ネットワークへのOracle Blockchain Platform参加者組織の追加

このトピックでは、Oracle Blockchain Platform参加者組織のOracle Blockchain Platformネットワークへの参加について説明します。

トピック:

• 参加者組織をOracle Blockchain Platformネットワークに参加させるための一般的なワークフロー

• ネットワークへの参加

参加者組織をOracle Blockchain Platformネットワークに参加させるための一般的なワークフロー

ファウンダおよび参加者組織がブロックチェーン・ネットワークを設定するために実行する必要があるタスクは次のとおりです。

ブロックチェーン・ネットワークへの参加者組織の追加

タスク	実行者	説明	詳細情報
参加者組織の証明書をエクスポートしてネットワークにインポート	参加者組織が証明書を出力します ファウンダ組織が証明書をアップロードします	参加者組織のインスタンスでは、ウィザードを使用して証明書をJSONファイルに出力し、ファウンダ組織に送信します。 ファウンダは証明書をアップロードして参加者をネットワークに追加します。	ネットワークへの参加 ネットワークに組織を追加するための証明書のインポート
ファウンダ組織のオーダリング・サービス設定情報をダウンロードし、参加者組織にアップロード	ファウンダ組織がオーダリング・サービス設定情報をダウンロードします 参加者組織がオーダリング・サービス設定情報をアップロードします	ファウンダのインスタンスで、オーダリング・サービス設定情報(JSONファイル)をダウンロードします。 その後、参加者のインスタンスで、ウィザードを使用してオーダリング・サービス設定をアップロードします。これにより、参加者はネットワーク上で通信できるようになります。	ネットワークへの参加
参加者組織のピア・ノードのエクスポートとインポート	参加者組織がピアをエクスポートします ファウンダ組織がピアをインポートします	参加者のインスタンスで、ネットワークで使用するピアをエクスポートします。 次に、ファウンダのインスタンスで、ピア・ノードをインポートします。	ピア・ノードのエクスポートとインポート

チャネルへの参加者組織の参加とアンカー・ピアの設定

タスク	実行者	説明	詳細情報
チャネルの作成	ファウンダ組織	ファウンダのインスタンスで、ファウンダおよび参加者が通信に使用するチャネルを作成します。ファウンダのピアをチャネルに追加します。 新しく追加された参加者を選択し、チャネルに対する権限を割り当てる必要があります。 新しいチャネルを作成するのではなく、既存のチャネルに参加者を追加できることに注意してください。	チャネルの作成
チャネルへの参加者の参加	参加者組織	参加者のインスタンスで、ファウンダのインスタンスで作成されたチャネルに参加します。	チャネルへのピアの参加
ファウンダおよび参加者でのアンカー・ピアの設定	ファウンダ組織 参加者組織	ファウンダおよび参加者インスタンスで、アンカー・ピアとして使用するピアを指定します。各メンバーに1つ以上のアンカー・ピアを選択する必要があります。	アンカー・ピアの追加

ブロックチェーン・ネットワーク全体でのチェーンコードのデプロイ

タスク	実行者	説明	詳細情報
ファウンダでのチェーンコードのインストール	ファウンダ組織	ファウンダのインスタンスで、チェーンコードをアップロードしてインストールします。チェーンコードをインストールするピアを選択します。	クイック・デプロイメントの使用
ファウンダでのチェーンコードのインスタンス化とエンドースメント・ポリシーの指定	ファウンダ組織	ファウンダのインスタンスで、チェーンコードをインスタンス化してネットワーク上でアクティブ化します。 エンドースメント・ポリシーでは、チェーンコード・トランザクションを台帳に送信する前に承認する必要があるメンバーの数を指定する必要があります。	チェーンコードのインスタンス化 エンドースメント・ポリシーの指定
参加者でのチェーンコードのインストール	参加者組織	参加者のインスタンスで、ネットワークで使用するチェーンコードをインストールします。 ファウンダにインストールしてインスタンス化したのと同じチェーンコードをインストールするため、参加者でチェーンコードをインスタンス化する必要はありません。参加者がチェーンコードをインストールすると、すでにインスタンス化されています。	クイック・デプロイメントの使用

チェーンコードのREST APIの公開とトランザクションの実行

タスク	実行者	説明	詳細情報
ファウンダのRESTプロキシ・ノードの構成	ファウンダ組織	ファウンダのインスタンスで、RESTプロキシ・ノードの属性を変更して、ネットワークでトランザクションに使用するチャネル、チェーンコードおよびピアを指定します。	RESTプロキシ・ノードの構成の表示と編集
参加者のRESTプロキシ・ノードの構成	参加者組織	参加者のインスタンスで、RESTプロキシ・ノードの属性を変更して、ネットワークでトランザクションに使用するチャネル、チェーンコードおよびピアを指定します。	RESTプロキシ・ノードの構成の表示と編集
チェーンコードを呼び出し、ネットワーク・アクティビティおよび台帳の更新を監視します	ファウンダ組織 参加者組織	トランザクションに対するネットワークのチェーンコードの使用を開始します。 ファウンダと参加者の両方は、それぞれのコンソールを使用して、ネットワーク上のアクティビティに関する情報を検索できます。具体的には、コンソールのチャネル・タブを使用して、特定の台帳トランザクションに関する情報を検索できます	ノードに関する情報の検索 チャネルの台帳アクティビティの表示

ネットワークへの参加

参加者組織は、ブロックチェーン・ネットワークに参加するためのウィザードを完了する必要があります。ウィザードは、参加者組織がインスタンスを初めて開くと表示されます。

ウィザードは、参加者組織が証明書をJSONファイルにエクスポートしてネットワーク・ファウンダに提供する場合に役立ちます。ウィザードは、参加者がファウンダのオーダリング・サービス設定をインポートする際にも役立ちます。ネットワークを作成するためにファウンダおよび参加者が完了する必要があるステップの詳細は、「参加者組織をOracle Blockchain Platformネットワークに参加させるための一般的なワークフロー」を参照してください。

参加者のダッシュボードは、ウィザードが完了するまで表示されません。ネットワーク・ファウンダには、このウィザードは表示されません。

1. 参加者組織のコンソールを開きます。
   ネットワークへの参加に使用するウィザードが表示されます。
2. ウィザードで、「証明書のエクスポート」をクリックしてエクスポート・ボタンをクリックします。
   エクスポート・ダイアログが表示され、エクスポートによって作成されるJSONファイルの名前が含まれています。
3. ファイルを保存する場所を指定します。「OK」をクリックして、証明書ファイルを保存します。
4. 証明書JSONファイルをネットワークのファウンダに送信します。ネットワーク・ファウンダは、参加者の証明書ファイルをネットワークにインポートします。
5. ネットワーク・ファウンダからオーダリング・サービス設定のJSONファイルを取得します。このファイルをインスタンスにインポートします。
6. ウィザードで、「オーダリング・サービス設定のインポート」をクリックします。
7. 「オーダリング・サービス設定のアップロード」をクリックします。
   ファイルのアップロード・ダイアログが表示されます。
8. ファイルのアップロード・ダイアログで、ファウンダのオーダリング・サービス設定情報が含まれるJSONファイルを特定して選択します。通常、このファイルの名前は<founderinstancename>-orderer-settings.jsonです。「開く」をクリックします。
   現在のオーダラ・アドレス・フィールドは、Oracle Blockchain PlatformがJSONファイルから抽出したアドレスで更新されます。
9. 「送信」をクリックします。
   コンソールのダッシュボード・タブが表示されます。