デプロイメント ガイド
この節では、単一の WebLogic Server 環境で AquaLogic Service Bus をデプロイするためのコンフィグレーションに必要な作業について説明します。
単一サーバ コンフィグレーションで AquaLogic Service Bus を設定およびデプロイするには、次の手順を実行します。
AquaLogic Service Bus では、JMS レポート プロバイダ用のデータベースが必要です。WebLogic Server と共にインストールされる PointBase データベースのローカル コピーは評価のみを目的としています。PointBase Server を評価以外の開発または他の目的で使用する場合は、エンド ユーザが直接 DataMirror から個別の PointBase ライセンスを入手する必要があります。
使用可能なデータベースの詳細なリストについては、『AquaLogic Service Bus 2.0 でサポート対象のコンフィグレーション』の「サポート対象のデータベース コンフィグレーション」を参照してください。
注意 : データベースをプロダクション用に適切にコンフィグレーションすることが重要です。メッセージをログに記録するための十分な領域を用意し、データベース管理のベスト プラクティスに従う必要があります。
特定のデータベースに関する最新情報については、『BEA AquaLogic Service Bus リリース ノート』を参照してください。
AquaLogic Service Bus 環境を準備するには、以下の節で説明する作業を行う必要があります。
AquaLogic Service Bus デプロイメントの定義は、BEA Configuration Wizard によるドメインの作成から始まります。
注意 : この節で説明するドメインの設定手順は、Configuration Wizard が Windows の [スタート] メニューから GUI モードで実行されていることを前提としています。さまざまなモードで Configuration Wizard を使用する方法については、『コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成』を参照してください。
Configuration Wizard を使用して AquaLogic Service Bus ドメインを作成するには、以下の手順を実行します。
注意 : WebLogic Server リソース命名規則に準拠するため、ドメイン、WebLogic Server インスタンス、JMS サーバ、および JMS ストアにユニークな名前を指定する必要があります。AquaLogic Service Bus には、WebLogic メッセージング ブリッジと同じ相互運用命名要件があります。詳細については、『WebLogic メッセージング ブリッジのコンフィグレーションと管理』の「WebLogic Server の別のリリースや外部プロバイダとの相互運用」で「WebLogic Server の別のリリースとの相互運用」の「WebLogic Server およびドメインの命名ガイドライン」を参照してください。
表 2-1 Configuration Wizard プロンプトでの実行手順
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Configuration Wizard によるドメインのコンフィグレーションが完了すると、指定した場所に新しいドメインが作成されます。
AquaLogic Service Bus ドメインには、管理サーバの定義が入ったコンフィグレーション ファイル (config.xml
) があります。詳細については、『ドメインのコンフィグレーションについて』の「ドメイン コンフィグレーション ファイル」で「config.xml」を参照してください。
Configuration Wizard を使用しないドメインのコンフィグレーションについては、『ドメインのコンフィグレーションについて』を参照してください。
Configuration Wizard で JMS ファイル ストアをコンフィグレーションすると共に、JMS を使用するプロキシ サービスおよびビジネス サービスには、以下のリソースのコンフィグレーションも必要です。
すべての AquaLogic Service Bus JMS リソースを単一の JMS モジュールにまとめる場合、WebLogic Server Administration Console を使用して、プロキシ サービスのエンドポイントとして使用する送り先を含む新しい JMS モジュールを作成します。
JMS リソースのコンフィグレーションの詳細については、『WebLogic JMS のコンフィグレーションと管理』を参照してください。
AquaLogic Service Bus では、WebLogic Server のセキュリティ機能を利用して、メッセージの機密性と整合性を保証し (メッセージレベルのセキュリティ)、WebLogic Server、サービス クライアント、およびビジネス サービスの間の接続を保護し (転送レベルのセキュリティ)、認証と認可 (アクセス制御) を行います。AquaLogic Service Bus のセキュリティをコンフィグレーションする方法については、『BEA AquaLogic Service Bus ユーザーズ ガイド』の「着信メッセージおよび発信メッセージの保護」を参照してください。
警告 : 各 AquaLogic Service Bus ドメインに別々にセキュリティをコンフィグレーションする必要があります。AquaLogic Service Bus では、セキュリティ コンフィグレーションのエクスポートおよびインポートは行いません。
AquaLogic Service Bus ドメインのコンフィグレーションと保護を終え、サービスに必要な JMS リソースを追加すると、AquaLogic Service Bus コンフィグレーションが入った JAR ファイルをインポートできます。コンフィグレーション メタデータをインポートした後、ドメインの環境固有の情報を更新できます。
以下に、コンフィグレーション JAR ファイルの内容をデプロイする基本手順を示します。
上記の手順は手動で行うことも、プログラムで実行することもできます。
deploymentMBean
を使用する。サービス ポイント URI、ディレクトリ名、およびセキュリティ コンフィグレーションに加え、AquaLogic Service Bus コンフィグレーションには、新しい環境で正しく動作するように更新する必要のある設定が含まれていることがあります。通常、以下の項目は更新が必要です。
サービス参照については、AquaLogic Service Bus Console のオンライン ヘルプの「プロジェクト エクスプローラ」で「参照の表示」を参照してください。
ルーティングのコンフィグレーションについては、AquaLogic Service Bus Console のオンライン ヘルプの「プロキシ サービス」で「メッセージ フローの表示と変更」を参照してください。
ロード バランシングについては、AquaLogic Service Bus Console のオンライン ヘルプの「ビジネス サービス」で「ビジネス サービスの表示と変更」を参照してください。
必要に応じて、AquaLogic Service Bus Console を使用してコンフィグレーションの確認と変更を行います。
プロダクション環境は、時間の経過や、アプリケーション使用の増加に伴って変化します。この節では、一般的なプロダクション環境の変化に応じてドメインを更新する方法を説明します。
既存のエンタープライズ情報システム (EIS) インスタンスが徐々に少なくなり、新しいインスタンス (EIS ソフトウェアの新しいバージョン、新しいハードウェアなどで使用可能) がオンラインで提供される場合があります。このような場合、AquaLogic Service Bus 管理者は、影響を受ける AquaLogic Service Bus サービスを変更して新しい EIS インスタンスに適切に移行する必要があります。
これは、EIS インスタンスのエラーに似ていますが、緊急に対処が必要なエラーではありません。デプロイメントでの考慮事項については、「EIS インスタンスのフェイルオーバ」を参照してください。AquaLogic Service Bus Console を使用したビジネス サービスのエンドポイント URI の変更については、AquaLogic Service Bus Console のオンライン ヘルプの「ビジネス サービス」で「ビジネス サービスの表示と変更」を参照してください。
ビジネス要件の変化に伴い、プロキシ サービスの変更が必要になることがあります。変更に下位互換性がある場合、AquaLogic Service Bus Console を使用してオンラインで動的に変更を行い、新しいバージョンのプロキシ サービスを作成できます。以下のいずれかの条件を満たす場合、変更には下位互換性があります。
必要な変更に下位互換性がない場合、オンラインで変更できるようにする 2 つの代替方法があります。
さらに、AquaLogic Service Bus クラスタ ドメインでは、下位互換性のないプロキシ サービスのデプロイメントについてのシステム管理要件があります。詳細については、「クラスタへの新しいバージョンのプロキシ サービスのインストール」を参照してください。