この章では、Oracle VM Serverドメインのライフ・サイクル、監視および管理について説明します。 内容は次のとおりです。
Oracle VM Managerを使用して、Oracle VM Serverで実行されるドメインを監視できます。また、xmコマンドも使用できます。 ドメインを管理する際の推奨方法は、Oracle VM Managerを使用する方法です。 Oracle VM Managerを使用したドメイン(仮想マシン)の管理の詳細は、『Oracle VM Managerユーザーズ・ガイド』を参照してください。
ドメインにはいくつかの状態が存在します。 状態の種類は次のとおりです。
起動中(初期化中)
実行中
中断
一時停止
停止中(シャットダウン中)
電源オフ(停止)
start操作は、停止(電源オフ)状態のドメインを、中断または実行中の状態にすることができます。 suspend操作は、ドメインの状態を、実行中から一時停止に変更できます。この状態は、resume操作によって、実行中に戻すことができます。 中断の状態から一時停止の状態(およびその逆)に移ることもできます。
実行中の状態のドメインを、pauseコマンドで中断の状態にした後、resumeコマンドで実行中の状態に戻すことができます。 実行中の状態のドメインは、クリーンな(ハードウェアの)停止によって、停止状態になります。
xmコマンドライン・インタフェースを使用して、ドメインを作成、破棄、管理および移行できます。 xmコマンドライン・ツールのパラメータを次の形式で入力できます。
xm [option] [argument]
たとえば、mydomainというドメインを中断するには、次のように入力します。
# xm pause mydomain
xmコマンドライン・インタフェースの詳細は、付録A「コマンドライン・ツール」の「xm」の項を参照してください。
xm top
コマンドは、ホストのドメイン・ロードをリアルタイムで監視します。 xm top
コマンドは、次の情報を表示します。
各ドメインの状態
ホストのドメインの数
使用できる全体のメモリー、使用中のメモリー、空きメモリーなどのホストのメモリー統計
CPUの数や速度などのホストのCPU統計
ドメイン名、ドメイン状態、秒単位のCPU使用量、CPUの割合、キロバイト(KB)単位のメモリーなど、各ドメインの情報
たとえば、xm top
コマンドは、次のような出力を表示します。
各出力行が2行で折り返されています。