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BEA の WebLogic Integration サーバにより、ビジネス プロセス管理 (BPM) が可能な WebLogic Platform コンポーネントを使用できます。 ビジネス プロセスはさまざまなリソースの間の対話を調整し、特定のタスクの完全なセットを実行します。 WebLogic Integration ビジネス プロセスは、WebLogic Workshop のプロセス コントロールのような、利用可能なビジュアル コンポーネントを使用して設計されています。
WebLogic Integration と BEA AquaLogic Data Services Platform の両方を利用することで、開発者は、最高の環境で、従来は困難であった洗練されたプログラミングを行うことができます。
たとえば、WebLogic Integration process (JPD) で、複数の AquaLogic Data Services Platform データ サービスを実現することができます。また、JPD を使用して XA を使用することなく分散トランザクションのセマンティクスを実現し、ほかの方法では同じトランザクションを共有できない可能性のある、異なるデータ ソース (Web サービスや XA に従わないデータ ソース) にかけるロックの数を減少させることができます。 言い換えると JPD を、異なるデータ ソースの原子性を確保するために使用します。(図 10-1 を参照)
注意 : | Data Services Platform からの JPD の呼び出しは、『クエリおよびデータ ビューの構築」』の「データ サービスを介した更新の処理」の節に記述されています。 |
処理 (Java クラスで、Java Process Definition (JPD) として定義される) の元となる Java コードの大半は自動的に生成されます。 このようなプロセス定義に特有の Java コントロール (Java コントロール拡張 または JCX) を使用して、プロセスはリソース間の対話を調整します。 WebLogic Workshop を使用して、開発者は、Data Service コントロールを含むさまざまなコンポーネントを追加し、必要に応じてビジネス プロセス内の動作をカスタマイズし、ワークフローの特性を実現することができます。
WebLogic Workshop は Java 拡張コントロール メカニズム (コントロールと略します) を呼び出し、J2EE リソースでの作業を単純化します。
Java Control は WebLogic Workshop の中で、J2EE リソースでの作業を単純化する抽象レイヤです。
コントロールは、Java クラスを使用して、機能性やリソースにアクセスするための実行時動作を提供します。 WebLogic Workshop は、AquaLogic Data Services Platform 用の Data Service コントロールや、WebLogic Integration 用の Process コントロールを含む、多数の WebLogic と AquaLogic コンポーネント用のコントロールを提供します。
WLI Process コントロールにより、Web サービス、ビジネス プロセス、ビジネス プロセスへの要求を送信するページフロー、ビジネス プロセスからのコールバックの受け取りが可能になります。(JPD)
Data Service コントロールの詳細については、「WebLogic Workshop アプリケーションからのデータ サービスへのアクセス」を参照してください。
WebLogic Integration, プロセス コントロール、および、一般的なビジネス プロセス管理の詳細については、以下のファイルの WebLogice Integration ドキュメント ページを参照してください。
AquaLogic Data Services Platform と JPD を統合するには 2 つの方法があります。
JPD が作成されると、最新のオーバーライドの中で呼び出される可能性のある、サーバ側の Mediator API である JpdService API を使って、データ サービス インスタンスから呼び出すことができます。
デフォルトでは、JPD は、XML オブジェクトを XML プロキシ クラスに変換します。クラスは ProcessXML インタフェースを実装します。 ProcessXML インタフェースでは、変更内容のまとめのような、SDO オブジェクトの制御はできません。
ソース コードを編集することで、JPD にデフォルトの動作をオーバーライドする必要があります。
WebLogic Integration (WLI) ビジネス プロセス アプリケーションの中の Data Services Platform は、Data Service コントロールを通じて使用できます。 たとえば、AquaLogic Data Services Platform ベースの情報を、ビジネス プロセスの意思決定ロジックに付加することができます。
Data Service Platform クエリを WebLogic Integration ビジネス プロセスに追加するには、次の 3 つの基本的な手順があります。
WLI ビジネスプロセスから Data Services Platform クエリを実行する前に、クエリや、ビジネス プロセスで実行するクエリにアクセスする Data Service コントロールを作成する必要があります。
Data Service コントロールの作成に関する詳細については、「WebLogic Workshop アプリケーションからのデータ サービスへのアクセス」を参照してください。
詳細は、「Data Service コントロールの定義」を参照してください。
Data Service コントロールを作成すると、ほかのコントロールを追加するのと同様の方法でビジネス プロセスに追加することができます。 たとえば、Data Services Platform クエリを実行させたい場所で WebLogic Integration ビジネス プロセスにコントロールをドラッグ アンド ドロップできます。また、WebLogic Workshop Data Paletteに、Data Service コントロールを追加できます。
Data Service コントロールを JPD と同じプロジェクトで作成する必要があります。
ビジネス プロセスにData Service コントロールを追加すると、その機能を利用できます。 図 10-3 に示すように、ビジネスプロセスの Data Service コントロール部分の General Settings セクション中のクエリを選択します。Send Data セクションの中のクエリへの入力パラメータを指定し、Receive Data セクションの、クエリの出力を指定する必要があります。
図 10-4 では、Data Service コントロールにアクセスするビジネス プロセスの WebLogic Workshop 表示を示します。
デフォルトでは、ビジネス プロセス (Javaのプロセス定義、またはJPD) は、ProcessXML インタフェースを実装することで、XML オブジェクトを XML プロキシクラスに変換します。 ただし、ProcessXML は SDO と完全に互換性があるわけではありません。 変更概要のような、SDO の特定の機能は調整できません。 そのため、ビジネス プロセスで実行されるデフォルトの XML プロセスをオーバーライドする必要があります。
ワークフローの以下の手順を実行することで、ビジネス プロセスをオーバーライドできます。
カスタム アップデート クラスは、一度作成すると、複数のデータ サービスの更新を管理するワークフローを作成するために使用できます。 更新 オーバーライド クラスからの JPD の呼び出しに関する詳細については、『データ サービス開発者ガイド』の「データ サービスを介した更新の処理」の節の、「Data Services Platform からのJPDの呼び出し」を参照してください。