コンセプト ガイド

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パフォーマンスとキャッシング

この章では、AquaLogic Data Services Platform のパフォーマンス機能について説明します。 この章の内容は以下のとおりです。

 


概要

入念に設計したデータ サービス デプロイメントに多くの長所があったとしても、パフォーマンスが悪いようでは使い物になりません。

AquaLogic Data Services Platform は、パフォーマンスを簡単に向上させるためのコンフィグレーション可能な設定と内部機能を備えています。 キャッシングを使用すると、ネイティブのアクセス メカニズムを使用した場合に比べてデータ応答時間を短縮できます。

 


クエリの最適化

宣言型言語である XQuery にも、さまざまな最適化手法が組み込まれています。 一般に、命令型言語では「どのように行うか」に重点が置かれますが、宣言型言語の場合は「何をする必要があるか」に重点が置かれます。 これと同じように、AquaLogic Data Services Platform エンジンでは、データ サービス レイヤのパフォーマンスを最大化することだけでなく、データ ソースへの負荷を最小化することも考慮に入れて、それぞれのクエリを実行するための最も効率的な方法が選択されます。

AquaLogic Data Services Platform では、以下の方法でクエリが最適化されます。

プラン ビューを使用すると、エンジンがどのようにクエリをコンパイルするかが分かります。

 


キャッシング

キャッシングは、クライアント アプリケーションの応答時間を短縮し、バックエンド リソースへの負荷を最小化します。 キャッシングでは、データ サービス関数から返された結果がローカルのリレーショナル データベースに保持されます。 その後、関数が同じパラメータで呼び出されると、キャッシュされているデータを使用して応答が返されます。これにより、バックエンドのデータ ソースを繰り返し呼び出す必要がなくなります。

AquaLogic Data Services Platform のキャッシングは、非常にきめ細かく管理できます。 関数ごとにキャッシングを有効 (または無効) にしたり、関数ごとにキャッシュの生存時間 (TTL) を設定したりできます。 したがって、情報の性質に応じて最適なキャッシング ポリシーを適用できます。 あまり変更されることのない情報は、長期にわたってキャッシュしておくことができます。 頻繁に変更される情報には、それぞれに適した有効期限を設定できます。

キャッシュを管理するには、キャッシュに TTL 値を設定するか、AquaLogic Data Services Platform Console を使用してキャッシュを除去します。

クライアント アプリケーションが最新の情報を取得する必要がある場合は、アプリケーション側で GET_CURRENT_DATA 属性を使用することで、データ ソースから直接データを取得できます。 該当する関数キャッシュが存在する場合は、この操作によって自動的に更新されます。

キャッシングの詳細については、AquaLogic Data Services Platform の『管理ガイド』の「クエリ結果キャッシュのコンフィグレーション」を参照してください。


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