮想化モード、オペレーティング・システムなどのテンプレートに関する詳細情報を表示します。 「次へ」をクリックします。
仮想マシンの次の情報を入力します。
仮想マシン名: 仮想マシンの一意の名前を入力します。 この名前は、仮想マシン・サーバーの/OVS/running_poolの下のディレクトリの作成に使用されます。このディレクトリに、この仮想マシンに関連付けられたファイルが格納されます。
仮想マシン名は英数字で構成されている必要があります。また、仮想マシン名にアンダースコア(_)またはハイフン(-)以外の特殊文字または空白を含めることはできません。 名前の最大長は200文字です。
コンソールのパスワード: VNCから仮想マシンへの接続に使用されるコンソール・パスワードを設定します。 コンソール・パスワードは、1つ以上の文字および数字で構成される8文字以上の長さにする必要があります。
コンソールのパスワードの確認: コンソール・パスワードを再入力します。
高可用性: この仮想マシンで高可用性(HA)を有効にする場合は、このチェック・ボックスを選択します。 高可用性の詳細は、第3.5項「高可用性(HA)の有効化」を参照してください。
さらに仮想ネットワーク・インタフェース(NIC)を追加するには、「ネットワーク・インタフェース・カード」表の「行の追加」をクリックします。 デフォルトの仮想ネットワーク・インタフェースの名前は、VIF0、VIF1、VIF2などです。 仮想マシンの作成後に名前を変更できます。 詳細は、第6.7.2項「ネットワーク」を参照してください。 Oracle VMは、仮想ネットワーク・インタフェースにランダムMACアドレスを自動的に割り当てます。
仮想ネットワーク・インタフェースの「ブリッジ」ドロップダウン・リストからブリッジを選択します。 デフォルトのブリッジの数は、物理アダプタのブリッジの数と同じです。ブリッジの名前は、物理アダプタに基づいて付けられます。 たとえば、仮想マシン・サーバーで複数の物理アダプタ(eth0、eth1、eth2など)を使用している場合、ブリッジの名前はxenbr0、xenbr1、xenbr2などになります。
仮想マシンの作成時には、最大3つの仮想ネットワーク・インタフェースを設定できます。 仮想マシンの作成後は、最大8つの仮想ネットワーク・インタフェースを設定できます。 詳細は、第6.7.2項「ネットワーク」を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「情報の確認」ページで仮想マシン情報を確認して、「確認」をクリックします。
仮想マシンが作成されます。 仮想マシンのステータスが「作成中」から「停止」に変更されるまで、定期的に「リフレッシュ」をクリックするか、またはページのリフレッシュ間隔を30秒に設定します。
ステータスが「エラー」の場合は、エラーのトラブルシューティングについて、第6.1.2.9項「エラー」を参照してください。
これで、仮想マシンを起動してログインできます。 デフォルトでは、仮想マシンはプライベートで、作成したユーザーのみがアクセスできます。
仮想マシンの詳細情報を表示するには、「仮想マシン」表の仮想マシンのリストで「表示」をクリックします。
仮想ネットワーク・インタフェース、ブート・ソースなどの仮想マシンの一部のパラメータはデフォルトで設定されます。 仮想マシンの作成中にこれらを変更することはできません。 仮想マシンの作成後にこれらを変更する場合は、第6.7項「仮想マシンの編集」を参照してください。
ISOファイルが使用可能な場合は、インストール・メディア(ISOファイル)から仮想マシンを作成して、手動でオペレーティング・システムのパラメータを構成できます。 インストール・メディアから仮想マシンを作成するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」ページの「仮想マシンの作成」をクリックします。
「インストール・メディアからの作成」を選択します。 「次へ」をクリックします。
仮想マシンを作成するサーバー・プールを「サーバー・プール」表から選択します。
仮想マシンを実行する優先サーバーを「優先サーバー」ドロップダウン・リストから選択します。 仮想マシン・サーバーに仮想マシンを自動的に割り当てる場合は「自動」、1つ以上の優先サーバーを手動で指定する場合は「手動」を選択します。 優先サーバーの詳細は、第6.3.1項「テンプレートからの仮想マシンの作成」の手順3を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「仮想化の方法」ドロップダウン・リストから仮想化の方法を選択します。
完全仮想化: 仮想マシンの作成元となるISOファイルを選択できます。 サポートされているゲスト・オペレーティング・システムの詳細は、『Oracle VM Serverユーザーズ・ガイド』を参照してください。
仮想マシンの作成に複数のISOファイルが必要な場合は、最初のISOファイルを選択します。 仮想マシンの作成後、その仮想マシンにログインしてゲスト・オペレーティング・システムをインストールする必要があります。 詳細は、第6.5.2項「仮想マシンへのログイン」を参照してください。
注意: Oracle VM ServerのISOイメージを使用して仮想マシンを作成する場合、これは起動できません。 |
ハードウェア仮想化マシン(HVM)とも呼ばれる完全仮想化の方法では、修正されていないゲスト・オペレーティング・システムが仮想マシンで実行されます。 すべてのI/Oおよびハードウェア命令をトラップしてエミュレートします。
完全仮想化モードを適用するには、仮想化テクノロジ(VT)拡張機能を備えたIntelプロセッサまたはホストで使用できるセキュア仮想マシン(SVM)拡張機能を備えたAMDプロセッサ(AMD-Vとも呼ばれる)が必要です。 互換性のあるプロセッサの完全なリストは、次のURLから取得できます。
http://wiki.xensource.com/xenwiki/HVM_Compatible_Processors
注意: CPUとオペレーティング・システムでHVMがサポートされ、BIOSでHVMが有効になっていることを確認してください。 詳細は、付録D「インストール・メディアから仮想マシンを作成できない」を参照してください。CPUでHVMがサポートされていない場合は、準仮想化の方法を使用して仮想マシンを作成してください。 |
準仮想化: 仮想マシンの作成元となるマウント済ISOファイルの場所を選択できます。 準仮想化の方法を使用して仮想マシンを作成する前に、NFS共有サーバー、HTTPサーバーまたはFTPサーバーにISOファイルをマウントします。
# mkdir mount-point # mount -o loop,ro cd1.iso mount-point
mount-pointは、ファイルをマウントするディレクトリです。 複数のISOファイルが存在する場合は、各ISOファイルをマウントしてその内容を1つのディレクトリにコピーしてから、そのディレクトリをマウントします。
「リソースの場所」フィールドにマウント・ポイントのフルパスを入力します。 HTTP、FTPおよびNFSがサポートされます。 たとえば、次のようなパスを入力します。
http://example.com/EL5-x86
準仮想化の方法では、仮想マシンにインストールされる前にゲスト・オペレーティング・システムが再コンパイルされます。 また、仮想マシンは権限命令をトラップする必要がありません。 トラッピングは、時間がかかりオペレーティング・システムのパフォーマンスに影響を与える可能性がある予期しない条件、または未許可の条件を処理するために使用される方法です。 準仮想化オペレーティング・システムは、権限命令をトラップすることなく、ほぼネイティブの速度で実行されます。
「次へ」をクリックします。
「仮想マシンの情報」ページで仮想マシンの次の情報を入力します。
仮想マシン名: 仮想マシンの一意の名前を入力します。 この名前は、仮想マシン・サーバーの/OVS/running_poolの下のディレクトリの作成に使用されます。このディレクトリに、この仮想マシンに関連付けられたファイルが格納されます。
仮想マシン名は英数字で構成されている必要があります。また、仮想マシン名にアンダースコア(_)またはハイフン(-)以外の特殊文字または空白を含めることはできません。 名前の最大長は200文字です。
仮想CPUの数: オペレーティング・システムおよびアプリケーション使用量に応じて、仮想マシンの仮想CPUの数を選択します。 最大32の仮想CPUを割り当てることができます。 大きい数値を選択すると、仮想マシンで使用できるCPUリソースが多くなります。
実行中のすべての仮想マシンの仮想CPUの合計数が物理CPUの合計数を超えると、各仮想CPUは、これらの合計数の比に対応するCPU時間を取得します。 たとえば、実行中のすべての仮想マシンの仮想CPUの合計数が8で、仮想マシン・サーバーに4台の物理CPUがある場合に、すべての仮想CPUが同時に完全に使用されたとすると、各仮想CPUは4/8(50%)のCPU時間を取得します。
キーボードのレイアウト: 仮想マシンとの対話に使用するキーボードを選択します。
メモリー・サイズ(MB): 仮想マシンのメモリー量を割り当てます。 256MB以上のメモリーを割り当てます。 メモリーを割り当てる場合は、次のことに注意してください。
仮想マシンで実行されるアプリケーションのメモリー使用量
仮想マシン・サーバーで実行中のアプリケーションおよび実行される予定のアプリケーションのメモリー使用量
他の仮想マシンに割り当てられるメモリー・リソース
仮想ディスク・サイズ(MB): 1024MB以上の仮想ディスクを割り当てます。 ディスクを割り当てる場合は、次のことに注意してください。
仮想マシンで実行されるアプリケーションのディスク使用量
仮想マシン・サーバーで実行中のアプリケーションおよび実行される予定のアプリケーションのディスク使用量
他の仮想マシンに割り当てられるディスク・リソース
コンソールのパスワード: VNCを使用した仮想マシンへの接続に使用されるコンソール・パスワードを設定します。
コンソールのパスワードの確認: コンソール・パスワードを再入力します。
高可用性: この仮想マシンで高可用性(HA)を有効にする場合は、このチェック・ボックスを選択します。 高可用性の詳細は、第3.5項「高可用性(HA)の有効化」を参照してください。
さらに仮想ネットワーク・インタフェース(NIC)を追加するには、「ネットワーク・インタフェース・カード」表の「行の追加」をクリックします。 デフォルトの仮想ネットワーク・インタフェースの名前は、VIF0、VIF1、VIF2などです。 仮想マシンの作成後に名前を変更できます。 詳細は、第6.7.2項「ネットワーク」を参照してください。 Oracle VMは、仮想ネットワーク・インタフェースにランダムMACアドレスを自動的に割り当てます。
仮想ネットワーク・インタフェースのブリッジを選択します。 デフォルトのブリッジの数は、物理アダプタのブリッジの数と同じです。ブリッジの名前は、物理アダプタに基づいて付けられます。 たとえば、仮想マシン・サーバーで複数の物理アダプタ(eth0、eth1、eth2など)を使用している場合、ブリッジの名前はxenbr0、xenbr1、xenbr2などになります。
仮想マシンの作成時には、最大3つの仮想ネットワーク・インタフェースを設定できます。 仮想マシンの作成後は、最大8つの仮想ネットワーク・インタフェースを設定できます。 詳細は、第6.7.2項「ネットワーク」を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「情報の確認」ページで仮想マシン情報を確認して、「確認」をクリックします。
仮想マシンが作成されます。 仮想マシンのステータスが「作成中」から「実行中」に変更されるまで、定期的に「リフレッシュ」をクリックするか、またはページのリフレッシュ間隔を30秒に設定します。
ステータスが「エラー」の場合は、エラーのトラブルシューティングについて、第6.1.2.9項「エラー」を参照してください。
仮想マシンにログインしてゲスト・オペレーティング・システムをインストールします。 詳細は、第6.5項「仮想マシンのコンソールへの接続」を参照してください。 デフォルトでは、仮想マシンはプライベートで、作成したユーザーのみがアクセスできます。
仮想マシン・リストで、「表示」をクリックして仮想マシンの詳細情報を参照します。
仮想ネットワーク・インタフェース、ブート・モードなどの仮想マシンの一部のパラメータはデフォルトで設定されます。 仮想マシンの作成中にこれらを変更することはできません。 仮想マシンの作成後にこれらを変更する場合は、第6.7項「仮想マシンの編集」を参照してください。
最小構成情報のネットワーク・ブータブル(PXEブート)仮想マシンを作成してから、ネットワークを介してPreboot Execution Environment(PXE)を使用し仮想マシンを起動することで、ゲスト・オペレーティング・システムをインストールできます。
ネットワーク・ブータブル(PXEブート)仮想マシンを作成するには、次の手順を実行します。
「ネットワーク・ブータブル仮想マシン(pxeboot)の作成」を選択します。 「次へ」をクリックします。
仮想マシンを作成するサーバー・プールを「サーバー・プール」表から選択します。
仮想マシンを実行する優先サーバーを「優先サーバー」ドロップダウン・リストから選択します。 仮想マシン・サーバーに仮想マシンを自動的に割り当てる場合は「自動」、1つ以上の優先サーバーを手動で指定する場合は「手動」を選択します。 優先サーバーの詳細は、第6.3.1項「テンプレートからの仮想マシンの作成」の手順3を参照してください。
「次へ」をクリックします。
仮想マシンの次の情報を入力します。
仮想マシン名: 仮想マシンの一意の名前を入力します。 この名前は、仮想マシン・サーバーの/OVS/running_poolの下のディレクトリの作成に使用されます。このディレクトリに、この仮想マシンに関連付けられたファイルが格納されます。
仮想マシン名は英数字で構成されている必要があります。また、仮想マシン名にアンダースコア(_)またはハイフン(-)以外の特殊文字または空白を含めることはできません。 名前の最大長は200文字です。
仮想CPUの数: オペレーティング・システムおよびアプリケーション使用量に応じて、仮想マシンの仮想CPUの数を選択します。 最大32の仮想CPUを割り当てることができます。 大きい数値を選択すると、仮想マシンで使用できるCPUリソースが多くなります。
実行中のすべての仮想マシンの仮想CPUの合計数が物理CPUの合計数を超えると、各仮想CPUは、これらの合計数の比に対応するCPU時間を取得します。 たとえば、実行中のすべての仮想マシンの仮想CPUの合計数が8で、仮想マシン・サーバーに4台の物理CPUがある場合に、すべての仮想CPUが同時に完全に使用されたとすると、各仮想CPUは4/8(50%)のCPU時間を取得します。
キーボードのレイアウト: 仮想マシンとの対話に使用するキーボードを選択します。
メモリー・サイズ(MB): 仮想マシンのメモリー量を割り当てます。 256MB以上のメモリーを割り当てます。 メモリーを割り当てる場合は、次のことに注意してください。
仮想マシンで実行されるアプリケーションのメモリー使用量
仮想マシン・サーバーで実行中のアプリケーションおよび実行される予定のアプリケーションのメモリー使用量
他の仮想マシンに割り当てられるメモリー・リソース
仮想ディスク・サイズ(MB): 1024MB以上の仮想ディスクを割り当てます。 ディスクを割り当てる場合は、次のことに注意してください。
仮想マシンで実行されるアプリケーションのディスク使用量
仮想マシン・サーバーで実行中のアプリケーションおよび実行される予定のアプリケーションのディスク使用量
他の仮想マシンに割り当てられるディスク・リソース
コンソールのパスワード: VNCを使用した仮想マシンへの接続に使用されるコンソール・パスワードを設定します。
コンソールのパスワードの確認: コンソール・パスワードを再入力します。
高可用性: この仮想マシンで高可用性(HA)を有効にする場合は、このチェック・ボックスを選択します。 高可用性の詳細は、第3.5項「高可用性(HA)の有効化」を参照してください。
さらに仮想ネットワーク・インタフェース(NIC)を追加するには、「ネットワーク・インタフェース・カード」表の「行の追加」をクリックします。 デフォルトの仮想ネットワーク・インタフェースの名前は、VIF0、VIF1、VIF2などです。 仮想マシンの作成後に名前を変更できます。 詳細は、第6.7.2項「ネットワーク」を参照してください。 Oracle VMは、仮想ネットワーク・インタフェースにランダムMACアドレスを自動的に割り当てます。 「ネットワーク・インタフェース・カード」表の「仮想ネットワーク・インタフェースMACアドレス」列のMACアドレスを変更できます。 MACアドレスは、00:16:3Eで始める必要があります。
仮想ネットワーク・インタフェースのブリッジを選択します。 デフォルトのブリッジの数は、物理アダプタのブリッジの数と同じです。ブリッジの名前は、物理アダプタに基づいて付けられます。 たとえば、仮想マシン・サーバーで複数の物理アダプタ(eth0、eth1、eth2など)を使用している場合、ブリッジの名前はxenbr0、xenbr1、xenbr2などになります。
仮想マシンの作成時には、最大3つの仮想ネットワーク・インタフェースを設定できます。 仮想マシンの作成後は、最大8つの仮想ネットワーク・インタフェースを設定できます。 詳細は、第6.7.2項「ネットワーク」を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「情報の確認」ページで仮想マシン情報を確認して、「確認」をクリックします。
仮想マシンが作成されます。 仮想マシンのステータスが「作成中」から「停止」に変更されるまで、定期的に「リフレッシュ」をクリックするか、またはページのリフレッシュ間隔を30秒に設定します。
ステータスが「エラー」の場合は、エラーのトラブルシューティングについて、第6.1.2.9項「エラー」を参照してください。
仮想マシンを起動する前に、まずDHCPサーバーおよびTFTPサーバーを構成し、次にネットワークを介してリモートで仮想マシンを起動してゲスト・オペレーティング・システムをインストールする必要があります。
デフォルトのネットワーク・ブータブル(PXEブート)仮想マシンは、PXEで起動されます。
仮想マシン・リストで、「表示」をクリックして仮想マシンの詳細情報を参照します。
仮想ネットワーク・インタフェース、ブート・ソースなどの仮想マシンの一部のパラメータはデフォルトで設定されます。 仮想マシンの作成中にこれらを変更することはできません。 仮想マシンの作成後にこれらを変更する場合は、第6.7項「仮想マシンの編集」を参照してください。
仮想マシンの作成後、その仮想マシンを起動または停止することができます。 仮想マシンの実行中に、その仮想マシンを中断したり、一時停止することができます。
仮想マシンの起動方法は、「起動」ボタンを押してコンピュータを起動する方法と似ています。
注意: 起動前に仮想マシンのステータスが「停止」であることを確認してください。 |
仮想マシンを起動するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」タブをクリックします。
「仮想マシン」ページで、起動する仮想マシンを選択します。
「起動」ボタンをクリックします。
仮想マシンのステータスが「初期化中」から「実行中」に変更されるまで、定期的に「リフレッシュ」ボタンをクリックしてください。 手動のリフレッシュまたは30秒ごとのリフレッシュを選択できます。
使用しない仮想マシンをログアウトする場合、仮想マシンを停止してシステム・リソースを解放します。
注意: 仮想マシンのステータスが「実行中」の場合のみ、仮想マシンを停止します。 |
仮想マシンを停止するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」タブをクリックします。
「仮想マシン」ページで、停止する仮想マシンを選択します。 仮想マシンのステータスが「実行中」になっている必要があります。
「停止」をクリックします。
この仮想マシンで高可用性を有効にした場合、この仮想マシンは「停止」をクリックして停止する必要があることに注意してください。この方法を使用せずに、ゲスト・オペレーティング・システムを使用して仮想マシンを停止すると、高可用性が有効になり、仮想マシンは停止ではなく再起動されます。
仮想マシンの中断によって、仮想マシンを特定の処理時点で保存し、すぐに再開することができます。
仮想マシンを中断すると、仮想マシンの状態が保存され、他のコンピュータとの永続的な通信がないかぎり、実行中の操作は再開されません。 CPU、VIF、メモリー量などの仮想マシンのすべての設定およびすべてのデバイスは同じままになります。 ただし、仮想マシンのプロセスは、CPUで実行されるようにOracle VM Serverによってスケジュールされることはなくなります。 したがって、仮想マシンがWebサーバーなどのサーバーを実行している場合、クライアントからは停止しているように見えます。
注意: 仮想マシンのステータスが「実行中」の場合のみ、仮想マシンを中断してください。 |
実行中の仮想マシンを中断するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」タブをクリックします。
「仮想マシン」ページで、中断する仮想マシンを選択します。
「中断」を選択し、「実行」をクリックします。
仮想マシンの中断を解除するには、「中断解除」を選択し、「実行」をクリックします。 仮想マシンの中断解除は、仮想マシンの起動よりはるかに高速に行われます。
中断解除後、アプリケーションは中断された時点から再開され、仮想マシンの内容は同じままとなります。
一時停止機能は、実行中の仮想マシンのステータス情報をディスクに保存するために使用します。 現行のステータス情報をバックアップしてすぐにリストアする必要がある場合に、仮想マシンを一時停止することができます。
仮想マシンを一時停止すると、すべてのステータス情報がディスクに保存され、仮想マシンは実行されなくなります。したがって、仮想マシンに割り当てられたメモリーが他の仮想マシンで使用できるように解放されます。 仮想マシンを一時停止すると、ネットワーク接続を使用できなくなります。
注意: 仮想マシンのステータスが「実行中」の場合のみ、仮想マシンを一時停止してください。 |
実行中の仮想マシンを一時停止するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」タブをクリックします。
「仮想マシン」ページで、一時停止する仮想マシンを選択します。
「一時停止」を選択し、「実行」をクリックします。
仮想マシンを再開するには、「再開」を選択し、「実行」をクリックします。
初めて仮想マシンにアクセスする場合は、プラグインをインストールして、Oracle VM Managerの「コンソール」ボタンを有効にする必要があります。 プラグインのインストール後、仮想マシンにログインできます。
インストールする必要があるプラグインは、Oracle VM Managerへのアクセスに使用しているブラウザおよびオペレーティング・システムによって異なります。
LinuxでMozilla Firefoxブラウザを使用している場合は、http://oss.oracle.com/oraclevm/manager/RPMS
にあるコンソール・プラグインをダウンロードして、ブラウザが実行されているコンピュータにインストールします。
コンソール・プラグインをインストールには、次の手順を実行します。
次のコマンドを使用して、コンソール・プラグインをインストールします。
# rpm -ivh ovm-console-version.rpm
versionは、ovm-consoleバージョンです。 1.0.0-2.x86_64または1.0.0-2.i386を設定できます。
Mozilla Firefoxを標準インストールしていない場合、ファイルをコピーします。
# cp /opt/ovm-console/etc/mozpluggerrc /etc/
# cp /opt/ovm-console/bin/* /usr/bin
# cp /opt/ovm-console/lib/mozilla/plugins/ovm-console-mozplugger.so /opt/firefox/plugins
/opt/firefox/pluginsは、Firefoxプラグイン・フォルダです。
Mozilla Firefoxを再起動します。
WindowsでInternet Explorer(IE)を使用している場合は、TightVNC-JavaアプレットをダウンロードしてOracle VM Managerホストにインストールする必要があります。 TightVNC-Javaアプレットのインストール方法については、『Oracle VM Managerインストレーション・ガイド』を参照してください。
仮想マシンは現在実行されています。コンソール・プラグインはインストール済であるため、コンソールを使用して仮想マシンにログインできます。
仮想マシンにログインするには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」ページで、実行中の仮想マシンを選択し、「コンソール」をクリックします。
VNC認証が表示されます。 コンソール・パスワードを入力して、「OK」をクリックします。
ゲスト・オペレーティング・システムのユーザー名およびパスワードを入力して仮想マシンにログインします。
VNC認証の後、仮想マシンを作成した方法によっては、仮想マシンを使用する前にさらにいくつかのタスクを実行する必要がある場合があります。
テンプレートに基づいてこの仮想マシンを作成した場合は、追加の構成を行わなくても、事前にインストール済のゲスト・オペレーティング・システムおよびアプリケーションを直接使用できます。
完全仮想化の方法でこの仮想マシンを作成した場合は、最初にログインした後、ゲスト・オペレーティング・システムのインストールを実行します。 インストール・ウィザードに従ってゲスト・オペレーティング・システムをインストールします。
インストールを完了するために追加のISOファイルが必要な場合は、図6-6「CDの変更」に示すように、次のISOファイルを選択し、「CDの変更」をクリックしてインストールを続行します。 すべてのISOファイルがインストールされるまで、この手順を繰り返します。
サポートされているゲスト・オペレーティング・システムについては、『Oracle VM Serverユーザーズ・ガイド』を参照してください。
完全仮想化の方法を使用した仮想マシンの作成の詳細は、第6.3.2項「インストール・メディアからの仮想マシンの作成」を参照してください。
仮想マシンの詳細を表示するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」タブをクリックします。
「仮想マシン」表の「詳細」列で、「表示」リンクをクリックします。
メモリー・サイズ、オペレーティング・システム、仮想化の方法、仮想CPUの数、VNCポート、作成時間、電源オン時間、ログ・ファイルへのリンクなどの情報を表示できます。
仮想マシンが実行中または停止中の場合は、VNCポート番号のリンクをクリックして「VNC認証」ウィンドウを開き、ログインします。
ログ番号のリンクをクリックしてエラー・ログ情報を表示することもできます。 エラー・ログの詳細は、付録D「仮想マシンのステータスが「エラー」である」を参照してください。
詳細情報を表示するか、または仮想マシンを編集する場合は、第6.7項「仮想マシンの編集」を参照してください。
仮想マシンの作成時に、仮想CPUの数、メモリーのサイズなど、いくつかのパラメータを構成できます。ブート・ソースや仮想ネットワーク・インタフェース(VIF)のタイプなど、その他のパラメータには、Oracle VM Managerによってデフォルト設定が割り当てられ、仮想マシン作成時に構成することはできません。 これらのパラメータは、必要に応じて、仮想マシンの作成後に構成できます。
仮想マシンを編集するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」タブをクリックします。
「仮想マシン」表で、次の操作を実行します。
構成する仮想マシンを選択してから、「構成」をクリックします。
仮想マシンの名前をクリックします。
「仮想マシンの構成」ページでは、次の情報を変更できます。
増加したメモリー・サイズ、変更されたネットワーク情報と仮想ディスクなどのいくつかのパラメータは、仮想マシンを再起動しなくてもすぐに有効にできます。変更されたその他のパラメータを有効にするには、仮想マシンを再起動する必要があります。
「一般情報」ページで、仮想マシンの次の一般的なパラメータを変更できます。
仮想マシン名: 仮想マシンの新しい名前を入力します。
仮想マシン名は英数字で構成されている必要があります。また、仮想マシン名にアンダースコア(_)またはハイフン(-)以外の特殊文字または空白を含めることはできません。 名前の最大長は200文字です。
グループ名: 仮想マシンが属するグループを選択します。
最大メモリー・サイズ(MB): 仮想マシンで使用できるメモリーの最大サイズを入力します。 メモリーのデフォルトの最大サイズは仮想マシンの作成時に割り当てたサイズと同じです。
仮想マシンのステータスが「停止」の場合のみ、最大メモリー・サイズを変更します。
メモリー・サイズ(MB): 仮想マシンのメモリー・サイズを増減します。 256MB以上のメモリーを割り当てます。
増やしたメモリーは、仮想マシンを再起動しなくてもすぐに有効になります。 メモリーのサイズを減らす場合、変更を有効にするには仮想マシンを再起動する必要があります。
説明: 仮想マシンの説明。
「保存」をクリックして、変更した構成を保存します。
表6-1に示すように、このページに表示される情報は他にもあります。
表6-1 一般情報
項目 | 説明 |
---|---|
作成者 |
この仮想マシンを現在所有しているユーザー。 |
ステータス |
仮想マシンの現行のステータス。 ステータスの詳細は、第6.1.2項「仮想マシンのステータス」を参照してください。 |
サーバー・プール名 |
仮想マシンが格納されるサーバー・プール。 |
初期化済PVDriver |
PVDriverがハードウェア仮想化マシン(HVM)で初期化されているかどうか。 準仮想化仮想マシン(PV)にこのパラメータは含まれません。 ステータスは次のいずれかになります。
|
作成時間 |
仮想マシンが作成された時間。 |
実行時間 |
仮想マシンが実行されている時間。 |
サイズ(MB) |
仮想マシンの合計サイズ。 |
「ネットワーク」ページで、仮想ネットワーク・インタフェースを追加、編集または削除できます。 最大8つの仮想ネットワーク・インタフェースを設定できます。
仮想マシン・タイプの選択
仮想マシンが完全仮想化(ハードウェア仮想化)マシンの場合、次のいずれかに仮想ネットワーク・インタフェース(VIF)のタイプを設定できます。
完全仮想化
準仮想化
netfrontドライバとも呼ばれる準仮想化ドライバは、準仮想化マシンまたは完全仮想化マシンのいずれかと組み合せて使用できます。 ioemuドライバとも呼ばれる完全仮想化ドライバは、完全仮想化マシンと組み合せた場合のみ使用できます。 両方のドライバには、完全仮想化マシンをサポートするBIOSとデバイス・エミュレーション・コードが含まれます。
完全仮想化マシンの場合、タイプは「完全仮想化」(ioemu)または「準仮想化」(netfront)のいずれかです。デフォルトは「完全仮想化」(ioemu)です。 準仮想化マシンの場合、デフォルトは「準仮想化」(netfront)で変更できません。
1つの仮想ネットワーク・インタフェースの仮想ネットワーク・インタフェース・タイプを設定すると、仮想マシンのすべての仮想ネットワーク・インタフェースが同じタイプに設定されます。
仮想ネットワーク・インタフェース(VIF)の追加
VIFを追加するには、次の手順を実行します。
「追加」をクリックします。
「仮想マシン・ネットワーク・インタフェース名」フィールドに名前を入力します。 「ブリッジ」ドロップダウン・リストからブリッジ・タイプを選択します。
外部との通信のために、すべての仮想ネットワーク・インタフェース(VIF)で物理ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)が共有されます。 複数のVIFがあり、各VIFに付与する帯域幅の大きさを制御する場合は、速度制限を構成できます。 「速度制限の有効化」を選択し、「速度制限(Mビット)」に速度値をMbit単位で入力します。 仮想ネットワーク・インタフェースを介したネットワーク・トラフィックはこの制限を超えることができません。
「次へ」をクリックします。
新しいVIF情報を確認し、「確認」をクリックして新しいVIFを追加します。 この変更は、仮想マシンを再起動しなくても有効になります。
このページでは、既存のVIFの編集または削除も行うことができます。
仮想マシンのストレージは、仮想ディスクまたはブート・ソース/CDROMのいずれかで構成されます。 この項では、両方のストレージ・タイプについて説明します。
仮想マシンのストレージ機能を拡張する方法には、共有不可の仮想ディスクを作成して行う方法と、共有仮想ディスクを追加して行う方法の2つがあります。
Oracle VM Managerでは、ファイル・ベースのディスクのみがサポートされています。 物理ディスクはサポートされていません。
注意: ハードウェア仮想化マシン(HVM)には、IDEディスク(CD-ROMおよび共有仮想ディスクを含む)は4つ、SCSIディスクは7つまで取り付けられます。準仮想化マシン(PV)にこのような制限はありません。 ただし、ディスクの変更を有効にするには、再起動する必要があります。 |
共有不可の仮想ディスクの使用
共有不可の仮想ディスクを作成するには、次の手順を実行します。
「新しい仮想ディスクの作成」をクリックします。
「仮想ディスク名」フィールドにディスク名を入力します。
「仮想ディスク・サイズ(MB)」フィールドにディスク・サイズをMB単位で入力します。 1024MB以上を仮想ディスクに割り当てます。
「ハード・ドライブ・タイプ」ドロップダウン・リストからディスク・タイプを選択します。 ハードウェア仮想化マシン(HVM)の場合、「自動」を選択すると、Oracle VM Agentによってまず「IDE」がハード・ドライブのタイプとして選択されます。 IDEディスクが最大数の4に達している場合は、Oracle VM Agentによって「SCSI」が選択されます。 SCSIディスクが最大数の7に達している場合は、ディスクを追加することはできません。 使用可能なインタフェースの数を確認するには、図6-10に示されているページの右上のメッセージを参照してください。 準仮想化マシンに制限はありません。
仮想ディスクに優先度を付ける場合は、「QoS有効」チェック・ボックスを使用してディスクの優先度を有効にし、適切な優先クラスを選択します。 優先クラスの範囲は0〜7です。優先クラス0が優先度の最高で、7が最低です。
仮想ディスクの優先度は、特定の仮想マシンに限定されず、Oracle VM Server全体でグローバルに適用されます。 同じ優先クラスの仮想ディスクは、異なる仮想マシンに属する場合でも、Oracle VM Serverでは同じ優先度となります。
I/Oスケジューリング・クラスには、アイドル、ベスト・エフォートおよびリアル・タイムの3つがあります。 Oracle VMでは、リアル・タイム・スケジューリング・クラスが採用されています。 リアル・タイム・スケジューリング・クラスは、システムの状況に関係なく、ディスクへの最初のアクセスに指定されます。 特定のプロセスがスケジューリングの枠ごとに受け取るタイムスライスの大きさを示す8つの優先度レベルが定義されます。
「次へ」をクリックし、入力した情報を確認して、「確認」をクリックしてディスクを作成します。
新しい仮想ディスクは、この仮想マシンでのみ使用できます。 共有することはできません。
共有不可の仮想ディスクを削除するには、その仮想ディスクを選択してから「削除」ボタンをクリックします。 仮想ディスクを削除すると、仮想ディスク上のすべてファイルも削除されます。
共有仮想ディスクの削除方法については、第5.4.4項「共有仮想ディスクの削除」を参照してください。
共有仮想ディスクの使用
共有仮想ディスクは、同じサーバー・プール内の仮想マシン間でのみ共有できます。 共有仮想ディスクの作成方法については、第5.4.1項「共有仮想ディスクの作成」を参照してください。
共有仮想ディスクを仮想マシンに接続するには、次の手順を実行します。
「共有仮想ディスクの接続/接続解除」ボタンをクリックします。
「使用可能な共有仮想ディスク」列から「選択済共有仮想ディスク」列にディスクを移動します。
「OK」をクリックします。 選択した仮想ディスクは、仮想ディスク表に表示されます。
仮想マシンから共有ディスクを接続解除するには、次の手順を実行します。
「共有仮想ディスクの接続/接続解除」ボタンをクリックします。
「選択済共有仮想ディスク」列から「使用可能な共有仮想ディスク」列にディスクを移動します。
「OK」をクリックします。 選択した仮想ディスクは、「仮想ディスク」表から削除されます。
「仮想ディスク」表
表6-2に、「仮想ディスク」表に表示される情報を示します。
表6-2 「仮想ディスク」表の列ヘッダー
列ヘッダー | 説明 |
---|---|
仮想ディスク名 |
仮想ディスクの名前。 |
サイズ(MB) |
仮想ディスクのサイズ(MB)。 |
フロントエンド・デバイス |
仮想マシンに表示されるディスクの名前。 |
ハード・ディスク・ドライバ |
ハード・ディスクのタイプ。 ハードウェア仮想化マシン(HVM)の場合は、「IDE」、「SCSI」または「自動」になります。 準仮想化マシン(PV)の場合は、「IDE」、「SCSI」、「XVD」または「自動」になります。 |
QoS有効 |
QoSが有効になっているかどうか。 |
優先クラス |
QoSが有効になっている場合は、優先クラスの値が表示されます。 |
共有 |
仮想ディスクが共有されているかどうか。 |
ステータス ・ディスク接続 |
ディスクが仮想マシンに接続されているかどうか。 次のいずれかのステータスになります。
|
ステータス ・ディスク・ステータス |
ディスクのステータスは、次のいずれかになります。
|
CDROM、ディスクまたはネットワーク上の場所のいずれから仮想マシンをブート(起動)するかを選択できます。
仮想マシンのブート場所を選択するには、次の手順を実行します。
「ブート・ソース/CD-ROM」サブタブを選択します。
「ブート・デバイス」ドロップダウン・リストからブート・デバイスを選択します。 次のいずれかの方法によって仮想マシンを起動できます。
HDD: ハード・ディスクから仮想マシンを起動します。
CD-ROM: CD-ROMから仮想マシンを起動します。 このオプションは、ハードウェア仮想化マシンでのみ使用できます。
PXE: Preboot Execution Environment(PXE)を介してネットワーク上の場所から仮想マシンを起動します。
「CD-ROM」フィールドで、仮想マシンをブート(起動)するCD-ROMの場所を選択します。 これは、仮想マシンのゲスト・オペレーティング・システムをインストールするためのISOファイルになります。 このオプションは、ハードウェア仮想化マシンでのみ使用できます。
「適用」をクリックしてブート・ソースおよびブート場所を設定します。
仮想CPUの管理、配置および仮想マシンのHAの設定を行う場合のポリシーを設定できます。 この項では、これらのポリシー・オプションについて説明します。
仮想マシンにポリシーを設定するには、「ポリシー」サブタブを選択します。 「ポリシー」ページには、さらに次の2つのサブタブがあります。
「高可用性」ページでは、仮想マシンにHAを設定し、仮想CPUの数およびスケジューリング優先度を指定することができます。
「高可用性」ページのフィールドは、次のとおりです。
仮想CPUの数: 仮想CPUの数を変更します。 変更を有効にするには、仮想マシンを再起動します。
スケジューリング優先度: 仮想CPUのスケジューリング優先度を設定します。 「高」(100)、「中」(50)または「低」(1)のいずれかの優先度を仮想CPUに選択できます。 「カスタマイズ」を選択し、テキスト領域に1から100の間のいずれかの値を入力することによって、カスタム優先度を入力することもできます。
スケジューリングの上限: 仮想CPUが受け取ることができるスケジューリングされた時間の割合(%)を設定します。 仮想CPUに対しては、「高」(100%)、「中」(50%)または「低」(10%)のいずれかのスケジューリングされた時間の割合を選択できます。 「カスタマイズ」を選択し、テキスト領域に割合(%)を入力することによって、カスタム優先度を入力することもできます。
高可用性の有効化: 仮想マシンのHAを有効にする場合に選択します。 HAによって、物理サーバーで障害が発生した場合または物理サーバーを再起動した場合に仮想マシンの可用性が保証されます。 高可用性を有効にするには、サーバー・プールと仮想マシンの両方で高可用性を有効にする必要があります。 高可用性の詳細は、第3.5項「高可用性(HA)の有効化」を参照してください。
仮想マシンがサーバー・プール内で使用可能なすべての仮想マシン・サーバーで自動的に実行されるように設定するか、または「配置ポリシー」ページの特定の仮想マシン・サーバーで実行されるように設定することができます。
仮想マシンを特定の仮想マシン・サーバーで実行するには、「手動」をクリックして、「結果」表で仮想マシンを実行する仮想マシン・サーバーを選択します。 「確認」をクリックして選択内容を確認します。
サーバー・プール内の使用可能なすべての仮想マシン・サーバーで仮想マシンを実行するには、「自動」をクリックします。 優先サーバーの詳細は、第6.3.1項「テンプレートからの仮想マシンの作成」の手順3を参照してください。
注意: 仮想マシンの実行に十分なリソースを提供する優先サーバーが存在しない場合は、仮想マシンの起動に失敗する可能性があります。 |
仮想マシンが「停止」または「一時停止」の場合、自動モードと手動モードを切り替えることができます。
「プロファイル」ページで、ログインのユーザー名とパスワード、ブート・ソース、オペレーティング・システムおよびキーボードを設定または変更できます。
仮想マシンにプロファイルを設定するには、「プロファイル」サブタブを選択します。 「プロファイル」ページには、さらに次の2つのサブタブがあります。
「ログイン/パスワード」ページを使用すると、仮想マシンおよびコンソール・ログインの情報を変更できます。
「ログイン/パスワード」ページで使用可能なフィールドは、次のとおりです。
仮想マシン・システム・ユーザー名: ゲスト・オペレーティング・システムへのログインに使用するユーザー名を入力します。
仮想マシン・システム・パスワード: ゲスト・オペレーティング・システムへのログインに使用するパスワードを入力します。
仮想マシン・システム・パスワードの確認: ゲスト・オペレーティング・システムへのログインに使用するパスワードを確認します。
コンソールのパスワード: VNC認証用パスワードを入力します。
コンソールのパスワードの確認: VNC認証用のパスワードを確認します。
登録した電子メールにこれらのパスワードを送信する場合は、「パスワードの送信」をクリックします。
「適用」をクリックして変更を適用します。
vm.cfgファイルの構成情報やハードウェア仮想化マシン(HVM)のタイマー・モードなどの仮想マシン・プロファイルを最適化するOracle VMに応じて、オペレーティング・システムを選択できます。 オペレーティング・システムのタイプを選択することによって制御される他の動作もあります。たとえば、Windowsゲストは、マウス・エミュレーションではなくUSBタブレット・エミュレーションを使用するようになります。 適切なオペレーティング・システムを選択することによって、仮想マシンのパフォーマンスを向上させることができます。
このページで、仮想マシンのキーボードを変更できます。 仮想マシンとの対話に必要な適切なキーボードを選択します。
Oracle VM Managerでは、既存の仮想マシンに基づいて1つ以上の仮想マシンを簡単に複製できます。
仮想マシンを複製するには、次のいずれかの方法を使用します。
仮想マシンを配置することによって、新しい仮想マシンを特定のサーバー・プールにクローニングし、他のユーザーと共有したり、プライベート仮想マシンにすることができます。 仮想マシンの配置後でも、元の仮想マシンは元のサーバー・プールにあります。 仮想マシンを配置できるのは、サーバー・プールとユーザーが属するグループのみです。
注意: 仮想マシンを配置する前に、仮想マシンのステータスが「停止」であることを確認してください。 |
仮想マシンを配置するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」タブをクリックします。
配置する仮想マシンを選択します。 「その他のアクション」リストで、「デプロイ」を選択し、「実行」をクリックします。 一度に配置できる仮想マシンは1つのみです。
新しい仮想マシンの名前を入力します。
仮想マシンを共有するグループを選択します。
Public Group: すべてのOracle VM Managerユーザーがこの新しい仮想マシンを使用できるように、仮想マシンをパブリック・グループに配置します。
My Workspace: プライベート仮想マシンにするために、作成したユーザーのみが使用できるサーバー・プールに仮想マシンを配置します。
group_name: 特定のグループのメンバーで新しい仮想マシンを共有します。
My Workspaceまたは特定のグループを選択した場合は、この仮想マシンを配置するサーバー・プールを選択します。
「情報の確認」ページで、仮想マシン情報を確認して「確認」をクリックします。
仮想マシンが配置されます。 このプロセスは時間がかかる場合があります。 仮想マシンの配置後、新しい仮想マシンのステータスが「作成中」から「停止」に変更されるまで、定期的に「リフレッシュ」ボタンをクリックしてください。 手動のリフレッシュまたは30秒ごとのリフレッシュを選択できます。
ステータスが「エラー」の場合は、エラーのトラブルシューティングについて、第6.1.2.9項「エラー」を参照してください。
注意: Public Groupに仮想マシンを配置すると、配置された仮想マシン・イメージは圧縮されてOracle VM Serverの/OVS/publish_poolにコピーされます。 配置された仮想マシンを起動することはできません。 この仮想マシンをすべてのユーザーが使用できるようにするには、仮想マシン・イメージをダウンロードまたはコピーして圧縮解除し、仮想マシン・イメージまたは仮想マシン・テンプレートとしてインポートします。 また、配置された仮想マシンを選択して、My Workspaceまたは別のグループに配置することもできます。 |
これで、仮想マシンの配置は終了しました。 新しい仮想マシンの起動方法については、第6.4.1項「仮想マシンの起動」を参照してください。
新しい仮想マシンの優先サーバーとその他の構成を変更できます。 詳細は、第6.7項「仮想マシンの編集」を参照してください。
仮想マシンのクローニングは、既存の仮想マシンのコピーを1つ以上作成するプロセスです。 仮想マシンをクローニングすることによって、複数のコピーを別のサーバー・プールに保存して他のユーザーと共有できます。
注意: 仮想マシンをクローニングする前に、仮想マシンのステータスが「停止」であることを確認してください。 |
仮想マシンをクローニングするには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」タブをクリックします。
「仮想マシン」ページで、クローニングする仮想マシンを選択します。 「その他のアクション」リストで、「クローン」を選択し、「実行」をクリックします。
必要な情報を入力します。
仮想マシン名の接頭辞: 仮想マシンのコピーに名前を付けるときに使用する接頭辞を入力します。 たとえば、vm
と入力すると、仮想マシンのコピーの名前は、vm0、vm1、vm2などとなります。
部数: クローニングするコピーの数を入力します。 たとえば、5と入力すると、仮想マシンの5つのコピーが作成されます。 最大10のコピーをクローニングできます。
サーバー・プール名: クローニングされた仮想マシンのコピーを格納するサーバー・プールを選択します。
グループ名: クローニングされた仮想マシンのコピーを使用できるグループを選択します。
このプロセスは時間がかかる場合があります。 元の仮想マシンのステータスが「クローニング」から「停止」に変わったら、「リフレッシュ」をクリックして最新の仮想マシンのステータスを確認します。 手動のリフレッシュまたは30秒ごとのリフレッシュを選択できます。 クローニングした仮想マシンのステータスが「作成中」から「停止」に変わったら、クローニング・プロセスは完了です。
ステータスが「エラー」の場合は、エラーのトラブルシューティングについて、第6.1.2.9項「エラー」を参照してください。
これで、仮想マシンの複数のコピーが作成されました クローニングされた仮想マシンの優先サーバーとその他の構成を変更できます。第6.7項「仮想マシンの編集」を参照してください。
仮想マシンをテンプレートとして保存できます。他のユーザーは、このテンプレートに基づいて新しい仮想マシンを作成できます。 詳細は、第6.3.1項「テンプレートからの仮想マシンの作成」を参照してください。
注意: 仮想マシンをテンプレートとして保存する前に、仮想マシンのステータスが「停止」であることを確認してください。 |
仮想マシンをテンプレートとして保存するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」タブをクリックします。
テンプレートとして配置する仮想マシンを選択します。 「その他のアクション」リストで、「テンプレートとして保存」を選択し、「実行」をクリックします。 一度に保存できる仮想マシンは1つのみです。
テンプレート名を入力し、「確認」をクリックします。
元の仮想マシンのステータスが「停止」から「保存中」に変更されます。
このプロセスは時間がかかる場合があります。 ステータスが「停止」に戻ったら、「リソース」タブをクリックし、次に「仮想マシン・テンプレート」タブをクリックします。 ステータスが「作成中」から「アクティブ」に変更されるまで、仮想マシンを定期的にリフレッシュしてください。 新しい仮想マシン・テンプレートが表示されます。
これで、仮想マシンの作成に新しいテンプレートを使用できます。
ライブ移行は、実行中の仮想マシンを特定の仮想マシン・サーバーから別の仮想マシン・サーバーに移行するプロセスです。このプロセス中、既存の仮想マシンのアプリケーションは継続して実行されます。 ライブ移行によって、仮想マシンの高可用性が保証されます。 既存の仮想マシン・サーバーが動作しない場合またはメンテナンスで計画的に停止する場合、この重要な機能が役立ちます。
サーバー・プールをまたがるライブ移行は許可されていません。 仮想マシンの移行は、同じサーバー・プール内の仮想マシン・サーバー間でのみ実行できます。 ライブ移行を実行するには同等のコンピュータを使用する必要があります。つまり、ソース・コンピュータと移行先コンピュータの両方のコンピュータの型およびモデル番号を同じにする必要があります。
仮想マシンを移行する前に、共有仮想ディスクを作成する必要があります。
仮想マシンを移行するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」タブをクリックします。
「仮想マシン」ページで、実行中の仮想マシンを選択します。 「その他のアクション」リストで、「ライブ・マイグレーション」を選択し、「実行」をクリックします。
仮想マシンの移行先の仮想マシン・サーバーを選択します。 「次へ」をクリックします。
仮想マシン情報を確認して、「確認」をクリックします。
仮想マシンが移行されます。
仮想マシンを削除すると、その仮想マシンに関連付けられているすべてのファイルおよびデータがOracle VM Managerから削除されます。 仮想マシンを削除する前に、その仮想マシンが不要であることを確認してください。
注意: 仮想マシンのステータスが「停止」または「エラー」の場合のみ、仮想マシンを削除してください。 |
通常の仮想マシンの削除プロセスは、特定のステータスのままになっている仮想マシンの削除プロセスとは異なります。
ステータスが「停止」または「エラー」の仮想マシンを削除するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」ページで、削除する仮想マシンを選択します。
「その他のアクション」リストで、「削除」を選択し、「実行」をクリックします。
削除アクションを確認します。
仮想マシンのステータスが「停止中」や「作成中」などのまま(スタック状態)になっている場合は、仮想マシンを再設定するか、または停止して削除する必要があります。 仮想マシンの再設定方法については、第6.4.5項「仮想マシンの再設定」を参照してください。
スタック状態の仮想マシンを削除するには、次の手順を実行します。
「仮想マシン」タブをクリックします。
「仮想マシン」ページで、仮想マシンを選択し、「停止」をクリックします。
ステータスが「停止」に変更された後、仮想マシンを削除します。