この付録では、Oracle VM ServerおよびOracle VM Agentのコマンドライン・ツールについて説明します。 この付録で説明するコマンドライン・ツールは、次のとおりです。
ovs-agentコマンドライン・ツールを使用して、Oracle VM Agentを構成および管理できます。 ovs-agentコマンドライン・ツールのパラメータを次の形式で入力します。
service ovs-agent {option}
ゲストが実行されているHA対応のOracle VM Server上のOracle VM Agentを停止または再起動する場合は、次の操作を実行するように要求されます。
Oracle VM Managerを使用したゲストの移行または電源オフ。 ゲストが移行または電源オフされると、Oracle VM Agentは停止します。
ゲストおよびOracle VM Agentの停止。
停止操作の取消し。
ovs-agentコマンドライン・ツールの使用例については、第3章「Oracle VM Agent」を参照してください。
オプション
Oracle VM Agentを起動します。
# service ovs-agent start
Oracle VM Agentを停止します。
# service ovs-agent stop
Oracle VM Agentを停止して再起動します。
# service ovs-agent restart
Oracle VM Agentデーモンのステータスの情報を表示します。
# service ovs-agent status
Oracle VM Agentインタラクティブ構成スクリプトを起動します。
# service ovs-agent configure
virt-installコマンドライン・ツールを使用すると、準仮想化ゲストまたはハードウェア仮想化ゲストを作成できます。virt-installは、インタラクティブ・シェルとして使用することも、コマンドラインからすべてのパラメータを一度に設定することもできます。 virt-installコマンドライン・ツールの複数のパラメータを次の形式で入力します。
virt-install [option ...]
この項では、一般的なvirt-installオプションについて簡潔に説明します。 詳細な説明を参照するには、virt-install -h
コマンドを使用してください。
virt-installツールの使用方法については、第4章「ゲスト仮想マシンの作成」を参照してください。
オプション
virt-installコマンド・パラメータとその目的を表示します。
# virt-install -h
ゲスト・インスタンスの名前を設定します。
# virt-install -nMyGuest
ゲスト・インスタンスに割り当てるメモリーをメガバイト単位で設定します。
# virt-install --ram=256
ゲストのUUIDを設定します。 何も指定しない場合、任意のUUIDが生成されます。
# virt-install -u
ゲストを構成するための仮想CPUの数を設定します。
# virt-install --vcpus=2
ディスク・イメージとして使用するファイルを設定します。
# virt-install --file=/home/myhome/myimage
ディスク・イメージ(存在しない場合)のサイズをギガバイト単位で設定します。
# virt-install -s2
ディスクにスパース・ファイルを使用しません。 ゲストを作成する際、このオプションによって処理が大幅に遅くなる可能性があります。
ゲストの固定MACアドレスを設定します。何も指定しない場合またはRANDOMを指定した場合、任意のアドレスが使用されます。
# virt-install --mac=RANDOM
ゲストのNICを接続するブリッジを設定します。 何も指定しない場合、デフォルトを設定します。
グラフィックス・サポートにVNC(仮想ネットワーク・コンピューティング)を使用します。
# virt-install --vnc
VNC接続に使用するポートを設定します。
# virt-install --vncport=5900
グラフィックス・サポートにSDL(シンプル・ダイレクトメディア・レイヤー)を使用します。
# virt-install --sdl
ゲストにグラフィカル・コンソールを使用しません。
# virt-install --nographics
ゲスト・コンソールに自動的に接続しません。
# virt-install --noautoconsole
グラフィカル・コンソールのキーボード・マッピングを設定します。 何も指定しない場合、キーマップがローカル・キーマップに自動的に設定されます。
# virt-install --de
カーネル加速化機能を使用します。
# virt-install --accelerate
URIでハイパーバイザに接続します。
# virt-install --connect=test:///default
完全に仮想化されたゲストとしてゲストを設定します。
# virt-install -v
完全に仮想化されたゲストの仮想CD-ROMデバイスを使用するために、ファイルを設定します。
完全な仮想化ゲストのオペレーティング・システム・タイプを設定します。 設定可能な値は、windows
、unix
、other
およびlinux
です。
# virt-install --os-type=windows
完全な仮想化ゲストのオペレーティング・システム・バリアントを設定します(rhel5
、win2k
、vista
など)。 このパラメータは、os-type
パラメータと組み合せて使用します。
次の表は、各os-type
オプションのos-variant
に設定可能な値を示しています。
os-type=windowsに設定可能な値 | os-type=unixに設定可能な値 | os-type=otherに設定可能な値 | os-type=linuxに設定可能な値 |
---|---|---|---|
win2k3 | solaris9 | netware6 | generic24 |
win2k | solaris10 | generic | generic26 |
vista | freebsd6 | netware4 | rhel2.1 |
winxp | openbsd4 | msdos | fedora7_64 |
netware5 | el5_64 | ||
fedora6 | |||
fedora7 | |||
fedora5 | |||
centos5_64 | |||
generic26_64 | |||
centos5 | |||
sles10 | |||
sles10_64 | |||
el4_64 | |||
rhel4 | |||
rhel5 | |||
rhel4_64 | |||
rhel3 | |||
fedora6_64 | |||
rhel5_64 | |||
fedora5_64 | |||
el4 | |||
el5 |
注意: すべてのオペレーティング・システム・バリアントがOracle製品用にオラクルでサポートされているわけではありませんが、便宜上使用できます。 |
# virt-install --os-type=windows --os-variant=winxp
完全に仮想化されたゲストのAPIC(高度なプログラム可能割込みコントローラ)を無効にします。 --os-type
および--os-variant
で設定された値を優先します。
シミュレートするCPUアーキテクチャを設定します。
# virt-install --arch=x86
準仮想化ゲストとしてゲストを設定します。
準仮想化ゲストのインストール・ソースを設定します(nfs:host:/path、http://host/path、ftp://host/pathなど)。
# virt-install -lhttp://example.com/path
ハードウェア仮想化ゲストの仮想ネットワーク・インタフェース・タイプを設定します。 netfrontドライバは、準仮想化ゲストまたは適切な準仮想化ドライバをインストールしたハードウェア仮想化ゲストと組み合せて使用できる準仮想化ドライバです。 ハードウェア仮想化ドライバのioemuドライバは、ハードウェア仮想化ゲストとだけ組み合せて使用できます。 両方のドライバには、ハードウェア仮想化ゲストをサポートするデバイス・エミュレーション・コードが含まれます。
ハードウェア仮想化ゲストの場合、ioemu
またはnetfront
をtype
に設定できます。 デフォルトはioemu
です。
準仮想化ゲストには、このパラメータを使用できません。 準仮想化ゲストの場合、デフォルトはnetfront
であり変更できません。
# virt-install --vif-type=ioemu
準仮想化ゲストのインストーラに渡される追加の引数です。
デバッグ情報を出力します。
Oracle VM Server管理のコマンドライン管理ツールであるxmは、ゲストを作成、破棄、管理および移行します。
この項では、一般的なxmコマンドについて簡潔に説明します。 完全な説明は、xm help --long
コマンドを使用してください。
xmコマンドライン・ツールは、xendデーモンを起動する必要があります。
xmコマンドライン・ツールのパラメータを次の形式で入力します。
xm [option] [argument]
xmコマンドライン・ツールの使用例については、第5章「ドメインの監視および管理」を参照してください。
オプション
新しい仮想ブロック・デバイスを作成します。 これによって、ゲストのホットプラグ・イベントがトリガーされます。
domain-idパラメータは、ドメイン識別子です。
be-devパラメータは、エクスポートされるバックエンド・ドメイン(通常はdom0)内のデバイスです。 物理パーティション(phy:sda7)として指定するか、またはループバックとしてマウントされたファイル(file://path/to/loop.iso)として指定できます。
fe-devパラメータは、ゲスト・ドメインに対してのデバイスの表示方法を指定します。 シンボリック名(一般的なデバイスの場合は/dev/hdcなど)として指定するか、またはデバイス識別子(16進数の/dev/hdcデバイス識別子である0x1400など)で指定できます。
modeパラメータは、ゲスト・ドメインからのデバイスのアクセス・モードを設定します。 サポートされているモードは、w
(読取り/書込み)またはr
(読取り専用)です。
bedomain-idパラメータは、デバイスをホストしているバックエンド・ドメインです。 デフォルトはdom0です。
たとえば、ISOをディスクとしてマウントするには、次のように指定します。
# xm block-attach 02 file://path/to/dsl-2.0RC2.iso /dev/hdc ro
これによって、ISOがゲスト・ドメインの/dev/hdc(読取り専用デバイス)としてマウントされます。 これは、ゲストによってCD-ROMとして検出されない場合がありますが、/dev/hdcをマウントすると、ISOにアクセスできるようになります。
ドメインから仮想ブロック・デバイスを接続解除します。
device-idパラメータは、dom0によってデバイスに指定されたデバイス識別子(数値)またはシンボリック名にすることができます。 デバイス識別子を判別するには、xm block-list
コマンドを実行します。デバイスの接続解除には、ドメインの協力が必要となります。 ドメインが(ドメインがハングしているか、またはデバイスをまだ使用しているなどの理由で)デバイスの解放に失敗すると、接続解除は失敗します。 --forceパラメータはデバイスを強制的に接続解除しますが、これによってドメインでIOエラーが発生する場合があります。
# xm block-detach 02 51776
ドメインの仮想ブロック・デバイスを表示します。
# xm block-list 02 --long
ドメインのコンソールに接続します。
# xm console 02
config-file
のエントリに基づいてドメインを作成します。
-c
パラメータを入力すると、ドメインを作成および起動する際にドメインのコンソールに接続されます。 name=value
パラメータを使用して、config-file
の変数に優先する名前と値のペアを入力することもできます。
# xm -c /home/myhome/myconfig
ドメインをただちに終了します。
# xm destroy 02
Linuxカーネルのdmesgコマンドのログと形式が似ているメッセージ・バッファ・ログを表示します。
--clear
パラメータは、メッセージ・バッファをクリアします。
xmコマンドのヘルプとそのオプションを表示します。
--long
オプションは、機能ごとに分類されたxmコマンドの完全なヘルプを表示します。
xmコマンドのオプションとしてコマンド名を入力して、そのコマンドのヘルプだけを取得します。
# xm help --long create
ホスト・コンピュータの情報を表示します。
# xm info
実行中のすべてのドメインの情報を表示します。
--long
オプションは、実行中のドメインの情報をすべて表示します。
xmコマンドのオプションとしてdomain-id
を入力して、そのドメインだけまたは一連のドメインの情報を取得します。
# xm list --long 02
Linuxカーネルのログに形式が似ているログを表示します。 ログ・ファイルは、/var/log/xend.logにあります。
# xm log
ドメインで使用可能な最大メモリーをMB単位で割り当てます。 構成ファイルのmaxmen
設定より優先されます。
# xm mem-max 02 2048
ドメインに、ゲスト構成ファイルのmaxmen
設定またはmem-max {domain-id} {MBs}設定の値以下のメモリーを割り当てます。 ゲスト構成ファイルのmemory
設定より優先されます。
# xm mem-set 02 1024
別のコンピュータにドメインを移行します。
domain-id
パラメータは、移行するドメインです。
host
パラメータは、ターゲット・コンピュータです。
--live
パラメータは、ドメインを停止せずに移行します。
--resource
パラメータは、使用する最大量のメガバイトを設定します。
# xm migrate 02 example.com --live
ドメインをOracle VM Serverドメイン管理に追加します。
多くのコマンドライン・オプション、Pythonスクリプト(--defconfig
パラメータを使用)、またはSXP構成ファイル(--config
パラメータ)を使用して、ドメイン作成パラメータを設定できます。
name=value
ペアを使用して構成変数を設定できます。たとえば、vmid=3
と指定すると、vmidが3に設定されます。
config-file
パラメータは、ドメイン構成ファイルの場所です。
option
パラメータは、次に示す1つ以上のオプションで構成されます。
[-h | --help]
コマンドのヘルプを表示します。
[--help-config]
構成スクリプトに使用できる構成変数を出力します。
[-q | --quiet]
Quietモードです。
[--path=path]
構成スクリプトのpath
で指定された場所を検索します。 path
の値は、コロンで区切られたディレクトリ・リストです。
[-f=file | --defconfig=file]
提供されたPython構成スクリプトを使用します。 引数が処理された後にスクリプトがロードされます。 各コマンドライン・オプションは、長いオプション名に基づいて構成変数を設定します。これらの変数は、ロードされる前にスクリプトの環境に配置されます。 繰り返されるオプションの変数には、リスト値があります。 コマンドラインのname=value
を使用して、他の変数を設定できます。 スクリプトをロードした後、コマンドラインで設定されなかった値は、スクリプトに設定された値に置き換えられます。
[-F=file | --config=file]
SXPを使用するためにドメイン構成を設定します。 SXPは、Xenで使用される基礎となる構成形式です。 構成を出力する--dryrun
オプションを使用して、SXP構成を手動で記述またはPython構成スクリプトから生成できます。
[-n | --dryrun]
SXPの結果の構成を出力します。ただし、ドメインは作成しません。
[-x | --xmldryrun]
XMLの結果の構成を出力します。ただし、ドメインは作成しません。
[-s | --skipdtd]
ドメイン作成の前のDTDチェックおよびXMLチェックをスキップします。 このオプションはまだ試用段階であり、ドメインの作成が遅れる場合があります。
[-p | --paused]
作成後にドメインを中断したままにします。
[-c | --console_autoconnect]
ドメインの作成後にコンソールに接続します。
# xm new /home/myhome/myconfig
ドメインの実行を中断します。
# xm pause 02
ドメインを再起動します。
--all
パラメータは、すべてのドメインを再起動します。
--wait
パラメータは、コンソールに制御を返す前にドメインの再起動を待機します。
# xm reboot --wait 02
保存した状態からドメインをリストアします。
# xm restore /home/myhome/statefile
後でリストアできるようにドメインの状態を保存します。
# xm save 02 /home/myhome/statefile
ドメインを正しく停止します。
-a
パラメータは、すべてのドメインを停止します。
-w
パラメータは、コンソールに制御を返す前にドメインの停止を待機します。
# xm shutdown -w 02
ホストおよびドメインのリアルタイム監視の情報を表示します。
# xm top
ドメインの中断を解除します。
# xm unpause 02
ドメインの仮想CPUの数を、ゲスト構成ファイルのvcpus
設定の値以下の数に設定します。
# xm vcpu-set 02 8
構成ファイルのvcpu_availパラメータで、使用する仮想CPUを設定できます。 詳細は、第C.3項「仮想CPUの構成ファイルのパラメータ」を参照してください。
物理マシンから仮想マシンへの変換(P2V)ユーティリティを使用すると、コンピュータのオペレーティング・システム(LinuxおよびWindows)とアプリケーションをOracle VMハードウェア仮想化ゲスト・イメージに変換できます。 P2Vユーティリティは、Oracle VM ServerのCDに含まれています。 Oracle VM ServerのCDを使用してコンピュータを再起動すると、P2Vユーティリティにアクセスできます。 Oracle VM Serverの起動画面が表示されます。 boot:
プロンプトで、次を入力します。
linux p2v
P2V kickstartファイルを使用すると、物理コンピュータのハードウェア仮想化ゲスト・イメージの作成を自動化できます。 この項では、P2V kickstartファイルのオプションとパラメータについて説明します。
P2Vユーティリティは、コンピュータ上のディスクを仮想ディスク・イメージに変換します。 仮想ディスク・イメージは、元のディスク名を使用して、ゲスト上にIDEディスク(hda、hdb、hdc、hddなど)として作成されます。 P2V kickstartファイルを使用すると、最大で4つのディスクがゲストに自動的に配置されます。 それ以上のディスクは、配置はされませんが、変換されてゲスト構成ファイル(vm.cfg)に追加されます。 ゲストに追加ディスクを配置するには、ゲスト構成ファイル(vm.cfg)を編集し、ディスク・エントリからコメントを削除して、その追加ディスクをSCSIデバイス名(sda、sdb、sdcなど)にマップします。 ブート・ディスクは、常にデバイスhdaにマップする必要があります。 ゲストのファイルのうち、これらのデバイスを参照しているファイルも変更する必要があります。たとえば、/etc/fstabファイルは/dev/hda1、/dev/sda1などを参照している場合があります。
P2V kickstartファイルを使用する際は、1つ以上のネットワーク・インタフェースでDHCPを使用する必要があります。 これは、P2Vユーティリティを実行しているコンピュータがネットワーク経由でkickstartファイルを読み込む場合に必要です。 このネットワーク・インタフェースのネットワーク構成は、kickstartファイルからは変更できません。
kickstartセッションの開始に使用したネットワーク・インタフェース以外のネットワーク・インタフェースを使用して、P2VユーテリティのWebサーバーでリスニングする場合は、そのネットワーク・インタフェースのネットワーク構成(DHCPまたは静的IPアドレス)をkickstartファイルに指定できます。
kickstartファイルを使用してP2Vユーティリティを起動する前に、複数の画面が表示される場合があります。 P2Vユーティリティを完全に自動化するため、これらの画面を表示しないようにすることができます。 P2Vユーティリティを起動する前に、最大で次の4つの画面が表示されます。
次の項では、これらの画面を表示しないようにする方法の例を示します。
「P2Vネットワーク構成」画面を表示しないようにするには、コマンドラインでEthernetデバイスを指定します。次に例を示します。
linux p2v ks=http://example.com/ks.cfg ksdevice=eth0
「言語の選択」画面の非表示
「言語の選択」画面を表示しないようにするには、言語のkickstartパラメータを指定します。次に例を示します。
lang en_US.UTF-8
「キーボードの選択」画面の非表示
「キーボードの選択」画面を表示しないようにするには、キーボードのkickstartパラメータを指定します。次に例を示します。
keyboard us
「インストール・ソース」画面の非表示
「インストール・ソース」画面を表示しないようにするには、ソースのkickstartパラメータを指定します。次に例を示します。
cdrom
P2V Kickstartファイルの例
次にP2V kickstartファイルの例を示します。
p2v cdrom lang en_US.UTF-8 keyboard us target --ovmmanager network --device eth0 --bootproto dhcp diskimage --device /dev/sda --type IDE vm_options --name myGuest --mem 1024 --vcpus 1 --consolepasswd mypassword
その他の例およびP2V kickstartファイルの使用方法の詳細は、第10章「ホストおよびOracle VM以外の仮想マシンの変換」の「LinuxホストまたはWindowsホストの変換」を参照してください。
オプション
P2V kickstartファイルでは次のパラメータを使用できます。
kickstartファイルがP2V変換の自動化を目的としていることを示します。 このパラメータは自動化されたP2V変換を実行するために必要であり、install
、update
またはrescue
ではなく、Oracle VM Serverのboot:
プロンプトで指定する必要があります。 パラメータは使用しません。
ゲスト・イメージの宛先を設定します。
option
パラメータには、次のオプションのみを指定できます。
--ovmmanager
P2VユーティリティをHTTPSサーバー・モードで動作するように設定し、ゲスト・イメージをOracle VM Managerの実行中のインスタンスに転送します。
ゲスト・イメージに含めるディスクを指定します。 P2Vユーティリティでは、デバイス・マッパー・ベースのスナップショット機能を使用して、ディスクをsystem-*.imgファイルとしてターゲット・コンピュータにコピーします。 P2V kickstartファイル内に複数のdiskimage
ディレクティブが存在する場合があり、ディレクティブごとにゲスト・イメージにディスク・イメージが作成されます。 --device
パラメータは、イメージ化する必要があるデバイスを示すdiskimage
ディレクティブとともに使用する必要があります。
option
パラメータは、次に示す1つ以上のオプションで構成されます。
--device path
イメージ化するデバイスです。path
にはデバイスのフルパスを指定します。 次に例を示します。
diskimage --device /dev/sda
--type [IDE | SCSI | LVM | MDRAID]
ディスクの種類を設定します。 IDE
、SCSI
、LVM
またはMDRAID
のいずれかである必要があります。 デバイス/dev/hda、/dev/hdb、/dev/hdcおよび/dev/hddはIDE
である必要があります。 デバイス/dev/sd[a-zz]はSCSI
である必要があります。 論理ボリュームはLVM
である必要があります。 デバイス/dev/md[a-zz]はMDRAID
である必要があります。 次に例を示します。
diskimage --device /dev/hda --type IDE
コンピュータのネットワーク情報を構成します。
option
パラメータは、次に示す1つ以上のオプションで構成されます。
--bootproto [dhcp | bootp | static]
ネットワーク構成を判別する方法を設定します。 dhcp
、bootp
またはstatic
のいずれかである必要があります。 デフォルトはdhcp
です。bootp
とdhcp
は同様に処理されます。
dhcp
ではDHCPサーバーを使用して、ネットワーク構成を取得します。次に例を示します。
network --bootproto dhcp
static
ではすべてのネットワーク情報が必要です。 名前が示すとおり、この情報は静的であり、インストール中とインストール後に使用されます。 すべてのネットワーク構成情報を1行に含める必要があるため、静的ネットワークのエントリはより複雑です。 IPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、ネームサーバーを指定する必要があります。次に例を示します。
network --bootproto static --ip 10.0.2.15 --netmask 255.255.255.0 --gateway 10.0.2.254 --nameserver 10.0.2.1
static
の方法には次の制限があります。
静的ネットワーク構成情報は、すべてを1行に指定する必要があり、バックスラッシュを使用して行をラップすることはできません。
ネームサーバーは1つのみ指定できます。
--ip ipaddress
コンピュータのIPアドレスです。
--gateway ipaddress
デフォルト・ゲートウェイのIPアドレスです。
--nameserver ipaddress
プライマリ・ネームサーバーのIPアドレスです。
--netmask netmask
コンピュータのネットマスクです。
ゲストの構成オプションを設定します。
--name name
ゲストの名前です。
--mem size
ゲストのメモリーの割当て(MB)です。
--vcpus number
ゲストのVCPUの数です。
--consolepasswd password
ゲストのコンソール・パスワードです。 次に例を示します。
vm_options --name myGuest --mem 1024 --vcpus 1 --consolepasswd mypassword