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Oracle Identity Manager デザイン・コンソール・ガイド
リリース9.1.0.1

B53898-01
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7 Design ConsoleでのOracle Identity Managerの管理

この章では、Design Consoleを使用してOracle Identity Managerを管理する方法を説明します。次の内容について説明します。

7.1 Design Console管理の概要

Design Consoleの「Administration」フォルダには、システム管理者がOracle Identity Manager管理機能を管理するためのツールがあります。このフォルダには次のフォームがあります。

7.2 「Form Information」フォーム

図7-1に示す「Form Information」フォームは、Design Consoleの「Administration」フォルダにあります。このフォームは、クラス名、Design Consoleエクスプローラに表示するラベル、フォーム・タイプ、フォーム・アイコン、およびOracle Identity Managerフォームに関連付けるヘルプを指定するために使用します。また、このフォームを使用して、Design Consoleエクスプローラに表示されるフォルダおよびフォルダ項目を変更することもできます。

図7-1    「Form Information」フォーム


画像の説明

表7-1に、このフォームのデータ・フィールドの説明を示します。

表7-1    「Form Information」フォームのフィールド 
フィールド名  説明 

Key 

フォームまたはフォルダのシステム生成ID。 

Class Name 

フォームまたはフォルダに関連付けられたクラス名。Oracle Identity Managerとともに事前インストールされているフォームおよびフォルダの場合、これはThorクラスになります。  

Description 

Oracle Identity Managerエクスプローラで表示される、このフォームまたはフォルダのラベル。「childform」タイプのフォームの場合、この値は親フォームの名前を含み、parent_form_name.child_form_nameというネーミング規則に準じている必要があります。 

Type 

フォームまたはフォルダに関連付けられたフォーム・タイプ。フォルダの場合、これはfolderである必要があります。選択できる値は、folder、export、processform、childform、javaform、importおよびmenuitemです。 

Graphic Filename 

Design Consoleエクスプローラでフォームまたはフォルダの横にアイコンとして表示されるグラフィック・ファイルの名前。 

Context Sensitive Help URL 

このフォームがアクティブになっているときにユーザーが[F1]を押すと表示される、オンライン・ヘルプ・トピックのURL。 

7.2.1 Oracle Identity Managerのフォームまたはフォルダの追加

Oracle Identity Managerのフォームまたはフォルダを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「Form Information」フォームに移動します。

  2. 「Class Name」フィールドに、フォームのレンダリングに使用するクラスの名前を入力します。

  3. 「Description」フィールドに、Design Consoleエクスプローラに表示するフォームまたはフォルダ用のラベルを入力します。

    「childform」タイプのフォームの場合、この値は親フォームの名前を含み、parent_form_name.child_form_nameというネーミング規則に準じている必要があります。

  4. 「Type」ボックスから項目を選択します。

  5. 「Graphic Filename」フィールドに、Design Consoleエクスプローラでフォームまたはフォルダ用に使用されるアイコンまたはグラフィック・イメージ・ファイルの名前を入力します。

  6. 「Context Sensitive Help URL」フィールドに、フォームのオンライン・ヘルプ・トピックのURLを入力します。

    フォームがアクティブになっているときにユーザーが[F1]を押すと、このファイルが表示されます。

  7. 「Save」をクリックします。

    フォームが追加され、「Key」フィールドにフォームまたはフォルダ用のシステム生成IDが表示されます。

7.2.2 Design Consoleエクスプローラの変更

Design Consoleエクスプローラと、そのフォルダおよびフォルダ項目のレイアウトは、様々なユーザー・グループ・レベルに基づいて変更できます。


注意:

フォルダを開いてフォルダ項目を表示する場合はプラス記号(+)をクリックし、フォルダ項目を非表示にする場合はマイナス記号(-)をクリックします。 


ユーザーがアクセスできるフォルダおよびフォルダ項目は、そのユーザーがメンバーとなっているユーザー・グループに基づいています。たとえば、IT DEPARTMENTというユーザー・グループは「System Configuration」フォームを開くことができ、HR DEPARTMENTというユーザー・グループは「Lookup Definition」フォームを起動できるとします。この両方のユーザー・グループに属しているユーザーは、「System Configuration」フォームと「Lookup Definition」フォームにアクセスできます。

7.3 「Lookup Definition」フォーム

参照定義は次のいずれかを表します。

これらの項目は参照値と呼ばれ、テキスト・フィールド、参照フィールドまたはボックスに関連する情報を含みます。ユーザーは、次の2つのいずれかの場所から参照定義にアクセスできます。

図7-2に示す「Lookup Definition」フォームは、Design Consoleの「Administration」フォルダにあります。このフォームは、参照定義を作成および管理するために使用します。

図7-2    「Lookup Definition」フォーム


画像の説明

表7-2に、「Lookup Definition」フォームのデータ・フィールドの説明を示します。

表7-2    「Lookup Definition」フォームのフィールド 
フィールド名  説明 

Code 

参照定義の名前。 

Field 

テキスト・フィールド、参照フィールドまたはボックス・フィールドにアクセスできるフォームまたはタブの表の列名。 

Lookup Type/Field Type 

これらのオプションは、参照定義がテキスト・フィールド、参照フィールドまたはボックスのどれを表すかを指定します。

「Field Type」オプションを選択した場合、参照定義はテキスト・フィールドを表します。

「Lookup Type」オプションを選択した場合、参照定義は参照フィールドまたはボックスのいずれかを表し、さらにその参照フィールドまたはボックスからアクセス可能な値を表します。

注意:Oracle Identity Managerとともにパッケージ化されているフォームまたはタブの場合、参照定義は参照フィールドまたはボックスのいずれかとしてすでに設定されています。これを変更することはできません。ただし、参照フィールドまたはボックスからアクセスできる値を追加または変更することはできます。

ユーザーが定義したフォームまたはタブの場合、ユーザーが「Form Designer」フォームの「Additional Columns」タブを使用して、参照定義が参照フィールドまたはボックスのいずれを表すかを指定します。

参照定義のデータ型指定の詳細は、「「Additional Columns」タブ」を参照してください。 

Required 

このチェック・ボックスを選択すると、参照定義が必須として指定されます。その結果、その参照定義が表すフィールドまたはボックスにデータが入力されるまで、Oracle Identity Managerでは対応するフォームまたはタブの内容の保存が許可されません。 

Group 

参照定義を表示するOracle Identity Managerフォームまたはユーザー定義フォームの名前。 

次の項では、参照定義を作成する方法について説明します。

7.3.1 参照定義の作成

参照定義を作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「Lookup Definition」フォームを開きます。

  2. 「Code」フィールドに、参照定義の名前を入力します。

  3. 「Field」フィールドに、テキスト・フィールド、参照フィールドまたはボックス・フィールドにアクセスできるOracle Identity Managerまたはユーザー作成のフォームまたはタブの表の列名を入力します。

  4. 参照定義が参照フィールドまたはボックスを表す場合は、「Lookup Type」オプションを選択します。

    参照定義がテキスト・フィールドを表す場合は、「Field Type」オプションを選択します。

  5. (オプション)参照定義が表すフィールドまたはボックスにデータが入力されたときのみ、このフォームまたはタブの内容を保存するには、「Required」チェック・ボックスを選択します。それ以外の場合は手順6に進みます。

  6. 「Group」フィールドに、参照定義を表示するOracle Identity Managerフォームまたはユーザー定義フォームの名前を入力します。

    「Code」「Field」および「Group」の各フィールドに入力するテキストは、ネーミング規則に準じている必要があります。

    関連項目

    ネーミング規則の詳細は、「「Lookup Definition」フォーム」を参照してください。 

  7. 「Save」をクリックします。

    参照定義が作成されます。関連付けられたテキスト・フィールド、参照フィールドまたはボックスが、指定したOracle Identity Managerまたはユーザー定義のフォームまたはタブに表示されます。

7.3.2 「Lookup Code Information」タブ

「Lookup Code Information」タブは、「Lookup Definition」フォームの下部にあります。このタブは、選択した参照定義の詳細情報を作成および管理するために使用します。この情報には、参照定義に関連する値の名前、説明、言語コードおよび国コードが含まれます。これらの項目は参照値と呼ばれます。

次の手順は、参照値を作成、変更および削除する方法について説明しています。

7.3.2.1 参照値の作成と変更

参照値を作成または変更するには、次の手順を実行します。


注意:

国際化のために、参照値には言語コードと国コードの両方を指定する必要があります。

新しい参照定義を作成する場合は、参照定義を保存してから参照値を追加してください。 


  1. 「Lookup Definition」フォームを開きます。

  2. 参照定義にアクセスします。

  3. 参照値を作成する場合は、「Add」をクリックします。

    「Lookup Code Information」タブに空行が表示されます。

    参照値を変更する場合は、編集する参照値を選択します。

  4. 「Code Key」フィールドで情報を追加または編集します。

    このフィールドには参照値の名前が含まれます。

    また、「Lookup Type」オプションが選択されている場合、このフィールドは、ユーザーが選択を行ったときに参照フィールドまたはボックスに表示される内容も表します。

  5. 「Decode」フィールドで情報を追加または編集します。

    このフィールドには参照値の説明が含まれます。

    「Lookup Type」オプションが選択されている場合、このフィールドは次のいずれかも表します。

    • ユーザーが対応する参照フィールドをダブルクリックした後に参照ウィンドウに表示される項目

    • 関連付けられたボックスに表示されるコマンド

  6. 「Language」フィールドで情報を追加または編集します。

    このフィールドには、参照値の2文字の言語コードが含まれます。

  7. 「Country」フィールドで情報を追加または編集します。

    このフィールドには、参照値の2文字の国コードが含まれます。

  8. 「Save」をクリックします。

    これで、作成または変更した参照値に、入力した設定が反映されます。

7.3.2.2 参照値の削除

参照値を削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「Lookup Definition」フォームを開きます。

  2. 参照定義を検索します。

  3. 削除する参照値を選択します。

  4. 「Delete」をクリックします。選択した参照値が削除されます。

7.4 「User Defined Field Definition」フォーム

Oracle Identity Managerによりデフォルトで提供されるフィールドを補足する場合があります。様々なOracle Identity Managerフォームに対して新しいフィールドを作成したり、追加することができます。これらのフィールドはユーザー定義フィールドと呼ばれます。

ユーザー定義フィールドは、「Form Name」データ・フィールドに示されたフォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。たとえば、図7-3では、「Organizations」フォームの「User Defined Fields」タブに「Access Code Number」ユーザー定義フィールドが追加されています。

図7-3に示す「User Defined Field Definition」フォームは、Design Consoleの「Administration」フォルダにあります。このフォームは、「Organizations」「Users」「Requests」「Resource Objects」「User Groups」および「Form Designer」フォームのユーザー定義フィールドを作成および管理するために使用します。

図7-3    「User Defined Field Definition」フォーム


画像の説明

表7-3に、「User Defined Field Definition」フォームのデータ・フィールドの説明を示します。

表7-3    「User Defined Field Definition」フォームのフィールド 
フィールド名  説明 

Form Name 

ユーザー定義フィールドを含むフォームの名前。これらのフィールドは、「User Defined Columns」タブに表示されます。

注意:ユーザーのユーザー定義フィールドはユーザーのプロファイル情報に関連しているため、「Users」フォームの「User Profile」タブに表示されます。 

Description 

ユーザー定義フィールドに関する追加情報。 

Auto Pre-Population 

このチェック・ボックスは、事前移入アダプタがアタッチされたフォームのユーザー定義フィールドがOracle Identity Managerとユーザーのどちらによって移入されるかを指定します。

これらのフィールドをOracle Identity Managerによって移入する場合は、「Auto Pre-Population」チェック・ボックスを選択します。

これらのフィールドを、ユーザーがツールバーの「Pre-Populate」ボタンをクリックするか、手動でデータを入力することによって移入する場合は、このチェック・ボックスを選択解除します。

注意:この設定は、事前移入アダプタのトリガーを制御しません。関連付けられたユーザー定義フィールドにアダプタの実行により得られる内容を表示するのが、Oracle Identity Managerとユーザーのどちらであるかの決定のみを行います。

事前移入アダプタの詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス』を参照してください。

注意:このチェック・ボックスは、ユーザー定義フィールドを作成し、そのフィールドに事前移入アダプタが関連付けられている場合にのみ該当します。 

次の項では、ユーザー定義フィールドのターゲット・フォームを選択する方法について説明します。

7.4.1 ユーザー定義フィールドのターゲット・フォームの選択

ユーザー定義フィールドのターゲット・フォームを選択するには、次の手順を実行します。

  1. 「User Defined Field Definition」フォームを開きます。

  2. 「Form Name」参照フィールドをダブルクリックします。

    Lookupウィンドウが表示されたら、作成するユーザー定義フィールドが表示されるOracle Identity Managerフォーム(「Organizational Defaults」「Policy History」「Group Entitlements」「Resource Objects」または「Form Designer」)を選択します。

  3. 「Query」をクリックします。

    ユーザー定義フィールドの追加先のフォームが選択されます。

7.4.2 「User Defined Field Definition」フォームのタブ

「User Defined Field Definition」フォームを起動し、ユーザー定義フィールドのターゲット・フォームを選択すると、このフォームのタブが使用可能になります。

「User Defined Field Definition」フォームには次のタブが含まれます。

これらのタブについては、以降の項でそれぞれ詳しく説明します。

7.4.2.1 「User Defined Columns」タブ

このタブは、次のことを行うために使用します。

図7-4に、「User Defined Field Definition」フォームの「User Defined Columns」タブを示します。

図7-4    「User Defined Field Definition」フォームの「User Defined Columns」タブ


画像の説明

次の項では、Oracle Identity Managerフォームにユーザー定義フィールドを追加する方法と、Oracle Identity Managerフォームからユーザー定義フィールドを削除する方法について説明します。

Oracle Identity Managerフォームへのユーザー定義フィールドの追加

ユーザー定義フィールドを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「Add」をクリックします。

    図7-5に示すように、「User Defined Fields」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図7-5    「User Defined Fields」ダイアログ・ボックス


    画像の説明

    表7-4に、「User Defined Fields」ダイアログ・ボックスのフィールドの説明を示します。

    表7-4    「User Defined Fields」ダイアログ・ボックスのフィールド 
    フィールド名  説明 

    Label 

    ユーザー定義フィールドのラベル。このラベルは、ターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブのユーザー定義フィールドの隣に表示されます。

    ラベルの最大長は30文字です。 

    Data Type 

    このボックスで、ユーザー定義フィールドのデータ型を次のうちから1つ選択します。

    • String。ユーザーはこのフィールドに英数字の文字列を入力できます。

    • Date。ユーザーがこのフィールドをダブルクリックすると、「Date and Time」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    • Integer。ユーザーは、このユーザー定義フィールドに小数点なしの数字(たとえば、3など)を入力できます。

    • Boolean。ユーザーは、このフィールドに「True (1)」または「False (0)」の2つの値を入力できます。

    • Double。ユーザーは、このフィールドに倍精度浮動小数点数(double数値)を入力できます。

     

    Field Size

     

    「Field Size」テキスト・フィールドは、Stringデータ型の場合のみ有効です。

    このフィールドには、ユーザーがフィールドに入力できる数字または文字の最大数を入力します。 

    Field Type 

    このボックスで、ユーザー定義フィールドのフィールド・タイプを次のうちから1つ選択します。

    • Text Field。フィールドは、テキスト・フィールドとしてターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。

    • Lookup Field。フィールドは、参照フィールドとしてターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。

    • Combo Box。フィールドは、ボックスとしてターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。

    • Text Area。フィールドは、テキスト領域としてターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。

    • Password Field。フィールドは、テキスト・フィールドとしてターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。このテキスト・フィールドから、ユーザーは(一連のアスタリスク[*]として表示される)暗号化されたパスワードを問い合せるか、フィールドに暗号化されたパスワードを移入するかして、そのパスワードをデータベースに保存できます。

    • Check Box。フィールドは、チェック・ボックスとしてターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。

    • Date Field with Dialog。このフィールドは、参照フィールドとしてターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。ユーザーがこの参照フィールドをダブルクリックすると、Date & Timeウィンドウが表示されます。すると、ユーザーがこのウィンドウから選択した日付と時刻が、Oracle Identity Managerによってデータ・フィールドに移入されます。

    注意:このボックスに表示されるフィールド・タイプは、「Data Type」ボックスに表示されているデータ型を反映しています。 

    Column Name 

    データベースによって認識されるユーザー定義フィールドの名前。

    注意:この名前は、接頭辞TABLE NAME_UDF_と、ユーザー定義フィールドに関連付けられたラベルで構成されます。

    たとえば、「Organizations」フォームの「Table Name」フィールドがACTであり、データ・フィールドの名前がACNの場合、データベースによって認識されるユーザー定義フィールドの名前はACT_UDF_ACNになります。

    注意:「Column Name」フィールド内の名前に空白を含めることはできません。 

    Default Value 

    この値は、ターゲット・フォームのユーザー定義フィールドに表示されます。パスワードおよび暗号化されたフィールドにはデフォルト値を指定しないことをお薦めします。 

    Encrypted 

    このチェック・ボックスは、関連付けられたユーザー定義フィールドに表示される情報をクライアントとサーバーの間で交換するときに暗号化するかどうかを決定します。

    ユーザー定義フィールドに表示される情報を暗号化する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

    ユーザー定義フィールドに表示される情報を暗号化しない場合は、このチェック・ボックスを選択解除します。 

    Sequence 

    このフィールドは、フォームにユーザー定義フィールドが表示される順序を表します。たとえば、「Sequence」フィールドに2が表示されている場合、このフィールドは1の順序番号が付いたユーザー定義フィールドの下に表示されます。 

  2. 図7-6に示すように、フォームに追加するユーザー定義フィールドのパラメータを設定します。

    図7-6    値が入力された「User Defined Fields」ダイアログ・ボックス


    画像の説明

    図7-6では、Access Code Numberユーザー定義フィールドが、Organizationsフォームの「User Defined Fields」タブの最初に表示されています。このフィールドのデータ型はStringであり、ユーザーはこのフィールドに最大25桁を入力できます。

  3. このウィンドウから「Save」をクリックします。

  4. 「Close」をクリックします。

    ユーザー定義フィールドが、「User Defined Columns」タブに表示されます。ターゲット・フォームが起動されると、通常、このユーザー定義フィールドがそのフォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。ユーザーのユーザー定義フィールドはユーザーのプロファイル情報に関連しているため、「Users」フォームの「User Profile」タブに表示されます。

Oracle Identity Managerフォームからのユーザー定義フィールドの削除

ユーザー定義フィールドを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 目的のユーザー定義フィールドを選択します。

  2. 「Delete」をクリックします。

    ユーザー定義フィールドが削除されます。

7.4.2.2 「Properties」タブ

このタブは、様々なOracle Identity Managerフォームの「User Defined Fields」タブに表示されるデータ・フィールドにプロパティおよびプロパティ値を割り当てるために使用します。

この例では、「Requests form」「User Defined Fields」タブに、「Issue Tracking Item」という1つのデータ・フィールドが表示されます。このデータ・フィールドには次のプロパティが含まれます。

このデータ・フィールドでは「Required」プロパティと「Visible Field」プロパティの値はtrueであるため、「Requests」フォームが起動されると、「User Defined Fields」タブに「Issue Tracking Item」データ・フィールドが表示されます。また、このフィールドに値を移入しないと、フォームは保存されません。

図7-7に、「User Defined Field Definition」フォームの「Properties」タブを示します。

図7-7    「User Defined Field Definition」フォームの「Properties」タブ


画像の説明

次の項では、データ・フィールドにプロパティおよびプロパティ値を追加する方法と、データ・フィールドからこれらを削除する方法について説明します。


関連項目

データ・フィールドにプロパティおよびプロパティ値を追加する方法と、データ・フィールドからこれらを削除する方法は、「「Form Designer」フォーム」を参照してください。 


7.4.2.3 「Administrators」タブ

図7-8に、「User Defined Field Definition」フォームの「Administrators」タブを示します。

図7-8    「User Defined Field Definition」フォームの「Administrators」タブ


画像の説明

このタブは、「User Defined Field Definition」フォームの現在のレコードに対する管理権限を持つユーザー・グループを指定するために使用します。このフォームの「Write」および「Delete」チェック・ボックスは、これらの管理グループが、現在のユーザー定義フィールド(UDF)定義に関する情報の変更または削除、あるいはその両方を行えるかどうかを指定します。

次の項では、UDF定義のユーザー・グループに管理権限を割り当てる方法と、UDF定義のユーザー・グループから管理権限を削除する方法について説明します。

UDF定義のユーザー・グループへの管理権限の割当て

UDF定義のユーザー・グループに管理権限を割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 「Assign」をクリックします。

    「Assignment」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. ユーザー・グループを選択して、UDF定義に割り当てます。

  3. 「OK」をクリックします。

    ユーザー・グループが「Administrators」タブに表示されます。

  4. このユーザー・グループが現在の定義に関する情報を表示および変更できるようにする場合、対応する「Write」チェック・ボックスをダブルクリックします。それ以外の場合は手順5に進みます。

  5. このユーザー・グループが現在の定義の情報を削除できるようにする場合、関連付けられている「Delete」チェック・ボックスをダブルクリックします。それ以外の場合は手順6に進みます。

  6. 「Save」をクリックします。

    ユーザー・グループがUDF定義に割り当てられます。

UFD定義のユーザー・グループからの管理権限の削除

管理権限を削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するユーザー・グループを選択します。

  2. 「Delete」をクリックします。

    ユーザー・グループがUDF定義から削除されます。グループのメンバーは、定義に対する管理権限を持たなくなります。

7.5 「System Configuration」フォーム

図7-9に示す「System Configuration」フォームは、Design Consoleの「Administration」フォルダにあります。このフォームは、Oracle Identity Managerのアクションを制御するプロパティの値を定義および設定するために使用します。プロパティ値を適用するユーザーとユーザー・グループを指定することも、プロパティ値をすべてのユーザーに適用するように指定することもできます。

図7-9    「System Configuration」フォーム


画像の説明

表7-5に、このフォームのデータ・フィールドの説明を示します。

表7-5    「System Configuration」フォームのフィールド 
フィールド名  説明 

Key 

プロパティ定義の1つのインスタンスのシステム生成ID。定義のインスタンスが複数存在する可能性があります。たとえば、システム管理者用のインスタンスが1つと、すべてのユーザー用のインスタンスが1つ存在することがあります。  

System 

このチェック・ボックスは、プロパティ定義のこのインスタンスをOracle Identity Managerのすべてのユーザーに適用する(つまり、システム全体に関わるインスタンスにする)か、選択したユーザーとユーザー・グループにのみ適用するかを指定します。

この設定をすべてのユーザーに適用する場合は、このチェック・ボックスを選択します。「Users」タブと「Groups」タブはグレー表示されます。

プロパティのインスタンスを特定のユーザーとグループに適用するように指定する場合は、このチェック・ボックスを選択解除します。

注意:「Server」オプションが選択されている場合、「System」チェック・ボックスはグレー表示されます。 

Client

Client/Server

Server

(ラジオ・ボタン) 

これらのオプションは、このプロパティ定義のインスタンスをクライアント、サーバー、あるいはその両方に適用するかを指定します。

クライアントのみにプロパティ値を適用する場合は、「Client」オプションを選択します。

クライアントとサーバーの両方にプロパティ値を適用する場合は、「Client/Server」オプションを選択します。

サーバーのみにプロパティ値を適用する場合は、「Server」オプションを選択します。このオプションを選択すると、「System」チェック・ボックスが使用できなくなります。システム全体に関わる設定はサーバーに適用されません。 

Name 

プロパティの名前。これは、プロパティが制御する内容の直観的な説明にする必要があります。一意である必要はありません。 

Keyword 

プロパティの一意のID。

これは、このプロパティのインスタンスごとに同じである必要があります。たとえば、「Record Read Limit」プロパティ(ユーザーの問合せで取得されるレコードの最大数)を2つの異なるユーザーに対して別々に設定する場合、このプロパティ定義のインスタンスを2つ作成する必要があります。

注意:クライアントおよびサーバーに対して設定できる各種プロパティの詳細は、『Oracle Identity Managerリファレンス』のルール要素、変数、データ型およびシステム・プロパティに関する項を参照してください。 

Value 

プロパティ定義のこのインスタンスの値。インスタンスがすべてのユーザーに適用されることを示す「System」チェック・ボックスが選択されていない場合、この値は、プロパティのこのインスタンスに割り当てられているユーザーおよびグループに適用されます。 

次の項では、プロパティ定義のインスタンスを定義する方法、これらのインスタンスにユーザーまたはグループを割り当てる方法、およびこのインスタンスからユーザーまたはグループを削除する方法について説明します。

7.5.1 プロパティ定義のインスタンスの作成と編集

プロパティ定義の新しいインスタンスを作成する、または既存のインスタンスを編集するには、次の手順を実行します。

  1. 「System Configuration」フォームに移動します。

  2. プロパティ定義の新しいインスタンスを作成する場合は、ツールバーの「New」をクリックします。

    「Name」および「Keyword」フィールドの値が、このプロパティ定義のすべてのインスタンスについて同じであることを確認します(たとえば、「Record Read Limit」「XL.READ_LIMIT」)。


    注意:

    エラーを回避するため、これらの値は、このプロパティ定義の他のインスタンスからコピーすることをお薦めします。 


    プロパティ定義の既存のインスタンスを編集する場合は、プロパティ定義を問い合せます。

  3. 「Client」「Client/Server」または「Server」オプションを選択します。

  4. このプロパティ定義のインスタンスをすべてのユーザーに適用するか、それとも選択したユーザーとユーザー・グループのみに適用するかを、「System」チェック・ボックスを選択または選択解除することによって指定します。


    注意:

    手順3「Server」オプションを選択した場合、「System」チェック・ボックスはグレー表示されます。その場合は手順5に進みます。 


  5. 「Value」フィールドに目的の値を入力します。

    これが、定義のこのインスタンスのプロパティ値になります。

  6. 「Save」をクリックします。

    プロパティ定義のインスタンスが作成または変更されます。

7.5.2 プロパティ定義のインスタンスへのユーザーまたはグループの割当て

プロパティ定義のインスタンスにユーザーまたはグループを割り当てるには、次の手順を実行します。


注意:

これがシステム全体に関わるインスタンスである場合(つまり、「System」チェック・ボックスが選択されている場合)、すべてのユーザーおよびグループに適用されます。このため、インスタンスを特定のユーザーまたはグループに割り当てる必要はありません。 


  1. 「System Configuration」フォームに移動します。

  2. ユーザーまたはグループに割り当てるプロパティ定義のインスタンスを問い合せます。

    関連項目

    データ・フィールドへのプロパティおよびプロパティ値の追加、およびデータ・フィールドからこれらを削除する方法の詳細は、『Oracle Identity Managerリファレンス』のルール要素、変数、データ型およびシステム・プロパティに関する項を参照してください。 

  3. このプロパティ定義のインスタンスの適用先をクライアントのみ、クライアントとサーバーの両方、サーバーのみのいずれにするかに応じて、「Client」「Client/Server」または「Server」オプションを選択します。

  4. プロパティ・インスタンスを1人以上のユーザーに割り当てるには、「Users」タブをクリックします。あるいは、プロパティ・インスタンスを1つ以上のユーザー・グループに割り当てるには、「Groups」タブをクリックします。

  5. 「Assign」をクリックします。

    「Assignment」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 目的のユーザーまたはグループを選択して割り当て、「OK」をクリックします。

  7. 「Save」をクリックします。

    プロパティ定義のインスタンスが、手順6で選択したユーザーまたはグループに割り当てられます。

7.5.3 プロパティ定義のインスタンスからのユーザーまたはグループの削除

プロパティ定義のインスタンスからユーザーまたはグループを削除した場合、そのプロパティとユーザーまたはグループとの関連はなくなります。

プロパティ定義のインスタンスからユーザーまたはグループを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「System Configuration」フォームに移動します。

  2. ユーザーまたはグループを削除するプロパティ定義のインスタンスを問い合せます。

  3. 目的のユーザーまたはグループを(「Users」タブまたは「Groups」タブから)選択します。

  4. 「Delete」をクリックします。

    ユーザーまたはグループがプロセス定義のインスタンスから削除されます。

7.6 「Remote Manager」フォーム

Remote Managerは軽量のネットワーク・サーバーであり、これを使用すると、ネットワークで通信できないAPIを持つターゲット・システムや、ネットワーク対応であってもセキュアではないターゲット・システムと統合できます。Remote Managerはターゲット・システム上でサーバーとして動作し、Oracle Identity Managerサーバーはそのクライアントとして動作します。Oracle Identity ManagerサーバーはRemote Managerのリクエストを送信して、ターゲット・システム自体でターゲット・システムAPIをインスタンス化し、ターゲット・システムにかわってメソッドを起動します。

図7-10に示す「Remote Manager」フォームは、Design Consoleの「Administration」フォルダにあります。このフォームには次の情報が表示されます。

この例では、Oracle Identity Managerと通信できる2つのリモート・マネージャ(Australia ServerとUKSERVER)を定義します。

Australia Serverというリモート・マネージャのIPアドレスは、215.0.255.192です。このリモート・マネージャはOracle Identity Managerとハンドシェイクできますが、「Running」チェック・ボックスが選択解除されているため、リモート・サーバーは使用できません。最後に、「IT Resource」チェック・ボックスが選択されています。これは、このリモート・マネージャがOracle Identity Managerで使用できるITリソースを表していることを示します。

UKSERVERというリモート・マネージャのIPアドレスは、192.168.0.45です。「Running」チェック・ボックスが選択されているため、リモート・サーバーは動作可能です。しかし、
「IT Resource」チェック・ボックスが選択解除されているため、このリモート・マネージャはOracle Identity Managerで使用できるITリソースではありません。


関連項目

「Remote Manager」フォームを他のOracle Identity Managerフォームとともに使用する方法は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス』を参照してください。 


7.7 「Password Policies」フォーム

「Password Policies」フォームは、Design Consoleの「Administration」/「Policies」フォルダにあります。このフォームを使用して、次の操作を実行できます。

図7-11に、「Password Policies」フォームを示します。

図7-11    「Password Policies」フォーム


画像の説明

パスワード・ポリシーを作成するには、先に「Password Policies」フォームの次のフィールドに必須の値を入力する必要があります。

次の各項では、「Password Policies」フォームの使用方法について説明します。

7.7.1 パスワード・ポリシーの作成

パスワード・ポリシーを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「Password Policies」フォームを開きます。

  2. 「Policy Name」フィールドに、パスワード・ポリシーの名前を入力します。

  3. 「Policy Description」フィールドに、パスワード・ポリシーの簡単な説明を入力します。

  4. 「Save」をクリックします。


    注意:

    • パスワード・ポリシーは、信頼できるリコンシリエーションによるOIMユーザーの作成時には適用されません。

    • パスワード・ポリシーを作成したら、基準を指定してリソースと関連付ける必要があります。パスワード・ポリシーに基準を指定するには、このフォームの「Policy Rules」タブを使用します。パスワード・ポリシーをリソースと関連付けるには、「Resource Object」フォームの「Password Policies Rule」タブを使用して、リソース上でアカウントが作成または更新されたときに評価されるパスワード・ポリシーとルールの組合せを作成します。パスワード・ポリシーは、そのルールの基準が満たされると適用されます。複数のリソースで、それぞれのパスワード・ポリシーを使用できます。


7.7.2 「Password Policies」フォームのタブ

このフォームのタブは、パスワード・ポリシーを作成すると使用可能になります。次の各項では、これらのタブについて説明します。

7.7.2.1 「Policy Rules」タブ

「Policy Rules」タブは、パスワード・ポリシーの基準(たとえば、パスワードの最小長と最大長)を指定するために使用します。

パスワードの制限を設定するには、次のいずれか(または両方)の方法を使用できます。

図7-11に、「Password Policies」フォームの「Policy Rules」タブを示します。

表7-6に、「Policy Rules」タブのデータ・フィールドの説明を示します。これらのフィールドにパスワード・ポリシーの基準を指定します。


注意:

データ・フィールドが空の場合、パスワードを有効にするためにそのフィールドの基準を満たす必要はありません。たとえば、「Minimum Numeric Characters」データ・フィールドが空の場合、Oracle Identity Managerでは、文字数に関係なくパスワードが受け入れられます。 


表7-6    「Password Policies」フォームの「Policy Rules」タブのフィールド 
フィールド名  説明 

Minimum Length 

パスワードを有効にするために必要な最小文字数。

たとえば、「Minimum Length」フィールドに4を入力した場合、パスワードは4文字以上である必要があります。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Expires After (Days) 

パスワードを使用できる期間(日数)。

たとえば、「Expires After (Days)」フィールドに30を入力した場合、パスワードを作成または最終変更したときから30日目までに変更する必要があります。

注意:「Expires After (Days)」フィールドに指定した日数を経過すると、パスワードを変更するようにメッセージが表示されます。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Disallow Last Passwords 

旧パスワードを再利用できる頻度。このポリシーにより、一連の共通するパスワードを使い回すことができなくなります。

たとえば、「Disallow Last Passwords」フィールドに10を入力した場合、10個の一意のパスワードを使用した後にのみパスワードを再利用できます。

このオプションを無効にするには、「Disallow Last Passwords」フィールドに0を入力します。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Minimum Password Age (Days) 

パスワードを変更するまでに使用し続ける必要がある期間(日数)。これにより、新規パスワードを入力した後すぐに前のパスワードに戻すことができなくなります。

たとえば、「Minimum Password Age (Days)」フィールドに15を入力した場合、15日経過するまでパスワードを変更できません。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Warn After (Days) 

パスワードが指定の日付に期限切れになるという通知をユーザーが受け取るまでの経過日数。

たとえば、「Minimum Password Age (Days)」フィールドに30を入力し、「Warn After (Days)」フィールドに20を入力したとします。パスワードが11月1日に作成された場合、11月21日に、パスワードが12月1日に期限切れになることがユーザーに通知されます。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

「Password Policies」フォームの「Policy Rules」タブでは、複雑なパスワードまたはカスタム・パスワード・ポリシーのいずれかを構成できます。「Complex Password」オプションを選択すると、「Custom Policy」オプション設定は使用できず、パスワードは「Policy Rules」タブで入力した複雑なパスワードの基準に対して評価されます。

次の各項では、「Policy Rules」タブの残りのフィールドについて説明します。

Complex Password

複雑なパスワードの基準は次のとおりです。

Custom Policy

「Custom Policy」オプションを選択すると、表7-7に示すフィールドを使用してカスタム・パスワード・ポリシーを設定できます。

表7-7    カスタム・パスワード・ポリシーを設定するための「Policy Rules」タブのフィールド 
フィールド名  説明 

Maximum Length 

パスワードに含めることができる最大文字数。

たとえば、「Maximum Length」フィールドに8を入力した場合、9文字以上のパスワードは使用できません。

このフィールドには、1〜999の値を入力できます。 

Maximum Repeated Characters 

パスワードで文字を繰り返すことができる最大回数。

たとえば、「Maximum Repeated Characters」フィールドに2を入力した場合、文字が3回以上繰り返されているパスワードは使用できません。たとえば、RL112211は、文字1が3回繰り返されているため、有効なパスワードではありません。

注意:この例では、文字1は4つあり、3回繰り返されていることになります。

このフィールドには、1〜999の値を入力できます。 

Minimum Numeric Characters 

パスワードに含める必要がある最小数字数。

たとえば、「Minimum Numeric Characters」フィールドに1を入力した場合、パスワードには少なくとも1つの数字が含まれる必要があります。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Minimum Alphanumeric Characters 

パスワードに含める必要がある文字または数字の最小数。

たとえば、「Minimum Alphanumeric Characters」フィールドに6を入力した場合、パスワードには少なくとも6つの文字または数字が含まれる必要があります。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Minimum Unique Characters 

パスワードに含める必要がある非重複文字の最小数。

たとえば、「Minimum Unique Characters」フィールドに1を入力した場合、1つ以上の文字が繰り返されていなければパスワードは受け入れられます。たとえば、1a23321では、文字aが繰り返されていないため、他の文字が繰り返されていても有効なパスワードです。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Minimum Alphabet Characters 

パスワードに含める必要がある最小文字数。

たとえば、「Minimum Alphabet Characters」フィールドに2を入力した場合、2文字未満のパスワードは使用できません。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Special Characters: Minimum 

パスワードに含める必要がある英数字以外の文字(#、%、&など)の最小数。

たとえば、「Special Characters: Minimum」フィールドに1を入力した場合、パスワードには英数字以外の文字が少なくとも1つ含まれる必要があります。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Special Characters: Maximum 

パスワードに含めることができる英数字以外の文字の最大数。

たとえば、「Special Characters: Maximum」フィールドに3を入力した場合、英数字以外の文字が4つ以上含まれるパスワードは使用できません。

このフィールドには、1〜999の値を入力できます。 

Minimum Uppercase Characters 

パスワードに含める必要がある大文字の最小数。

たとえば、「Minimum Uppercase Characters」フィールドに8を入力した場合、大文字が8文字未満のパスワードは使用できません。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Minimum Lowercase Characters 

パスワードに含める必要がある小文字の最小数。

たとえば、「Minimum Lowercase Characters」フィールドに8を入力した場合、小文字が8文字未満のパスワードは使用できません。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Unicode Characters: Minimum 

パスワードに含める必要があるUnicode文字の最小数。

たとえば、「Unicode Characters: Minimum」フィールドに3を入力した場合、Unicode文字が3文字未満のパスワードは使用できません。

このフィールドには、0〜999の値を入力できます。 

Unicode Characters: Maximum 

パスワードに含めることができるUnicode文字の最大数。

たとえば、「Unicode Characters: Maximum」フィールドに8を入力した場合、Unicode文字が9文字以上のパスワードは使用できません。

このフィールドには、1〜999の値を入力できます。 

Characters Required 

パスワードに含める必要がある文字。

たとえば、「Characters Required」フィールドにxを入力した場合、文字xを含むパスワードのみが使用できます。

「Characters Required」フィールドに指定する文字は、「Characters Allowed」フィールドで指定する必要があります。 

Characters Not Allowed 

パスワードに含めることが禁止される文字。

たとえば、「Characters Not Allowed」フィールドに感嘆符(!)を入力した場合、感嘆符を含むパスワードは使用できません。 

Characters Allowed 

パスワードに含めることができる文字。

たとえば、「Characters Allowed」フィールドにパーセント記号(%)を入力した場合、パーセント記号を含むパスワードを使用できます。

注意:「Characters Allowed」フィールドに指定された文字のみを含むパスワードは有効です。

「Characters Allowed」フィールドと「Characters Not Allowed」フィールドに同じ文字を指定すると、パスワード・ポリシーの作成時にエラー・メッセージが返されます。 

Substrings Not Allowed 

パスワードに含めることが禁止される英数字の連続文字列。

たとえば、「Substrings Not Allowed」フィールドにIBMを入力した場合、文字I、BおよびMの順に連続して含まれるパスワードは使用できません。 

Start With Alphabet 

パスワードの先頭に使用する必要がある文字。

たとえば、「Start With Alphabet」フィールドに文字aを指定した場合、文字aで始まるパスワードを使用できます。 

Disallow User ID 

このチェック・ボックスは、パスワードの全部または一部としてユーザーIDを使用できるかどうかを指定します。

このチェック・ボックスを選択した場合は、「Password」フィールドにユーザーIDが入力されると、パスワードは無効になります。

このチェック・ボックスの選択を解除した場合は、ユーザーIDが含まれているパスワードを使用できます。 

Disallow First Name 

このチェック・ボックスは、パスワードの全部または一部としてユーザーの名を使用できるかどうかを指定します。

このチェック・ボックスを選択した場合は、「Password」フィールドにユーザーの名が入力されると、パスワードは無効になります。

このチェック・ボックスの選択を解除した場合は、ユーザーの名が含まれているパスワードを使用できます。 

Disallow Last Name 

このチェック・ボックスは、パスワードの全部または一部としてユーザーの姓を使用できるかどうかを指定します。

このチェック・ボックスを選択した場合は、「Password」フィールドにユーザーの姓が入力されると、パスワードは無効になります。

このチェック・ボックスの選択を解除した場合は、ユーザーの姓が含まれているパスワードを使用できます。 

Password File 

パスワードとして許可されない事前定義済の用語が含まれたファイルのパスと名前。

注意:「Policy Rules」タブの設定がパスワード・ファイル内の指定と異なる場合、Oracle Identity Managerでは「Policy Rules」タブの設定が使用されます。 

Password File Delimiter 

パスワード・ファイル内で語を区切るために使用されるデリミタ。

たとえば、「Password File Delimiter」フィールドにカンマ(,)を入力した場合、パスワード・ファイルの語はカンマで区切られます。 

「System Configuration」フォームで、XL.ForcePasswordChangeAtFirstLoginキーワードを含むForce Password Change At First Loginプロパティの値をTrueに設定して、初回ログイン時にユーザーにパスワードを変更させることができます。XL.ForcePasswordChangeAtFirstLoginキーワードがすでにTrueに設定された状態でユーザーが作成された場合のみ、初回ログイン時にパスワードの変更を強制されることに注意してください。


注意:

  • 初回ログイン時にユーザーにパスワードを変更させる方法の詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』の「ユーザーの作成」を参照してください。

  • フォームにパスワード・フィールドが存在する場合、パスワード・ポリシーはそのフォームが関連付けられているリソース・オブジェクトに適用されます。また、フォームが管理およびユーザー・コンソールに表示される場合は、「View Password Policies」リンクが管理およびユーザー・コンソールに表示されます。

 

Force Password Change At First Loginプロパティの値を変更するたびに、サーバーを再起動するかキャッシュを消去して変更を有効にする必要があります。キャッシュを消去する場合、キャッシュ・カテゴリはServerCachedPropertiesです。

関連項目

PurgeCacheユーティリティを使用したキャッシュの消去の詳細は、『Oracle Identity Managerベスト・プラクティス・ガイド』の「キャッシュの消去」を参照してください。 


注意:

Force Password Change At First Loginプロパティのデフォルト値は、Trueです。このプロパティを無効にするには、値をFalseに設定します。 


いずれかの「Password」フィールドを使用してプロセス・フォームをリソースにアタッチできます。パスワード・ポリシーを同じリソースに適用し、そのリソースに対してアクセス・ポリシーを作成する場合は、プロセス・フォームにユーザーが入力したパスワードは、パスワード・ポリシー・ルールと照合されません。これは、リソースがユーザーにプロビジョニングされるとき、リソースに適用されるパスワード・ポリシー・ルールと照合されるパスワードをユーザーが指定する必要があるためです。

パスワード・ポリシーの基準の設定

パスワード・ポリシーの基準を設定するには、次の手順を実行します。

  1. 必要なパスワード・ポリシー定義を開きます。

  2. 「Policy Rules」タブをクリックします。

  3. 該当するフィールドに情報を入力するか、必要なチェック・ボックスを選択します。

  4. 「Save」をクリックします。

7.7.2.2 「Usage」タブ

このタブは、現在のパスワード・ポリシーに関連付けられているルールおよびリソース・オブジェクトを表示するために使用します。

たとえば、図7-12は、「Solaris」というパスワード・ポリシーを示しています。「Password Validation Rule」が「The Solaris Resource Object」に割り当てられています。

図7-12に、「Password Policies」フォームの「Usage」タブを示します。

図7-12    「Password Policies」フォームの「Usage」タブ


画像の説明

関連項目

パスワード・ポリシーとリソース・オブジェクト間の関係の詳細は、「「Password Policies Rule」タブ」を参照してください。 

7.8 「Task Scheduler」フォーム

図7-13に示す「Task Scheduler」フォームは、「Administration」/「Job Scheduling Tools」フォルダにあります。このタブは、次のことを定義するために使用します。

表7-8に、「Task Scheduler」フォームのフィールドの説明を示します。

表7-8    「Task Scheduler」フォームのフィールド 
フィールド名  説明 

Scheduled Task 

実行が予定されているタスクの名前。  

Class Name 

スケジュール済タスクを実行するJavaクラスの名前。

注意:スケジューラ・デーモンによってスケジュール済タスクの実行がトリガーされます。実際にタスクを実行するのはJavaクラスです。 

Status 

タスクのステータス。現在、スケジュール済タスクには次の4つのステータス・レベルがあります。

  • INACTIVE: スケジュール済タスクは正常に実行され、「Next Start」フィールドに指定された日時に再実行されるように設定されます。

  • RUNNING: スケジュール済タスクは実行中です。

  • COMPLETED: スケジュール済タスクは正常に実行されましたが、再実行されません(頻度が「Once」に設定されています)。

  • ERROR: エラーが発生したため、タスクを開始できませんでした。

  • FAILED: スケジュール済タスクの実行中に障害が発生しました。

 

Max Retries 

タスクが完了していない場合、Oracle Identity Managerがタスクの完了を試行する回数。この回数を超えると、タスクに「ERROR」ステータスが割り当てられます。 

Disabled 

このチェック・ボックスを使用して、スケジューラ・デーモンがスケジュール済タスクをトリガーするかどうかを指定します。

このチェック・ボックスを選択した場合、「Start Time」または「Next Start Time」フィールドに表示された日時が現在の日時と一致していても、スケジューラ・デーモンはタスクをトリガーしません。

このチェック・ボックスの選択が解除されている場合、「Start Time」または「Next Start Time」フィールドに示された日時が現在の日時と一致すると、スケジューラ・デーモンはタスクをトリガーします。 

Stop Execution 

このチェック・ボックスを使用して、スケジューラ・デーモンが「RUNNING」ステータスのスケジュール済タスクを停止できるかどうかを指定します。

このチェック・ボックスを選択した場合、タスクのステータスが「RUNNING」であると、スケジューラ・デーモンはタスクの実行を停止します。また、タスクのステータスは「INACTIVE」に変わります。

このチェック・ボックスの選択を解除した場合、スケジューラ・デーモンは、ステータスが「RUNNING」のタスクの実行を停止しません。  

Start Time 

タスクが最初に実行される予定の日時。

注意:タスクを2回以上実行するように設定した場合、スケジューラ・デーモンは、「Next Start Time」フィールドに表示された日時を参照します。 

Last Start Time 

タスクの実行が開始された最後の日時。 

Last Stop Time 

タスクの実行が停止された最後の日時。 

Next Start Time 

タスクが次に実行される予定の日時。

注意:タスクを1回のみ実行するように設定した場合、スケジューラ・デーモンは、「Start Time」フィールドに示された日時を参照します。 

Daily、Weekly、Monthly、Yearly 

これらのオプションを使用して、タスクを毎日、毎週、毎月または毎年実行するように指定します。

これらのラジオ・ボタンのいずれかを選択した場合、スケジューラ・デーモンは、「Start Time」フィールドに指定された日時に、関連付けられたタスクを毎日、毎週、毎月または年に1回トリガーします。

これらのラジオ・ボタンをすべて選択解除した場合、スケジューラ・デーモンが、関連付けられたタスクを毎日、毎週、毎月または毎年トリガーすることはありません。 

Recurring Intervals 

このオプションは、固定の繰返しベースでタスクを実行するように指定します。

このオプションを選択した場合、スケジューラ・デーモンは関連付けられたタスクを繰返しベースでトリガーします。

このオプションを選択解除した場合、スケジューラ・デーモンが関連付けられたタスクを繰返しベースでトリガーすることはありません。

注意:「Recurring Intervals」オプションを選択した場合、オプションの下のテキスト・フィールドに値を入力し、隣のボックスから測定単位を選択して、間隔を設定する必要があります。 

Once 

このオプションは、タスクを1回のみ実行するように指定します。

このオプションを選択した場合、スケジューラ・デーモンは、「Start Time」フィールドに指定された日時に、関連付けられたタスクを1回トリガーします。

このオプションを選択解除した場合、スケジューラ・デーモンは関連付けられたタスクを2回以上トリガーします。 

次の各項では、スケジュール済タスクについて詳しく説明します。

7.8.1 事前定義済のスケジュール済タスク

表7-9に、このリリースのOracle Identity Managerで使用可能な事前定義済のスケジュール済タスクを示します。

表7-9    事前定義済のスケジュール済タスク 
スケジュール済タスク  説明  ユーザー構成可能な属性 

Password Expiration Task 

このスケジュール済タスクは、タスクの実行時にパスワードの有効期限を経過しているユーザーに電子メールを送信し、ユーザー・プロファイルのUSR_PWD_EXPIREDフラグを更新します。 

なし 

Password Warning Task 

このスケジュール済タスクは、タスクの実行時にパスワードの警告日を経過しているユーザーに電子メールを送信し、ユーザー・プロファイルのUSR_PWD_WARNEDフラグを更新します。 

なし 

User Operations 

このスケジュール済タスクは、UserLogin属性によって指定されたユーザー・アカウントに対して、UserOperation属性によって指定された操作を実行します。 

  • UserLogin: ユーザー・アカウントのユーザーID。

  • UserOperation: ユーザー・アカウントに対して実行する操作。この属性の値は、ENABLEDISABLEDELETEのいずれかです。

 

Attestation Grace Period Expiry Checker 

このスケジュール済タスクは、猶予期間の満了後にアテステーション・プロセスを委任します。 

なし 

Task Escalation 

このスケジュール済タスクは、スケジュール済タスクの実行時にエスカレーション時間が経過した保留タスクをエスカレーションします。 

なし 

Task Timed Retry 

このスケジュール済タスクは、再試行時間が経過し、再試行回数が1以上の却下されたタスクに対して再試行タスクを作成します。 

なし 

Set User Deprovisioned Date 

デプロビジョニング日は、ユーザー・アカウントの作成時に定義されます。このスケジュール・タスクの実行時点でデプロビジョニング日がすでに経過しているユーザーについて、現在の日付をデプロビジョニングされた日付として設定します。 

なし 

Disable User After End Date 

終了日は、ユーザー・アカウントの作成時に定義されます。このスケジュール済タスクは、タスクの実行時点で、ユーザー・アカウントの終了日が現在の日付よりも過去の日付である場合、ユーザー・アカウントを無効にします。 

  • Day Max: タスクによって
    1日に無効にできるユーザー・アカウントの最大数。その日のタスクの実行回数は関係ありません。

  • Task Max: タスクの1回の実行で無効にできるユーザー・アカウントの最大数。

 

Set User Provisioned Date 

このスケジュール済タスクは、次の条件にすべて該当するユーザーについて、プロビジョンされた日を現在の日付に設定します。

  • プロビジョニング日が過去の日付である。

  • デプロビジョンされた日が設定されていない。

  • デプロビジョニング日に達していないか、NULLである。

プロビジョンされた日を現在の日付に設定すると、アクセス・ポリシーの更新による影響を受けたユーザーについてポリシーが評価されます。ユーザーの評価が完了すると、usr_policy_updateフラグはNULLに設定されます。 

なし 

Enable User After Start Date 

開始日は、ユーザー・アカウントの作成時に設定されます。このスケジュール済タスクは、開始日をすぎており、ユーザー・ステータスがDisabled Until Start Dateであるユーザー・アカウントを有効にします。  

なし 

Trigger User Provisioning 

このスケジュール済タスクは、タスクの実行時にプロビジョニング日をすぎているすべてのユーザーについて、ステータスがApproved, Waiting To Provisionのリソースを承認します。 

なし 

Scheduled Provisioning Task 

このスケジュール済タスクを実行すると、スケジュール済リクエスト・プロビジョニング・プロセスがトリガーされます。 

なし 

Remove Open Tasks 

このスケジュール済タスクは、(指定された日数が経過した)オープン・タスクおよび保留中の承認に関する情報を、管理およびユーザー・コンソールに表示されるリストのソースとして機能する表から削除します。 

Day Limit

オープン・タスクまたは保留中の承認に関する情報を削除するまで表に保持しておく必要がある日数。

デフォルト値は60日です。 

Remove Group Priority Gaps Task 

優先順位は、Oracle Identity Managerで作成されるすべてのグループに割り当てられます。グループを削除しても、優先順位のリストで次のグループに割り当てられた優先順位は自動的に繰り上がりません。このスケジュール済タスクを実行すると、指定された優先順位の番号までグループの優先順位を再配置します。このスケジュール済タスクは、優先順位の最も高いグループにタスクが常に割り当てられるようにする場合にのみ必要です。 

Max Priority Gap

スケジュール済タスクでグループの優先順位レベルを順序変更する必要がある最大優先順位レベル。

たとえば、この属性の値として10を指定したとします。優先順位3および7のグループを削除した後に、タスクを実行します。タスクを実行すると、優先順位レベル4〜10のグループの優先順位レベルが順序変更され、新しい優先順位レベルの範囲は
3〜8となります。

デフォルト値は10です。 

ReSubmit Request Tasks 

このスケジュール済タスクは、REQUEST INITIALIZED状態のリクエストを再送信し、指定された電子メール・テンプレートを使用して電子メール通知を送信します。 

  • Resubmit requests older than (hours)

    リクエストの再送信まで経過する必要がある時間。

  • Email Notification User (userid)

    電子メールの送信者として表示されるユーザー・アカウント。

  • Email Template (Template Name)

    送信される電子メールのテンプレート。

 

Resubmit Reconciliation Event 

このスケジュール済タスクは、window属性を使用して指定した期間に、ステータスがEvent Receivedのままのリコンシリエーション・イベントを再送信します。 

window

タスクのステータスがEvent Receivedのままの状態にある時間。 

Issue Audit Messages Task 

このスケジュール済タスクは、監査メッセージの詳細をaud_jms表からフェッチし、aud_jms表の特定の識別子および監査者のエントリについてJMSメッセージを1つ送信します。MDBで対応する監査メッセージが処理されます。 

Max records: この属性を使用し、指定されたスケジュール済タスクの実行について処理される監査メッセージの最大数を指定します。この属性のデフォルト値は、400です。 

Initiate Attestation Processes 

このスケジュール済タスクは、アテステーション・エンジンに対するコールを起動し、経過した時間に実行をスケジュールされているアテステーション・プロセスを実行します。 

なし 

7.8.2 スケジュール済タスクの作成

スケジュール済タスクの作成に加えて、タスクに属性が必要な場合は、属性を設定する必要があります。そうしない場合、スケジュール済タスクは機能しません。

既存のタスク属性が不要になった場合は、スケジュール済タスクからその属性を削除する必要があります。

次の手順は、スケジュール済タスクを作成する方法について説明しています。後述の手順では、スケジュール済タスクに属性を追加する方法と、スケジュール済タスクからタスク属性を削除する方法を示しています。

スケジュール済タスクを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「Task Scheduler」フォームに移動します。

  2. 「Scheduled Task」フィールドに、スケジュール済タスクの名前を入力します。

  3. 「Class Name」フィールドに、スケジュール済タスクを実行するJavaクラスの名前を入力します。

  4. 「Max Retries」フィールドに数字を入力します。この数字は、Oracle Identity ManagerがERRORステータスをタスクに割り当てるまでにタスクの完了を試行する回数を表します。

  5. 「Disabled」および「Stop Execution」チェック・ボックスが選択解除されていることを確認します。

  6. 「Start Time」フィールドをダブルクリックします。

    Date & Timeウィンドウが表示されたら、タスクを実行する日時を設定します。(「Recurring Intervals」オプションを選択して)繰返しベースでタスクを実行するように指定した場合、関連付けられたタスクの次回の実行日時を決定する際に、このフィールドに表示された日時が参照されます。

  7. 「Interval」リージョンで)スケジューリング・パラメータを設定します。

    • 繰返しベースでタスクを実行するように設定するには、「Daily」「Weekly」「Monthly」または「Yearly」オプションを選択します。

    • タスクを1回のみ実行するように設定するには、「Once」オプションを選択します。

    • 固定の繰返しベースでタスクを実行するように設定するには、「Recurring Intervals」を選択し、このオプションの下のテキスト・フィールドに値を入力して間隔を設定し、隣のボックスから測定単位を選択します。

  8. 「Save」をクリックします。

    スケジュール済タスクが作成されます。さらに、タスクは現在実行中ではないため、「Status」フィールドに「INACTIVE」が表示されます。ただし、手順6で設定した日時が現在の日時に一致した時点で、スケジューラ・デーモンはスケジュール済タスクをトリガーします。

7.8.2.1 タスク属性の追加

タスク属性を追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「Add」をクリックします。

  2. 「Attribute Name」フィールドにタスク属性の名前を入力します。

  3. 「Attribute Value」フィールドに属性の値を入力します。

  4. ツールバーから「Save」をクリックします。

    タスク属性がスケジュール済タスクに追加されます。

7.8.2.2 タスク属性の削除

タスク属性を削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するタスク属性を選択します。

  2. 「Delete」をクリックします。

    属性がスケジュール済タスクから削除されます。

7.8.3 カスタム・スケジュール済タスクの削除

スケジュール済タスクを削除するには、次の手順を実行します。


注意:

パスワード期限切れタスクなど、Oracle Identity Managerとともにインストールされている内部のスケジュール済タスクは削除できません。 


  1. 「Task Scheduler」フォームに移動します。

  2. 「Scheduled Task」フィールドにスケジュール済タスクの名前を入力し、双眼鏡ボタンをクリックするか、[Ctrl]キーを押しながら[Q]キーを押します。「Task Definition」フォーム内にスケジュール済タスクが開きます。

  3. 「Task Definition」フォームで、「タスク属性の削除」の手順に従って既存のタスク属性を削除します。

  4. ツールバーの「Delete」をクリックするか、[Ctrl]キーを押しながら[D]キーを押します。現在のレコードが削除されることを通知する警告メッセージが表示されます。

  5. 「OK」をクリックして、スケジュール済タスクを削除します。


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