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この章では、コンソール モードまたはサイレント モードを使用して BEA AquaLogic Data Services Platform をインストールする方法について説明します。 コンソール モードは、UNIX システムでウィンドウ対応のグラフィック ワークステーションを使用せずに実施する対話型のインストールです。
サイレント モードは、Windows または UNIX システムで使用できる非対話型のインストールです。 サイレント モードでは、インストーラ アプリケーションがプロパティ ファイルからインストール パラメータを取得します。
インストール後には、インストールが正常に完了したかどうかの検証、AquaLogic Data Services Platform のショートカットやパスの確認などの作業を実施できます。 詳細については、「インストール後の作業」を参照してください。
図 3-1 に、インストール手順全体における現在の手順の位置付けを示します。
AquaLogic Data Services Platform のインストールを始める前に、以下の条件を満たしているかどうかを確認してください。
<BEAHOME>
ディレクトリに、サポート対象バージョンの WebLogic Server または WebLogic Platform 8.1 がインストールされている。
インストール先となる <BEAHOME>
ディレクトリに AquaLogic Data Services Platform がインストールされている場合は、これをアンインストールする必要があります。 詳細については、「AquaLogic Data Services Platform のアンインストール」を参照してください。
bin
ディレクトリのエントリ (たとえば <BEAHOME>/JDK142_05/bin
) が他の JDK bin ディレクトリより前に指定されている。
インストールの前提条件の詳細については、「BEA AquaLogic Data Services Platform のインストールの準備」の「インストールの前提条件」を参照してください。
この節では、コンソール モードによるインストールの手順について説明します。
注意 : | 日本語ロケールで稼動している Solaris システムには、AquaLogic Data Services Platform をコンソール モードでインストールすることはできません。 日本語の Solaris システムにインストールする場合は、インストールを実施するシェルでロケールを英語に変更してからインストールしてください。 AquaLogic Data Services Platform をインストールした後は、日本語ロケールで実行できます。 |
UNIX システムに AquaLogic Data Services Platform をコンソール モードでインストールするには、次の手順に従います。
インストーラ ファイルの名前は次のような形式になっています。
filename
の部分は、使用しているプラットフォームによって異なります。 たとえば、Solaris バージョンの AquaLogic Data Services Platform インストール プログラムを起動するには次のように入力します。
sh aldsp_250_solaris32.bin -mode=console
同様に、Linux バージョンの AquaLogic Data Services Platform インストール プログラムを起動するには次のように入力します。
./aldsp_250_linux32.bin -mode=console
ウェルカム メッセージの後に、ソフトウェアが抽出されていることを示す次のようなテキストが表示されます。
<--------- BEA Installer - BEA AquaLogic Data Services Platform 2.5 --------->
Welcome:
--------
This installer will guide you through the installation of BEA AquaLogic Data Services Platform 2.5. Type "Next" or enter to proceed to the next prompt. If you want to change data entered previously, type "Previous". You may quit the installer at any time by typing "Exit".
Enter [Exit][Next]>
ライセンス契約が表示されます。 契約書の全文に目を通します。 契約書の終わりに達すると、条項に同意するかどうかを確認するため、次のようなテキストが表示されます。
Select Option:
1 - Yes, I agree with the terms of the license
2 - No, I do not agree with the terms of the license
Enter option number to select OR [Down][Exit][Previous]>
BEA ホーム ディレクトリを選択するため、次のようなテキストが表示されます。
<--------- BEA Installer - BEA AquaLogic Data Services Platform 2.5 --------->
Choose BEA Home Directory:
--------------------------
"BEA Home" = [/usr/local/bea]
Input existing BEA Home OR [Exit][Previous][Next]>
<BEAHOME>
ディレクトリは、対象システムにインストールされたすべての BEA Products の中心的なサポート ディレクトリとして機能します。 BEA ホーム ディレクトリがどのように使用されるかについては、『WebLogic Platform のインストール』の「WebLogic Platform インストールの準備」にある「BEA ホーム ディレクトリ」を参照してください。 このドキュメントは WebLogic Platform ドキュメント セットの一部であり、次の URL で入手できます。
以前にインストールした AquaLogic Data Services Platform が見つかった場合や、指定した BEA ホーム ディレクトリに WebLogic Server 8.1 が見つからない場合は、警告メッセージが表示されます。
確認メッセージが表示されたら、選択したディレクトリを確定します。 完全インストールとカスタム インストールのどちらにするかを選択するため、次のようなテキストが表示されます。
<--------- BEA Installer - BEA AquaLogic Data Services Platform 2.5 --------->
Choose Install Type:
--------------------
-> 1|Complete
|Install the complete BEA AquaLogic Data Services Platform 2.5.
2|Custom Installation
|Choose software components to install and perform optional configuration.
Enter index number to select OR [Exit][Previous][Next]>
1
」を、カスタム インストールを選択する場合は「2
」を入力します。
カスタム インストールを選択した場合は、次のようなテキストが表示され、インストールするコンポーネントを選択できます。
<--------- BEA Installer - BEA AquaLogic Data Services Platform 2.5 --------->
Choose Components to install:
-----------------------------
Release 2.0.1.0
|_____BEA AquaLogic Platform [1] x
|_____BEA AquaLogic Runtime [1.1] x
|_____Workshop Extension [1.2] x
|_____Samples [1.3] x
Enter number exactly as it appears in brackets to toggle selection OR [Exit][Previous][Next]>
インストールするコンポーネントの番号 (たとえば、AquaLogic Data Services Platform (Liquid Data) ランタイムをインストールする場合は「1.1」) を入力します。 その他に追加するコンポーネント番号の入力が求められます。 コンポーネントの選択を続行し、完了したら番号を入力せずに〔Enter〕を押します。
インストールが開始され、インストールの進行状況を示すステータスが表示されます。 インストールが完了すると、「Congratulations!」と表示されます。
Windows、UNIX、および Linux バージョンのインストーラでは、非対話型のサイレント モード インストールを実行できます。サイレント モードを使用すると、インストール プロセス中にキーボードから情報を入力せずに AquaLogic Data Services Platform をインストールできます。 インストーラは、ユーザが作成したプロパティ ファイルから必要な情報を取得します。
サイレント モード インストールを実行する前に、インストールのすべての前提条件が満たされ、プロパティ ファイル内のすべての情報が正しいことを確認します。 サイレント インストールが開始されると、インストールはバックグラウンドで進行し、例外は報告されません。 一部の例外は無視されます。
ただし、以前にインストールされた AquaLogic Data Services Platform が検出された場合は、旧バージョンをオーバーライドするかどうかをたずねるダイアログ ボックスが表示されます。 それ以外の例外が発生すると、インストーラは異常終了します。 たとえば、指定した BEA ホーム ディレクトリ (<BEAHOME>
) や AquaLogic Data Services Platform インストール ディレクトリ (USER_INSTALL_DIR
) が存在しないか間違っている場合は、インストーラが異常終了します。
注意 : | UNIX システムでは、インストールが完了すると「Installation Complete 」というメッセージが表示されます。 このメッセージは、必ずしもインストールが正常に完了したことを示しているわけではなく、単にインストール プロセスの実行が終了したことを意味しているに過ぎません。 |
インストール中に重大な例外が発生した場合は、メッセージが表示され、システムの変更はまったく行われません。
この節では、サイレント モードを使用して Windows および UNIX システムに AquaLogic Data Services Platform をインストールする方法について説明します。
サイレント モードを使用してインストールするには、次の手順に従います。
ファイルの内容については、「サイレント モードのインストーラ プロパティ ファイルの内容」を参照してください。 インストーラ プロパティ ファイルには、有効なファイル名であればどのような名前を付けても構いません。 プロパティ ファイルに指定した <BEAHOME>
、<USER_INSTALL_DIR>、およびその他の値が正しく、すべての要件が満たされていることを確認します。
aldsp_250_win32_ja.exe
filename
の部分は、使用しているプラットフォームによって異なります。たとえば、Solaris バージョンの AquaLogic Data Services Platform インストール プログラムの名前は aldsp_250_solaris32.bin
です。
UNIX および Linux バージョンのすべての AquaLogic Data Services Platform インストーラ ファイルには、同じような形式で名前が付けられています。
aldsp_250_win32.exe -mode=silent
drive:\properties_file_path
-silent_XML=<>
drive:\log_file_path
-log=<>
drive
にはハードディスク ドライブを表す文字を、properties_file_path には AquaLogic Data Services Platform サイレント インストールのプロパティ ファイルの絶対パス名を、log_file_path にはログ ファイルの絶対パス名をそれぞれ指定します。
aldsp_250_win32.exe -mode=silent
-silent_XML=c:\temp\ld_properties.txt
-log=c:\temp\logfile.txt
コマンド プロンプトに戻り、AquaLogic Data Services Platform インストールを準備するためのダイアログ ボックスが表示されます。 インストーラ プロパティ ファイルに指定されている情報に基づいて、インストールがバックグラウンドで進行します。
インストールが実行中であることを確認するには、Windows タスク マネージャを開きます。 インストーラは、javaw.exe
プロセスとして表示されます。
shaldsp_250
_solaris32.bin-mode=silent
-silent_XML=
complete_properties_file_path
-log=
complete_log_file_path
complete_properties_file_path にはプロパティ ファイルの絶対パス名を、complete_log_file_path
にはログ ファイルの絶対パス名をそれぞれ指定します。 これらのファイルが
aldsp_250_solaris32.bin
ファイルと同じディレクトリに存在する場合でも絶対パスを指定する必要があります。
「Preparing to Install」というメッセージが表示されます。 インストールが必要なファイルを展開すると、インストーラ プロパティ ファイルに指定された情報に基づいてインストールが進行します。 インストールが完了すると、「Installation Complete」というメッセージが表示されます。
./aldsp_250
_linux32.bin-mode=silent
-silent_XML=
complete_properties_file_path
-log=
complete_log_file_path
complete_properties_file_path にはプロパティ ファイルの絶対パス名を、complete_log_file_path
にはログ ファイルの絶対パス名をそれぞれ指定します。 これらのファイルが
aldsp_250_linux32.bin
ファイルと同じディレクトリに存在する場合でも絶対パスを指定する必要があります。
「Preparing to Install
」というメッセージが表示されます。 インストールが必要なファイルを展開すると、インストーラ プロパティ ファイルに指定された情報に基づいてインストールが進行します。 インストールが完了すると、「Installation Complete」というメッセージが表示されます。
表 3-1 に、サイレント モード インストールに必要なインストーラ プロパティ ファイルを示します。
次に、サイレント モードのインストーラ プロパティ ファイルのサンプルを示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- Silent installer option: -mode=silent-silent_xml=/home/me/silent.xml -->
<domain-template-descriptor>
<input-fields>
<data-value name="BEAHOME" value="C:\bea" />
<data-value name="USER_INSTALL_DIR"
value="C:\bea\weblogic81" />
<data-value name="COMPONENT_PATHS" value="Liquid Data
Runtime|Workshop Extension|Samples" />
</input-fields>
</domain-template-descriptor>