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コンセプト ガイド
アーキテクチャ
この章では、BEA AquaLogic Data Services Platform のアーキテクチャについて説明します。この章の内容は以下のとおりです。
WebLogic Platform と AquaLogic Data Services Platform
データ サービスは、Workshop アプリケーションとして開発するか、別のタイプの Workshop アプリケーション (ポータル、Web アプリケーション、ビジネス プロセスなど) の中のプロジェクトとして開発できます。実行時プラットフォームは WebLogic Server です。AquaLogic Data Services Platform には、WebLogic Server テクノロジ (スケーラビリティやクラスタ化を始めとするすべての J2EE 機能およびサービス) が活用されています。AquaLogic Data Services Platform は、WebLogic Server で実行されているアプリケーションとシームレスに連係します。
AquaLogic Data Services Platform サービスを使用するクライアント アプリケーションで必須の処理は、AquaLogic Data Services Platform がデプロイされている WebLogic Server への初期コンテキストを確立することだけです。このコンテキスト (ネットワーク上のリソースを特定するための JNDI メカニズム) は、サーバの場所を特定する点や、必要な接続パラメータ (ユーザ名、パスワードなど) が含まれている点でデータベース接続に似ています。
いったん初期コンテキストが確立されたら、クライアントはデータ サービスをインスタンス化して情報を取得したり更新したりできます。BEA WebLogic Server の詳細については、次の URL の WebLogic Server ドキュメントを参照してください。
AquaLogic Data Services Platform のアーキテクチャ
図 2-1 に示すように、AquaLogic Data Services Platform は、データ ソースとデータ ユーザの間のデータ統合レイヤを提供します。
AquaLogic Data Services Platform ランタイム コンポーネントのコアはデータ処理エンジンです。この分散クエリ プロセッサは、ユーザからのリクエストを最適化されたサブクエリに分割します。これらのサブクエリは、できる限り複数のデータ ソースに対して同時に処理されます。このコアに、セキュリティ コンポーネントとキャッシング コンポーネント、そして情報を取得したり配信したりするためのインタフェースが追加されています。これらの各コンポーネントについては、次の節で説明します。
AquaLogic Data Services Platform のコンポーネント
図 2-1 に示したように、AquaLogic Data Services Platform は以下のコンポーネントおよび機能から構成されています。
データ処理エンジン。この XQuery データ処理エンジンは、データベース、Web サービス、およびファイルに分散したデータへのアクセス用に最適化されています。
キャッシュ。頻繁にアクセスされるデータをキャッシングすることで、応答時間を短縮し、バックエンド リソースへの負荷を軽減できます。詳細については、「パフォーマンスとキャッシング」を参照してください。
セキュリティ。AquaLogic Data Services Platform では、基底の WebLogic サーバのセキュリティ機能を活用できるだけでなく、関数に読み取り/更新パーミッションを設定できます。詳細については、「エンタープライズ データの保護」を参照してください。
クライアント API。アプリケーション開発者は、さまざまな方法でデータにアクセスできます。クライアント アプリケーションでサービス データ オブジェクト (SDO) API を使用すると、型付きまたは型なしのインタフェースを介してデータを読み込んだり更新したりできます。クエリ指向のアクセスは、アド ホックなクエリ メカニズムによってサポートされています。また、AquaLogic Data Services Platform JDBC ドライバを使用して、AquaLogic Data Services Platform サービスが供給する情報に JDBC クライアント (SQL ツールなど) からアクセスすることも可能です。
データ ソース API。AquaLogic Data Services Platform では、以下を始めとするさまざまなデータ ソースがサポートされています。
リレーショナル ソース
Web サービス
XML ファイル
文字区切り形式ファイル
カスタム Java 関数
AquaLogic Data Services Platform Console。AquaLogic Data Services Console を使用すると、関数のキャッシングやセキュリティ アクセスを管理したり、内部サーバの動作 (スレッドの使用状況、メモリなど) を管理したりできます。また、データ サービスの使用状況、実行時エンジンの監査やログに関する統計情報も提供されます。
設計ツール。AquaLogic Data Services Platform には、データ サービス レイヤを作成するためのツールが用意されています。これらのツールを使用して、データ サービスを開発したり、モデリングを行ったり、XQuery 関数を作成したりできます。詳細については、「データ サービスによる情報の統合」を参照してください。