インストール ガイド

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ソフトウェアのアンインストール

以下の節では、ソフトウェアのアンインストールと再インストールの手順について説明します。

 


アンインストール プログラムについて

以下の節では、Windows および UNIX システムで BEA ソフトウェアをアンインストールする方法について説明します。ソフトウェアのアンインストールは、グラフィカル モード、コンソール モード、またはサイレント モードで行うことができます。グラフィカル モードでアンインストール プログラムを実行するには、ご使用のコンソールが Java ベースの GUI をサポートしている必要があります。アンインストール プログラムにより、対象のシステムが Java ベースの GUI をサポートしていないことが判明した場合、自動的にコンソール モードでプログラムが開始されます。

配布された製品の個々のコンポーネント、またはインストールされた製品全体をアンインストールすることができます。アンインストーラは依存関係のチェックを実施し、該当するコンポーネントをアンインストールします。

対象のインストールに関連した BEA ホーム ディレクトリ、JDK、またはユーザが作成したドメインが、アンインストール プログラムにより削除されることはありません。インストール プログラムでインストールしたコンポーネントのみが削除されます。インストール全体のアンインストールを選択すると、以下のいずれかに該当する場合を除いて、アンインストール プログラムは対象のインストールに関連した製品ディレクトリも削除します。

 


Service Pack およびローリング パッチのアンインストール

Service Pack またはローリング パッチをインストールしている場合は、以下のように、インストールを以前のバージョンのリリースに戻すことができます。

Service Pack インストールを以前のバージョンに戻すことができます。たとえば、最初に WebLogic Platform 8.1 をインストールし、次に Service Pack 2 (SP2) をインストールした場合、後から WebLogic Platform 8.1 に戻すことができます。

ローリング パッチ アップグレードを、そのローリング パッチがベースとしている Service Pack に戻すことができます (ローリング パッチは累積的です。つまり、各ローリング パッチは、特定の Service Pack をベースとする以前のローリング パッチをすべて置き換えます)。たとえば、最初に WebLogic Platform 8.1 SP2 をインストールし、次に ローリング パッチ 1 および 2 (RP1 および RP2) をインストールした場合、後から WebLogic Platform 8.1 SP2 に戻すことができます。ただし、以前のローリング パッチに戻すことはできません。

Service Pack またはローリング パッチのインストール後に、追加の WebLogic Platform コンポーネントをインストールした場合、製品を以前のバージョンに戻すことはできません。

以前にインストールされたバージョンの WebLogic Platform に戻すには、アンインストール プログラムか Smart Update を使用します。詳細については、「UpdateLicense ユーティリティによる license.bea の更新」を参照してください。

 


グラフィカル モードでのソフトウェアのアンインストール

以下の手順に従い、グラフィカル モードで、すべての製品コンポーネントまたは個々のコンポーネントをアンインストールします。

  1. 稼働中のサーバをすべてシャットダウンします。Windows サービスとしてコンフィグレーションされているサーバがある場合は、ソフトウェアをアンインストールする前にそのサービスを停止する必要があります。
  2. 表 8-1 の手順で、アンインストール プログラムを開始します。
  3. 表 8-1 グラフィカル モードでのアンインストール プログラムの開始
    アンインストール プログラムを開始するプラットフォーム
    実行手順
    Windows
    1. Windows の [スタート] メニューから [スタート|プログラム|BEA Products|Uninstall BEA Products] を選択する。
    2. BEA Products Uninstaller の [ようこそ] ウィンドウが表示される。
    3. 手順 3 に進む。

    UNIX
    1. 次のディレクトリに移動する。
    2. WL_HOME/uninstall

      ここで、WL_HOME は、WebLogic Server ソフトウェアをインストールしたディレクトリを表す。

    3. プロンプトで「uninstall.sh」と入力し、〔Enter〕を押す。
    4. BEA Products Uninstaller の [ようこそ] ウィンドウが表示される。 手順 3 に進む。

    注意 : システムがグラフィカル ユーザ インタフェースをサポートしている場合、アンインストール プログラムはグラフィカル モードで開始される。システムがグラフィカル ユーザ インタフェースをサポートしていない場合、アンインストール プログラムはコンソール モードで開始される。コンソール モードが開始された場合の手順については、「コンソール モードでのソフトウェアのアンインストール」を参照。

  4. [次へ] をクリックし、アンインストール プログラムを開始します。
  5. [コンポーネントを選択] ウィンドウが表示されます。

  6. 該当するチェックボックスを選択または選択解除してアンインストールするコンポーネントを指定し、[次へ] をクリックします。デフォルトでは、インストールされているコンポーネントがすべて選択され、アンインストールの対象に指定されています。
  7. オプションで [詳細] をクリックし、アンインストールされたコンポーネントの一覧を記載したログ ファイルを表示することができます。
  8. [Uninstalling BEA Products] ウィンドウで、[完了] をクリックし、アンインストール プログラムを終了します。

 


コンソール モードでのソフトウェアのアンインストール

以下の手順に従い、コマンド ライン インタフェースで、製品インストール全体または個々のコンポーネントをアンインストールします。

  1. 稼働中のサーバをすべてシャットダウンします。Windows サービスとしてコンフィグレーションされているサーバがある場合は、ソフトウェアをアンインストールする前にそのサービスを停止する必要があります。
  2. 表 8-2 の手順で、アンインストール プログラムを開始します。
  3. 表 8-2 コンソール モードでのアンインストール プログラムの開始
    アンインストール プログラムを開始するプラットフォーム
    実行手順
    Windows
    1. コマンド プロンプトで、BEA_Home の製品ディレクトリ (weblogic92) 内の uninstall ディレクトリに移動する。「uninstall.cmd」と入力し、〔Enter〕を押す。
    2. BEA Products Uninstaller の [ようこそ] ウィンドウが表示される。
    手順 3 に進む。
    UNIX
    1. 次のディレクトリに移動する。
    2. WL_HOME/uninstall

      ここで、WL_HOME は、WebLogic Server ソフトウェアをインストールしたディレクトリを表す。

    3. プロンプトで「uninstall.sh」と入力し、〔Enter〕を押す。手順 3 に進む。
    4. BEA Products Uninstaller の [ようこそ] ウィンドウが表示される。

    注意 : システムがグラフィカル ユーザ インタフェースをサポートしている場合、アンインストール プログラムはグラフィカル モードで開始される。システムがグラフィカル ユーザ インタフェースをサポートしていない場合、アンインストール プログラムはコンソール モードで開始される。コンソール モードが開始された場合の手順については、「コンソール モードでのソフトウェアのアンインストール」を参照。

  4. 〔Enter〕を押すか、または「next」と入力して、アンインストール プログラムの次のパネルに進みます。
  5. 注意 : Exit」、「Previous」、および「Next」を入力する際、単語を完全に入力する代わりに、それぞれ「x」、「p」、「n」という 1 文字のショートカットを使用することができます。

    [アンインストールするコンポーネントの選択] ペインが表示されます。

  6. アンインストールするコンポーネントを選択します。選択可能なコンポーネントは、次のように表示されます。
  7. 選択を切り替えるには、括弧内に表示される数字を正確に入力してください または
    [Exit][Previous][Next]>
  8. デフォルトでは、インストールされているコンポーネントがすべて選択され、削除の対象に指定されています。
    BEA WebLogic Server 用の BEA Products インストール プログラムを使用してソフトウェアをインストールしている場合、WebLogic Server コンポーネントのみが表示されます。
    システムにインストールされているコンポーネントをそのまま残しておくには、コマンド ラインでそのコンポーネントの数値コードを角括弧内の表示どおりに入力します。たとえば、Server をシステムにインストールしたまま、Server Examples および Web Server Plug-ins のみをアンインストールするには、コマンド ラインに「1.1」と入力します。Server エントリの横のチェック マーク (Windows システム) または x (UNIX システム) が外され、アンインストールの対象外であることが示されます。アンインストールするコンポーネントを選択します。他のコンポーネントに必要なコンポーネントをアンインストールしないように、依存関係のチェックが実行されます。
  9. 〔Enter〕 を押すか「next」と入力し、アンインストール プロセスを先に進めます。
  10. アンインストール プロセスが完了したら、〔Enter〕 を押すか「exit」と入力し、アンインストール プログラムを終了します。

 


サイレント モードでのソフトウェアのアンインストール

BEA Products ソフトウェアをサイレント モードでアンインストールする場合、ソフトウェアの完全インストールがアンインストールされます。サイレント モード アンインストールを使用して、以前の Service Pack にロール バックしたり、個々の WebLogic Platform コンポーネントをアンインストールすることはできません。

サイレント モードでアンインストール プログラムを実行すると、グラフィカル モードやコンソール モードでアンインストール プログラムを実行する場合と同様に、以下のファイルおよびディレクトリが残されます。

これらのファイルは手動で削除することができます。

サイレント モード アンインストールでは、ソフトウェアを手動でアンインストールすることもできますが、本来はスクリプトを使用して実行します。表 8-3 の手順を適宜修正して、スクリプトを用いたアンインストールを実行できます。

以下の手順で、BEA Products ソフトウェアをサイレント モードでアンインストールします。

  1. 稼働中のサーバをすべてシャットダウンします。Windows サービスとしてコンフィグレーションされているサーバがある場合は、ソフトウェアをアンインストールする前にそのサービスを停止する必要があります。
  2. 表 8-3 の手順で、アンインストール プログラムを開始します。
    表 8-3 サイレント モードでのアンインストール プログラムの開始
    アンインストール プログラムを開始するプラットフォーム
    実行手順
    Windows
    1. [コマンド プロンプト] ウィンドウを開き、次のディレクトリに移動する。
    2. WL_HOME\uninstall

      ここで、WL_HOME は、WebLogic Server ソフトウェアをインストールしたディレクトリを表す (通常は、C:\bea\weblogic92)。

    3. プロンプトで以下のコマンドを実行する。
    4. uninstall -mode=silent

    UNIX
    1. 次のディレクトリに移動する。
    2. WL_HOME/uninstall

      ここで、WL_HOME は、WebLogic Server をインストールしたディレクトリを表す。

    3. プロンプトで以下のコマンドを入力する。
    4. sh uninstall.sh -mode=silent

  3. 注意 : サイレント モードでアンインストール プログラムを実行する場合、アンインストールが進行中であることや正常に完了したことを示すメッセージは表示されず、エラーの発生時にもメッセージは表示されません。
注意 : コマンド ラインで -log=full_path_to_log_file オプションを使用し、詳細なインストール ログを作成することもできます。例を示します。
注意 :   uninstall -mode=silent -log=C:\logs\weblogic_uninstall.log
注意 : 詳細については、「詳細なインストール ログの生成」を参照してください。

 


グラフィカル モードでの Service Pack またはローリング パッチのアンインストール

以下の手順で、WebLogic Platform Service Pack またはローリング パッチをアンインストールします。Smart Update を使用して、Service Pack やローリング パッチをアンインストールすることもできます。

  1. 稼働中のサーバをすべてシャットダウンします。Windows サービスとしてコンフィグレーションされているサーバがある場合は、ソフトウェアをアンインストールする前にそのサービスを停止する必要があります。
  2. 表 8-1 の手順で、アンインストール プログラムを開始します。
    BEA Products Uninstaller の [ようこそ] ウィンドウが表示されます。
  3. [次へ] をクリックし、アンインストール プログラムを開始します。
    [アンインストール タイプを選択] ウィンドウが表示されます。
  4. システムのインストールをロールバックする Service Pack を選択し、[次へ] をクリックします。
    ステータス ウィンドウに、アンインストールの進行状況が表示されます。ロールバックが完了したら、メッセージが表示されます。
  5. ステータス ウィンドウで [完了] をクリックします。

 


コンソール モードでの Service Pack またはローリング パッチのアンインストール

以下の手順で、WebLogic Platform Service Pack またはローリング パッチをアンインストールします。Smart Update を使用して、Service Pack やローリング パッチをアンインストールすることもできます。

  1. 稼働中のサーバをすべてシャットダウンします。Windows サービスとしてコンフィグレーションされているサーバがある場合は、ソフトウェアをアンインストールする前にそのサービスを停止する必要があります。
  2. 表 8-2 の手順で、アンインストール プログラムを開始します。[ようこそ] テキストが表示されます。
  3. 〔Enter〕を押すか、または「next」と入力して、アンインストール プログラムの次のパネルに進みます。
    プロンプトに [アンインストール オプション] が表示されます。
  4. プロンプトで、システムのインストールをロールバックする Service Pack のオプション番号を入力し、〔Enter〕 を押します。
  5. アンインストールの進行状況を示すテキスト メッセージが表示されます。

 


ソフトウェアの再インストール

以前にインストールした製品を上書きして、同じ BEA ホーム ディレクトリや同じファイルの場所に、同じバージョンの BEA 製品を再インストールすることはできません。ただし、既存のインストールに製品や製品コンポーネントを追加することは可能です。たとえば、まず WebLogic Server をインストールしてから、AquaLogic Service Bus を追加することができます。

同じ場所に同じバージョンの製品コンポーネントまたは BEA Products 配布全体を再インストールするには、以前にインストールした製品を最初にアンインストールする必要があります。

すでに完全インストールが含まれている BEA ホーム ディレクトリに BEA Products ソフトウェアの完全コピーをインストールしようとすると、エラー メッセージが表示されます。[OK] をクリックするか入力して、[BEA ホーム ディレクトリの選択] プロンプトに戻ります。

プロンプトで、以下のオプションのいずれかを選択します。

次に、「インストール プログラムの開始」の手順で、ソフトウェアを再インストールします。


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